MOMO

百はな

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第4章 Jewelry Pupil 狩り

59.数分限りの友達

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CASE 七海

キィィィン!!

地下室の外から、武器同士がぶつかる音が聞こえる。

そんな事よりも、僕の目の前にいる2人の姿に視界が焼き付いていた。

「ノア、マスターを頼む。」

「了解。」

天音は僕をノアに引き渡し、前に一歩足を出す。

ダメだ、椿恭弥と戦ったら殺される!!

嫌だ、天音とノアを殺されたくない。

そう思った僕は、天音の服を力強く掴んだのだ。

ギュッ!!

「マスター?」

「だ、ダメだよっ。天音、アイツは本当にヤバイんだよ。あ、天音が殺されちゃう。」

僕の言葉を聞いた天音は、昔のように優しく笑い掛ける。

「大丈夫ですよ、マスター。」

「天音…。」

「僕達のマスターの足を駄目にしたアイツは、殺すに値する男です。」

スッと表情を変えた天音は、椿恭弥を睨み付けた。

「面白いね、君。僕を殺せたら、大した物だよ。」

カチャッ。

椿恭弥はトーラス・レイシグルの銃口を僕に向けて、優しく笑う。

カチャッ。

天音もまた同じタイミングで椿恭弥に、M92Fの銃口を向ける。

「マスターは、天音が怒った姿を見た事はなかったよね。」

「う、うん。」

「アイツ、怒ったらめちゃくちゃ怖いんだよ。」

「え?」

ノアが僕の鼻をムニュムニュと摘んだ時だった。

パァァンッ!!

ガシッ!!

先に引き金を引いた天音を見た椿恭弥は、近くにあったガラス製のテーブルを蹴り上げる。

パリーンッ!!

粉々になったガラス破片が飛び散るが、ノアが僕を庇う様に抱き締めた。

タッ!!

パンッ、パンッ、パンッ!!

椿恭弥が引き金を引くタイミングで、天音が腰を低くしながら走る。

キンキンキンッ!!

放たれた銃弾は天音に当たる事なく、反射された。

「反射?お前の背後にも居るな、Jewelry Pupilが。」

ブシュッ、ブシュッ!!

反射された銃弾が椿恭弥の体に当たり、血が噴き出す。

傷を負わせたのは良いけど、椿恭弥は傷を相手に返す事が出来る。

「天音!!」

「同じ事をしても無駄だよ。」

パチンッ。

僕の声を掻き消す様に、椿恭弥は指を弾く。

だが、指を鳴らしても椿恭弥の傷が治る事は無かった。

「えっ?」

傷が治らない…、どう言う事だ?

天音をジッと見つめると、天音の周りに青色で書かれた数式達が浮き上がっていた。

「何…?あれ…。」

「安心して、あれはマスターを守る為に手に入れた力だから。」

ノアはそう言って、僕の髪を優しく撫でる。

僕の思考が追いつかないまま、天音は椿恭弥と距離を詰めた。

椿恭弥はトーラス・レイシグルの銃口を天音に向けるが、天音の方が引き金を早く引いていた。

パァァンッ!!

ブシャッ!!

放たれた銃弾は椿恭弥の右側の脇腹に当たり、血飛沫が上がる。

その姿を見た弥助は、天音の足にしがみ付いた。

ガシッ!!

「や、やめて下させぇっ!!」

「弥助…?何してるんだよ、お前…。」

僕と話していた弥助の表情は何処にも無く、今は…。

今は、何かに怯えてる表情で顔を歪ませている。

「何だ、このガキ。」

カチャッ。

天音が弥助の旋毛にM92Fの銃口を突き付け、引き金を引こうとした。

「天音、やめろ!!」

僕の声を聞いた天音は、M92Fの銃口を離す。

「良いね、弥助。そのまま足を押さえてろ。」

カランッ。

椿恭弥は隠し持っていた短刀を抜き、天音に突き刺そうと刃を突き上げる。

ブシャッ!!

短刀の刃が天音の左肩に食い込み、血が噴き出す。

椿恭弥が短刀を抜き、天音の顔に向かって振り下ろす。

ブンッ!!

バキッ!! 

天音が弥助を蹴り飛ばし、椿恭弥の短刀を回し蹴りで弾く。

カランッ、カランッ!!

床に落ちた短刀を弥助か慌てて拾い、立ち上がる。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…。俺が俺が俺が俺が俺が俺が。」

弥助は、同じ言葉を何度も繰り返し呟く。

天音は眉間を押さえながら、何か考え事をしているようだった。

「そう言う事か、アイツが言っていた事は。」

ボソッと聞こえて来た天音が言ったアイツとは、誰の事なんだ?

だけど、天音が僕の方を向いて悲しげな顔を見せる。

その表情を見たノアは、何かを察知した様子のようで…。
 
天音は椿恭弥の方に視線を向け、問いを投げつけた。

「その子の思考能力を壊したな、お前。」

「コイツは僕の道具だよ?道具は余計な事を考えなくて良い。この左目を見た瞬間に、コイツの思考能力を破壊しただけ。試しにやってみたけど、出来るものだねぇ。」

Jewelry Pupilは、異常な能力を持っている。

思考能力の破壊?

つまりは脳の細胞までも、最も簡単に意思だけで破壊が出来るのか?

「僕の傷が治らないのも、君の仕業だろ?恐らく…、君は誰かのJewelry Pupilの…、騎士かな?」

椿恭弥はまじまじと天音を見つめながら、言葉を吐く。

「そんな事はどうでも良いだろ。」

「そうだね、君と仲良くする気はないしね。さぁ、弥助?僕の言う事を聞けるよね?」

トンッと弥助の肩を椿恭弥が叩くと、弥助の体震え出す。

弥助の焦点の合ってない目と合ってしまった。

僕と目が合った瞬間、弥助は歯を食いしばって睨み付けてくる。

ゾッとする表情から、強い殺意を感じる。

「あ、そうだ。特別にこれも、注入してあげる。」

スッ。

椿恭弥は透明な液体が入った注射器を取り出し、弥助の腕に注射器の針を刺した。

プスッ。

ゆっくり弥助の体内に液体が注入され、注射器が空になった瞬間。

「あ、あああああ、あ、あ、あ、あ!!!」

「弥助!?」

「危ないよ、マスター。」

ノアはそう言って、天音の側に寄る。

バタバタバタ!!

弥助は床に倒れ込み、足をバタつかせながら苦しそうにしていた。
 
「あは、あひ、あひあはあはあひあはあはあはあはあはあはあはあは!!!」

だが数秒すると、弥助はお腹を抱えて笑い出す。

お笑い番組を見て、笑ってるみたいに。

「ボス、これ…っ、あはは!!ヤバイっすね!?」 

「ねぇ、弥助に何をしたの…?」

「あぁ、ただの精神刺激薬だよ。まぁ、ちょっと多めに注入しちゃったけど。大丈夫そうだから、問題ないでしょ。」

そう言って、椿恭弥は僕の問いに答える。

*精神刺激薬 精神刺激薬とは、中枢神経系の活動を増加させる薬物の総称である。刺激薬、興奮剤とも呼ばれる。乱用のため一定の規制があるが、医療や研究上の用途が認可されているものも多い。 デキストロアンフェタミンやメタンフェタミンを含むアンフェタミン類、コカイン、カフェインや他のキサンチン類、ニコチン、メチルフェニデートが含まれる。*

精神刺激薬…、つまりは覚醒剤って事か?

だけど、覚醒剤って何度も使用しないと、依存性が高まらないんじゃないのかな。

「もっともっと欲しい…。ボス、もっと下さいよ!!」

「あげても良いんだけど、その前に…。分かるよね?弥助。」
 
椿恭弥の言葉を聞いた弥助は、短刀を持って走り出す。

勿論の事、僕の方向に向かって来た。

タタタタタタタッ!!!

「おらあらあらあらら!!」
 
ブンブンと短刀を振り回しながら、弥助は笑っている。

動画でしか見た事ない薬中みたいだ。

「「マスター。」」

「天音…、ノア…。」

天音とノアが、僕に問い掛けているような目で見つめて来る。

2人は弥助を生かすか殺すか、どちらかの判断を待ってるんだ。
 
今の弥助を見たら、もう弥助は弥助の意思を持って生きられない。

薬付けにして命令に忠順にさせるのは、椿恭弥のやり方だ。

椿恭弥が大事にしているのは、白雪さんだけ。

それ以外の人間は道具のように扱い、使えなくなるまで使い続ける。

僕達と同じようで、同じじゃない組織。

椿恭弥が作った偽の忠誠を誓った関係性。

弥助が一度だけだったけど…、助けようとしてくれたのは嬉しかった。
 
初めて友達みたいな会話が出来て、嬉しかった。

本当に嬉しかったんだ。

天音やノアのどちからかに殺させるのは、違う気がする。

弥助は僕が…、僕が殺さないといけないよね。

「天音、ノア…。僕はもう、足が使い物にならいない。だけど、最後は僕にやらせて欲しい。」

「「Yes. My Lord。」」

僕の言葉を聞いた2人は、昔のように返答した。

「ノア、その子供を頼む。僕は、あの男を仕留める。」
 
「了解、無茶はすんなよ。」

「分かってる、マスターを取り戻せたんだ。ここを出るまでは死ねないよ。」

タッ!!

そう言って、椿恭弥に向かって走り出した天音と入れ違いに、弥助が短刀を振り翳す。

ブンッ!!

「弥助君。俺は自分のマスター以外の人間に、優しくするつもりはないんだ。」

カチャッ。

パァァンッ!!

ノアはLCTPP1901VITYAZの引き金を引き、弥助の右足の太ももを撃ち抜いた。

ブシャッ!!

「あ、あああああああ!!痛い、痛い痛い!!あはは!?」

パァァンッ、パァァンッ!!

ブシャッ!! 

カランッ。

苦痛な声と笑い声を出す弥助を見ても、ノアは顔色一つ変えずに引き金を引く。 

弥助の短刀を持っていた右手を撃ち、次に左足の脹脛を撃ち抜いた。

飛び散る赤い血の音、弥助の笑い声と発砲音が耳に響き渡る。

「あがぁあぁぁあぁぁぁ!!あは、あはは?!あれぇ?歩けないなぁ、どうしてかなあ!?なぁ、なぁ!?どうして、俺だけがこんな目に遭わないといけないんだよぉ!?」
 
僕を見ながら、弥助が泣きながら叫んだ。

最後に言った言葉は、弥助の本心なんだと直感出来た。

「優しくない大人でごめんな。だけど、俺はマスターだけは死なせたくないんだ。」

カチャッ。

パァァンッ!!

ブシャッ!!
 
ノアはそう言って、弥助の左手を撃ち抜く。

「あがぁぁぁぁぁあああ!!」
 
「マスター。これで、アイツは立ち上がる事は出来ないよ。」

「…。」

「マスター、俺が殺すよ。こんな事を、マスターがする事はないんだ。」
 
ノアが心配そうな顔をして、僕の顔を覗く。

「今、話す事じゃないけどさ。邸に居た頃、2人が殺しの仕事をしてた事を知ってた。」
 
「え?」

「お父さんが、僕を使って命令されていたんでしょ。僕はずっと、2人守られてばかりだね。ごめんね、こんな事までさせて。」
 
「そんなっ、マスターが謝る事じゃないよ。マスターと居る為に必要な選択だった。それがたまたま、殺しの仕事だっただけだよ。」

そうだ、天音とノアは僕の事を悪く言った事はない。

弥助を殺すと決めたのは僕だ。 

弥助を楽にさせてあげたいと思ったからだ。

「僕はいつまでも、第三者の立場にいたくない。あのね、ノア。弥助は数分だけの友達だったんだよ。」

「そうだったんだね。」

「うん、初めの友達だったんだ。」

「…、マスター。こっちの銃を使って。」

そう言って、ノアは普通のハンドガンを手渡す。

「マスター、手を。照準を合わせて、固定させるよ。」

「うん。」
 
カチャッ。

僕の手を重ねる様に握り、ハンドガンの銃口をゆっくり弥助に向ける。

今の弥助の姿を見たら、誰でも殺せる。

動く事も起き上がる事も、もう自分自身の力では出来ないだろう。

パチッ。

弥助と目が合うと、青紫色の唇がゆっくりと動いた。
 
「な、七海君…。」

「弥助…。」

「ゴホッ、ゴホッ!!自分はもう…。」

「弥助、どうしたら良い?僕は、君を殺したくない。」

そう言うと、弥助は目を丸くさせた後に軽く笑う。

「その言葉だけで、充分ですよ。もう、殺してくだせぇ。どうせもう、俺に自由はありやせんよ。」

「弥助、もう少し違う出会い方をしてれば良かったのかな。僕達の関係性も変わった筈だ。」
 
「ゴホッ、ゴホッ…。この出会い方が正しいんスよ。じゃなかったら、会う事も話す事も…。」

パァァンッ!!
 
弥助が話してる途中に発砲音がし、ピチャッと頬に何かが飛んで来た。 

頬に触れて指で拭うと、赤い血が付着していた。

「えっ?弥助…?」

恐る恐る弥助に視線を向けると、頭から血が流れているのが視界に入る。

その後ろに立つ、椿恭弥のトーラス・レイシグルの銃口から煙が出ていた。
 
「ご苦労様、弥助。大して役には立たなかったけど、大目に見てあげるよ。七海君がモタモタして、殺せなさそうだったから、代わりに殺してあげたよ。」

椿恭弥は真顔のまま、僕の顔を見て言葉を並べる。

僕はハンドガンの銃口を椿恭弥に向け、引き金を引いた。

パァァンッ!!

シュンッ!!

放たれた銃弾は椿恭弥に当たる事はなく、僕の中には大きな喪失感だけが残っただけだ。

同時に今までに感じた事のない感情が、体と思考を支配して行く。
 
「椿恭弥…、お前だけは許さない。絶対に、殺してやる!!」

カチャッ!!

怒りに身を任せたまま再び、椿恭弥に銃口を向けた時だった。

「マスター、命令を。」

「天音…。」

「マスター、命じて下さい。」

天音の声を聞いた瞬間、スッと感情が落ち着くのを感じる。
 
僕には椿恭弥を殺せない。

だけど、僕は天音を使って良いのか?

お父さんのように、天音やノアを道具みたいに扱って良いのか?

僕は…、僕は…。

カツカツカツ。

スッ。
 
天音の足音が僕の前で止まり、優しい天音の手が頬に触れた。

「マスター、こっちを見て。」
 
「天音…。」

「マスターは、お父上とは違います。貴方は僕とノアを道具として、扱った事は一度も無い。それは今もそうだ、僕に殺せと命令するのを拒んだ。マスター、今から僕は貴方の意思を無視します。」

「えっ?」

「マスターの心も体も傷付けた男を、殺さないと気が済まない。」
 
天音はそう言って、モップを握って走り出した。

「天音っ!!」

「マスター、ごめん。」

「むぐっ!?」

ノアは僕の鼻と口に白い布で押さえる様に、触れる。
 
その瞬間、強烈な眠気に襲われ視界が真っ黒に染まった。

タタタタタタタッ!!

「何?モップなんか持って、掃除でも始めるのかな?」
 
「アンタを掃除してやろうと思ってな。」

カチャンッ。

天音がモップの取手部分を引っ張ると、刀の刃のような物が現れた。

それを見た椿恭弥は、小さ舌打ちをしながら引き金を引く。

パンパンパンッ!!

キィィィンッ!! 

放たれた銃弾は天音が次々と両断し、椿恭弥の腹に蹴りを入れた。

ドカッ!!

ドサッ!!

床に倒れた椿恭弥に馬乗りになった天音は、刃を突き立てる。
 
その刃は、椿恭弥の左目のオレンジダイヤモンドに向かって行った。

ドスッ!!

グサッ!!
 
「痛ったいなぁ…。」

椿恭弥は咄嗟に手のひらで刃を受け止め、左目から方向をずらす。

「さっさと左目を潰させろ。」

グググッとモップを持つ手に力を入れ、刃を奥まで入れる。

「このクソガキが。」

カチャッ!!

椿恭弥がトーラス・レイシグルの銃口を天音の右側の脇に突き立る。

だが、天音も同時に椿恭弥の顎にM92Fの銃口を突き立てた。

「これは、まずいなぁ。」

「死ね、椿恭弥。」
 
カチャッ。

天音がそう言って、引き金を引こうとした時だった。

ズポッ!!

椿恭弥は無理矢理、手から刃を抜きポケットに手を突っ込んだ。
 
シュンッ!!

その瞬間、椿恭弥の姿が消え、地下室には七海達だけが取り残された状態になった。

「椿恭弥が消えた?」
 
「一瞬で、消えたな。マジックみたいだが、Jewelry Wordsの力が関係してるんじゃない?」

「マスターは。」

「寝かせた、マスターにストレスを与えたくなかったから。」

ノアが七海の鼻と口を覆った物は、睡眠薬を染み込ませたハンカチであった。

「天音、アイツって言ってだけど…。嘉助の事だろ?どうかしたのか?」

「嘉助の計画に、弥助って子の犠牲も含まれてたんだ。椿恭弥に殺されるように。」

「椿恭弥に殺させるのが目的だったのか?だとしても、何でまた…。」

「ノア、嘉助は椿恭弥よりもヤバイ男だよ。僕達も利用されてるに過ぎない。」
 
天音の言葉を聞いたノアは、眠っている七海に視線を落とす。

「俺は、マスターと天音の3人で居たいだけだ。それだけなのに、誰かの手のひらの上じゃないと居れない
んだな。」

「今はただ、マスターが無事だった事を喜ぼうよ。やっと、会えたんだから。」

そう言って、天音は七海の細い手を優しく握った。



ドサッ!!

椿恭弥が辿り着いた場所は、白雪の部屋だった。

ネイビー色のドレスを着せられた白雪は、黙ったまま椿恭弥に視線を向ける。

「はぁ、はぁ…。白雪、ただいま。」
 
「…。」

「はは、怪我しちゃった。こんなに怪我させたられたのは、久しぶりだよね。」

「…。」

ズルッ、ズルッ…。

傷だらけの体を引き摺りながら、椿恭弥は白雪の元まで近付く。

「白雪、少しだけ抱き締めさせて。」

「…。」

椿恭弥は白雪の細い体を抱き寄せ、優しく抱き締める。

ギュッ。

「こうやって、君を抱き締めるだけで幸せだ。」

幸せを噛み締めてる椿恭弥とは裏腹に、白雪は殺意の眼差しを向けていた。
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