MOMO

百はな

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第4章 Jewelry Pupil 狩り

54.殺意は蜜よりも甘く

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AM10:00 兵頭会本家


CASE 四郎

静かに目を開けると、見慣れた天井が視界に入った。

兵頭会の本家…か?

ズキンッ!!

ボーッとしていると、頭に鈍痛が走った。

痛ってぇ…。

そう言えば、爆発に巻き込まれて、車の窓に思いっ
切り頭をぶつけたんだった。

ソッと額に触れて見ると、包帯のような絹素材の物
が頭に巻かれていた。

頭がふわふわするし、麻酔を打たれたのか?

「煙草…、吸いてぇな。」
 
重たい体を起こして、周囲に視線を送る。

ご丁寧な事に、スマホの隣に新品の煙草とライター、灰皿、喪服が置かれていた。

組員の人の配慮だろう、遠慮なく煙草を吸わせて貰おう。

喪服って事は、組員の誰かが死んだのか。

俺は着ていた服を脱ぎ、喪服にに着替える。

煙草に手を伸ばそうとした時だった、怒鳴り声が聞こえて来た。

「テメェ!!何しに来やがった!!」

「九龍会は破門になっただろうが!!あぁ!?」

九龍会?

部屋を出て、声のした方に足を向ける。

どうやら、門の方で言い合いをしているようで、玄関には人集りが出来ていた。

「別に良いやろ、椿会の二見瞬として来てんやし。あ、四郎君。」

俺に気が付いた二見瞬は、手を振って来た。
 
「四郎さん!!起きて大丈夫ですか?」 

二見瞬に言い寄っていた組員が、俺の存在に気付き声を掛けて来た。

兵頭会の組員達とは、ある程度の顔見知りだ。

だから、俺以外のメンバーとも交流がある。 

二見瞬がここに来たのも、どうせ俺絡みの要件だろう。

「あぁ。コイツは俺に用があるみてぇだし、お前等はボスの所に行ってろ。」

「わ、分かりました。お前等、行くぞ。」

「は、はい。」

ゾロゾロと組員達は、二見瞬の側だから離れる。

「星影君、死んでまったなぁ。可哀想になぁ、七海
君の事を庇ったらしいやん?せっかくやし、お線香でも上げようと思ってなぁ。」

「全くその気が無い癖に、嘘ばかり出て来るな。」

「あ、バレた?」

二見瞬はヘラヘラと笑いながら、頭を掻く。

何か、気持ち悪りぃな。

「四郎!!」

「あ?って、モモと三郎か。」

モモの大きな声がしたので振り返ると、三郎と一緒に立っていた。

パタパタと走って来たモモは、俺の足にしがみ付く。
 
「四郎に何の用なの。」

「瞬を睨むな、クソガキ。」

スッと、二見瞬の後ろにいた双葉が顔を覗かせた。

「子供同士の喧嘩ー?やだよ、俺。てか、君がわざわざここに来るってさ、よっぽどな事だよねぇ?」

三郎はそう言って、スッと俺の前に出る。

「三郎君、さっき言ったやろ?子供同士の喧嘩って。四郎君、本気で殺し合う気ある?うち等と。」
 
二見瞬の顔から笑顔がなくなり、殺気の満ちた目付きに変わった。

「双葉は、お前を殺して、お前の力も手に入れる。」

モモの力を手に入れる?

何、言ってんだ?

「四郎君、知ってる?Jewelry Pupil 同士で殺し合わせると、どうなるのか。」
 
「知らないよ、四郎が知る訳ないでしょ。」
 
二見瞬の問いを俺の代わりに、三郎が答える。

「どちらかが死ぬまで殺し合う。死んだJewelry Pupil の力と瞳を手に入れる。俺はな?モモちゃんのJewelry Pupil が欲しいんや。双葉が死ねば、双葉のJewelry Pupil が手に入る。どうや?悪く無い話やろ。」
 
「クソ程、興味ねぇ話だな。Jewelry Pupil が手に入る?入るから何だよ。俺はお前等みたいに叶えたい願いはねー。」
 
「あははは!!四郎君はおもろいなぁ。せやけど、俺が生きてる限りは、兵頭さんにとって邪魔な存在になるかけど良いんか?」

「あ?テメェ、どう言う意味だ。」

そう言って、二見瞬を睨み付ける。

「そりゃそうやろ?俺達の邪魔をする兵頭さんは、
邪魔者やろ。兵頭さんを殺したって良いんや…。」

ガシッ!!
 
ゴンッ!!

俺は二見瞬の言葉を遮り、胸ぐらを掴んで壁際に体を押し付けた。

「お前、瞬に何す…!!」

「黙ってろ、クソガキが。」

「ヒッ!?」

二見瞬の足元で騒ぐ双葉を睨み付けると、双葉は口を閉じた。

「し、四郎?」

「あー、あれはまずい。かなり、キレてる。」

モモと三郎の声を無視し、隠し持っていたナイフを取り出し、二見瞬の動脈部分に刃を当てる。

「調子に乗ってんじゃねーぞ、テメェ。」

プスッとナイフの刃を動脈部分に食い込ませる。

二見瞬の首元から、赤黒い血が流れ落ち、ナイフに血が付着した。

「しゅ、瞬から離れろ!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴッ。

双葉が叫ぶと、近くにあった物が浮き出した。

ビュンビュンッ!!

俺に向かって物が投げ飛ばされたが、モモがスッと手を上げた。

すると、浮いていた物が地面に落下した。

ガシャーンッ!!

「ッチ!!このクソガキが!!邪魔すんな!!」

「お前、"死に際"まで来てるんだ。」

「っ!?」

モモの言葉を聞いた双葉は、苦痛の表情を浮かべていた。

「私より弱いのに、勝てると思った?」

「うるさっ…!!」

パシッ!!

モモが勢いよく、双葉の頬に平手打ちをした。

その光景を見た二見瞬は、俺を押し退け、双葉に駆け寄った。

「うわぁぁあぁあん!!殴った!!双葉の事を殴ったぁぁぁぁぁあぁぁ!!」

「よしよし、大丈夫か?痛かったなぁ、可哀想に。」

「痛い、痛いよおおおおおお!!」

双葉は大泣きしながら、二見瞬に抱き付いた。

「うわぁー。威勢は良い癖に、中身は年相応なんだなぁ。」 

耳を押さえながら、三郎は呟く。

「何をしてるんだ、お前等。」

カツンカツン。

そう言って現れたのは、ボスと伊織だった。

伊織は二見瞬の存在に気が付くと、ボスを後ろに下がらせた。

「二見、テメェは破門された身だろうが。兵頭会の本家の敷居を跨ぐのは、許可されてないだろ。」

カチャッ。

スプリングフィールドXD-Sを取り出した伊織は、銃口を二見瞬に向けた。

「四郎君。俺の提案を飲んでくれるんやったら、夜中の0時にここで。」

ピッ!!

二見瞬は俺に向かって、地図の書いたメモを投げ飛ばして来た。

パシッと指でメモを挟み、地図に目を向けた。

ここは…、賭博場にしていたホテルか。

「俺達の居る所まで来れたら、殺し合おうや。あ、これは俺と四郎君の話やから、兵頭さんは干渉せんといてな。」

そう言って、二見瞬と双葉は帰って行った。

「伊織、俺と四郎は話をする。モモちゃんを先に家の中に入れろ。」

「分かりました。モモちゃん、中に入ろうか。肌が火傷してしまうからね。」
 
伊織はモモに向かって、手を伸ばそうとした時だった。

タタタタタタタッ。

ギュッ!!

走って来たモモは、勢いよく俺に抱き付いて来た。

共に生活をしている所為なのか、モモの頑固さは理解している。

こうなったモモは、意地でも俺の側を離れない。

小さな溜息を吐き、モモの髪を乱暴に撫でる。

「すいません、ボス。モモも一緒でも良いですか?こうなったモモは、俺から離れてくれないんで。」

俺の言葉を聞いたボスは一瞬だけ、目が優しくなった。
 
だが、すぐにいつも通りの目に戻る。

「行くぞ。」

「分かりました。」
 
歩き出そうとすると、モモが俺の手を握って来た。

黙ったまま手を握り返し、ボスの後を追うように歩き出した。


四郎とモモを見ていた岡崎伊織が、三郎に尋ねた。

「あの2人、仲良くなったのか?」

「んー、そうなんじゃない?その方が良いんじゃなかった?伊織達にとって。」

「それはそうだが…。」

「異様だよ、モモちゃんの四郎への依存心は。まるで、四郎に恋でもしてるみたいに。」

三郎はそう言って、岡崎伊織の顔を覗き込む。

「何…、馬鹿な事を言い出すんだ。まだ、モモちゃんは子供じゃないか。」

「俺とモモちゃんの四郎に対する気持ちは、違う。だけど、四郎に依存してるのは同じだ。けどさ、恋心って止められないよ、誰にも。Jewelry Pupil は、依存体質なのかなー。」

「俺は時々、お前の言ってる言葉の意味が変わらねー時がある。それが今だよ、どう言う意味だ?」

「四郎なら分かってくれるんだけどなー。おっと、電話が掛かって来ちゃった。じゃあねー。」
 
そう言って、三郎は岡崎伊織に背を向けた。


AM.11:00 兵頭雪哉の自室

四郎は、兵頭雪哉に二見瞬から持ち出された話をしていた。

「成る程、二見瞬が椿を連れずに来たのは、独断の可能性が高いな。」

「はい。今のうちに、二見を消しておくのが得策かと。」

「殺れるか。」
 
「はい。ただ、モモと三郎を連れ行かないといけないんですが…。」

「私は四郎と行く。」

兵頭雪哉と四郎の会話を聞いていたモモは、ハッキリと答えた。
 
「双葉って子は…、もうすぐ死ぬし、早く終わると思うよ。私、見たの、双葉って子に死が近付いてるの。本当だもん、私は見たもん。」

「それも、Jewelry Pupil 同士で分かる"何か"か?」
 
「うん、そう。私達、お互いの気配が分かるみたいに、相手の死が見える事もあるの。あの子、死ぬのが分かってて、私達の所に来たんだと思う。何でだろうね、死んでも良いのかな。」

「モモ、お前は双葉を殺せんのか。」
 
四郎はそう言って、モモに尋ねた。

「俺と来るって事は、お前は双葉を殺しに行くんだ。」

「うん、別に殺せるよ。だって、いつもみたいにすれば良いだけだよね?私、四郎の邪魔する奴は殺すって決めてるの。そうでしょ?だって、私は四郎の事が好きなんだもん。」

モモはキョトンとした表情のまま、四郎の問いに答えた。

兵頭雪哉は、モモの言葉を聞いて悲しくなっていた。

まだ、幼い子供の口から出される事のない言葉の

数々。無玉故に、それが悪い事だと知らない事。

だが、ここにいる大人達は、悪い事の中で生きている。

兵頭雪哉は、モモがもう、普通の生活の中には戻れ
ないのかも知れないと悟っていたのだ。

「俺の為かよ。」

「うん。双葉を殺せたら、私のお願い聞いてくれる?」

「お願い?何だよ。」

「髪の毛、水色に戻して欲しいの。」

「水色?何でまた…。」

「私の瞳に少しだけ、水色があるの。四郎とお揃いにしたいの、駄目?」

モモは、欲しいおもちゃを強請(ねだ)る子供のように、四郎に縋(すが)った。

「分かった。別に、ご褒美でもないだろ。」

「ううん!!嬉しい、ありがとう!!」

「ボス、すいません。」

四郎は兵頭雪哉に向かって、頭を下げる。

「いや、良い。モモちゃんの意思を尊重する。それから、七海の件だが…。二郎が直々に任せて欲しいと願い出た。」

「二郎が?」

「あぁ、齋藤から泉病院に七海が監禁されてると連絡が来た。齋藤と晶に五郎が引っ付いてるみたいでな、独断で行動してると聞いて、二郎が申し出て来たんだ。」

「そう言う事ですか、二郎の件は俺から特に言う事はありません。ただ、七海の知り合いと会いました。俺達と同じ同業者で、天音とノアって名前でした。どうやら、椿とは敵対しているようでした。」

四郎の言葉を聞いた兵頭雪哉は、眉を顰める。

「天音とノア…。まさか、こっちに来ていたとは…。」

「お知り合いですか。」

「お前にも話した事があるだろ、七海を連れて来た経緯を。」
 
「はい。ボスが、オークションに出されていた七海を、買収したんでしたよね。」

「あぁ、その2人は七海が売られる前に、共に生活していたそうだ。恐らく、七海を探しに来たんだろう。危害がないなら、放っておけ。」

兵頭雪哉は立ち上がり、言葉を続ける。

「星影が死んだ、線香を立ててやれ。」

「分かりました。」

「二見は必ず片付けろ、命令だ。」

そう言って、兵頭雪哉は自室から出て行った。


カツカツカツ…。

兵頭会本家から距離を取った三郎は、通話に出た。

「もしもし、三郎君?調子はどうかな。」

「どうもこうも無いよ、嘉助。アンタから電話が来るのは、見えていたから。」

「能力を使いこなせているようで、良かったよ。天
音君とノア君とは、無事に合流出来たよ。僕達は、
七海君を救出に向かうよ。二見瞬が、そっちに顔を出したろ?」

「二見をこっちに寄越したのは、アンタの能力だろ。」

言葉を吐き捨てた後、三郎は口で煙草を箱から1本取り出し、火を付けた。

「僕のJewelry Wordsの能力は、自分の立てた計画を実現させる事。つまり、二見瞬を四郎君と接触させるようにさせる事だって、容易に出来ちゃった訳だ。二見瞬と双葉ちゃんには申し訳ないが、消させて貰おうと思ってね。」

「二見と四郎を殺し合せる気って事かよ。何、本格的に椿の周囲の人間を殺す気になったの。」
 
「計画を進めただけだよ、それに…。四郎君には、君とモモちゃんのJewelry Wordsがある。見えているだろ?二見瞬と四郎君のどちらかが、死ぬのを。」
 
嘉助の言葉聞いた三郎は、白い煙を吐き出す。

「まぁね、七海の事は頼んだよ。」

「任せて、君達の仲間は誰1人、欠けさせないよ。」

そう言って、嘉助は三郎との通話を終わらせた。

「本格的に殺し合いが始まった訳…か。」

三郎の小さな呟きは、白い煙に飲まれて掻き消されて行った。


同時刻 都内のとある墓地にて


笹木那津と書かれた墓の前で、二郎は腰を下ろす。
 
咥えていた煙草に線香に火を付け、香炉に線香を差した。

そして、持って来ていた白い百合の花を墓の左右に飾った。

「那津、久しぶりだな。今日は、お前に話があって来たんだ。」

二郎は手を合わせながら、言葉を続ける。
 
「悪りぃな、那津。僕と同じ、殺しの世界に莇を引き入れちまった。僕は、那津を失った莇を引き離す事はできなかった。せめて、莇が1人にならないように側に居ようと決めていたんだ。」

手を離し、二郎は、笹木那津と彫られた墓石に触れた。

「だけど、莇の事を避けていたんだ。莇の前で、那津を守れなかったのに、莇といつも通りに接する資格がないって思っている。だから、僕は…、ケリを付けて死のうと思う。泉淳を殺して、お前の所に行くよ。泉淳を殺し損ねたあの日からも、泉淳はお前を忘れて生きてる。そんなのはおかしいだろ?那津をいなかったみたいにしてるのが許せねぇよ。」

線香が燃え尽き、灰色の灰色になるのを見届け、腰を上げた。

「那津、泉淳に地獄を見せて来る。」

そう言って、二郎は止めていたゴールドウイングにエンジンを掛け、泉病院に向かった。
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