西遊記龍華伝

百はな

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第伍章 美猿王と悟空、2人の王

鳴神、飛龍隊復活

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美猿王ー

パキンッ。

美猿王の後ろにいる飛龍隊を封印している氷が割れた。

「ここに長居はしない方が良い。お前も同じ事を思っただろ、牛鬼。」

「つくづく貴様とは気が合う。」

俺と牛鬼は暫く見つめ合った後、牛鬼が指を鳴らした。

パチンッ。

ドンッ!!

牛鬼の後ろに犬神が移動し、犬神の背中に座った。

「俺は花の都に向かう、自分の女を迎えにな。お前も行くんだろ、美猿王。」

「女…。あぁ、アイツか。俺も花の都に行く、その時は殺してやるよ。」

「クックック。お互い、良い死場所を用意しておこう。」

シュンッ!!

そう言って、牛魔王は姿を消した。

「王にも囲ってる女がいるの?」

天は俺に近寄りながら、尋ねる。

忘れていたな。

"あの女"の存在を。

「お前等、花の都に行くぞ。」

「花の都?それはどこにあるんですか、王。」

「花妖怪(ハナヨウカイ)の隠れ里だ。ソイツ等を食
えば長命になると言われてる。俺は、そこにいる桜の精に用がある。」

*花妖怪 花に宿った妖怪の事。花妖怪の血肉を食べれば、長命になると言われている。*

*花の都 弱い花妖怪達が作った里である。特殊な妖術で里の場所を知られないようにしている。*

邪の問いに俺は答えた。

「桜の精?妖なの?」

「花妖怪もまた、異端な存在なのだ。飛龍隊が起きる前に丁達を連れて離れる。鳴神が時期にここに来るからな。」

「鳴神?へぇ、封印解いたんだ。やり合いたかったけど、王の目的の方が優先だよね。丁達?」

天は俺の腕を取り、顔を覗き込んで来た。

「あぁ、お前等は見た事ないだろうな。俺の専用部隊の猿だ。悟空が毘沙門天の洗脳を解いたから、使おうと思ってな。」

「「悟空?」」

天と邪は声を合わせて、不思議そうにしていた。

「ソイツも俺だ。悟空が出て来たら、俺と同じよう従えよ。俺がこうしていられんのも器があってこそだからな。」

俺はそう言った後、大きな穴の前で足を止めた。

「あの日、貴方に喧嘩を売って負けて死んでしまった時から、俺達は貴方に生かせれたんだ。王、俺達は貴方が何者だろうと関係ない。貴方が行くのが修羅の道なら、喜んで付いて行きます。」

「僕達は王に惚れたから、一緒にいるんだ。誰を殺せば良いの?」

「俺の邪魔をする奴等、全員だ。」



源蔵三蔵 二十歳

霊魂銃を構え、毒蜘蛛に向かって引き金を引いた。

炎が出る札をばら撒き、霊魂銃の弾を練り込ませる。

ブォォォォォォ!!

札が破けると、大きな炎が毒蜘蛛を燃やし尽くした。

「キュイイイイン!!!」

毒蜘蛛は奇声を上げながら、焼け落ちて行った。

「猪八戒、行くぞ。」

「了解。」

シュッ!!

猪八戒と沙悟浄は同時に吉祥天の元に向かった。

鉄扇を出した猪八戒は、吉祥天に向かって鉄扇の刃を飛ばす。

続けて紫洸を構え銃弾を飛ばし、沙悟浄は水を操り毘沙門天を近付けさせないようにした。

バサバサバサ!!

キンキンキンッ!!

吉祥天は手を振り上げ、風を起こし銃弾も手の破片を払いのけた。

だが、吉祥天のすぐ側まで俺は接近していた。

何故なら、俺達3人の作戦だったからだ。

俺は吉祥天に気付かれないように月刀を取り出していた。

この距離なら避けれない筈だ。

吉祥天は静かに俺を見下ろしていて、視界が揺れた。

ドンッ!!!

俺の体に向かって体当たりして来たのは鱗青だった。

「ゔっ、ゔぅぅ!!」

喉が潰されている所為で声を発せないが、言いたい事は分かった。

吉祥天の体は林杏さんの物だ。

だから、鱗青は俺を止めたんだ。

「鱗青!!離せ!!」

鱗青は力一杯、俺の体を抱き締めている。

「そうか、この男はあの娘に惚れておるのか。ふむ、毘沙門天。このガキはどうにか出来んのか。」

「既に死んでしまっていますからね、改造は出来るが、そうするか?」

「あぁ、この男を利用するには良い材料だ。」

「毘沙門天様ー、お待たせしました。」

ズンッ!!

空間に歪みができ、その中から風鈴と哪吒が現れた。

黒のレースの長袖のチャイナドレスを着た哪吒は、瞳に精神が無かった。

哪吒と吉祥天の顔が瓜二つだ。

毘沙門天が吉祥天に似せて、哪吒達を作ったのか?

「貴様が毘沙門天が作った人形か。妾によく似ておる。コイツ等は妾の命令には従うのか?」

「あぁ、君の意のままさ。」

「あははは!!!本当にお前は良い男じゃ。」

チュッ。

そう言って、吉祥天は毘沙門天の頬に口付けをした。

「哪吒と言ったか、あのガキを斬って来い。しかし、黒髪のガキの方だ。」

「御意。」

カチャッ。

哪吒は太刀を構え、一瞬にして俺の前に移動した。

キィィィン!!

哪吒が刀を振り、攻撃を防いだのは沙悟浄だった。

「沙悟浄!!」

「哪吒!!お前、アイツ等の命令に従うな!!闘技場の時、悟空の為に動いたのが本当の哪吒だろ!!」

「…。」

「哪吒!!」

「哪吒に気安く話し掛けるな。」

スゥッ。

キィィィン!!!

俺は鱗青を蹴り飛ばし、石の攻撃を月刀で防いだ。

「お前等、本当にあんなのが主人で良いのかよ。石達を道具にしか思ってない。哪吒を道具みたいに操らて、お前は黙ってるのか!!」

「黙れ!!」

石は叫んだ後、顔を歪ませた。

ドンッ!!

ドサッ、グサ!!

俺を押し倒した石は、頬がする距離に刀を突き刺さした。

「お前に何が分かる。僕が、僕が…。哪吒がこんな扱いをされて、何とも思ってない風に言うな。抗えないんだよ、毘沙門天様達には。」

「石、未来は変えられるんだよ。お前は、変えようとしていないだけだ!!」

ドンッ!!

俺は石の体を強く押し、立ち上がった。

「へぇ、君は神様にでもなったつもり?」

「っ!?」

いつの間にか風鈴が、刀の刃を俺の首元に押し付けていた。

「何を根拠に言ってるのか分からないなぁ。僕達の事を可哀想に思ったの?同情?」

カチャッ。

猪八戒が風鈴の頭に紫洸の銃口を突き付けた。

「三蔵は同情なんかで、石に言ったんじゃねーよ。風鈴、刀を退けろ。」

「命令してんの?君如きが?」

風鈴は猪八戒に視線を向け、睨み付けていた。

「あんまりさ、うちの三蔵を愚弄するならよ。殺すぞ、テメェ。」

カチャッ。

猪八戒はそう言って、風鈴の頭に強く銃口を突き付けた。

「最後の言葉は同感だよ。」

スッ。

パァン!!

猪八戒と風鈴は同時に動き出し、放たれた銃弾を風鈴は刀で斬り落とした。

その時だった。


ドゴォォォーン!!!


その場に大きな砂埃が立った。

「間に合って良かった。如来、無事?」

「おうおう、懐かしい奴がいるじゃねーか。」
砂埃が晴れると、観音菩薩の隣に知らない男が立っていた。

黒髪は全て後ろに流されているが、両サイドの髪は残し、静電気のせいで髪が立っていて、太い眉毛に鋭い目付き、顔には沢山の傷と整えられた髭。

全身に龍の和彫りが入っていた。 

だ、誰だ?

「鳴神!?出て来れたのか!?」

着地していた羅刹天は、男を見て鳴神と呼んだ。

いつの間にかお師匠まで下に降りて来ていた。

「飛龍さんが鳴神?ど、どう言う事だ?」

「あの人は、悟空の親父さんだ。」

「お、親父!?」

沙悟浄の言葉を聞いた猪八戒は驚いていた。

俺だって驚いてる。

この人が…、悟空のお父さん…。

毘沙門天は鳴神に向かって、言葉を放った。

「何故、貴様がここにいるんだ。もしや、観音菩薩の仕業ですか。」

「あぁ、僕が鳴神の封印を解いた。吉祥天、やはり復活してしまったようだね。」

「一足、遅かったですね。」

「いや、そうでもないさ。"彼等"が起きたらね。」

「っ!?ま、まさか…。」

バチバチバチ!!!

鳴神の体に大量の雷が纏われていた。

「テメェ等、いつまで寝てる。さっさと、起きやが
れ!!」

バチバチバチバチバチバチ!!

ドゴォォォーン!!

上に向かって雷が放たれ、大きな音がした。

パリーンッ!!

上から氷の破片がパラパラと降り注いで来た。

何かが割れた?

氷?

シュシュシュシュッ!!

氷の破片と共に、黒い鎧を着た男達が降りて来た。

バサッ。

ボロボロになった"飛龍隊"と書かれた旗が目に入った。

黒い鎧の男達の中でも、1人だけ目立つ人がいた。

長い黒髪を靡かせたキリッとした顔立ちの男が、鳴神の前で膝を付いた。

「隊長、遅くなりました。」

「雲嵐(ウンラン)、それにお前等も久しぶりだな。」

「隊長!!!」

「俺達、また貴方に会えて…。う、嬉しいです。」

「おいおい、泣くなよ。毘沙門天、よくもまぁ…。

俺の息子や部隊の奴等を可愛がったなぁ。」

ドンッ!!

ドコドコドコドコドコ!!!

鳴神が足を強く地面に降ろすと、毘沙門天に向かって地割れが起きた。

「俺の妻を殺し、利用したお前を殺せる日がやっと来た。」

鳴神はそう言って、大きな刃の槍を取り出した。

「やっぱり、飛龍さんだ。あの武器は、飛龍さんが数々の戦場に持って来ていた物だ…。もしかして、ずっと封印されていたのか?沙悟浄。」

「毘沙門天にずっと、封印されていたんだ。飛龍隊も、そして悟空のお母さんである伊邪那美命(イザナミ)様も殺した。あの人にとって、毘沙門天は…。復讐すべき男だ。」

「キュイイイイイイ!!!!」

化け物が鳴神に向かって来た。

ブンッ!!!

グシャ!!!

鳴神は目で追えない速さで、化け物の体を串刺しにした。

丁や俺達が歯が立たなかった相手を一瞬で倒した!?

「あははは!!相変わらずだな、飛龍よ。其方の腕は衰えておらぬか。」

「テメェも糞婆の癖に、まだ生きてやがったか。」

鳴神の言葉を聞いた吉祥天の顔から笑顔が消えた。

そして、一瞬で空気が悪くなった。

「観音菩薩、吉祥天は完全に力を取り戻していな
い。」

「だろうね。如来、君が経文を1つ取り戻してくれたお陰だね。」

「観音菩薩…、貴様!!!」

「悪いが、僕は君を止めるつもりだからね。これぐらいで怒って貰っては困るよ。それに君達には、ま
だ恐れなければいけない相手がいるよ。」

観音菩薩の言葉の意味が分からない。

どう言う事…だ?

「ギュァァァァア!!!」

ブシャアアアア!!!

「っ!?」

巨大な毒蜘蛛から血が噴き出している!?

どうなってるんだ!?

ブシャ、ブシャ、ブシャブシャ!!!

斬られてる?

小さな蜘蛛達が奇声を上げながら、血を出して倒れていた。

「「ギュァァァァア!!!」」

「うげ、コイツ不味そう…。」

そう言って、中華包丁に付いた血を振い落としている女の姿が目に入った。

「天、この蜘蛛達は食べれないよ。毒蜘蛛だからね。」

目に布を巻いた男は、小さな蜘蛛達を手で潰していた。

カランッ。

哪吒が刀を落とした。

ふと、丁達に目を向けると固まっていた。

いや、動けなくなっていた。

「どうしたんだ、丁…。」

ゾクゾク!!!

背中に寒気が走った。

丁達だけじゃない、沙悟浄達も冷や汗を流してい
た。

大きな穴から降りて来た人物の所為で、妖怪達は動けなくなっていた。

その人物を見て、一目で誰か分かった。

だって、何度も読んだ本に描かれていたからだ。

トンッ。

「美、猿…王…。」

俺は思わず声に出して、名前を呼んでしまった。

ゆっくりと着地した美猿王の元に、丁達は直ぐに駆け寄り膝を付いた。

「よう、丁。ちゃんと、思い出したみたいだなぁ。お前等も礼儀を忘れていなかったか。」

「はい、若。申し訳ありませんでした。無礼をお許し下さい。」

「王、ソイツが丁?」

「あぁ。」

「へぇ、弱そ。」

女はそう言って、丁をじっくりと見つめた。

「なっ!?」

「でも、その服は良いね。僕達にも欲しいなぁ。」

「李、何か言いたい事があるのか。」

ゾクッ。

美猿王が李を見下ろす視線が、凄く怖かった。

圧倒的なプレッシャーを李に掛けている。

「お前か、俺にこの腕輪をしたのは。」

美猿王は腕輪を見せながら、俺に問い掛けて来た。

「外せ、力が制御されている。」

喉が渇く。

「それは、外せないよ。」

「もう一度だけ言う。外せ。」

ドンッ!!!

ガクッ。

膝が崩れた。

体が美猿王の放つ重圧に耐えれなかった。

「聞こえてねーのか、お前。王の問いに答えろ。」

スッ。

女が俺の髪を乱暴に掴み、中華包丁を向けた。

カチャッ。

スッ。

「「やめろ。」」

猪八戒は女の額に銃口を突き付け、沙悟浄は鏡花水
月を美猿王に向けた。 

美猿王に刃を向けたのは沙悟浄だけではなかった。

「俺の息子の体で、何してやがる妖怪。」

鳴神はそう言って、槍の刃を美猿王に向けた。
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