西遊記龍華伝

百はな

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第四章 三蔵一行旅事変

水上戦線 壱

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沙悟浄ー


あのガキが放った言葉を聞いて、激しい頭痛がした。

何なんだよアイツ…。

ベットの上に転がっても頭痛が治らない。

ズキズキズキ…。

「いってぇ…。」


俺の名前は沙悟浄で、あのガキが言った捲簾って名前じゃない。

それに人間じゃなく、妖だ。

時々、何か大事な事を忘れているような気がする。

忘れてはいけない事が…。

ズキッ!!

「いっつ"!?」

まただ。

俺が何かを思い出そうとすると、激しい頭痛がする。

脈を打つ度に頭痛がする。

嫌になる。

俺は、ここに来る前の記憶がない。

どうやって、ここまで生きて来たのか分からない。

目が覚めた時、俺はボロボロで玉が見つけてくれた。

玉だけは覚えていて、それ以外の記憶が全くない。

俺は近くのテーブルに置いた煙管を取り、口に咥えた。

「すぅ…。はぁ…。」

少しずつだが、頭痛が治まって来た。

煙管を吸うと頭痛が治る…。

だから、頭痛が酷い時は煙管の世話になっている。

「あのガキは、俺の知らない俺を知ってるのか…。」

アイツの好物なんか知らないし、何でちまきが好物な事を知っていたのか不思議だった。

あのガキを見た瞬間、初めて会った気がしなかった。

「頭。」

陽春が俺の影を通して、声をかけて来た。

「どうした。」

「屋敷に侵入者を確認したんだけど…、どうする?」

俺達が拠点としているこの屋敷に侵入者が現れるのは、日常茶飯事だ。

「いつも通りに殺せ。一匹残らずこの城から侵入者を出すな。」

「了解。」

陽春がそう言うと、陽春の気配が消えた。

俺は自分の手のひらから剣を取り出した。

青色の剣が月夜に照らされてキラキラと輝いている。

剣に映し出されたのは、3人組の男と、黒いフードを被った2人組の男女、水中から侵入者して来ようとしている巨大な鯰の姿が見えた。

俺の剣、鏡花水月(キョウカスイゲツ)は月に照らすと目に見えない物を映し出してくれる。

こうして、屋敷に侵入してきた奴等を殺して来た。

だが、今回この屋敷に侵入して来た奴等はかなり強いだろうな。

今までの奴等と雰囲気が違う。

特に2人組の女の方だ。

女が持っているとても太い刀から感じる威圧感が嫌な感じだ。

この2人組は陽春や緑来達では相手は無理だろう。

「陽春。緑来を連れて部屋の前まで来い。」

「分かりました。すぐに連れて来ます。」

陽春がそう言うと、シュルルルッと音を立てながら影が扉の隙間を潜って行った。

俺はベットから腰を上げ、扉を開けると陽春と緑来が膝を付いていた。

「お呼びですか頭。」

緑来は俺の顔を見ながら口を開けた。

「お前等2人は、屋上にいる3人組を殺せ。俺は地下にいる2人組を殺す。他の奴等には水中から侵入して来ようとしている巨大な鮎を相手しろと伝えろ。」

「「御意。」」

緑来は姿を煙に変え、窓から出て屋上に向かい、陽春は影の姿になり廊下を進んで行った。

「さてっと。仕事しますかね。」

俺はそう言ってから地下に繋がる階段を降りて行った。



同時刻、屋上にてー


屋上に上陸した孫悟空等は、屋敷の中に繋がる扉を探していた。

「扉らしき物が見当たらねーな。」

猪八戒はそう言って、周りを見渡した。

「本当ですね…。ここは、屋上みたいですけど…。

屋敷の作りが変わっている可能性がありますね…。」

「さっきから何してんの悟空。」

悟空の行動を不思議に思った猪八戒は、不思議そうな顔をしながら尋ねた。

悟空は、床をタンタンッと踏み付けていた。

足の裏を使って何かを探している様子だった、

「扉がねーなら…。おっ。」
ガコッ。

悟空が踏んだ床が音を立てて凹んだ。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ…。

音は激しく鳴り、悟空の踏んだ床から屋敷の中に繋がる階段が現れた。

「階段が現れた…?っと言う事は扉を隠していたのか…。」

「俺の読みが当たったな。ほら、さっさと中に…。」

悟空は言葉を言い終わる前に如意棒を取り出した。

階段から白い煙が立ち込み、悟空を包んだ。

「悟空!?どうした!?」

「な、何で煙が!?」

突然の事に猪八戒と黒風は理解出来ていなかった。

白い煙は大きくなり、いつの間か猪八戒と黒風も煙の中に取り込まれた。


孫悟空ー

やっぱり、何か仕掛けがあったか…。

キキキキキキッ!!!

刃物が床に削られている音が耳に届いた。

何かが、来る!!

気配を感じた方に如意棒を振った。

キンッ!!

如意棒に当たったのは、短剣だった。

短剣…?

再び背後から気配を感じた俺は如意棒を振った。

キンッ!!

「ッチ。また、短剣か。」

煙の間から一筋の光が見えた。

シュシュシュシュッ!!!

さっきまでとは違う素早い速さで、無数の短剣が飛んで来た。

俺は足に力を入れ、腰を低くした。

そして、如意棒で飛んで来る短剣を跳ね払う準備をするように大きく息を吐いた。

ビュンッ!!

最初に飛んで来た短剣を払うと、次々に短剣が飛んで来た。

キンキンキンッ!!

ビュンビュンッ!!

どんだけ飛んで来るんだよ!?

払っても払ってもキリがねぇ。

ビュンッ!!

払い切れなかった短剣が頬を掠った。

視界が見にくいせいで、払い切るのにも限度がある。

不老不死の術のおかげなのか、頬の傷はすぐに治った。

この白い煙…。

どこかで見たよな…。

キキキキキキッ!!!

再び、床に削られている刃物の音がした。

だが、さっき聞いた音とは違う。

ビュンッ!!

俺の背中を突こうとする槍の刃が煙から覗かせた。

俺は避けようと、体を左にずらそうと足を動かした。

ガシッ!!

「足が動かねぇ。」

ジッと自分の足元を見ると影が足に巻き付いていた。

影が足を!?

何度も動かそうとしたが、動かすたびに巻き付いている影が足に絡む。

「死んでもらうよ。」

その声に聞き覚えがあった。

居酒屋で俺達に襲撃して来た男の声だった。

槍の刃が背中に当たるギリギリの距離で、俺は如意
棒の長さを長くし槍の刃の向きを体ギリギリにずらした。

「はぁ!?ちょっと、そんなのアリ!?」

女の声がした後に俺の足に巻き付いていた影がなくなった。

女の声?

「おいおい、反射神経良すぎでしょ。」

銀色の槍を持って現れたのは、やはりさっき会った男だった。

「ちょっと、緑来!?ちゃんと仕留めなさいよ!?」

「えー。」

緑来と呼ばれた男は頭を掻きながら項垂(ウナダレ)れていた。

「煙野郎の仕業だったのか。この煙は。」

「煙野郎…って。もうちょっとマシなあだ名とかないの?」

「知るか。俺の事を殺そうとしてる野郎の名前なんて、何で良いけど。」

俺は男に向かって如意棒を振り下ろした。

「わっ、わわわ!?ちょっと!?」

「ちょこまか動くんじゃねーよ煙野郎!!さっさとくたばれ!!」

「いやいやいや!?俺だって死にたい訳じゃねーし!?」

男は俺の攻撃をちょこまかと避け続ける。

「俺は近距離攻撃派じゃないんだよね…。」

「はぁ?」

「さて…っと。また煙になりますか。」

「あっ!?」

男はそう言って煙の中に入って行った。

煙野郎は、1人じゃ戦えないのか?

謎の女の声は…、きっとここにいるのは確実だろう。

だが、男と同様で姿が見えない。

もしかして、女は影を使う能力で煙野郎と団結して攻撃して来てる…?

そう考えたら、あの2人の隙を突けば…。

「おい猪八戒!!テメェ、何してんだ!?」

俺は大きな声で猪八戒を呼んだ。



猪八戒ー

悟空と逸れちまった…。

それに、悟空が誰かとやり合ってる音がさっきらからしてるしな…。

「おい猪八戒!!テメェ、何してんだ!?」

悟空が大きな声で俺を呼んだ。

「お前、無事なのか!?」

「当たり前だろーが!!黒風を連れてこっちに来い!!」

「こっちに来いって…。どこにいるんだよお前!!」

「声のした方に来いってっ!!テメェ!!」

キンキンキンッ!!

「どうやって、悟空さんと合流しましょう…。この煙を祓う方法はないんでしょうか…。」

黒風はそう言って、手で煙を祓おうとした。

だが、煙の濃度は更に濃くなるばかりだった。

どうしたものか…。

俺の武器はこの、毛女郎から受け継いだ銃の紫洸(ムラサキコウ)しかない。

何か大きな扇子みたいな物さえあればな…。
ん?

扇子…?

「黒風。」

「は、はい!!」

「食った妖の能力って食った奴は使えるのか?」

「へ?ま、まぁ…。そうですね…、牛魔王さんみたいな巨大な能力を持った妖を食べたらその能力は使えるようにはなりますね。一応、食べると言う事は体に取り込むと言う事ですから…。」

「黄風って…。一応は強いよな?そこら辺にいる妖よりかは。」

「え?そ、そりゃあ…。まぁ…。」

黒風の言葉を聞いて1つ考えが浮かんだ。

「じゃあ、俺も使えるよな。」

俺は目を瞑り、俺の中にある黄風の能力を出す様に意識を集中させた。

俺の中に流れている黄風の血が反応した。

ドクドクドクンッ…。

心臓が跳ね上がった。

パラパラ…。

「猪八戒さんの周りに黒い鉄が…。」

パラパラパラパラパラパラパラパラ!!

小さな黒い鉄が俺の前に集まり、巨大な塊になった。

手を伸ばすと巨大な塊が姿を変え、大きな鉄扇(テツセン)になった。

「黄風さんが持っていた鉄扇!?猪八戒さん、出せるようになったんですか!?」

「おおお…。今回が初めてだけどな。出せて良かったわ。」

「えぇぇぇ!?一発本番で出来る事じゃないですよ?!巨大な妖の能力を出すには凄く時間がかかるんですよ!?」

「へぇ、じゃあ…。俺って天才なんだな。少し離れてな。」

俺の言葉を聞いた黒風は、俺から少し距離を取った。

そして、俺は鉄扇を大きく振った。

「せぇ…のっと!!」

ブワァァァァァ!!!

巨大な竜巻きが白い煙を吸い込んだまま、空に消えて行った。

煙が晴れた屋上には、悟空の他に2人の男女の姿が見えた。

「ちょ、ちょっと!?こんなの聞いてないし?!」

「えー。それは反則でしょ…。」

悟空の周りにいた2人の男女は驚きのあまり固まっていた。

男の方には見覚えがあった。

「あ!!お前、居酒屋の時の!?」

「あらら…。お兄さんが俺の煙を消しちゃったの?それは反則だよー。」

男は俺を見て苦笑いした。

ビュンッ!!

女の影は鋭い刃に形を変え、俺の方に向かって攻撃して来た。

キィィィンッ!!

影の刃が大きな鉄扇に弾かれた。

「どんだけ硬いのよ!?」

「へぇー。便利なだそれ。」

悟空は鉄扇を見ながら呟いたその時だった。


ドゴォォォーン!!

屋敷全体が大きく揺れた。

猪八戒が咄嗟の判断で鉄扇を地面に突き刺さし、黒風の服を掴んで側に寄せた。

緑来は煙に化け陽春の体を包み空に逃げ込んだ中、
悟空は大きな揺れのせいで階段から転がり落ちてしまっていた。

揺れを感じていたのは悟空達だけではなかった。

屋敷内にいる三蔵と玉にも衝撃があった

「きゃっ!!」

手摺りに乗っていた玉が海に投げ出されてしまった。

「玉!!」

三蔵は急いで玉を追い掛けるように海に飛び込んだ。


源蔵三蔵 十九歳


ドポーンッ!!!

水中で浮いている玉の体を抱き締めると、俺の視界には大きな鮎の体が映った。

な、なんだ…?

大きな鮎が俺の方に視線を向けて来た。

「ほぉ…。自ら飛び込んで来よったか…。」

コイツ、妖か!?

自ら飛び込んで来たって、どう言う事だ?

「お前より先に経文を頂くのは我々だ。」

「っ?!」

経文?

黒風がここにあるって言ってたよな…。

俺は鮎を睨み付けた。

巨大な鮎の体から電流が現れ、俺と玉を囲むように泳ぎ出した。

「お前に経文を渡す訳にはいかないのでな。ここで死んで貰うぞ小僧。」

おいおい…!?

嘘だろっ?

こっちは水中なんだぞ!?

電気って…。

俺は自分の周りに札をばら撒き、結界を貼った。

これなら結界の中で息が出来る。

ドゴォォォーン!!

ドゴォォォーン!!

結界を壊そうと容赦なく尻尾を叩き付けてくる。

「んっ…?」

「あ、玉!?起きたか?」

「え、えぇ…。これはどう言う事?」

「まぁ、かなりヤバイ事だけは言える。」

俺がそう言うと、玉は鮎に視線を向けた。

すると、玉の毛が逆立ち、目がキッと吊り上がった。

「アイツ…!!アイツを殺さないと!!」

「お、おい、どうしたんだよっ。」

「アイツは、アイツが…。捲簾が殺される未来に関わる人物よ。」

「えっ?」

俺は玉の言葉に驚いた。

捲簾が殺される…?

「そ、それは誰から聞いたんだ…?」

「観音菩薩よ。あの人の言う事は絶対。私はあの野郎を殺さないといけないのよ。捲簾の為に。」

あの鮎は経文も狙っていて捲簾の事も殺すのか…?

そして俺の事も狙っている…。

訳が分からない。

これから何が起きるのかも予想が付かない。

だけど、目の前にいるアイツを倒さなきゃいけない事には変わりはないよな。

「玉、2人でアイツを倒すぞ。」

「当たり前よ。」

「我を倒すとは、若造が大きく出たな。」

鮎がそう言うと、電気で出来た槍が何個か現れた。

俺も霊魂銃を取り出し鮎に銃口を向けた。

「俺や捲簾の道を阻む物は消えろ。お前に俺達は殺せねーよ。」

パァァァァン!!

俺はそう言って引き金を引いた。
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