西遊記龍華伝

百はな

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第参幕 仲間探し

毛女郎と言う女

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下界 福陵山雲桟洞 (フクリョウザンウンゼンドウ)

ドゴォォォーン!!!

白い煙と共に山中に地鳴りが鳴り響いた。

山に住み着いている妖怪達は白い煙が立っている場所に向かっていた。

「何だ何だ?」

「何かが空から落ちて来たみたいだぞ?」

子妖怪達がヒソヒソと話をしながら山道を歩いていた。

その後ろから、頭から白い布を被った女が子妖怪達に声を掛けた。

「全く、何を話してるんだいアンタ達。」

「「あ!!毛女郎(ケジョロウ)姉ちゃん!!!」」

子妖怪は振り返り女の姿を見て叫んだ。

*毛女郎とは、ボサボサの長い髪を引き摺っている妖怪で花街に現れる妖怪と言われている*


「空から何か落ちて来たんだよ!!」

「僕達は何が起きたのか見に行こうとしてるんだ!!」

子妖怪達の話を聞いた毛女郎は小さな袋に入った菓子を子妖怪達に渡した。

「これを上げるからさアンタ達、この事は黙っておきな。」

「え?」

「何でー?」

文句を言う子妖怪達の首を毛女郎が髪を操り縛り上げていた。

「ゔっ!?」

「く、苦しいよ…。」

「お菓子やったんだから黙って帰りなさいよ。それがルールだろう?」

毛女郎がそう言うと、子妖怪達は何度も頷いた。

「分かったならさっさと行きな。」

子妖怪達の首から髪の毛を外すと、子妖怪達は慌てながら山道を降りて行った。

毛女郎は頭から被っていた布を外した。

雪のように白い肌に長い睫毛から見えるオレンジ色の瞳、焦茶色のパーマが掛かった長い髪。

毛女郎と言う妖怪は世間では知られてはいなかいが、かなりの美人と言われていた。

毛女郎はひたすら山道を歩き続けた。

山道を進むと目の前に洞窟の入り口が見えて来た。

毛女郎は躊躇(タメラ)う事なく、洞窟の中に入って行く。

持って来たであろう蝋燭に火を付け、洞窟の中を進み続けた。

洞窟の至る所に結晶が生えていた。

結晶が蝋燭の火を反射して洞窟の中がかなり明るくなっっていた。

「あ…。」

毛女郎は小さな声を漏らした。

それは牛魔王の槍に刺さった天蓬元帥が倒れていたからだ。

毛女郎はゆっくり近付き、天蓬元帥が息をしているかどうか確認した。

「呼吸が少ない…。それにこの武器は…牛魔王の物か。」

「ゔっ…。はぁ…、はぁ…。」

天蓬元帥は小さく荒い呼吸を繰り返していた。

「まさか、あの人にそっくりな人が私の前に再び現れるなんてね。」

毛女郎はそう言って自分の親指を強く噛んだ。

ガリッ。

毛女郎の親指から血が流れ出した。

ゆっくりと親指を天蓬元帥の口に近付け、血を落とした。

ポタポタッ。

毛女郎の血が天蓬元帥の口の中に入って行った。

「貴方を死なせない。それが私の役目。」



天蓬元帥 二十三歳


体が熱い。

身体中の血が沸騰しているみたいだ。

何だこれ…。

何が起きてるんだ…?

俺の体じゃないみたいだ。

体が言う事を聞かない。

「起きて。」

女の声が聞こえる…。

「起きて、起きて青蘭(セイラン)。」

青蘭…?

誰の事を言ってるんだ…。

重たい瞼を開けると、赤茶色の天井が目に入った。

それと、花の香りが鼻に届いた。

ここは…どこだ?

「目が覚めたかい?」

声のした方に視線を向けると薄い紫色の漢服を着た美人の女が座っていた。

「ここ…は…ゴホッ!!」

「ほら、落ち着いて水を飲みな。飲める?」

女は俺の体をゆっくり起こし水の入ったグラスを渡してくれた。

俺は渡された水を喉に流し込んだ。

ゴクゴクゴクゴクッ!!

「っはぁ!!」

いっきにグラスの中に入っていた水を飲み干した。
喉に潤いが戻った。

「うっま…。」

「それは良かった。」

女はそう言って口に煙管を咥えた。

俺は改めてゆっくり部屋の中を見渡した。

妓楼の店みたいだな…。

あの扉に吸い込まれてからどれくらい経ったんだ?
ここは天界の妓楼の店のなのか?

確か、牛魔王の槍が体に刺さって…。

俺は慌てて自分の腹を見た。

「私が抜いて手当てしたんだよ。それとここは下界よ。アンタ、天界人だろ?」

「下界…?俺は本当に落とされたのか…。あ、そうだ!!アンタ、俺の他に男を見なかったか!?」

「いいや、見てないね。私はアンタを助けるように"ある男"から言われたんでね。アンタしか落ちてこなかったんじゃないの?」

「そ、そうなのか…。」

捲簾はまだ、天界にいるのか…。

無事なのか?

毘沙門天と牛魔王の元に1人置いてきちまった
な…。

ん?

待てよ?

この女、俺の事を天界人って言わなかったか?

それと、ある男…?

「ちょ、ちょっと待て。ある男って誰だよ?」

俺がそう言うと、女は口に溜めた煙をゆっくり吐き出してから問いに答えた。

「観音菩薩だよ。アンタが落とされる2日前に私の前に現れた。」

「観音菩薩殿が!?君と観音菩薩は一体…、どう言う関係なの?」

「深い関係じゃないわ。私にもアンタを助ける理由があったから観音菩薩の言葉を受け入れた、とでも言っておきましょうか。」

俺を助ける理由があった…?

「理由って?」

「そんな事よりも、自分の体をよく見てみな。」
女は俺の問いに答えず、自分の体を見るように促して来た。

俺は言われた通りに自分の体を見てみた。

巻かれている包帯の隙間から蓮の花の刺青が見えた。

刺青…?

俺は刺青なんて入れてないぞ…?

「この刺青は?もしかして…君が何かしたの?」

「そうよ。アンタは私の血を飲んで今、こうして生きていられてんの。」

「君の血…?って人間じゃないのか?」

「私は妖怪よ、毛女郎って呼ばれてるわ。聞いた事くらいあるでしょ。」

毛女郎って確か…、髪を操る妖だったよな?

この女は妖だったのか。

「妖は人間と違って長命で傷の治りが早い。私の血を飲んだアンタはもう人間じゃない。私の姉弟になったのよ。」

「姉弟…って、俺は妖になったのか!?」

俺は驚きのあまりベットから落ちてしまった。

バタンッ!!!

「いったたた…。」

「どっちみち、あのままだったら死んでたよ。私はアンタに死なれちゃ困るから血を飲ませたの。まぁ、信じたくはないでしょうね。自分がもう人間ではなく妖になったって事は。」

そう言って毛女郎は再び煙管を咥えた。

俺の体はもう、普通の妖じゃないのか…。

この刺青を見たら実感せざるおえない。

剥がされてないはずの爪が、もう綺麗に生えている。

腹に刺さって出来た傷だって、もう塞ぎそうなってる。

体が実感している。

毛女郎が何故、俺を助けたのかは分からない。

だけど、悪い理由で助けた訳じゃなさそうだ。

観音菩薩は俺がこうなる事を予想して毛女郎の元に訪れ、俺を助けるように言った。

それはきっと、何か意味がある事なのだろう。

「天界は今、どうなってるかな…。」

「気になるのか?」

俺の心の声が漏れていたらしく毛女郎が尋ねて来た。

「あ、うん。気にならないと言ったら嘘になるからな。俺の友人達がどうなったのかって気になってる。」

「…そうか。やっぱり似てるのね。」

「え?似てるって誰に?」

俺がそう言うと毛女郎は頭を横に振った。

「何でもない。それより、アンタはこの花街で身を置いてもらうから。」

「は?俺は男だぞ?花街は言わゆる女だけが住む所じゃないのか?」

「馬鹿言ってんじゃないわよ。男でも働いてるわよ。アンタ、顔は女みたいなんだから女のフリして私と一緒にここで働くのよ。時が来るまで私はアンタを隠さなきゃいけないの。」

隠さなきゃいけない?

「俺は誰かから狙われてるのか?」

「ま。そんな所。」

「誰に?」

「毘沙門天と牛魔王よ。」

「っ!?」

毘沙門天と牛魔王が俺を狙ってる?

「毘沙門天の牛魔王は何かを企んでる。アンタが本当に死んでるかどうかを探しに来るって観音菩薩が言ってたわよ。その時に下界に落とされたアンタを追ってさっき言ってたその…、捲簾が追い掛けて下界のどこかに落ちるだろうって。」

毛女郎の言葉を聞いた俺は、毛女郎の肩を掴んだ。

「それは本当なのか!?」

「そ、そうじゃないの?観音菩薩が言ってたんだし…。」

確かに、観音菩薩殿の予言は当たる。

捲簾は下界のどこかにいる。

「そうか…。捲簾は俺を追い掛けて下界に…。」

「今、探しに行くのは駄目よ。動くのは今じゃない。」

「分かってる。毛女郎にこれ以上、迷惑掛けるわけにはいかないからな。」

「分かれば良いのよ。今日からアンタには音華としてこの店で働いて貰うから。」

「….、男と寝るのか俺も…。」

俺がそう言うと毛女郎は声を上げて笑い出した。

「アハハハ!!そんな事させる訳ないだろう?琴だよ。私の客の席で二胡(ニコ)を引くだけよ。何、寝るかと思ったの?」

「うっ、だ、誰だってそう思うだろ?!」

「アンタの場合は妓院(ギイン)だよ、妓院。」

*妓院とは、男と寝るのではなく二胡や芸をするだけの妓楼の事である*

「そ、そうなのか。分かった。」

「うん。宜しくね音華。」

毛女郎はそう言って俺に手を差し出して来た。


俺は毛女郎の手を掴み握手をした。

毛女郎は俺の命の恩人であり、俺の事を守ってくれる存在になった。

俺は暫くは毛女郎の元で生活をする事になった。

毛女郎はこの、鈴蘭と言う店で1番人気の妓楼だった。

毛女郎の美しさはどの店の妓楼達よりも格が違った。

背中にある大輪の蓮の花が咲き誇っている刺青が良く似合っていた。

俺と毛女郎が本当に姉弟になったのだなと実感した。

俺はなんとか男だってバレずに数年の月日が流れた頃、毛女郎の体が弱り始めた。

「ゴホッ!!」

「大丈夫か?最近、咳が多くないか?」

「…。私の体も弱って来た証拠ね。」

毛女郎はそう言って窓の外を見つめた。

「ねぇ、前にアンタに言ってなかった事があったでしょ?覚えてる?」

「俺を助けたのには理由があるって話?」

「ゴホッゴホッ!!」

毛女郎の口から血が吐き出された。

吐血?!

「っ!?大丈夫じゃなそうだな。少し、横になった方が良い。」

俺はそう言って毛女郎の体を抱き上げベットに寝かせた。

毛女郎の体は日に日に痩せ細って行っていた。

いつも吸っていた煙管も洗って吸わなくなったし、
食欲もなくなって来ていた。

「ありがとう。あのね、もうすぐ2人の男がアンタに会いに来るわ。その男達と一緒にここを出なさい。」

「2人の男って?」

「会えば分かる。それと、私がアンタを助けた理由も教えてあげる。」

毛女郎は息を整えてから口を開いた。

「アンタが私の愛した男に瓜二つだったから。」

「え?そ、それだけで俺を助けたのか?」

「それだけで助ける理由があるわよ。それに、私の体がこうなったのも仕方ないの。」

「理由があるのか?」

俺がそう言うと毛女郎は頷いた。

「私の体には呪いが掛かってるの。黄風が私に呪い
を掛けた。」

黄風って、六大魔王の一員の黄風か。

「毛女郎と黄風は面識があったのか?」

「私と黄風はね、同じ店で働いていたのよ。もう、何年も前の事ね。私達はとても仲が良かったわ…。だけどね、私達は同じ男を、青蘭を愛してしまった。」

俺は黙って毛女郎の話を聞いた。

「青蘭はね、髪結師として私達の店に来て女達の髪を綺麗に結んでくれていたの。黄風は青蘭に惚れ込んでいたわ…、私も青蘭を好いていた。青蘭がまさか、私の事を選ぶとは思ってもいなかった。青蘭と私は夜逃げ同然で店を出たわ。」

「それで、黄風の恨みを買って呪いを掛けられたのか?」

「まぁ、簡単に言えばそうね。黄風は青蘭に呪いを掛けて殺した。私の目の前でね。」

毛女郎は遠くを見ながら呟いた。

「黄風は私を探してる、殺す為に。殺されても仕方がないんだけどね。」

ガシッ。

俺は毛女郎の細い手を掴んだ。

「毛女郎、君は俺の命の恩人だ。だから、今度は俺が助ける番だ。」

「馬鹿な事を言うじゃないよ。アンタは友探すじゃなかったの?私の役目はここに来る2人の男にアンタを合わすのが役目だったのよ。」

「俺は君に掛かった呪いを解いてからここを出るつもりだ。呪いを掛けた術者を殺せば呪いが解けるんだろ?だったら黄風を殺してからここを出る。」

「なっ!?アンタそれ、本気で言ってるの?」

「本気だよ。俺は毛女郎を助けたいんだ。」

毛女郎は俺の顔を見て、溜め息を吐いた。

「分かったよ。アンタの好きにしな。」

「あぁ。好きにさせて貰う。」

俺は毛女郎を助ける。

俺の事を助けてくれたように、次は俺が毛女郎を助ける番だ。

2人の男がいつ来るのか分からない。

だが、俺は毛女郎が助かるまでここを出るつもりはない。

お前なら分かってくれれだろ…捲簾。

少しだけ待っててくれよ捲簾。

下界と天界での月日の流れは違った。

下界はゆっくりと時間が流れていた。

俺の目の前に封印されていた筈の孫悟空が目の前に現れた。

孫悟空と隣にいる男は金蝉に似ていた。

毛女郎の言っていた2人の男は孫悟空とこの男の事を言っていたんだなと分かった。

金蝉に似ている男は、金蝉そのものだった。

もしかして、金蝉の生まれ変わりなのか?

金蝉は死んじまったのか?

その事を聞く為に俺は悟空に花を渡し、店に来るように仕向けた。

そして今、俺と悟空は2人きりになった。

俺は事の経緯を全て話した。

悟空は黙って長い話を聞いていた。

「黄風がその、毛女郎って女を殺しに来くるからお前はこの店を出れないって事?」

「ま、そう言う事。」

「黄風ならお前の横にいたじゃん。」

「は?」

何を言ったのか理解出来なかった。

俺の隣にいた…ってどう言う事だ?

「あの黄華だったか?アイツ黄風だったろ?」

「は、はぁぁぁぁぁ!?う、嘘だろ…?!俺、全然、気が付かなかったんだけど?!」

「え、気が付かなかったの?」

「じゃ、じゃあ、あの子危ないじゃん!!?」

「そんな心配する事ねぇって…。」

悟空がそう言うと、隣の部屋から爆発音が聞こえた。

ドゴォォォーン!!!

「っ!?な、何事!?」

「ほら、三蔵様が何かしたみたいだな。隣の部屋に行くぞ!!」

悟空は楽しそうな顔をして部屋を出て行った。

「あ!?ま、待てよ!!」

俺も慌て部屋を飛び出し悟空の後を追った。
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