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53.器用貧乏
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体が岩のように重い。何とかこの世界に戻っては来れたものの、呪印を受けた傷口はいまだ焼けるようだ。リムレモは歯を食いしばって立っていた。
「風の精霊……いや大精霊かな。凄いな、ビックリしたわ。初めて見た」
天井から聞こえる声。こいつは何だ。人間じゃないのは間違いないが、精霊か、それとも魔族か。頭の中に靄がかかっているようでよくわからない。くそ、こんなことになるなら、あんなヤツと戦わなきゃよかった。リムレモはいまになって後悔したが、後の祭りである。
「いますぐ逃げるんなら、見逃してやる。戦う気なら容赦はしない」
リムレモの言葉はほぼ虚勢である。普段ならともかく、いまはできればこの場で倒れ込みたいくらいなのだ。状況的に見て、敵はヘインティアの動きを封じている。現状のリムレモには十分過ぎる脅威と言えた。
「それは怖い怖い。いやいや、できればこっちとしても、とっとと逃げ出したい気ぃはあるんですけど、お仕事やからねぇ。ロン・ブラアク殿下さんの首を斬らんことには帰られへんのですわ」
敵は楽しげに笑いながら、天井を四足で這うようにリムレモに迫る。ええい、気味が悪い。リムレモは風の刃を連発した。狙いを定める余裕などないが仕方ない。とにかく一発でも当たればいいのだから。だが、こんなときには一発も当たらないものなのだ。
敵は直上まで這い寄ると、脇腹からもう一本、曲がった剣を抜き出した。これで左右に一本ずつ。
「こなくそぉ!」
力を振り絞り、リムレモは真上に風の刃を放つ。今度は一つ大きめのヤツを、ちゃんと狙って。だが相手はまるでそれが見えているかのように軽々かわすと、身をよじりながら落ちて来る。二本の曲剣はリムレモの首と胸を同時に狙った。
それこそが、絶好機。
リムレモは首と胸の防御をギリギリ最低限にまで落とし、あえて敵の刃を食い込ませる。その動きが止まる一瞬、残った全力を一点に集中させ、敵の胸の真ん中を貫いた。最強の「呪い」を込めて。
敵は呆気に取られて自分の胸を見つめている。空いた穴は小さい。だが、これで相手は胸から腐れ落ちるだろう。ざまあみろ、そんな言葉を思い浮かべたリムレモの眼前で、その穴は簡単に塞がった。
「ああ、そういうこと。ごめんねぇ」
褐色の口元に白い歯がニッと顔を出す。
「特異体質いうんかなあ、わたいの体、呪いが通じへんのよ」
「なっ……」
力を使い果たし膝から落ちるリムレモに、二本の曲剣が振り上げられる。
「ほんなら、お別れやね。さようなら」
だがその剣は振り下ろされなかった。突然、敵の背中に何かがぶつけられたからだ。
痛ってぇ! あんのフルデンスの野郎、確かにぶつけるつもりで跳ばせとは言ったけど、何もマジでぶつけることねえだろ。俺は病み上がりの体を何とか起こして後ずさった。褐色の四本腕は視線で斬り刻むように俺をにらみつけている。
「何すんねや、おまえ」
「悪りぃな、アンタに用はないんだが、行きがかり上こうなってよ」
「あっそ、それやったら」
四本腕は竜巻のように振り返った。
「死んどけ!」
曲がった剣が二本飛んで来たが、俺の前に現われた氷の壁を貫くほどの威力はない。
「風疾の騎士の風の剣、見えず防げず避けられず」
落ちた剣を四本腕が拾う前に、俺はオマジナイを唱え終わった。放たれる無数の風の剣。それを相手は避けようとした。見えているのか? だが防ぐことも避けることもできない風の剣は敵の全身を貫いた。けれど。
「痛ったいなあ」
全身各所に風の剣で穴を空けられながら、四本腕は笑った。
「服も穴だらけや。勘弁してほしいわ」
おいおい、まさか不死身かよ。そいつはキツいぞ。こんなときには仕方ない。
「雷鳴の賢者、雷の速さで来たれり。破邪の拳に光の華咲く」
右手に雷光の花弁が開いた。風の大精霊には効かなかったけど、普通なら効くはずだ。雷の速度で振るわれた俺の拳を、しかし四本腕の拳が止める。雷光を放つ拳が。まさか、こいつも雷の力が使えるのか。
「おたくさん、イロイロ使えるみたいやけど」
褐色の口元が白い歯を剥き出した。
「器用貧乏やで」
四本腕は俺の拳をつかみ、上に跳んだ。そして頭を下に天井に立つと体をひねり、俺を天井に叩き付けた。
もちろん、こっちだってただ叩き付けられた訳じゃない。柔らかい雪の層を天井に敷いて衝撃を減らし、同時に天井から真下に相手の体を打ち下ろす形で氷の柱を作り出した。
普通なら四本腕は床で潰れて、血と臓物を撒き散らしていたはずだ。
けれど床に降りた俺は、目の前の光景に戦慄する他なかった。
四本腕は確かに潰れた。飛び散った。ただし、その飛び散った破片がすべて小さな人型となり、褐色の肌の四本腕の姿をなしている。
「おあいにく様やね」
ワラワラと湧き立つ無数の四本腕が一斉に笑う。
「こんなもんで勝った思たら……」
そのチビ四本腕の群れを、俺は全部まとめて氷詰めにした。
「何なんだよ、こいつは」
思わず弱音が出る。凍らせたはいいが、おそらくコイツらは死んでいない。俺は床にへたり込んでいる風の大精霊様にお伺いを立てさせていただいた。
「転移魔法、使えるよな」
「え? あ、ああ、使えるけど」
風の大精霊は、ようやく状況を理解したのか立ち上がる。俺は頼んだ。
「だったら、できるだけ遠くの、海の底辺りにでも跳ばしてくれないか」
「……わかった」
大精霊が手をかざすと、部屋の中にいくつものつむじ風が巻き起こる。それが集まり重なったとき、床を覆っていた氷の塊は消え去った。まあ、これで当面は気が休まるだろう。
「礼は言わないぞ」
風の大精霊はむくれて俺をにらみつけている。
「別に礼が言われたくて来た訳じゃねえよ」
苦笑する俺に、大精霊は泣きそうな顔で抗議した。
「痛いんだからな! 呪印てメチャクチャ痛いんだからな!」
「ああ、ハイハイわかったわかった」
俺はウンウンとうなずいて背を向ける。さすがにこの状況で、背中から斬りかかってくることはないはずだ。
足下にはリンガルの首があった。悪いヤツじゃなかったんだよな、可哀想に。墓には花くらい手向けてやるか。
そう思ったとき、見開かれたリンガルの目が俺に向けられる。
「ワ、カ、ダ、ン、ナ、サ、マ」
「うえぇっ! おまえ生きてるの?」
「モ、ウ、シ、ワ、ケ、ゴ……」
「わかった、わかったからしゃべるな。怖いから」
話によれば、リンガルの胴体は玄関にあるらしい。とにかくそっちは大精霊が拾いに行くことで話は落ち着いた。
「風の精霊……いや大精霊かな。凄いな、ビックリしたわ。初めて見た」
天井から聞こえる声。こいつは何だ。人間じゃないのは間違いないが、精霊か、それとも魔族か。頭の中に靄がかかっているようでよくわからない。くそ、こんなことになるなら、あんなヤツと戦わなきゃよかった。リムレモはいまになって後悔したが、後の祭りである。
「いますぐ逃げるんなら、見逃してやる。戦う気なら容赦はしない」
リムレモの言葉はほぼ虚勢である。普段ならともかく、いまはできればこの場で倒れ込みたいくらいなのだ。状況的に見て、敵はヘインティアの動きを封じている。現状のリムレモには十分過ぎる脅威と言えた。
「それは怖い怖い。いやいや、できればこっちとしても、とっとと逃げ出したい気ぃはあるんですけど、お仕事やからねぇ。ロン・ブラアク殿下さんの首を斬らんことには帰られへんのですわ」
敵は楽しげに笑いながら、天井を四足で這うようにリムレモに迫る。ええい、気味が悪い。リムレモは風の刃を連発した。狙いを定める余裕などないが仕方ない。とにかく一発でも当たればいいのだから。だが、こんなときには一発も当たらないものなのだ。
敵は直上まで這い寄ると、脇腹からもう一本、曲がった剣を抜き出した。これで左右に一本ずつ。
「こなくそぉ!」
力を振り絞り、リムレモは真上に風の刃を放つ。今度は一つ大きめのヤツを、ちゃんと狙って。だが相手はまるでそれが見えているかのように軽々かわすと、身をよじりながら落ちて来る。二本の曲剣はリムレモの首と胸を同時に狙った。
それこそが、絶好機。
リムレモは首と胸の防御をギリギリ最低限にまで落とし、あえて敵の刃を食い込ませる。その動きが止まる一瞬、残った全力を一点に集中させ、敵の胸の真ん中を貫いた。最強の「呪い」を込めて。
敵は呆気に取られて自分の胸を見つめている。空いた穴は小さい。だが、これで相手は胸から腐れ落ちるだろう。ざまあみろ、そんな言葉を思い浮かべたリムレモの眼前で、その穴は簡単に塞がった。
「ああ、そういうこと。ごめんねぇ」
褐色の口元に白い歯がニッと顔を出す。
「特異体質いうんかなあ、わたいの体、呪いが通じへんのよ」
「なっ……」
力を使い果たし膝から落ちるリムレモに、二本の曲剣が振り上げられる。
「ほんなら、お別れやね。さようなら」
だがその剣は振り下ろされなかった。突然、敵の背中に何かがぶつけられたからだ。
痛ってぇ! あんのフルデンスの野郎、確かにぶつけるつもりで跳ばせとは言ったけど、何もマジでぶつけることねえだろ。俺は病み上がりの体を何とか起こして後ずさった。褐色の四本腕は視線で斬り刻むように俺をにらみつけている。
「何すんねや、おまえ」
「悪りぃな、アンタに用はないんだが、行きがかり上こうなってよ」
「あっそ、それやったら」
四本腕は竜巻のように振り返った。
「死んどけ!」
曲がった剣が二本飛んで来たが、俺の前に現われた氷の壁を貫くほどの威力はない。
「風疾の騎士の風の剣、見えず防げず避けられず」
落ちた剣を四本腕が拾う前に、俺はオマジナイを唱え終わった。放たれる無数の風の剣。それを相手は避けようとした。見えているのか? だが防ぐことも避けることもできない風の剣は敵の全身を貫いた。けれど。
「痛ったいなあ」
全身各所に風の剣で穴を空けられながら、四本腕は笑った。
「服も穴だらけや。勘弁してほしいわ」
おいおい、まさか不死身かよ。そいつはキツいぞ。こんなときには仕方ない。
「雷鳴の賢者、雷の速さで来たれり。破邪の拳に光の華咲く」
右手に雷光の花弁が開いた。風の大精霊には効かなかったけど、普通なら効くはずだ。雷の速度で振るわれた俺の拳を、しかし四本腕の拳が止める。雷光を放つ拳が。まさか、こいつも雷の力が使えるのか。
「おたくさん、イロイロ使えるみたいやけど」
褐色の口元が白い歯を剥き出した。
「器用貧乏やで」
四本腕は俺の拳をつかみ、上に跳んだ。そして頭を下に天井に立つと体をひねり、俺を天井に叩き付けた。
もちろん、こっちだってただ叩き付けられた訳じゃない。柔らかい雪の層を天井に敷いて衝撃を減らし、同時に天井から真下に相手の体を打ち下ろす形で氷の柱を作り出した。
普通なら四本腕は床で潰れて、血と臓物を撒き散らしていたはずだ。
けれど床に降りた俺は、目の前の光景に戦慄する他なかった。
四本腕は確かに潰れた。飛び散った。ただし、その飛び散った破片がすべて小さな人型となり、褐色の肌の四本腕の姿をなしている。
「おあいにく様やね」
ワラワラと湧き立つ無数の四本腕が一斉に笑う。
「こんなもんで勝った思たら……」
そのチビ四本腕の群れを、俺は全部まとめて氷詰めにした。
「何なんだよ、こいつは」
思わず弱音が出る。凍らせたはいいが、おそらくコイツらは死んでいない。俺は床にへたり込んでいる風の大精霊様にお伺いを立てさせていただいた。
「転移魔法、使えるよな」
「え? あ、ああ、使えるけど」
風の大精霊は、ようやく状況を理解したのか立ち上がる。俺は頼んだ。
「だったら、できるだけ遠くの、海の底辺りにでも跳ばしてくれないか」
「……わかった」
大精霊が手をかざすと、部屋の中にいくつものつむじ風が巻き起こる。それが集まり重なったとき、床を覆っていた氷の塊は消え去った。まあ、これで当面は気が休まるだろう。
「礼は言わないぞ」
風の大精霊はむくれて俺をにらみつけている。
「別に礼が言われたくて来た訳じゃねえよ」
苦笑する俺に、大精霊は泣きそうな顔で抗議した。
「痛いんだからな! 呪印てメチャクチャ痛いんだからな!」
「ああ、ハイハイわかったわかった」
俺はウンウンとうなずいて背を向ける。さすがにこの状況で、背中から斬りかかってくることはないはずだ。
足下にはリンガルの首があった。悪いヤツじゃなかったんだよな、可哀想に。墓には花くらい手向けてやるか。
そう思ったとき、見開かれたリンガルの目が俺に向けられる。
「ワ、カ、ダ、ン、ナ、サ、マ」
「うえぇっ! おまえ生きてるの?」
「モ、ウ、シ、ワ、ケ、ゴ……」
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