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45.怒濤の進軍
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リルデバルデ領に電撃戦を仕掛けるつもりだったザカルト・ネーンは、オルダック領深くに進軍したところで待ち伏せに遭った。相手の言い値の通行料を支払ったというのに、まさかの裏切り。兵力は三倍ほどの差がある。ザカルトも一巻の終わりかと思われた。
ザカルト・ネーンも一巻の終わり、とオルダック公爵は思った。何せ兵力差は三倍である。負ける要素などないと考えたのだ。だが、その三倍の兵力に向かってザカルトは、全軍に突撃を命じた。
これが並みの部隊なら動揺する者もいただろう。しかしザカルトの連れていた兵は選りすぐりの精鋭部隊。号令一下、一糸乱れず全速でオルダック軍の真ん中に突進する。逆に一点突破を仕掛けられたオルダック側は、蜘蛛の子を散らすように逃げ惑った。
とは言えオルダック軍も素人集団ではない。一旦は突破を許したものの追いすがり、左右から挟み撃ちにした。ただし個々の兵士の力量には差があるため、何とか足を止めるのが精一杯、一見膠着状態にも見えるが、オルダック側の被害は甚大である。
「ええい、何をしておるのだ、さっさとザカルトの首を取ってしまわぬか!」
少し離れた丘の上で、オルダック公爵は地団駄を踏んでいた。まさか自分たちが不利になるなどとは考えなかったのだろう。鎧も身につけず物見遊山のような格好で、隣に立つ顔から血の気の引いた鎧姿の将軍にオルダックは不満をぶつけた。
「増援は! すぐ増援を呼ばぬか!」
「お恐れながら申し上げます、本日非番の兵もすべて配置につけてのこの戦力でございます、準備の時間をいただければ多少は増援も用意できたのですが」
「何じゃと! この我が輩が悪いと申すのか!」
猿のように歯を剥き出してブチ切れるオルダックの背後に、若い兵士が一人近付いた。
「伝令! ただいまリルデバルデ家より、支援軍派遣の用意ありとの使者が参りました」
「リルデバルデ、じゃと」
リルデバルデ家とオルダック家は、過去に諍いはなかったとは言え、必ずしも友好的であったとも言えない。それがいまこの状況で支援? さすがにこれを疑う程度の頭はオルダックにもあった。
だが、いまは非常時。皇太子殿下に差し出すためにザカルト・ネーンの首を狙った、すなわち自分が撒いた種であるにせよ、非常時であることには変わりない。仮に何らかの権謀術数があったとしても、後のことは後で考えればいいのだ。
「リルデバルデの支援を受け入れよ! ただちに受け入れるのだ!」
オルダック領の関所が開くと、四本槍を先頭に、リルデバルデの旗を掲げた軍団が怒濤の如く押し入ってくる。その勢いに、オルダックの兵士たちはただ呆然と見つめるばかり。
リルデバルデ軍がなだれ込んでくる様子を少し離れた森の木の枝から見ながら、俺は機会をうかがった。手はずは簡単だ。オマジナイでネーン軍の足下を穴ぼこだらけにし、身動きが取れなくなったところをリルデバルデの軍が包囲する。ネーン軍はただでさえ疲れてるんだ、勝ち鬨の一つも上げれば、戦意を挫くくらいはできるはずだ。
これならリルデバルデの兵を失うことなくネーンの軍を追い払い、オルダックにも貸しができる。兵站を考える必要もない。ミトラの作戦は優秀だ。
「勝ち誇った笑みを浮かべるのも良いが」
何度目だろう、背後から聞こえるフルデンスの声。
「わざわざ運んでやった、わらわへの礼はないのか」
俺は転移魔法が使えない。そこまで便利なオマジナイはないのだ。だからフルデンスに頼んだのだが、まあそれを恩に着せるわ着せるわ。
「いや、ありがたいとは思ってるさ」
「思っているなら、それなりの態度や言葉というものがあろうに」
セコい。魔王セコい。姿は見えないが、声の位置からして俺の周囲をグルグル回っているのだろう。この野郎。
と、思った直後。
フルデンスの声に緊張が走った。
「見られているぞ」
「らしいな」
視線を感じる。どこだ。これだけハッキリした視線なら、相手の位置もわかるのが普通なのだが、おかしい。わからない。
「フルデンス、わかるか」
「これは、何かおかしいぞ」
どうやらフルデンスにも位置がつかめないようだ。だがそれは突然に現われた。
俺の目の前に。
「やあ」
十歳くらいの少年に見える。荒野に転がる岩のような色合いの、つばの広い帽子と身を包むマント。顔の真ん中には赤い塗料で大きな十文字が描かれている。少年は何もない空中に立ち、面白そうに俺を見つめた。
「精霊魔法の使い手に、魔族か。なるほどこれは手強い訳だ」
俺のことを知っている。フルデンスも見えているのか。
「勘違いなら申し訳ないが、初めて会う、よな?」
そう言った俺に少年はうなずく。
「そうだね。最初で最後になると思う」
おいおいおい、ここで厄介なヤツかよ。俺は身構えながら一応たずねた。
「それは、つまり?」
「とりあえず様子を見ろって言われたんだけど、話は簡単な方がいいよね。どうせキミじゃボクには勝てないだろうし」
そのとき響き渡る、固い物がガリガリと、しかも高速で削れる音。俺の目の前には分厚い氷の壁があった。フルデンスの魔蛇の攻撃にも耐えたそれが、いま雪のように細かく削れ散って行く。
「へえ、無詠唱で防御ができるんだ。これはちょっと面倒かな。でも」
「地を焼き燃え立て炎の翼よ、千を灰とし万を照らせ!」
氷の壁がすべて削り尽くされたのと同時に、少年は炎に包まれる。が、下から轟音と共に強風が吹き上がれば、俺の炎はかき消された。
ひらめくマント、少年は帽子が飛ばされないようつばを両手で握っている。風が収まる前に俺は枝を飛び降りた。見えないフルデンスが俺を受け止め、転移魔法で跳ぶ。
現われたのは周囲に人の気配のない荒れ地。わかってんじゃねえか。
「わかってないなあ」
すぐ目の前に少年が姿を見せる。俺は慌てて後退し、距離を取った。
少年は涼しい顔で笑っている。
「こういう開けた場所の方が、ボクは力が使いやすいんだけど」
「雷鳴の賢者、雷の速さで来たれり。破邪の拳に光の華咲く」
俺の右拳に稲妻の花弁が開いた。それを見て少年はウンウンとうなずく。
「そうだよね、迷ったり出し惜しみしたりしてる場合じゃないもんね」
俺は前に出た。稲妻の速度で。周囲に流れる時間が緩やかになり、俺の拳は少年の顔面を捉えた、はずなのに。
稲妻の力を放つ俺の右拳は、少年の左手の中にあった。バチバチと音を立てながら。
「フルデンス!」
俺が叫べば魔蛇の毒々しい消化液が少年めがけて飛び、同時に側面から魔蛇の尾が襲いかかる。
ザンッ!
それはそれは見事な音を立て、魔蛇の体は姿を現わした。全身が八つに斬り分けられた姿を。
ザカルト・ネーンも一巻の終わり、とオルダック公爵は思った。何せ兵力差は三倍である。負ける要素などないと考えたのだ。だが、その三倍の兵力に向かってザカルトは、全軍に突撃を命じた。
これが並みの部隊なら動揺する者もいただろう。しかしザカルトの連れていた兵は選りすぐりの精鋭部隊。号令一下、一糸乱れず全速でオルダック軍の真ん中に突進する。逆に一点突破を仕掛けられたオルダック側は、蜘蛛の子を散らすように逃げ惑った。
とは言えオルダック軍も素人集団ではない。一旦は突破を許したものの追いすがり、左右から挟み撃ちにした。ただし個々の兵士の力量には差があるため、何とか足を止めるのが精一杯、一見膠着状態にも見えるが、オルダック側の被害は甚大である。
「ええい、何をしておるのだ、さっさとザカルトの首を取ってしまわぬか!」
少し離れた丘の上で、オルダック公爵は地団駄を踏んでいた。まさか自分たちが不利になるなどとは考えなかったのだろう。鎧も身につけず物見遊山のような格好で、隣に立つ顔から血の気の引いた鎧姿の将軍にオルダックは不満をぶつけた。
「増援は! すぐ増援を呼ばぬか!」
「お恐れながら申し上げます、本日非番の兵もすべて配置につけてのこの戦力でございます、準備の時間をいただければ多少は増援も用意できたのですが」
「何じゃと! この我が輩が悪いと申すのか!」
猿のように歯を剥き出してブチ切れるオルダックの背後に、若い兵士が一人近付いた。
「伝令! ただいまリルデバルデ家より、支援軍派遣の用意ありとの使者が参りました」
「リルデバルデ、じゃと」
リルデバルデ家とオルダック家は、過去に諍いはなかったとは言え、必ずしも友好的であったとも言えない。それがいまこの状況で支援? さすがにこれを疑う程度の頭はオルダックにもあった。
だが、いまは非常時。皇太子殿下に差し出すためにザカルト・ネーンの首を狙った、すなわち自分が撒いた種であるにせよ、非常時であることには変わりない。仮に何らかの権謀術数があったとしても、後のことは後で考えればいいのだ。
「リルデバルデの支援を受け入れよ! ただちに受け入れるのだ!」
オルダック領の関所が開くと、四本槍を先頭に、リルデバルデの旗を掲げた軍団が怒濤の如く押し入ってくる。その勢いに、オルダックの兵士たちはただ呆然と見つめるばかり。
リルデバルデ軍がなだれ込んでくる様子を少し離れた森の木の枝から見ながら、俺は機会をうかがった。手はずは簡単だ。オマジナイでネーン軍の足下を穴ぼこだらけにし、身動きが取れなくなったところをリルデバルデの軍が包囲する。ネーン軍はただでさえ疲れてるんだ、勝ち鬨の一つも上げれば、戦意を挫くくらいはできるはずだ。
これならリルデバルデの兵を失うことなくネーンの軍を追い払い、オルダックにも貸しができる。兵站を考える必要もない。ミトラの作戦は優秀だ。
「勝ち誇った笑みを浮かべるのも良いが」
何度目だろう、背後から聞こえるフルデンスの声。
「わざわざ運んでやった、わらわへの礼はないのか」
俺は転移魔法が使えない。そこまで便利なオマジナイはないのだ。だからフルデンスに頼んだのだが、まあそれを恩に着せるわ着せるわ。
「いや、ありがたいとは思ってるさ」
「思っているなら、それなりの態度や言葉というものがあろうに」
セコい。魔王セコい。姿は見えないが、声の位置からして俺の周囲をグルグル回っているのだろう。この野郎。
と、思った直後。
フルデンスの声に緊張が走った。
「見られているぞ」
「らしいな」
視線を感じる。どこだ。これだけハッキリした視線なら、相手の位置もわかるのが普通なのだが、おかしい。わからない。
「フルデンス、わかるか」
「これは、何かおかしいぞ」
どうやらフルデンスにも位置がつかめないようだ。だがそれは突然に現われた。
俺の目の前に。
「やあ」
十歳くらいの少年に見える。荒野に転がる岩のような色合いの、つばの広い帽子と身を包むマント。顔の真ん中には赤い塗料で大きな十文字が描かれている。少年は何もない空中に立ち、面白そうに俺を見つめた。
「精霊魔法の使い手に、魔族か。なるほどこれは手強い訳だ」
俺のことを知っている。フルデンスも見えているのか。
「勘違いなら申し訳ないが、初めて会う、よな?」
そう言った俺に少年はうなずく。
「そうだね。最初で最後になると思う」
おいおいおい、ここで厄介なヤツかよ。俺は身構えながら一応たずねた。
「それは、つまり?」
「とりあえず様子を見ろって言われたんだけど、話は簡単な方がいいよね。どうせキミじゃボクには勝てないだろうし」
そのとき響き渡る、固い物がガリガリと、しかも高速で削れる音。俺の目の前には分厚い氷の壁があった。フルデンスの魔蛇の攻撃にも耐えたそれが、いま雪のように細かく削れ散って行く。
「へえ、無詠唱で防御ができるんだ。これはちょっと面倒かな。でも」
「地を焼き燃え立て炎の翼よ、千を灰とし万を照らせ!」
氷の壁がすべて削り尽くされたのと同時に、少年は炎に包まれる。が、下から轟音と共に強風が吹き上がれば、俺の炎はかき消された。
ひらめくマント、少年は帽子が飛ばされないようつばを両手で握っている。風が収まる前に俺は枝を飛び降りた。見えないフルデンスが俺を受け止め、転移魔法で跳ぶ。
現われたのは周囲に人の気配のない荒れ地。わかってんじゃねえか。
「わかってないなあ」
すぐ目の前に少年が姿を見せる。俺は慌てて後退し、距離を取った。
少年は涼しい顔で笑っている。
「こういう開けた場所の方が、ボクは力が使いやすいんだけど」
「雷鳴の賢者、雷の速さで来たれり。破邪の拳に光の華咲く」
俺の右拳に稲妻の花弁が開いた。それを見て少年はウンウンとうなずく。
「そうだよね、迷ったり出し惜しみしたりしてる場合じゃないもんね」
俺は前に出た。稲妻の速度で。周囲に流れる時間が緩やかになり、俺の拳は少年の顔面を捉えた、はずなのに。
稲妻の力を放つ俺の右拳は、少年の左手の中にあった。バチバチと音を立てながら。
「フルデンス!」
俺が叫べば魔蛇の毒々しい消化液が少年めがけて飛び、同時に側面から魔蛇の尾が襲いかかる。
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