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14.信じる勇気
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もっしゃもっしゃとパンを食べ続けるリンガルを横目に、俺は考え込んでいた。
バレアナ姫は勘もいいし頭もいい。俺が何かを隠していることにはもう気がついていると見て間違いない。この先の展開を考えると何も言わないのはさすがにマズいか。しかし、さすがに全部は話せない。いったいどこまで話せばいいのだろう。
「困り事があるのでしたら、お話しいただけますれば何かできることもあるやも知れません」
リンガルがボソッとつぶやく。俺は苦笑した。
「たぶんバレアナ姫も同じことを言いたいんだろうと思うよ。あの人は言わないだろうけど」
「それがおわかりなら、お話しすればよろしいかと」
「自分の両親が殺されてるかも知れないよ、ってか?」
リンガルは眉を寄せた。
「……親王ご夫妻は夜にご帰宅されると早馬が」
「それがどこまで信用できるか、さ」
「偽の早馬の可能性があると」
「偽物なのは早馬なのか、それとも親王夫妻なのか」
「そのご懸念には根拠がおありで」
「明確な根拠はない。根拠なんかハッキリしたら、そのときにはもう手遅れだ」
「なるほど、それは確かに」
しかしリンガルはうなずくと、こう続けた。
「なれば尚のこと、姫にお話しにならないのは危険ではございませんか」
そう、それはそうなのだ。間違いなく。
「この先バレアナ姫殿下が危機に陥られれば、その事実は王子殿下のご判断の妨げとなりましょう。それが見えているままで、みすみす危険を引き寄せるのは得策とは思えません。そしていま姫殿下は目隠しをされた状態です。これでは防げる危機も防げますまい」
俺はため息をつくしかなかった。
「もうちょっと自分は決断力があると思ってたんだけどなあ」
「いま必要なのは決断力ではございません。他人を信じる勇気でございます」
「キツいこと言うね、おまえ」
姫に話すとするならいまだ。いや、せめてザンバが戻るのを待つか。いやいやいや、それはただの先延ばしの言い訳に過ぎない。とは言え、どう話すのか。
リンガルが言う。
「王子殿下がお話しになるのが無理であれば、アッシが代わりに話しましても」
俺はまた苦笑するしかなかった。
「さすがにそこまで無責任にはなれねえよ」
そのとき、部屋の扉がノックされる。
「若旦那様」
聞こえたのは執事のアルハンの声。
「開いてるよ。何だい」
すると扉が開き、アルハンが一礼する。
「草刈りのザンバが大至急お目通り願いたいと申しておるのですが」
来たか。まあちょうど良いのかも知れない。
「わかった、裏口だね。悪いけど姫にも裏口に来てくれるよう伝えてくれないかな」
「承知致しました」
「リンガル、来てくれ」
俺は物書きを伴って屋敷の裏口へと向かった。
裏口へと降りると、ザンバがひざまずいて待っていた。そしてその後ろにいる少女は。
「あれ、レイニア。何で」
これにザンバが答える。
「この娘が是非とも若旦那様にお伝えしたいことがある由にございます」
「僕に?」
そこに背後から駆けてくる足音が。バレアナ姫が息を切らせてやって来た。だが事情を説明しているヒマもあるまい。俺はザンバにうなずいた。
「よし、まずザンバから見てきたことを説明してくれ」
「はっ、町では一部の若い者どもが殺気立ち、戦の準備をしております」
「戦ですって」
驚きの声を上げたのはバレアナ姫。ザンバは続ける。
「町の者どもは誰かが攻めて来ると信じておる模様。また、この町の近隣の連中が町の外に押し寄せております。この者どもはグローマル殿下が戦を始めると信じておるようで」
「どういうことです。どうしてそんなことに」
姫の問いにザンバはこう答えた。
「それにつきましては、このレイニアが申し上げます」
レイニアは緊張の面持ちで俺たちを見つめた。
「おかしなことになり始めたのは昨夜からです。変な男が戦争の噂を誰彼かまわずに話して回っていて。私は用事でたまたま出かけたときに声をかけられました」
「どんな男だった」
俺の問いに、レイニアは申し訳なさそうな顔を見せる。
「それが、わからないんです」
「わからない?」
「別に妙な格好をしていたとか、変な雰囲気を出していたとか、そういうのはない普通の人でした。普通の人なのは覚えてるんです。でも、どうしても顔が思い出せなくて。たぶん、もう一度見てもわからないと思います」
なるほど、それは確かに「変な男」だ。
「そいつの話を聞いたとき、どんな感じだった」
「私は別に何とも。町の人も半分くらいは笑ったり気味悪がったりで。でも」
「残り半分は話を信じた?」
「信じるというか、お酒でも飲んだみたいにボーッとして」
何だ。何か術でも使っているのか。しかし町の住民の半分が、いや少なく見積もって四分の一が何らかの形で操られたとしても、相当な影響力を持つ。リンガルの言葉では戦の噂は町の外にも広がっているらしいし、ちょっとこいつは厄介だぞ。
俺が考え込んでいると、ザンバが悲しげな目でバレアナ姫を見つめた。
「姫殿下。これは確証のない、ただの当てずっぽうなのですが」
「何です。言ってご覧なさい」
ザンバはほんの少し躊躇って、こう言った。
「この件にはアルバが関わっているやも知れません」
姫の顔から一瞬で、音が聞こえるかの如く血の気が引いた。
俺はザンバにたずねる。
「そのアルバって?」
「先の戦争で行方不明になった、ワシの息子でございます」
「行方不明」
「公式には死んだことになっております。しかし生きているのではないかと風の噂が時折ワシの耳に届きましてな、どうやらよからぬ連中と徒党を組んでいるらしいと」
「ザンバ」
少し口調がキツいなと我ながら思ったが、重要なことだ、ここは仕方ない。
「もしかしておまえは知ってたんじゃないのか。亡霊騎士団のことを」
ザンバはしばし沈黙した。その静けさが耐えきれなくなったかのように、バレアナ姫がよろめき壁に手を付く。
「ザンバ」
言葉を促す俺を見つめて、ザンバは答えた。
「……名前までは知りませぬ。しかし、この国に仇なす者となっているとは承知してございました」
「あなたは」
そう小さな声を発したのはバレアナ姫。
「あなたは何故、亡霊騎士団のことを」
「つまり姫は以前からご存じだった訳だ。やれやれ、他人のことは言えませんが、秘密主義者が集まるとややこしい。とは言え、それなら話が早い」
俺は横目でリンガルを見た。他人を信じる勇気か。
「亡霊騎士団の次の標的は、ここですよ」
バレアナ姫は勘もいいし頭もいい。俺が何かを隠していることにはもう気がついていると見て間違いない。この先の展開を考えると何も言わないのはさすがにマズいか。しかし、さすがに全部は話せない。いったいどこまで話せばいいのだろう。
「困り事があるのでしたら、お話しいただけますれば何かできることもあるやも知れません」
リンガルがボソッとつぶやく。俺は苦笑した。
「たぶんバレアナ姫も同じことを言いたいんだろうと思うよ。あの人は言わないだろうけど」
「それがおわかりなら、お話しすればよろしいかと」
「自分の両親が殺されてるかも知れないよ、ってか?」
リンガルは眉を寄せた。
「……親王ご夫妻は夜にご帰宅されると早馬が」
「それがどこまで信用できるか、さ」
「偽の早馬の可能性があると」
「偽物なのは早馬なのか、それとも親王夫妻なのか」
「そのご懸念には根拠がおありで」
「明確な根拠はない。根拠なんかハッキリしたら、そのときにはもう手遅れだ」
「なるほど、それは確かに」
しかしリンガルはうなずくと、こう続けた。
「なれば尚のこと、姫にお話しにならないのは危険ではございませんか」
そう、それはそうなのだ。間違いなく。
「この先バレアナ姫殿下が危機に陥られれば、その事実は王子殿下のご判断の妨げとなりましょう。それが見えているままで、みすみす危険を引き寄せるのは得策とは思えません。そしていま姫殿下は目隠しをされた状態です。これでは防げる危機も防げますまい」
俺はため息をつくしかなかった。
「もうちょっと自分は決断力があると思ってたんだけどなあ」
「いま必要なのは決断力ではございません。他人を信じる勇気でございます」
「キツいこと言うね、おまえ」
姫に話すとするならいまだ。いや、せめてザンバが戻るのを待つか。いやいやいや、それはただの先延ばしの言い訳に過ぎない。とは言え、どう話すのか。
リンガルが言う。
「王子殿下がお話しになるのが無理であれば、アッシが代わりに話しましても」
俺はまた苦笑するしかなかった。
「さすがにそこまで無責任にはなれねえよ」
そのとき、部屋の扉がノックされる。
「若旦那様」
聞こえたのは執事のアルハンの声。
「開いてるよ。何だい」
すると扉が開き、アルハンが一礼する。
「草刈りのザンバが大至急お目通り願いたいと申しておるのですが」
来たか。まあちょうど良いのかも知れない。
「わかった、裏口だね。悪いけど姫にも裏口に来てくれるよう伝えてくれないかな」
「承知致しました」
「リンガル、来てくれ」
俺は物書きを伴って屋敷の裏口へと向かった。
裏口へと降りると、ザンバがひざまずいて待っていた。そしてその後ろにいる少女は。
「あれ、レイニア。何で」
これにザンバが答える。
「この娘が是非とも若旦那様にお伝えしたいことがある由にございます」
「僕に?」
そこに背後から駆けてくる足音が。バレアナ姫が息を切らせてやって来た。だが事情を説明しているヒマもあるまい。俺はザンバにうなずいた。
「よし、まずザンバから見てきたことを説明してくれ」
「はっ、町では一部の若い者どもが殺気立ち、戦の準備をしております」
「戦ですって」
驚きの声を上げたのはバレアナ姫。ザンバは続ける。
「町の者どもは誰かが攻めて来ると信じておる模様。また、この町の近隣の連中が町の外に押し寄せております。この者どもはグローマル殿下が戦を始めると信じておるようで」
「どういうことです。どうしてそんなことに」
姫の問いにザンバはこう答えた。
「それにつきましては、このレイニアが申し上げます」
レイニアは緊張の面持ちで俺たちを見つめた。
「おかしなことになり始めたのは昨夜からです。変な男が戦争の噂を誰彼かまわずに話して回っていて。私は用事でたまたま出かけたときに声をかけられました」
「どんな男だった」
俺の問いに、レイニアは申し訳なさそうな顔を見せる。
「それが、わからないんです」
「わからない?」
「別に妙な格好をしていたとか、変な雰囲気を出していたとか、そういうのはない普通の人でした。普通の人なのは覚えてるんです。でも、どうしても顔が思い出せなくて。たぶん、もう一度見てもわからないと思います」
なるほど、それは確かに「変な男」だ。
「そいつの話を聞いたとき、どんな感じだった」
「私は別に何とも。町の人も半分くらいは笑ったり気味悪がったりで。でも」
「残り半分は話を信じた?」
「信じるというか、お酒でも飲んだみたいにボーッとして」
何だ。何か術でも使っているのか。しかし町の住民の半分が、いや少なく見積もって四分の一が何らかの形で操られたとしても、相当な影響力を持つ。リンガルの言葉では戦の噂は町の外にも広がっているらしいし、ちょっとこいつは厄介だぞ。
俺が考え込んでいると、ザンバが悲しげな目でバレアナ姫を見つめた。
「姫殿下。これは確証のない、ただの当てずっぽうなのですが」
「何です。言ってご覧なさい」
ザンバはほんの少し躊躇って、こう言った。
「この件にはアルバが関わっているやも知れません」
姫の顔から一瞬で、音が聞こえるかの如く血の気が引いた。
俺はザンバにたずねる。
「そのアルバって?」
「先の戦争で行方不明になった、ワシの息子でございます」
「行方不明」
「公式には死んだことになっております。しかし生きているのではないかと風の噂が時折ワシの耳に届きましてな、どうやらよからぬ連中と徒党を組んでいるらしいと」
「ザンバ」
少し口調がキツいなと我ながら思ったが、重要なことだ、ここは仕方ない。
「もしかしておまえは知ってたんじゃないのか。亡霊騎士団のことを」
ザンバはしばし沈黙した。その静けさが耐えきれなくなったかのように、バレアナ姫がよろめき壁に手を付く。
「ザンバ」
言葉を促す俺を見つめて、ザンバは答えた。
「……名前までは知りませぬ。しかし、この国に仇なす者となっているとは承知してございました」
「あなたは」
そう小さな声を発したのはバレアナ姫。
「あなたは何故、亡霊騎士団のことを」
「つまり姫は以前からご存じだった訳だ。やれやれ、他人のことは言えませんが、秘密主義者が集まるとややこしい。とは言え、それなら話が早い」
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