3 / 37
強請り屋
しおりを挟む
面倒臭え。まったく面倒臭え。どんなヒマ人だよ。こんな金にもならない事に頭使ってる場合じゃないんだが。築根と原樹の背中が遠ざかって行く。オレはホッと一息ついて、コーヒーを一口飲んだ。
だいたい、死体を隠す方法は、チェーンソーでバラバラにする以外にもある。毒を入手するルートを持ってるなら、強酸性の薬品も手に入れられたかも知れない。風呂の浴槽はFRPかホーローだったのか? もしそうなら硫酸が使える。浴槽で死体を溶かされちまったら、もう証拠なんぞ見つからない。もちろん水抜き栓の金属部分は腐食するが、業者に頼んで取り替えちまえば良いだけだ。まあオレにはそんな事まで、いちいち指摘してやる筋合いも理由もないんだが。
コーヒーをもう一口飲む。中途半端に冷めてしまっている。少し苦いが不味くはない。味で勝負するような店でもなかろうし、及第点だろう。とりあえず邪魔者は去った。あとは『客』を待つだけだ。
と思っていると、オレのテーブルの向こう側に、突然大きな人影が立った。さっきの原樹ほど背は高くないが、胸板の厚さは同じようなものだ。そう厚手にも思えない白いジャケットを着たゴツい男は、向かいの椅子を引いて座った。首元や手首に金色がチャラチャラ光っている。
「そこに座るんなら、オープンカフェで待ち合わせる必要ねえでしょうが」
「てめえはまどろっこしいんだよ」
オレの文句に、誰がどこからどう見てもヤクザに見えるであろう五十がらみのパンチパーマの男は、ブスッとした顔で答えた。
「オレと一緒に居るのを見られて、困るのは岩咲さんですよ」
男の名は岩咲勝也。県警組織犯罪対策部、いわゆるマル暴の刑事だ。
「話はすぐ済む。要は金だろうが」
「そりゃ話が早い。じゃ、今月分いただきましょう」
「金はない」
岩咲は憮然とした顔で言い切った。オレは新聞を放り出す。
「ふざけんでくださいよ。アンタが城建組から賄賂をもらってる事がバレてもいいんですかね」
すると岩咲は目を細めてオレをにらみつけた。
「五味、おまえ自分が殺されるかも知れないって考えた事あるか」
「オレが死んだら、岩咲さんの情報は呉龍会に流れる事になってるんですが」
呉龍会は城建組と対立する組織である。岩咲は細めた目をそのまま一度閉じると、溜息をついた。
「それはマズいな」
「まあオレだって、大事なネタをそう簡単にヤクザには渡しませんよ」
「払う気がないんじゃない。だが実際に金がないんだから仕方ないだろう」
今度は開き直りやがった。
「城建組はアンタにガキの小遣いを渡してるんですか。月に三万の金が払えない訳ないでしょうが」
「組織の中の人間には、イロイロな必要経費が発生するんだ。フリーのおまえじゃわからんだろうがな」
「言い訳はどうでもいいんで、金払ってくれますか」
「だからないって言ってるだろうが!」
テーブルを叩き立ち上がった岩咲は、周囲を威嚇するようにジロリと見回すと、苦虫を噛み潰したような顔で座り直した。まあ暖かいと言っても十二月だ。屋外席の客はオレたちしか居ないのだが。
「……娘が結婚する」
「めでたい話だ」
「借金してまで派手な結婚式をするらしい」
「派手なのは披露宴でしょ」
「いや、チャペルを借り切って式をするんだ」
「へえ、そりゃ高そうだ」
「そういう訳で金がない。まるでないんだ」
「こっちの知ったこっちゃないですね」
「てめえは鬼か」
「せっかくの結婚式にヤクザが乗り込んできたら、娘さん可哀想でしょ」
ニッと笑って見せたオレを、岩咲はまたにらみつけた。
「タダで勘弁しろとは言わねえよ」
嫌な予感がした。オレはガキとオカルトが大嫌いなんだが。
「金の代わりに情報を渡す。それを今月分にしてくれ」
予感は当たった。こういう所で出る情報なんぞ、碌なもんじゃねえ。
「岩咲さん、そいつは」
「まあ聞けや。おめえ『久里ヶ岳奉賛協会』って知ってるか」
聞き覚えがあるような気がしたが、ここでうなずいてもオレに得はない。
「いや、全然」
「田舎町にあるカルトまがいの新興宗教だ」
「オレ、新興宗教は嫌いなんですよ」
「そう言わずに聞け。その奉賛協会の会長がな、信者の女に手を出してるんだが、それがヤクザの情婦なんだそうだ」
ふざけんなよ、とオレは思った。新興宗教絡みで、なおかつヤクザ絡みの話なんて、面倒臭いばっかりで金になんぞなりゃしねえ。首を突っ込めば、こっちの身が危なくなるだけだろうが。だが岩咲は続ける。
「しかもその会長、表向きは目が見えない事になってるんだが、実は見えてるらしい。どうだ、傑作だと思わねえか」
思わねえよ。毛の先程も面白くない。そんなくだらない話を教えられて、どう金にしろって言うんだ。オレが困惑していると、岩咲は突然立ち上がった。
「よし、今月分はこれで終わりだ。いいな」
「え、ちょっと待てよ、これだけかよ」
慌てるオレの目の前で人差し指を小刻みに振ると、岩咲は獰猛な笑顔を見せた。
「三万円分の情報なんぞ、これくらいだ。あとは自分で調べろ」
「いや、そうじゃなくて」
「心配するな。来月までにはボーナスも振り込まれる。次はキチンと払ってやるよ」
そう言って去って行く岩咲の背中に、オレは舌打ちを返すのが精一杯だった。くそっ、タバコがなきゃ頭が回らない。もしかして、そこまで見越してここに呼び出したのか。あのクソ親父、ふざけやがって。来月も同じ手を使うようなら、ヤクザと県警の上層部とマスコミに情報を流してやる。憶えてやがれ。
「……それにしても、重なるときには重なるもんだ」
いま抱えている案件を思い出した。一応はちゃんとした興信所の仕事なのだが、こちらも新興宗教絡みだ。宗教マニアじゃあるまいし、二つも三つも関わり合いになるのはご免だぞ。久里ヶ岳奉賛協会は、しばらく放っておくしかない。こんなカスみたいな情報、忘れてもいいくらいだ。
オレは立ち上がり、レジに向かった。コーヒーは少し残っていたが、さすがにもう飲む気にはならない。いつの間にか空は曇り、気温が下がっている。北風が冷たいのは、懐が寒いせいだろうか。まったく、今日はとんだ厄日だぜ。
まあ、オレはガキとオカルトが大嫌いなんだが。
だいたい、死体を隠す方法は、チェーンソーでバラバラにする以外にもある。毒を入手するルートを持ってるなら、強酸性の薬品も手に入れられたかも知れない。風呂の浴槽はFRPかホーローだったのか? もしそうなら硫酸が使える。浴槽で死体を溶かされちまったら、もう証拠なんぞ見つからない。もちろん水抜き栓の金属部分は腐食するが、業者に頼んで取り替えちまえば良いだけだ。まあオレにはそんな事まで、いちいち指摘してやる筋合いも理由もないんだが。
コーヒーをもう一口飲む。中途半端に冷めてしまっている。少し苦いが不味くはない。味で勝負するような店でもなかろうし、及第点だろう。とりあえず邪魔者は去った。あとは『客』を待つだけだ。
と思っていると、オレのテーブルの向こう側に、突然大きな人影が立った。さっきの原樹ほど背は高くないが、胸板の厚さは同じようなものだ。そう厚手にも思えない白いジャケットを着たゴツい男は、向かいの椅子を引いて座った。首元や手首に金色がチャラチャラ光っている。
「そこに座るんなら、オープンカフェで待ち合わせる必要ねえでしょうが」
「てめえはまどろっこしいんだよ」
オレの文句に、誰がどこからどう見てもヤクザに見えるであろう五十がらみのパンチパーマの男は、ブスッとした顔で答えた。
「オレと一緒に居るのを見られて、困るのは岩咲さんですよ」
男の名は岩咲勝也。県警組織犯罪対策部、いわゆるマル暴の刑事だ。
「話はすぐ済む。要は金だろうが」
「そりゃ話が早い。じゃ、今月分いただきましょう」
「金はない」
岩咲は憮然とした顔で言い切った。オレは新聞を放り出す。
「ふざけんでくださいよ。アンタが城建組から賄賂をもらってる事がバレてもいいんですかね」
すると岩咲は目を細めてオレをにらみつけた。
「五味、おまえ自分が殺されるかも知れないって考えた事あるか」
「オレが死んだら、岩咲さんの情報は呉龍会に流れる事になってるんですが」
呉龍会は城建組と対立する組織である。岩咲は細めた目をそのまま一度閉じると、溜息をついた。
「それはマズいな」
「まあオレだって、大事なネタをそう簡単にヤクザには渡しませんよ」
「払う気がないんじゃない。だが実際に金がないんだから仕方ないだろう」
今度は開き直りやがった。
「城建組はアンタにガキの小遣いを渡してるんですか。月に三万の金が払えない訳ないでしょうが」
「組織の中の人間には、イロイロな必要経費が発生するんだ。フリーのおまえじゃわからんだろうがな」
「言い訳はどうでもいいんで、金払ってくれますか」
「だからないって言ってるだろうが!」
テーブルを叩き立ち上がった岩咲は、周囲を威嚇するようにジロリと見回すと、苦虫を噛み潰したような顔で座り直した。まあ暖かいと言っても十二月だ。屋外席の客はオレたちしか居ないのだが。
「……娘が結婚する」
「めでたい話だ」
「借金してまで派手な結婚式をするらしい」
「派手なのは披露宴でしょ」
「いや、チャペルを借り切って式をするんだ」
「へえ、そりゃ高そうだ」
「そういう訳で金がない。まるでないんだ」
「こっちの知ったこっちゃないですね」
「てめえは鬼か」
「せっかくの結婚式にヤクザが乗り込んできたら、娘さん可哀想でしょ」
ニッと笑って見せたオレを、岩咲はまたにらみつけた。
「タダで勘弁しろとは言わねえよ」
嫌な予感がした。オレはガキとオカルトが大嫌いなんだが。
「金の代わりに情報を渡す。それを今月分にしてくれ」
予感は当たった。こういう所で出る情報なんぞ、碌なもんじゃねえ。
「岩咲さん、そいつは」
「まあ聞けや。おめえ『久里ヶ岳奉賛協会』って知ってるか」
聞き覚えがあるような気がしたが、ここでうなずいてもオレに得はない。
「いや、全然」
「田舎町にあるカルトまがいの新興宗教だ」
「オレ、新興宗教は嫌いなんですよ」
「そう言わずに聞け。その奉賛協会の会長がな、信者の女に手を出してるんだが、それがヤクザの情婦なんだそうだ」
ふざけんなよ、とオレは思った。新興宗教絡みで、なおかつヤクザ絡みの話なんて、面倒臭いばっかりで金になんぞなりゃしねえ。首を突っ込めば、こっちの身が危なくなるだけだろうが。だが岩咲は続ける。
「しかもその会長、表向きは目が見えない事になってるんだが、実は見えてるらしい。どうだ、傑作だと思わねえか」
思わねえよ。毛の先程も面白くない。そんなくだらない話を教えられて、どう金にしろって言うんだ。オレが困惑していると、岩咲は突然立ち上がった。
「よし、今月分はこれで終わりだ。いいな」
「え、ちょっと待てよ、これだけかよ」
慌てるオレの目の前で人差し指を小刻みに振ると、岩咲は獰猛な笑顔を見せた。
「三万円分の情報なんぞ、これくらいだ。あとは自分で調べろ」
「いや、そうじゃなくて」
「心配するな。来月までにはボーナスも振り込まれる。次はキチンと払ってやるよ」
そう言って去って行く岩咲の背中に、オレは舌打ちを返すのが精一杯だった。くそっ、タバコがなきゃ頭が回らない。もしかして、そこまで見越してここに呼び出したのか。あのクソ親父、ふざけやがって。来月も同じ手を使うようなら、ヤクザと県警の上層部とマスコミに情報を流してやる。憶えてやがれ。
「……それにしても、重なるときには重なるもんだ」
いま抱えている案件を思い出した。一応はちゃんとした興信所の仕事なのだが、こちらも新興宗教絡みだ。宗教マニアじゃあるまいし、二つも三つも関わり合いになるのはご免だぞ。久里ヶ岳奉賛協会は、しばらく放っておくしかない。こんなカスみたいな情報、忘れてもいいくらいだ。
オレは立ち上がり、レジに向かった。コーヒーは少し残っていたが、さすがにもう飲む気にはならない。いつの間にか空は曇り、気温が下がっている。北風が冷たいのは、懐が寒いせいだろうか。まったく、今日はとんだ厄日だぜ。
まあ、オレはガキとオカルトが大嫌いなんだが。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
【毎日20時更新】アンメリー・オデッセイ
ユーレカ書房
ミステリー
からくり職人のドルトン氏が、何者かに殺害された。ドルトン氏の弟子のエドワードは、親方が生前大切にしていた本棚からとある本を見つける。表紙を宝石で飾り立てて中は手書きという、なにやらいわくありげなその本には、著名な作家アンソニー・ティリパットがドルトン氏とエドワードの父に宛てた中書きが記されていた。
【時と歯車の誠実な友、ウィリアム・ドルトンとアルフレッド・コーディに。 A・T】
なぜこんな本が店に置いてあったのか? 不思議に思うエドワードだったが、彼はすでにおかしな本とふたつの時計台を巡る危険な陰謀と冒険に巻き込まれていた……。
【登場人物】
エドワード・コーディ・・・・からくり職人見習い。十五歳。両親はすでに亡く、親方のドルトン氏とともに暮らしていた。ドルトン氏の死と不思議な本との関わりを探るうちに、とある陰謀の渦中に巻き込まれて町を出ることに。
ドルトン氏・・・・・・・・・エドワードの親方。優れた職人だったが、職人組合の会合に出かけた帰りに何者かによって射殺されてしまう。
マードック船長・・・・・・・商船〈アンメリー号〉の船長。町から逃げ出したエドワードを船にかくまい、船員として雇う。
アーシア・リンドローブ・・・マードック船長の親戚の少女。古書店を開くという夢を持っており、謎の本を持て余していたエドワードを助ける。
アンソニー・ティリパット・・著名な作家。エドワードが見つけた『セオとブラン・ダムのおはなし』の作者。実は、地方領主を務めてきたレイクフィールド家の元当主。故人。
クレイハー氏・・・・・・・・ティリパット氏の甥。とある目的のため、『セオとブラン・ダムのおはなし』を探している。
幻影のアリア
葉羽
ミステリー
天才高校生探偵の神藤葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共に、とある古時計のある屋敷を訪れる。その屋敷では、不可解な事件が頻発しており、葉羽は事件の真相を解き明かすべく、推理を開始する。しかし、屋敷には奇妙な力が渦巻いており、葉羽は次第に現実と幻想の境目が曖昧になっていく。果たして、葉羽は事件の謎を解き明かし、屋敷から無事に脱出できるのか?
友よ、お前は何故死んだのか?
河内三比呂
ミステリー
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」
幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。
だが……しばらく経った頃、仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。
それは洋壱の死の報せであった。
朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。
悲しみの最中、朝倉から提案をされる。
──それは、捜査協力の要請。
ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。
──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?
かれん
青木ぬかり
ミステリー
「これ……いったい何が目的なの?」
18歳の女の子が大学の危機に立ち向かう物語です。
※とても長いため、本編とは別に前半のあらすじ「忙しい人のためのかれん」を公開してますので、ぜひ。
学園ミステリ~桐木純架
よなぷー
ミステリー
・絶世の美貌で探偵を自称する高校生、桐木純架。しかし彼は重度の奇行癖の持ち主だった! 相棒・朱雀楼路は彼に振り回されつつ毎日を過ごす。
そんな二人の前に立ち塞がる数々の謎。
血の涙を流す肖像画、何者かに折られるチョーク、喫茶店で奇怪な行動を示す老人……。
新感覚学園ミステリ風コメディ、ここに開幕。
『小説家になろう』でも公開されています――が、検索除外設定です。
「ここへおいで きみがまだ知らない秘密の話をしよう」
水ぎわ
ミステリー
王軍を率いる貴公子、イグネイは、ある修道院にやってきた。
目的は、反乱軍制圧と治安維持。
だが、イグネイにはどうしても手に入れたいものがあった。
たとえ『聖なる森』で出会った超絶美少女・小悪魔をだまくらかしてでも――。
イケメンで白昼堂々と厳格な老修道院長を脅し、泳げないくせに美少女小悪魔のために池に飛び込むヒネ曲がり騎士。
どうしても欲しい『母の秘密』を手に入れられるか??
Man under the moon
ハートリオ
ミステリー
フェムト星のフェムト星人のモルは、探偵。 ある日、仕事の依頼者に会う為に列車に乗っていたが、間違えてビット村という田舎の村に下車してしまう。 そこで偶然出会った少女に人捜しを頼まれるが・・・
5月16日
・表紙登録しました。
・2月28日投稿した第1話に挿絵イラスト追加しました。 文章はそのままです。
全話ではないですが挿絵イラストを付けますので、雰囲気を感じて頂けたらいいなと思います。
6月21日
29話までしか挿絵間に合ってないのですが、暑くなってきたのでエアコンの無い(壊れっぱなし)部屋で挿絵描く作業はパソコンが熱くなってしまうので、涼しくなるまで控えるしかないので、挿絵途中ですが一旦投稿終了します。(30話からは挿絵なしの小説のみの投稿となります) 涼しくなってから残りの挿絵描いて完全な状態にしたいと思ってますが、修正投稿はあまりしたくないので、どうしようか考え中です。
エアコンが欲しいです~~~
迷子の人間さん、モンスター主催の『裏の学園祭』にようこそ
雪音鈴
ミステリー
【モンスター主催の裏の学園祭について】
≪ハロウィンが近い今日、あちら側とこちら側の境界は薄い――さあさあ、モンスター側の世界に迷い込んでしまった迷子の人間さん、あなたはモンスター主催のあるゲームに参加して、元の世界に帰る権利を勝ち取らなくてはいけません。『裏の学園祭』が終わる前にここから抜け出すために、どうぞ頑張ってください。ああ、もちろん、あなたがいるのはモンスターの世界、くれぐれも、命の危険にはご用心を――≫
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる