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53話 結果良ければ
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「いやあ、お見事でした国王陛下」
王宮の貴賓室に聞こえるタクミ・カワヤの声。しかしロンダリア王はテーブルに突っ伏されている。
「心臓が……心臓が壊れるかと思った」
「何をおっしゃいますやら。まさに押しも押されもせぬ立派な国家元首の姿でしたよ」
「そなたが大丈夫だと言うから、教えられた通り振舞っただけなのだが」
「それもこれも、国王陛下の勇気とご決断があってのことです」
この点についてはまさしくタクミ・カワヤの言う通りだと私も思う。思うが、王が途中から後悔されたであろうことも想像に難くない。実際、私はいまも後悔している真っ最中だ。
タクミ・カワヤはサリーナリー帝にも笑顔を向ける。
「皇帝陛下もありがとうございました。陛下には僕たちと一緒に王宮に入っていただくという選択肢もあったのですが、ドルード公を圧倒するには陛下の御威光が必要だと思いまして」
凛とした姿勢で椅子に座るサリーナリー帝は、楽しげに微笑んでおられる。
「いいえ、おかげでいいものが拝見できましたから」
これを聞いてダニア、ザントワ、フコーテックの三貴族が笑う。
「まさにまさに。アイメン・ザイメンのあんな顔が見られるとは思いませなんだ」
「左様、あれは眼福でござった」
「いかにも」
ロンダリア王は居住まいを正し、三貴族に顔を向ける。
「三名には心より感謝したい。まさか卿らが朕の味方についてくれるとは思わなかった」
侯爵カマニ・ダニアが照れくさそうに頭をかく。
「我らは反王室派と呼ばれてはおりますが、別段王室に恨みがある訳ではござらん。正しくは王室の威光をかさに着て横暴を働くアイメン・ザイメン一派が気に食わないだけなのです」
伯爵スギーム・ザントワもうなずく。
「左様。そのアイメン・ザイメンを抑えるために協力してくれと、他ならぬ国王陛下から直々にお言葉をいただいて応じぬ訳には参りますまい」
伯爵ザム・フコーテックは感慨深げに笑みを浮かべた。
「いかにも。しかし言い換えれば、ロンダリア王が御自ら我らの元を訪れていただくなどということがなければ、我らとてアイメン・ザイメンと直接対決する決断がついたかどうか。王よ、あなたの言葉が我らを動かしたのです」
言うまでもなく、王に彼らの元を訪れるよう促したのはタクミ・カワヤであり、不思議な力で運んだのはルン・ジラルドである。だがその作戦を受け入れたロンダリア王の決意がなければ、この現状はなかったろう。それを思うと胸に去来するものがある。
そう感じ入っている私に目を向けると、カマニ・ダニアは不思議そうに口を開いた。
「とは言えロンダリア王は思い切った人事をされましたな。いや、エブンド卿に思うところがある訳ではない。決してないのだが、摂政を置くならサンザルド・ダナ大臣を選ばれると考えておりましたので」
スギーム・ザントワもまたうなずく。
「左様。リアマール候を後ろ盾とされたことも意外でございました。ただ、貴族議会対策をお考えなのだとすれば、極めて絶妙とも言えます」
ザム・フコーテックはニヤリと笑う。
「いかにも。摂政と議員の両立は批判を浴びましょう。ダナ大臣が摂政を務めれば、おのずと議員を辞めねばなりますまい。しかし議員ではなく、それでいて家格としても相応しいエブンド卿が摂政となり、リアマール候が後ろ盾ともなれば、議席を確保したままアイメン・ザイメン一派に対抗できるというもの。これは大きい」
言われてみれば確かにそうかも知れない。だが私は複雑な気持ちだった。すべてはロンダリア王の意図ではなく、私が考えたことでもない。いま笑みを浮かべて沈黙しているタクミ・カワヤの手の内にあったことなのだ。
この少年の目に本当に未来が見えているのかどうか、まだ確信を持てない部分がある。それでも結果良ければ、だ。タクミ・カワヤの言葉を信じ動かなければロンダリア王とサリーナリー帝がどうなっていたことか、想像するだに恐ろしい。
そのとき、貴賓室の大扉が開いた。入って来たのはキンゴル侯爵サンザルド・ダナ内務大臣を先頭に、貴族議会議長ハーマン・ヘットルト、そしてリアマール侯爵ホポイ・グリムナントと配下の騎士が二名。ダナ大臣は巻いた羊皮紙の書類を手に、疲れ果てた様子で私のところに向かってきた。
「いやあまったく、シャナンにおける摂政の設置は数十年ぶりのこと、書類を作るだけであっちをひっくり返しこっちをひっくり返し、大変でありました。しかしこれで正式な任命となります、エブンド卿」
そう言って羊皮紙の書類を差し出す。思わず両手で受け取ったのだが。
「議会の承認は必要ではないのですか」
私の疑問に応じたのはハーマン・ヘットルト。
「それについて過去の記録を調べてみたのですが、摂政の設置は王の専権事項につき、議会の承認は必要ない模様です。ただし議会には摂政の罷免要求を出す権利がございます。議会対策は後々必要となるでしょうな」
なるほど、やはり一筋縄には行かないようだ。
ダナ大臣はダニア、ザントワ、フコーテックの三貴族へと歩み寄る。
「お三方にも相談があるのだ、できれば政府の役職に……」
ダナ大臣とハーマン議長が離れたのを見計らったかのように、リアマール候が私の隣に立った。
「エブンド卿」
また随分と難しい顔である。
「リアマール候、何かありましたか」
小さな声で問いかけてみれば、侯爵は小さくため息をついた。
「久しぶりの都でしてな……人に酔い申した」
「それは、ええわかりますとも」
私もできればいますぐリアマールに戻りたい。しかしこうなってしまっては、なかなかそうも行かないのだろう。ああ。
◇ ◇ ◇
ふざけるな! ふざけるな! ふざけるな!
エブンド・ハースガルドが摂政だと! グリムナントがロンダリアの後ろ盾になり、サリーナリー帝がいま王宮にいる。恒久平和条約だと? 愚かな!
何故こんなことになっているのだ。ハンデラ・ルベンヘッテは何をしている。皇帝を身動きできなくするのはルベンヘッテの仕事だったはずだ。グリムナントとハースガルドを襲撃するのもルベンヘッテが手を回していたはず。なのにどちらも成功していない。どういう訳だ。
……もしや、ルベンヘッテは私と通じていると見せかけて、本当はロンダリア王と繋がっているのではないのか。私を追い落とすために策を巡らしているのではないのか。私と語ったことはみな嘘で偽りであったのではないか。シャナンとギルミアスの戦争など絵に描いた餅ですらなかったのではないか。もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら全部、最初から何から何まで。
いや、違う。それは違う。
ハンデラ・ルベンヘッテは帝国を手に収めんとしていた。そのためにあらゆる画策をしていた。それは間違いない。皇帝を追い詰め、逃げ場のないところへと追い込んでいたのも間違いないのだ。だが、それなのにこの現状。何か別の意図が状況をひっくり返したと考えるべきなのではないか。
それは、誰だ。
部屋の扉をノックする音。こちらが返事もしていないのに平然と入ってきた執事は、慇懃な態度で一礼するとこう言った。
「サノン皇太子殿下より使いの者が参りまして、すぐ参上するようにとのことなのですが」
「追い返せ」
「は? しかし、皇太子の使者をあまり無下な扱いは」
「構わん。こちらから連絡をするまでおとなしく待っていろと……待て」
そのとき私の脳裏にあの男の名前がよぎった。怪訝な顔の執事にたずねる。
「先般ボイディア・カンドラスの頼みで、うちのお仕着せを貸し与えたな」
「はい、左様ですが」
「それを取りに来た者は、帝国からやって来たのか」
「いえ、男爵閣下の保有される商会がこの領内で酒屋を営んでおります。お仕着せを取りに来た者はその酒屋の従業員のようでございました」
ボイディア・カンドラス、あの痩せぎすでギラギラした目をした男。ヤツが何か知っているのではあるまいか。いや、何一つ知らぬなどというはずがあるまい。
「衛兵隊長に命じ、その酒屋の主を捕らえて引っ立てよ。いますぐここに連れてくるのだ」
「は、はい。あの、皇太子殿下の使者は」
「とっとと追い返せ!」
あんな欲ボケどもの相手をしている場合ではない。もはやハンデラ・ルベンヘッテも当てにはできぬ。この私が自らの力で、何としてもロンダリア王を倒すのだ。いまに見ておれ、あの小僧!
王宮の貴賓室に聞こえるタクミ・カワヤの声。しかしロンダリア王はテーブルに突っ伏されている。
「心臓が……心臓が壊れるかと思った」
「何をおっしゃいますやら。まさに押しも押されもせぬ立派な国家元首の姿でしたよ」
「そなたが大丈夫だと言うから、教えられた通り振舞っただけなのだが」
「それもこれも、国王陛下の勇気とご決断があってのことです」
この点についてはまさしくタクミ・カワヤの言う通りだと私も思う。思うが、王が途中から後悔されたであろうことも想像に難くない。実際、私はいまも後悔している真っ最中だ。
タクミ・カワヤはサリーナリー帝にも笑顔を向ける。
「皇帝陛下もありがとうございました。陛下には僕たちと一緒に王宮に入っていただくという選択肢もあったのですが、ドルード公を圧倒するには陛下の御威光が必要だと思いまして」
凛とした姿勢で椅子に座るサリーナリー帝は、楽しげに微笑んでおられる。
「いいえ、おかげでいいものが拝見できましたから」
これを聞いてダニア、ザントワ、フコーテックの三貴族が笑う。
「まさにまさに。アイメン・ザイメンのあんな顔が見られるとは思いませなんだ」
「左様、あれは眼福でござった」
「いかにも」
ロンダリア王は居住まいを正し、三貴族に顔を向ける。
「三名には心より感謝したい。まさか卿らが朕の味方についてくれるとは思わなかった」
侯爵カマニ・ダニアが照れくさそうに頭をかく。
「我らは反王室派と呼ばれてはおりますが、別段王室に恨みがある訳ではござらん。正しくは王室の威光をかさに着て横暴を働くアイメン・ザイメン一派が気に食わないだけなのです」
伯爵スギーム・ザントワもうなずく。
「左様。そのアイメン・ザイメンを抑えるために協力してくれと、他ならぬ国王陛下から直々にお言葉をいただいて応じぬ訳には参りますまい」
伯爵ザム・フコーテックは感慨深げに笑みを浮かべた。
「いかにも。しかし言い換えれば、ロンダリア王が御自ら我らの元を訪れていただくなどということがなければ、我らとてアイメン・ザイメンと直接対決する決断がついたかどうか。王よ、あなたの言葉が我らを動かしたのです」
言うまでもなく、王に彼らの元を訪れるよう促したのはタクミ・カワヤであり、不思議な力で運んだのはルン・ジラルドである。だがその作戦を受け入れたロンダリア王の決意がなければ、この現状はなかったろう。それを思うと胸に去来するものがある。
そう感じ入っている私に目を向けると、カマニ・ダニアは不思議そうに口を開いた。
「とは言えロンダリア王は思い切った人事をされましたな。いや、エブンド卿に思うところがある訳ではない。決してないのだが、摂政を置くならサンザルド・ダナ大臣を選ばれると考えておりましたので」
スギーム・ザントワもまたうなずく。
「左様。リアマール候を後ろ盾とされたことも意外でございました。ただ、貴族議会対策をお考えなのだとすれば、極めて絶妙とも言えます」
ザム・フコーテックはニヤリと笑う。
「いかにも。摂政と議員の両立は批判を浴びましょう。ダナ大臣が摂政を務めれば、おのずと議員を辞めねばなりますまい。しかし議員ではなく、それでいて家格としても相応しいエブンド卿が摂政となり、リアマール候が後ろ盾ともなれば、議席を確保したままアイメン・ザイメン一派に対抗できるというもの。これは大きい」
言われてみれば確かにそうかも知れない。だが私は複雑な気持ちだった。すべてはロンダリア王の意図ではなく、私が考えたことでもない。いま笑みを浮かべて沈黙しているタクミ・カワヤの手の内にあったことなのだ。
この少年の目に本当に未来が見えているのかどうか、まだ確信を持てない部分がある。それでも結果良ければ、だ。タクミ・カワヤの言葉を信じ動かなければロンダリア王とサリーナリー帝がどうなっていたことか、想像するだに恐ろしい。
そのとき、貴賓室の大扉が開いた。入って来たのはキンゴル侯爵サンザルド・ダナ内務大臣を先頭に、貴族議会議長ハーマン・ヘットルト、そしてリアマール侯爵ホポイ・グリムナントと配下の騎士が二名。ダナ大臣は巻いた羊皮紙の書類を手に、疲れ果てた様子で私のところに向かってきた。
「いやあまったく、シャナンにおける摂政の設置は数十年ぶりのこと、書類を作るだけであっちをひっくり返しこっちをひっくり返し、大変でありました。しかしこれで正式な任命となります、エブンド卿」
そう言って羊皮紙の書類を差し出す。思わず両手で受け取ったのだが。
「議会の承認は必要ではないのですか」
私の疑問に応じたのはハーマン・ヘットルト。
「それについて過去の記録を調べてみたのですが、摂政の設置は王の専権事項につき、議会の承認は必要ない模様です。ただし議会には摂政の罷免要求を出す権利がございます。議会対策は後々必要となるでしょうな」
なるほど、やはり一筋縄には行かないようだ。
ダナ大臣はダニア、ザントワ、フコーテックの三貴族へと歩み寄る。
「お三方にも相談があるのだ、できれば政府の役職に……」
ダナ大臣とハーマン議長が離れたのを見計らったかのように、リアマール候が私の隣に立った。
「エブンド卿」
また随分と難しい顔である。
「リアマール候、何かありましたか」
小さな声で問いかけてみれば、侯爵は小さくため息をついた。
「久しぶりの都でしてな……人に酔い申した」
「それは、ええわかりますとも」
私もできればいますぐリアマールに戻りたい。しかしこうなってしまっては、なかなかそうも行かないのだろう。ああ。
◇ ◇ ◇
ふざけるな! ふざけるな! ふざけるな!
エブンド・ハースガルドが摂政だと! グリムナントがロンダリアの後ろ盾になり、サリーナリー帝がいま王宮にいる。恒久平和条約だと? 愚かな!
何故こんなことになっているのだ。ハンデラ・ルベンヘッテは何をしている。皇帝を身動きできなくするのはルベンヘッテの仕事だったはずだ。グリムナントとハースガルドを襲撃するのもルベンヘッテが手を回していたはず。なのにどちらも成功していない。どういう訳だ。
……もしや、ルベンヘッテは私と通じていると見せかけて、本当はロンダリア王と繋がっているのではないのか。私を追い落とすために策を巡らしているのではないのか。私と語ったことはみな嘘で偽りであったのではないか。シャナンとギルミアスの戦争など絵に描いた餅ですらなかったのではないか。もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら全部、最初から何から何まで。
いや、違う。それは違う。
ハンデラ・ルベンヘッテは帝国を手に収めんとしていた。そのためにあらゆる画策をしていた。それは間違いない。皇帝を追い詰め、逃げ場のないところへと追い込んでいたのも間違いないのだ。だが、それなのにこの現状。何か別の意図が状況をひっくり返したと考えるべきなのではないか。
それは、誰だ。
部屋の扉をノックする音。こちらが返事もしていないのに平然と入ってきた執事は、慇懃な態度で一礼するとこう言った。
「サノン皇太子殿下より使いの者が参りまして、すぐ参上するようにとのことなのですが」
「追い返せ」
「は? しかし、皇太子の使者をあまり無下な扱いは」
「構わん。こちらから連絡をするまでおとなしく待っていろと……待て」
そのとき私の脳裏にあの男の名前がよぎった。怪訝な顔の執事にたずねる。
「先般ボイディア・カンドラスの頼みで、うちのお仕着せを貸し与えたな」
「はい、左様ですが」
「それを取りに来た者は、帝国からやって来たのか」
「いえ、男爵閣下の保有される商会がこの領内で酒屋を営んでおります。お仕着せを取りに来た者はその酒屋の従業員のようでございました」
ボイディア・カンドラス、あの痩せぎすでギラギラした目をした男。ヤツが何か知っているのではあるまいか。いや、何一つ知らぬなどというはずがあるまい。
「衛兵隊長に命じ、その酒屋の主を捕らえて引っ立てよ。いますぐここに連れてくるのだ」
「は、はい。あの、皇太子殿下の使者は」
「とっとと追い返せ!」
あんな欲ボケどもの相手をしている場合ではない。もはやハンデラ・ルベンヘッテも当てにはできぬ。この私が自らの力で、何としてもロンダリア王を倒すのだ。いまに見ておれ、あの小僧!
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