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29話 フェルンワルド
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世界樹宮殿の前にキーシャが到着した。人間としては小柄なのだろうが、拙者より一回り大きな体格の者を連れて。何とも腹立たしい。
確かに呪言獣の出現に我らフェルンワルドの兵団はどこも対応が後手に回り、被害の拡大を止められずにいる。敵がいつ現れるかを事前に察知する必要性に迫られているのは間違いない。しかしそれならキーシャを呼び戻せば済む話ではないか。何故女王陛下は人間など呼び寄せたのか。
人間など野蛮で残忍でずる賢い、卑怯を卑怯とも思わぬ見下げ果てた生物。この楽園フェルンワルドの存在を教えてしまえば、どんな汚い手を使っても侵略してくるに相違ない。女王陛下のご判断を批判するつもりは毛頭ないが、こればかりは誤りとしか言いようがない。
「タロック兵団長、キーシャと人間が到着いたしました」
駆け寄ってきた衛兵にうなずくと、拙者は指示を飛ばした。
「そのようだな。おまえたちは配置に着け。おかしな動きを見逃すな」
そして背後に立つ、門番のヒルサル兄弟を振り返り見上げる。
正門の左右に立つヒルサル兄弟は、背丈だけでも人間の三体分はあろうかという巨体。兄のブルは一本角、弟のレドは二本角を額に生やし、共に巨大な鉄の棒を携えている。呪言獣でも突破できない世界樹宮殿の守りの要である。
「もしも人間が横暴な振る舞いを見せるようなら容赦はいらん、叩きのめせ」
拙者の言葉にヒルサル兄弟は無言でうなずいた。
そこに正門の内側から賑やかな音が上がった。音楽隊が配置に着いたのだ。こんなときに式典などいらぬだろうに。正門が重い音を立てて開けば、舞踊隊が花びらを撒きながら出てきて道の左右に分かれ、花道を作る。その花道の奥から現れる影が二つ。小さな体で長いヒゲを引きずるのはフェルンワルドの万能大臣クリコン殿、分厚い辞典を手に隣に立つ大柄な若者は大臣補佐のシベジー殿だ。
世界樹宮殿の前で、いささか呆気にとられた顔で立ち尽くしている人間に対し、クリコン大臣が声をかけた。
「ほにゃらりら、はにゃへらりらりらろほほれほ」
「遠路はるばるご苦労であった、人間よ。と、大臣閣下はおっしゃっています」
シベジー殿の通訳がなければ、フェルンワルドでも大臣の言葉を理解できるのはごく少数に限られる。
「へめろっちょ、へどへどへけろん、まけろふぼん」
「これより女王陛下がお目通りくださる、ついて参れ。と、大臣閣下はおっしゃっています」
ジベジー殿がそう言うと、クリコン大臣は背を向けて王宮内へと戻って行く。シベジー殿は後に続き、少し間を置いてキーシャを肩に乗せた人間が後を追った。拙者はしんがりだ。人間め、何か無礼を働いてみろ。ただでは済まさんからな。
しかし何事もなく人間は王宮の廊下を進み、女王陛下のおわす大広間にまでやって来た。開く黄金の大扉。溢れ出す花の香り。柔らかで暖かな春の日差しのごとき輝きを放ち、我らが女王陛下は広間中央の高みにしつらえられた玉座にあられる。その周囲に色とりどりの花を積み重ねて。
「人の子をこれへ」
聖なる鐘のように響く女王陛下の言葉を受けて、クリコン大臣が玉座の前で人間を手招く。
「とんぺれとことん、すととととん」
「人間よ、女王陛下の御前に。と、大臣閣下はおっしゃっています」
ジベジー殿がそう訳すと、キーシャを右肩に乗せた人間は女王陛下の御前に進み出た。陛下御自身のお望みでなくば、不敬として取り押さえたいところだ。人間が近寄ると、女王陛下の輝きは小さくなり、そのお姿がハッキリとお出ましになる。
「人の子よ、私の姿を見てどう思う」
そう問われた人間は、恐れ多くもかしこくも、女王陛下に向かってこう言い放った。
「いやあ、見た目をとやかく言うのはあまり趣味ではないのですが、女王陛下はサンショウウオに似てらっしゃいますね」
すると女王陛下はその大きな口元を微笑ませられた。
「そう、私は元々山奥の清流に暮らす妖精だったのです。正直な人の子よ、私を見ておぞましい怪物だと思いますか」
「お言葉ですが、僕は本当におぞましい怪物を見たことがあるので、女王陛下の外見について感想を述べよとおっしゃられても特に何もありません」
聡明にして崇高なる我らが女王陛下に向かって何たる物言い。不敬、あまりにも不敬。しかし女王陛下は感慨深げにうなずかれておられる。
「悲しくも優しい人の子よ、このフェルンワルドによくぞ来てくれました。あなたの力を貸してほしいのです」
「僕にできることでしたら」
平然と笑顔を向けるこの人間には、畏敬の念というものがないのだろうか。まったくもって不可解千万。と思っていると。
「タロック兵団長、これへ」
お声がかかり前に進み出れば、女王陛下御自ら拙者をご紹介くださった。
「フェルンワルドに数ある兵団の中でも最強と謳われる、赤獅子兵団を率いるタロック兵団長です。タロック、人の子に呪言獣の説明を」
女王陛下のご命令である、不本意ではあるが仕方ない。
「はっ。ではこちらをご覧ください」
左の手のひらを上に向ければ、頭上を覆わんばかりに浮かぶ水色の巨大で透明な玉。その表面に映し出されるのは、一見すると象のような巨大生物。ただし鼻は二本で牙は四本、脚は六本あり、輪郭はぼやけて亡霊のよう。
「これが呪言獣。名の由来は、この怪物が物質体でも精神体でもなく、呪詛の言霊によって作り上げられていることによります」
「言霊を知っていますか」
女王陛下がたずねれば、人間はこう答えた。
「口から出た言葉が独自の力を持ち、世界に影響を与えるという考え方なら何となくわかります」
「そのような理解で構いません。ではタロック、続けてください」
私は女王陛下に一礼し、話を続ける。
「はっ。この呪言獣、強大な力を発するものの長生きはできぬようで、出現から一時間もすれば死亡し、体を石に変えてしまいます」
玉の中の映像は、石と化した呪言獣を映し出している。
「ただし、石化した呪言獣の周囲には呪詛の毒が漂い、妖精は近寄れません。現在までに四か所でこのような呪言獣のなれの果てが残り、住民の生活を脅かしております」
「なるほど、この呪言獣がいつどこに出てくるかを教えろという訳ですね」
口を慎めと言ってやりたいが、女王陛下が何も申されないのだ、拙者が勝手に文句をつけられるはずもない。ただ、その腹いせではないものの、一応補足はしておこう。
「おおむねその通りではあるが、『どこに』は必要ない。次に呪言獣が現れる場所は予想が付いているのだ」
「おや、そうなんですか」
人間はいささか驚いたような顔を見せた。少し気分がいいのは秘密だ。
「地図鳥、これへ」
拙者が呼ぶが早いか、待ち構えていたのであろう桃色の巨鳥が広間の天井から飛んでくると、床に寝そべり翼を広げた。その背面に浮かび上がる地図。心臓の辺りにこの世界樹宮殿が、そして周囲四か所に黒い点が記されている。
「この一か月ほどの間、世界樹宮殿を中心に正五角形の頂点を描く形で、四か所に呪言獣は現れている。ならば次に現れるのは五つ目の頂点、ヒオ村に相違ない。すでに兵団の配置は終わり、住民の避難も済んでいる。つまり我らの知りたいのは、次がいつになるかだけなのだ」
これに対し人間は、当たり前のような顔で事もなげにこう言った。
「次に呪言獣が出現するのは、この世界の時間で二日後になります」
そうか、二日なら兵を入れ替える余裕はある。兵站もさほど難しく考える必要はないだろう。拙者がそう考えたときだ。
「で、その次が三日後、さらにその次が二日後、あと……」
人間は言葉をつらつらと続ける。
「ちょ、ちょっと待たれよ。どういうことだ、その次とは」
拙者の言いように、人間はキョトンとした顔を見せた。
「いや、どういうもこういうも。呪言獣はあと六回出てきますから」
「ろ、六回だと!」
思わず叫んでしまった。馬鹿な、それでは兵員も兵糧も足りるかどうか。
「何故六回なのだ、敵は、敵と言っていいのかわからんが、とにかくこの世界樹宮殿を五角形で囲もうとしているのではないのか」
「何故って言われましてもねえ」
人間は、まるでそこに答が描いてあるかのように地図鳥の背を見つめながら首をひねった。
「大きな正五角形の内側に、小さな逆さの五角形を描くみたいなんですよ。二重の五角形でこの宮殿を取り囲む……ん? これは」
そのとき人間の後ろから聞こえた声は。
「ほんめけろきろんろん」
「五芒星ですな。と、大臣閣下はおっしゃっています」
と、シベジー殿はクリコン大臣の言葉を訳した。
確かに呪言獣の出現に我らフェルンワルドの兵団はどこも対応が後手に回り、被害の拡大を止められずにいる。敵がいつ現れるかを事前に察知する必要性に迫られているのは間違いない。しかしそれならキーシャを呼び戻せば済む話ではないか。何故女王陛下は人間など呼び寄せたのか。
人間など野蛮で残忍でずる賢い、卑怯を卑怯とも思わぬ見下げ果てた生物。この楽園フェルンワルドの存在を教えてしまえば、どんな汚い手を使っても侵略してくるに相違ない。女王陛下のご判断を批判するつもりは毛頭ないが、こればかりは誤りとしか言いようがない。
「タロック兵団長、キーシャと人間が到着いたしました」
駆け寄ってきた衛兵にうなずくと、拙者は指示を飛ばした。
「そのようだな。おまえたちは配置に着け。おかしな動きを見逃すな」
そして背後に立つ、門番のヒルサル兄弟を振り返り見上げる。
正門の左右に立つヒルサル兄弟は、背丈だけでも人間の三体分はあろうかという巨体。兄のブルは一本角、弟のレドは二本角を額に生やし、共に巨大な鉄の棒を携えている。呪言獣でも突破できない世界樹宮殿の守りの要である。
「もしも人間が横暴な振る舞いを見せるようなら容赦はいらん、叩きのめせ」
拙者の言葉にヒルサル兄弟は無言でうなずいた。
そこに正門の内側から賑やかな音が上がった。音楽隊が配置に着いたのだ。こんなときに式典などいらぬだろうに。正門が重い音を立てて開けば、舞踊隊が花びらを撒きながら出てきて道の左右に分かれ、花道を作る。その花道の奥から現れる影が二つ。小さな体で長いヒゲを引きずるのはフェルンワルドの万能大臣クリコン殿、分厚い辞典を手に隣に立つ大柄な若者は大臣補佐のシベジー殿だ。
世界樹宮殿の前で、いささか呆気にとられた顔で立ち尽くしている人間に対し、クリコン大臣が声をかけた。
「ほにゃらりら、はにゃへらりらりらろほほれほ」
「遠路はるばるご苦労であった、人間よ。と、大臣閣下はおっしゃっています」
シベジー殿の通訳がなければ、フェルンワルドでも大臣の言葉を理解できるのはごく少数に限られる。
「へめろっちょ、へどへどへけろん、まけろふぼん」
「これより女王陛下がお目通りくださる、ついて参れ。と、大臣閣下はおっしゃっています」
ジベジー殿がそう言うと、クリコン大臣は背を向けて王宮内へと戻って行く。シベジー殿は後に続き、少し間を置いてキーシャを肩に乗せた人間が後を追った。拙者はしんがりだ。人間め、何か無礼を働いてみろ。ただでは済まさんからな。
しかし何事もなく人間は王宮の廊下を進み、女王陛下のおわす大広間にまでやって来た。開く黄金の大扉。溢れ出す花の香り。柔らかで暖かな春の日差しのごとき輝きを放ち、我らが女王陛下は広間中央の高みにしつらえられた玉座にあられる。その周囲に色とりどりの花を積み重ねて。
「人の子をこれへ」
聖なる鐘のように響く女王陛下の言葉を受けて、クリコン大臣が玉座の前で人間を手招く。
「とんぺれとことん、すととととん」
「人間よ、女王陛下の御前に。と、大臣閣下はおっしゃっています」
ジベジー殿がそう訳すと、キーシャを右肩に乗せた人間は女王陛下の御前に進み出た。陛下御自身のお望みでなくば、不敬として取り押さえたいところだ。人間が近寄ると、女王陛下の輝きは小さくなり、そのお姿がハッキリとお出ましになる。
「人の子よ、私の姿を見てどう思う」
そう問われた人間は、恐れ多くもかしこくも、女王陛下に向かってこう言い放った。
「いやあ、見た目をとやかく言うのはあまり趣味ではないのですが、女王陛下はサンショウウオに似てらっしゃいますね」
すると女王陛下はその大きな口元を微笑ませられた。
「そう、私は元々山奥の清流に暮らす妖精だったのです。正直な人の子よ、私を見ておぞましい怪物だと思いますか」
「お言葉ですが、僕は本当におぞましい怪物を見たことがあるので、女王陛下の外見について感想を述べよとおっしゃられても特に何もありません」
聡明にして崇高なる我らが女王陛下に向かって何たる物言い。不敬、あまりにも不敬。しかし女王陛下は感慨深げにうなずかれておられる。
「悲しくも優しい人の子よ、このフェルンワルドによくぞ来てくれました。あなたの力を貸してほしいのです」
「僕にできることでしたら」
平然と笑顔を向けるこの人間には、畏敬の念というものがないのだろうか。まったくもって不可解千万。と思っていると。
「タロック兵団長、これへ」
お声がかかり前に進み出れば、女王陛下御自ら拙者をご紹介くださった。
「フェルンワルドに数ある兵団の中でも最強と謳われる、赤獅子兵団を率いるタロック兵団長です。タロック、人の子に呪言獣の説明を」
女王陛下のご命令である、不本意ではあるが仕方ない。
「はっ。ではこちらをご覧ください」
左の手のひらを上に向ければ、頭上を覆わんばかりに浮かぶ水色の巨大で透明な玉。その表面に映し出されるのは、一見すると象のような巨大生物。ただし鼻は二本で牙は四本、脚は六本あり、輪郭はぼやけて亡霊のよう。
「これが呪言獣。名の由来は、この怪物が物質体でも精神体でもなく、呪詛の言霊によって作り上げられていることによります」
「言霊を知っていますか」
女王陛下がたずねれば、人間はこう答えた。
「口から出た言葉が独自の力を持ち、世界に影響を与えるという考え方なら何となくわかります」
「そのような理解で構いません。ではタロック、続けてください」
私は女王陛下に一礼し、話を続ける。
「はっ。この呪言獣、強大な力を発するものの長生きはできぬようで、出現から一時間もすれば死亡し、体を石に変えてしまいます」
玉の中の映像は、石と化した呪言獣を映し出している。
「ただし、石化した呪言獣の周囲には呪詛の毒が漂い、妖精は近寄れません。現在までに四か所でこのような呪言獣のなれの果てが残り、住民の生活を脅かしております」
「なるほど、この呪言獣がいつどこに出てくるかを教えろという訳ですね」
口を慎めと言ってやりたいが、女王陛下が何も申されないのだ、拙者が勝手に文句をつけられるはずもない。ただ、その腹いせではないものの、一応補足はしておこう。
「おおむねその通りではあるが、『どこに』は必要ない。次に呪言獣が現れる場所は予想が付いているのだ」
「おや、そうなんですか」
人間はいささか驚いたような顔を見せた。少し気分がいいのは秘密だ。
「地図鳥、これへ」
拙者が呼ぶが早いか、待ち構えていたのであろう桃色の巨鳥が広間の天井から飛んでくると、床に寝そべり翼を広げた。その背面に浮かび上がる地図。心臓の辺りにこの世界樹宮殿が、そして周囲四か所に黒い点が記されている。
「この一か月ほどの間、世界樹宮殿を中心に正五角形の頂点を描く形で、四か所に呪言獣は現れている。ならば次に現れるのは五つ目の頂点、ヒオ村に相違ない。すでに兵団の配置は終わり、住民の避難も済んでいる。つまり我らの知りたいのは、次がいつになるかだけなのだ」
これに対し人間は、当たり前のような顔で事もなげにこう言った。
「次に呪言獣が出現するのは、この世界の時間で二日後になります」
そうか、二日なら兵を入れ替える余裕はある。兵站もさほど難しく考える必要はないだろう。拙者がそう考えたときだ。
「で、その次が三日後、さらにその次が二日後、あと……」
人間は言葉をつらつらと続ける。
「ちょ、ちょっと待たれよ。どういうことだ、その次とは」
拙者の言いように、人間はキョトンとした顔を見せた。
「いや、どういうもこういうも。呪言獣はあと六回出てきますから」
「ろ、六回だと!」
思わず叫んでしまった。馬鹿な、それでは兵員も兵糧も足りるかどうか。
「何故六回なのだ、敵は、敵と言っていいのかわからんが、とにかくこの世界樹宮殿を五角形で囲もうとしているのではないのか」
「何故って言われましてもねえ」
人間は、まるでそこに答が描いてあるかのように地図鳥の背を見つめながら首をひねった。
「大きな正五角形の内側に、小さな逆さの五角形を描くみたいなんですよ。二重の五角形でこの宮殿を取り囲む……ん? これは」
そのとき人間の後ろから聞こえた声は。
「ほんめけろきろんろん」
「五芒星ですな。と、大臣閣下はおっしゃっています」
と、シベジー殿はクリコン大臣の言葉を訳した。
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