38 / 40
第38話 意味ある選択
しおりを挟む
一平太のバックホーが胴体を回転させ、右から左にアームを振り切る。その先端のバケットはガドラメルの顔面を捉え、緑色の巨体を宙に舞わせた。さすが四方神随一のタフネス、簡単には倒れないが、力勝負ではもはや一平太の相手にならない。
それでもガドラメルは立ち上がり、運転席の一平太をにらみつけ吼えるのだ。
「うおおあああっ!」
また運転席に水が注入される。が、それもほんの一瞬。一平太が殴り飛ばすまでもない。ゼバーマンの魔槍バザラスがガドラメルの胸を突いたからだ。しかし相手は素手で刃を握り止める。
ガドラメルは傷だらけの顔に笑みを浮かべた。
「貴様が弱いのではない。相性だ」
ゼバーマンは笑わない。
「極炎飛槍術」
バザラスの刃が赤く輝き、刃型の炎がガドラメルの胸に突き刺さる。
「ぐふぅ!」
相手は体を折り曲げ苦しげな顔を見せるが、炎が貫通することはない。もちろんそれで手を緩めるゼバーマンでもなかった。
「極炎飛槍術、連弾!」
次々と飛び出す炎はガドラメルの全身に傷をつけるが致命傷は与えられない。恐るべき硬さ。対する緑の巨漢はニイッと歯を見せた。
「無駄な足掻きだ。貴様では俺に勝てん」
だが言葉を返さず、ゼバーマンは魔槍を腰だめに構えた。
「無駄だというのが」
ガドラメルは折り曲げていた身体を伸ばし、ゼバーマンを威圧する。
「わからぬか小僧!」
突き出した巨漢の右手から放たれる水の激流。ゼバーマンは槍を構えたまま上半身をそらせてかわすが、外れた水流は壁を破砕し、その向こうにある通路まで穴を貫通させる。
しまった。ガドラメルの顔にそんな表情が浮かんだ瞬間、ゼバーマンは稲妻の速度で前に出る。そして魔槍バザラスを敵の口へと突き入れた。
「黒天大崩落!」
ほとばしる炎の魔力は爆発的に放たれ、ガドラメルの口から上は四散した。ゼバーマンの勝利である。本人もそう思ったに違いない。それが一瞬の隙を呼んだ。誰も考えなかったろう、頭部を失ったガドラメルの両腕がゼバーマンを抱きかかえ締め上げるとは。
「くっ、この!」
逃れようとするが腕力でガドラメルに敵うはずもなく、あばらがミシミシと悲鳴を上げる。呼吸ができない。このままでは絞め殺される。ゼバーマンは魔槍を持ち替え、かろうじて下顎が残るガドラメル頭部の傷口に突き刺した。
刹那、轟音と共に爆散するガドラメルの肉体。
「ゼバーマン!」
駆けつけた一平太たちが見たものは、漂う水煙の中で魔槍バザラスを杖に立ち尽くすゼバーマンの背中。ガドラメルがそこにいた痕跡は何も残っていなかった。
「ガドラメルの反応も消えたか」
特段面白くもなさそうに皇帝ランドリオはつぶやく。目の前で身を固くするサクシエルに向かって。
「で、おまえはどうするのかな、これから」
「……私にも死ねとおっしゃるのですか」
「おまえが死ぬことに意味があるとは思っていないよ。生きたまま敵を全滅できるのならそれで構わない。だが生きていても何一つできないくらいなら、死んで何かをなしてくれた方が私としては助かる」
この一言は、サクシエルの中にあった太い柱を叩き折るに十分だった。
「おのれ」
震える手でフードを下ろし露わになったサクシエルの顔は、左半分が焼けただれた少女。
「私の、我ら四方神の思いを、忠誠を、踏みにじるのかランドリオ!」
しかし物憂げな皇帝は眉一本動かしはしない。
「おまえたちの思いも忠誠も、おまえたちに意味があったから選択したに過ぎないのではないか。何の意味もなければ、いまおまえはここにいないはず。ならば私が私にとって意味ある選択をおまえに迫って何かおかしいかね」
ダメだ、まったく話にならない。サクシエルの胸を諦念が覆った。こうなればもはや取るべき道は一つだけ。
「あなたとは戦えない。さようなら、皇帝陛下」
惜別の言葉と共にサクシエルの姿は消え去る、はずだった。だが空間跳躍ができない。
「これは」
「意外かも知れないが、私もさほど愚かではないのだ」
ランドリオ皇帝は物憂げに、何かを求めるかのように左手を突き出した。
「おまえの能力はとっくに封じてある」
「どういうつもりだ」
「この聖廟にはいま九十九の精霊が鎮座している」
そして、微笑む。
「おまえでちょうど百だと思ってね」
跳躍術士サン・ハーンが呼び寄せたのは二人。ボロボロになり意識を失ったゼバーマンと、付き添う若い騎士が一人だ。レオミスが駆け寄り呼吸を見る。
「弱っていますが、まだ助かります」
振り返れば難しい顔をしている摂政サーマイン。
若い騎士も言う。
「使者のコウ様もいまならまだ間に合うとおっしゃっていまして」
「他の騎士団員はどうしているのです」
サーマインの言葉に若い騎士はこう答えた。
「副団長以下二十八名はイッペイタ団長の指揮下に入りました」
一つ何とも言えぬため息をつき、サーマインはサン・ハーンを振り返り命じる。
「この二人と、白銀の剣士団から重傷者と死亡者を選んでサンリーハムへ送り返してください」
これには思わずサン・ハーンも問い返す。
「リリア王陛下はよろしいのですか」
「良いのです」
サーマインは断言した。
「いまここにはサンリーハムの最大戦力が集っています。ならばこの場から国王陛下を離すのは危険極まりない。敵の掌中にあるこの場所こそがもっとも安全なのです。ですからリリア王陛下にはこの場にとどまっていただきます。よろしいですね、陛下」
サン・ハーンの隣でリリア王は微笑みうなずく。
「はい。私はただ勝利を祈ります」
「その後でレオミス剣士団長にはイッペイタ鉄騎兵団長と合流してもらいます。異論はありますか」
摂政の問いかけに、白銀の剣士団長は立ち上がり微笑んだ。
「いいえ。望むところです」
「結構。ではサン・ハーン、お願いします」
サーマインの言葉を受けて、宮廷跳躍術士サン・ハーンはまずゼバーマンと若い騎士に近付いた。
皇宮へと続いていたはずの通路の壁を破壊して、一平太の青いバックホーは隣接した少し狭い通路へと入り込んだ。その後に続く黒曜の騎士団。
抱っこひもで一平太の胸に抱かれる留美は、何やら困ったような顔で一平太を見上げた。
「一平太ちゃん」
「どないした、留美」
「何か寒い」
「寒い?」
一平太には気温の変化は感じられない。それはもしかしたら自分が興奮状態にあるからなのかも知れないし、あるいは留美を護る力が何かを感じさせているのかも知れない。
いまは一分一秒を惜しんで前進すべきではとも思ったのだが、念のために一平太はバックホーを止めた。そしてアームの先のバケットの中に座る保岡大阪府知事に声をかける。
「なあ保岡さん。コウさん何か言うてないですか。この先に何があるとか」
その質問にキョトンとしていた保岡だったが、やがて何かに聞き耳を立てるような仕草をするとこう返した。
「お墓だそうですよ」
「お墓?」
「このハイエンベスタの本当の意味での中心地、すべてが始まりすべてが終わる場所だそうです。とても危険で厄介だとは言ってますが、何がどう厄介なのか具体的なことは特にないですね」
馬に乗って近寄ってきた黒曜の騎士団の副団長が一平太にたずねる。
「団長殿、何か策が必要でしょうか」
しかし一平太は首を振った。
「いや、いまの段階で何か考えても無駄でしょうね。ただ危険度が増すことは周知徹底しといてもらってもいいですか」
「了解しました」
副団長は馬を回頭し、後方に駆けて行った。
それでもガドラメルは立ち上がり、運転席の一平太をにらみつけ吼えるのだ。
「うおおあああっ!」
また運転席に水が注入される。が、それもほんの一瞬。一平太が殴り飛ばすまでもない。ゼバーマンの魔槍バザラスがガドラメルの胸を突いたからだ。しかし相手は素手で刃を握り止める。
ガドラメルは傷だらけの顔に笑みを浮かべた。
「貴様が弱いのではない。相性だ」
ゼバーマンは笑わない。
「極炎飛槍術」
バザラスの刃が赤く輝き、刃型の炎がガドラメルの胸に突き刺さる。
「ぐふぅ!」
相手は体を折り曲げ苦しげな顔を見せるが、炎が貫通することはない。もちろんそれで手を緩めるゼバーマンでもなかった。
「極炎飛槍術、連弾!」
次々と飛び出す炎はガドラメルの全身に傷をつけるが致命傷は与えられない。恐るべき硬さ。対する緑の巨漢はニイッと歯を見せた。
「無駄な足掻きだ。貴様では俺に勝てん」
だが言葉を返さず、ゼバーマンは魔槍を腰だめに構えた。
「無駄だというのが」
ガドラメルは折り曲げていた身体を伸ばし、ゼバーマンを威圧する。
「わからぬか小僧!」
突き出した巨漢の右手から放たれる水の激流。ゼバーマンは槍を構えたまま上半身をそらせてかわすが、外れた水流は壁を破砕し、その向こうにある通路まで穴を貫通させる。
しまった。ガドラメルの顔にそんな表情が浮かんだ瞬間、ゼバーマンは稲妻の速度で前に出る。そして魔槍バザラスを敵の口へと突き入れた。
「黒天大崩落!」
ほとばしる炎の魔力は爆発的に放たれ、ガドラメルの口から上は四散した。ゼバーマンの勝利である。本人もそう思ったに違いない。それが一瞬の隙を呼んだ。誰も考えなかったろう、頭部を失ったガドラメルの両腕がゼバーマンを抱きかかえ締め上げるとは。
「くっ、この!」
逃れようとするが腕力でガドラメルに敵うはずもなく、あばらがミシミシと悲鳴を上げる。呼吸ができない。このままでは絞め殺される。ゼバーマンは魔槍を持ち替え、かろうじて下顎が残るガドラメル頭部の傷口に突き刺した。
刹那、轟音と共に爆散するガドラメルの肉体。
「ゼバーマン!」
駆けつけた一平太たちが見たものは、漂う水煙の中で魔槍バザラスを杖に立ち尽くすゼバーマンの背中。ガドラメルがそこにいた痕跡は何も残っていなかった。
「ガドラメルの反応も消えたか」
特段面白くもなさそうに皇帝ランドリオはつぶやく。目の前で身を固くするサクシエルに向かって。
「で、おまえはどうするのかな、これから」
「……私にも死ねとおっしゃるのですか」
「おまえが死ぬことに意味があるとは思っていないよ。生きたまま敵を全滅できるのならそれで構わない。だが生きていても何一つできないくらいなら、死んで何かをなしてくれた方が私としては助かる」
この一言は、サクシエルの中にあった太い柱を叩き折るに十分だった。
「おのれ」
震える手でフードを下ろし露わになったサクシエルの顔は、左半分が焼けただれた少女。
「私の、我ら四方神の思いを、忠誠を、踏みにじるのかランドリオ!」
しかし物憂げな皇帝は眉一本動かしはしない。
「おまえたちの思いも忠誠も、おまえたちに意味があったから選択したに過ぎないのではないか。何の意味もなければ、いまおまえはここにいないはず。ならば私が私にとって意味ある選択をおまえに迫って何かおかしいかね」
ダメだ、まったく話にならない。サクシエルの胸を諦念が覆った。こうなればもはや取るべき道は一つだけ。
「あなたとは戦えない。さようなら、皇帝陛下」
惜別の言葉と共にサクシエルの姿は消え去る、はずだった。だが空間跳躍ができない。
「これは」
「意外かも知れないが、私もさほど愚かではないのだ」
ランドリオ皇帝は物憂げに、何かを求めるかのように左手を突き出した。
「おまえの能力はとっくに封じてある」
「どういうつもりだ」
「この聖廟にはいま九十九の精霊が鎮座している」
そして、微笑む。
「おまえでちょうど百だと思ってね」
跳躍術士サン・ハーンが呼び寄せたのは二人。ボロボロになり意識を失ったゼバーマンと、付き添う若い騎士が一人だ。レオミスが駆け寄り呼吸を見る。
「弱っていますが、まだ助かります」
振り返れば難しい顔をしている摂政サーマイン。
若い騎士も言う。
「使者のコウ様もいまならまだ間に合うとおっしゃっていまして」
「他の騎士団員はどうしているのです」
サーマインの言葉に若い騎士はこう答えた。
「副団長以下二十八名はイッペイタ団長の指揮下に入りました」
一つ何とも言えぬため息をつき、サーマインはサン・ハーンを振り返り命じる。
「この二人と、白銀の剣士団から重傷者と死亡者を選んでサンリーハムへ送り返してください」
これには思わずサン・ハーンも問い返す。
「リリア王陛下はよろしいのですか」
「良いのです」
サーマインは断言した。
「いまここにはサンリーハムの最大戦力が集っています。ならばこの場から国王陛下を離すのは危険極まりない。敵の掌中にあるこの場所こそがもっとも安全なのです。ですからリリア王陛下にはこの場にとどまっていただきます。よろしいですね、陛下」
サン・ハーンの隣でリリア王は微笑みうなずく。
「はい。私はただ勝利を祈ります」
「その後でレオミス剣士団長にはイッペイタ鉄騎兵団長と合流してもらいます。異論はありますか」
摂政の問いかけに、白銀の剣士団長は立ち上がり微笑んだ。
「いいえ。望むところです」
「結構。ではサン・ハーン、お願いします」
サーマインの言葉を受けて、宮廷跳躍術士サン・ハーンはまずゼバーマンと若い騎士に近付いた。
皇宮へと続いていたはずの通路の壁を破壊して、一平太の青いバックホーは隣接した少し狭い通路へと入り込んだ。その後に続く黒曜の騎士団。
抱っこひもで一平太の胸に抱かれる留美は、何やら困ったような顔で一平太を見上げた。
「一平太ちゃん」
「どないした、留美」
「何か寒い」
「寒い?」
一平太には気温の変化は感じられない。それはもしかしたら自分が興奮状態にあるからなのかも知れないし、あるいは留美を護る力が何かを感じさせているのかも知れない。
いまは一分一秒を惜しんで前進すべきではとも思ったのだが、念のために一平太はバックホーを止めた。そしてアームの先のバケットの中に座る保岡大阪府知事に声をかける。
「なあ保岡さん。コウさん何か言うてないですか。この先に何があるとか」
その質問にキョトンとしていた保岡だったが、やがて何かに聞き耳を立てるような仕草をするとこう返した。
「お墓だそうですよ」
「お墓?」
「このハイエンベスタの本当の意味での中心地、すべてが始まりすべてが終わる場所だそうです。とても危険で厄介だとは言ってますが、何がどう厄介なのか具体的なことは特にないですね」
馬に乗って近寄ってきた黒曜の騎士団の副団長が一平太にたずねる。
「団長殿、何か策が必要でしょうか」
しかし一平太は首を振った。
「いや、いまの段階で何か考えても無駄でしょうね。ただ危険度が増すことは周知徹底しといてもらってもいいですか」
「了解しました」
副団長は馬を回頭し、後方に駆けて行った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。

Red Assassin(完結)
まさきち
ファンタジー
自分の目的の為、アサシンとなった主人公。
活動を進めていく中で、少しずつ真実に近付いていく。
村に伝わる秘密の力を使い時を遡り、最後に辿り着く答えとは...
ごく普通の剣と魔法の物語。
平日:毎日18:30公開。
日曜日:10:30、18:30の1日2話公開。
※12/27の日曜日のみ18:30の1話だけ公開です。
年末年始
12/30~1/3:10:30、18:30の1日2話公開。
※2/11 18:30完結しました。

白と黒 5歳皇帝は白黒つけて容赦なく断罪する。
初老の妄想
ファンタジー
先代皇帝の急死に伴い、わずか5歳でリーベル皇国皇帝として即位したエリック。
頼るべき家族や信頼できる大臣が居ない中でも、彼には他人の本心を白い玉と黒い玉で判別できる特殊な能力と、頭の中にもう一人の人格を持っていた。
大人達の策謀や暗殺、国家の危機的状況を、2体の神獣「黒狼」と「白虎」に守られながら、幼い皇帝として解決していくエリックは、王としても人としても日々成長していく。
※残酷な描写が含まれております。 (不定期連載)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

スナイパー令嬢戦記〜お母様からもらった"ボルトアクションライフル"が普通のマスケットの倍以上の射程があるんですけど〜
シャチ
ファンタジー
タリム復興期を読んでいただくと、なんでミリアのお母さんがぶっ飛んでいるのかがわかります。
アルミナ王国とディクトシス帝国の間では、たびたび戦争が起こる。
前回の戦争ではオリーブオイルの栽培地を欲した帝国がアルミナ王国へと戦争を仕掛けた。
一時はアルミナ王国の一部地域を掌握した帝国であったが、王国側のなりふり構わぬ反撃により戦線は膠着し、一部国境線未確定地域を残して停戦した。
そして20年あまりの時が過ぎた今、皇帝マーダ・マトモアの崩御による帝国の皇位継承権争いから、手柄を欲した時の第二皇子イビリ・ターオス・ディクトシスは軍勢を率いてアルミナ王国への宣戦布告を行った。
砂糖戦争と後に呼ばれるこの戦争において、両国に恐怖を植え付けた一人の令嬢がいる。
彼女の名はミリア・タリム
子爵令嬢である彼女に戦後ついた異名は「狙撃令嬢」
542人の帝国将兵を死傷させた狙撃の天才
そして戦中は、帝国からは死神と恐れられた存在。
このお話は、ミリア・タリムとそのお付きのメイド、ルーナの戦いの記録である。
他サイトに掲載したものと同じ内容となります。
『自重』を忘れた者は色々な異世界で無双するそうです。
もみクロ
ファンタジー
主人公はチートです!イケメンです!
そんなイケメンの主人公が竜神王になって7帝竜と呼ばれる竜達や、
精霊に妖精と楽しくしたり、テンプレ入れたりと色々です!
更新は不定期(笑)です!戦闘シーンは苦手ですが頑張ります!
主人公の種族が変わったもしります。
他の方の作品をパクったり真似したり等はしていないので
そういう事に関する批判は感想に書かないで下さい。
面白さや文章の良さに等について気になる方は
第3幕『世界軍事教育高等学校』から読んでください。

転移少女の侵略譚!〜弱小国家の皇帝になったのでほのぼの内政しようと思っていたら隣国達が(悪い意味で)放っておいてくれないので全部滅ぼす〜
くずは
ファンタジー
暗い部屋でパソコンを立ち上げる少女が1人。
彼女の名前は山内桜(やまうち さくら)。
食べる事と旅行が好きな普通の高校一年生、16歳。
そんな彼女に今ハマっているゲームがあった。そのゲームの名は「シヴィライゼーション」。様々な種族や魔法のある異世界で石器時代から文明を作り、発展させていくゲームだ。
ある日、彼女はいつものようにゲームを始めようとして……その世界に吸い込まれてしまった。
平和主義者の彼女は楽しく内政しようとするが、魔族や侵略国家などが世界中で戦争を起こす非常に治安の悪い世界だった。桜は仲間達と楽しく旅をしながらそんな邪魔な敵を倒していったらいつのまにか世界最大国家になってしまっていた!!
ーーー毎日投稿しています!
絶対完結はさせるので安心してご覧頂けますーーー
評価、感想、ブックマークなどをして頂けると元気100倍になるので気に入ったらして頂けると幸いです。

好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる