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第8話 縁があったら
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灰色の花のつぼみを逆さにしたような特徴的な療治服を着た回復術士三人がレオミスの元を訪れたのは、翌朝の朝食前の時間帯。医療関係者は困惑しているものの、おそらく政府側から指示があったのだろう、様子を遠巻きに観察していた。
三人の回復術士はレオミスの額、胸、へそに手を当て、呪文だろうか、極めて短い文言を繰り返し唱える。そして五分としないうちに手を放し、「お加減はいかがですか」と一人がたずねた。
するとレオミスは軽々と上半身を起こし、笑顔でこう言ったのだ。
「お腹がすいたな」
回復術士のリーダーと思しき一人が様子を見守っていた医師に近づき、「もう心配はございません。後はお任せ致しますので」と言うと、三人の回復術士はそのまま何事もなかったかのように病院玄関に赴き、飛行駕籠でサンリーハムへと帰って行った。
その後、病院の医師たちはレオミスの精密検査を行ったのだが、何の問題もない至って健康体。入院させておく理由が皆無となってしまった。そこで点滴を外し、昼食を摂ってから退院するということで話はまとまる。
ただこうなるとレオミスにとって昼までの時間が長い。何もすることがない。退屈だ。極めて退屈だ。
しかしそんなとき、病室の外が騒がしくなった。「外だ! 外だ!」と声も聞こえる。レオミスはベッドを降り、部屋の窓から外を見てみた。
上空を巨大な石の塊が移動しているのが見える。サンリーハムが海に降りるのだろう。大きな騒ぎにならなければいいが。そう思うレオミスの心の隅を、暗い影がよぎった。まさかそんなことは起きないとは思うが。思うのだが。それでも不安は収まらない。
魔竜がこの世界まで押し寄せてくるなど、果たしてあり得る話なのだろうか?
日本政府は朝八時より緊急の記者会見を行い、いま現在魔法王国サンリーハムが大阪上空に浮かび、この後大阪湾に降りることを発表した。驚いたのは国民だけではない。野党の国会議員も、兵庫県や和歌山県などの近隣自治体関係者も、寝耳に水の事態に大騒ぎとなった。
特に国政政党の野党は怒り心頭で、著しい国会軽視であるとして首相の徹底糾弾をぶち上げた。漁業関係者や海運関係者は不安を口にして政府に補償を求め、また関空、伊丹、神戸空港の発着は一時的にすべて停止、または他港への振り替えとなり、利用者への影響の大きさが判明するのは翌日以降になると思われた。
SNSではサンリーハムの着水とともに津波が起こるとデマが飛び交い、沿岸部の住民が自主避難する騒ぎに発展した。未知のウイルスによる伝染病や難民が押し寄せる可能性に恐れをなす者も少なくなかった。
海外からは「日本政府はエイリアンに協力している」という一部過激な政治家の声がメディアで取り上げられ、主要国政府が困惑している様子が伝えられた。
しかしそんな騒ぎを横目に見ながらサンリーハムの大阪湾への降下は実施され、結果的に何の被害も出さずに終わった。
病院を出て、南港のフェリーターミナル横に仮設されたサンリーハム行きの船着き場へ中ノ郷の車で向かう途中、レオミスはこんなことを言い出した。
「できれば私の命の恩人に挨拶したいのだが」
「根木さんですか。まあ、いいでしょう」
中ノ郷の車は車線を変更し、交差点を左に曲がった。窓の外を高層ビル街が流れて行く。この高さを、この数を、魔法を使わず建設したというのだからレオミスにとっては驚異的だ。
サンリーハムではすべてが魔法を中心に回っている。人間に魔法の力を授けるのは精霊との契約である。十歳になった子供は魔法の適性を検査され、自分に合った精霊と契約する。精霊は契約主の生命力を削りながら――要は寿命を喰らって――魔力を供給するのだ。
しかし、精霊と契約すれば誰でも超人になれる訳ではない。本人の生まれ持った特性によって驚異的な魔力を発揮できることもあれば、マッチを使わずに火を点けるので精一杯という場合もある。いや、人数的にはそちらの方が多いのかも知れない。
あるいは、石切り場から切り出した石材を馬車に乗せることが得意な者が、建設現場で石材を積み上げることにも能力を発揮できるかと言えば、これも個人差が大きい。能力の大きさと得手不得手は必ずしも関連しないのだ。そういう意味では魔法社会は非合理的である。
ただ、魔力の大きさや得手不得手の現出は血統によることがないというのがサンリーハムの常識。すなわち一部階級の家系に権力が集中しない、かなり純粋な能力主義社会であると言える。もちろんそれでも貧富の差はあるし差別もあるのだが、これは人間という生き物の生まれ持った性質なのだろう。
「着きましたよ」
レオミスが思いにふけっている間に、車は工事現場に到着した。運転席から降りた中ノ郷が入り口の警備員に「根木一平太さんにお会いしたいのですが」と言い終わるよりも先に。
「あーっ! あんた、あの招待状って何やねん! 俺ら着ていく服ないぞ!」
と一平太が駆け寄ってきた。中ノ郷は頭をかく。
「いや、あれはですね。特にドレスコードもありませんし」
「んなこと言うても、恥かくんは俺と留美やんけ、そんなん無理や」
「いやあ、あなたには来ていただかないとイロイロとその、都合もありまして」
「都合って、こっちの都合はよ」
そこまで言って、一平太は中ノ郷の向こうに立つレオミスに気が付いた。
「あ、あんた」
「昨日は本当に助かった。ありがとう」
「もう出歩いて大丈夫なんか。えらい頑丈やねんな」
その言い方が何かツボにはまったのか、レオミスはぷっと噴き出す。笑われた意味はわからなかったが、一平太は気分を害しはしなかった。
「留美から聞いた。あんたがあの怪獣から幼稚園守ってくれたんやてな」
レオミスは首を振る。
「いいや。私がもっと強ければ、もっと早くあの竜を倒せていれば、子供たちに怖い思いをさせることはなかった。申し訳ないと思っている」
「けど、アレ凄かったぞ。バックホーで殴られて立ってくるとか考えられへん。ホンマもんの怪物やろ」
「確かに。あそこまで強い相手と戦ったのは初めてだった。だからそれを倒した君を尊敬している」
そう言われては一平太も照れくさい。
「いやあそれは、あのリュッタやっけ、リュッテやったかな。何か声だけ聞こえたけど、アイツのおかげやわ。俺一人で何とかするとか無理やったし」
「それを自覚できている時点で、君には英雄の資格がある。胸を張りたまえ。名乗るのが遅れたな、私はレオミス。レオミス・ケングリア」
「あ、ああ、俺は根木一平太。根木が苗字で名前が一平太」
「そうか。では一平太、またいずれどこかで」
「うん。元気でな、レオミス」
そう言って二人は別れた。握手くらいはしといた方がよかったかなあと一平太は思ったが、そもそもいま自分の手は汗と泥まみれだ。もし縁があったらどこかで出会うだろう。そのときのことはまたそのとき考えればいい。
三人の回復術士はレオミスの額、胸、へそに手を当て、呪文だろうか、極めて短い文言を繰り返し唱える。そして五分としないうちに手を放し、「お加減はいかがですか」と一人がたずねた。
するとレオミスは軽々と上半身を起こし、笑顔でこう言ったのだ。
「お腹がすいたな」
回復術士のリーダーと思しき一人が様子を見守っていた医師に近づき、「もう心配はございません。後はお任せ致しますので」と言うと、三人の回復術士はそのまま何事もなかったかのように病院玄関に赴き、飛行駕籠でサンリーハムへと帰って行った。
その後、病院の医師たちはレオミスの精密検査を行ったのだが、何の問題もない至って健康体。入院させておく理由が皆無となってしまった。そこで点滴を外し、昼食を摂ってから退院するということで話はまとまる。
ただこうなるとレオミスにとって昼までの時間が長い。何もすることがない。退屈だ。極めて退屈だ。
しかしそんなとき、病室の外が騒がしくなった。「外だ! 外だ!」と声も聞こえる。レオミスはベッドを降り、部屋の窓から外を見てみた。
上空を巨大な石の塊が移動しているのが見える。サンリーハムが海に降りるのだろう。大きな騒ぎにならなければいいが。そう思うレオミスの心の隅を、暗い影がよぎった。まさかそんなことは起きないとは思うが。思うのだが。それでも不安は収まらない。
魔竜がこの世界まで押し寄せてくるなど、果たしてあり得る話なのだろうか?
日本政府は朝八時より緊急の記者会見を行い、いま現在魔法王国サンリーハムが大阪上空に浮かび、この後大阪湾に降りることを発表した。驚いたのは国民だけではない。野党の国会議員も、兵庫県や和歌山県などの近隣自治体関係者も、寝耳に水の事態に大騒ぎとなった。
特に国政政党の野党は怒り心頭で、著しい国会軽視であるとして首相の徹底糾弾をぶち上げた。漁業関係者や海運関係者は不安を口にして政府に補償を求め、また関空、伊丹、神戸空港の発着は一時的にすべて停止、または他港への振り替えとなり、利用者への影響の大きさが判明するのは翌日以降になると思われた。
SNSではサンリーハムの着水とともに津波が起こるとデマが飛び交い、沿岸部の住民が自主避難する騒ぎに発展した。未知のウイルスによる伝染病や難民が押し寄せる可能性に恐れをなす者も少なくなかった。
海外からは「日本政府はエイリアンに協力している」という一部過激な政治家の声がメディアで取り上げられ、主要国政府が困惑している様子が伝えられた。
しかしそんな騒ぎを横目に見ながらサンリーハムの大阪湾への降下は実施され、結果的に何の被害も出さずに終わった。
病院を出て、南港のフェリーターミナル横に仮設されたサンリーハム行きの船着き場へ中ノ郷の車で向かう途中、レオミスはこんなことを言い出した。
「できれば私の命の恩人に挨拶したいのだが」
「根木さんですか。まあ、いいでしょう」
中ノ郷の車は車線を変更し、交差点を左に曲がった。窓の外を高層ビル街が流れて行く。この高さを、この数を、魔法を使わず建設したというのだからレオミスにとっては驚異的だ。
サンリーハムではすべてが魔法を中心に回っている。人間に魔法の力を授けるのは精霊との契約である。十歳になった子供は魔法の適性を検査され、自分に合った精霊と契約する。精霊は契約主の生命力を削りながら――要は寿命を喰らって――魔力を供給するのだ。
しかし、精霊と契約すれば誰でも超人になれる訳ではない。本人の生まれ持った特性によって驚異的な魔力を発揮できることもあれば、マッチを使わずに火を点けるので精一杯という場合もある。いや、人数的にはそちらの方が多いのかも知れない。
あるいは、石切り場から切り出した石材を馬車に乗せることが得意な者が、建設現場で石材を積み上げることにも能力を発揮できるかと言えば、これも個人差が大きい。能力の大きさと得手不得手は必ずしも関連しないのだ。そういう意味では魔法社会は非合理的である。
ただ、魔力の大きさや得手不得手の現出は血統によることがないというのがサンリーハムの常識。すなわち一部階級の家系に権力が集中しない、かなり純粋な能力主義社会であると言える。もちろんそれでも貧富の差はあるし差別もあるのだが、これは人間という生き物の生まれ持った性質なのだろう。
「着きましたよ」
レオミスが思いにふけっている間に、車は工事現場に到着した。運転席から降りた中ノ郷が入り口の警備員に「根木一平太さんにお会いしたいのですが」と言い終わるよりも先に。
「あーっ! あんた、あの招待状って何やねん! 俺ら着ていく服ないぞ!」
と一平太が駆け寄ってきた。中ノ郷は頭をかく。
「いや、あれはですね。特にドレスコードもありませんし」
「んなこと言うても、恥かくんは俺と留美やんけ、そんなん無理や」
「いやあ、あなたには来ていただかないとイロイロとその、都合もありまして」
「都合って、こっちの都合はよ」
そこまで言って、一平太は中ノ郷の向こうに立つレオミスに気が付いた。
「あ、あんた」
「昨日は本当に助かった。ありがとう」
「もう出歩いて大丈夫なんか。えらい頑丈やねんな」
その言い方が何かツボにはまったのか、レオミスはぷっと噴き出す。笑われた意味はわからなかったが、一平太は気分を害しはしなかった。
「留美から聞いた。あんたがあの怪獣から幼稚園守ってくれたんやてな」
レオミスは首を振る。
「いいや。私がもっと強ければ、もっと早くあの竜を倒せていれば、子供たちに怖い思いをさせることはなかった。申し訳ないと思っている」
「けど、アレ凄かったぞ。バックホーで殴られて立ってくるとか考えられへん。ホンマもんの怪物やろ」
「確かに。あそこまで強い相手と戦ったのは初めてだった。だからそれを倒した君を尊敬している」
そう言われては一平太も照れくさい。
「いやあそれは、あのリュッタやっけ、リュッテやったかな。何か声だけ聞こえたけど、アイツのおかげやわ。俺一人で何とかするとか無理やったし」
「それを自覚できている時点で、君には英雄の資格がある。胸を張りたまえ。名乗るのが遅れたな、私はレオミス。レオミス・ケングリア」
「あ、ああ、俺は根木一平太。根木が苗字で名前が一平太」
「そうか。では一平太、またいずれどこかで」
「うん。元気でな、レオミス」
そう言って二人は別れた。握手くらいはしといた方がよかったかなあと一平太は思ったが、そもそもいま自分の手は汗と泥まみれだ。もし縁があったらどこかで出会うだろう。そのときのことはまたそのとき考えればいい。
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