7 / 34
館
しおりを挟む
その館は、都市の真ん中に広大な面積を有しながら、しかしひっそりと佇んでいた。歴史の長きに渡り、やんごとなき立場の人々を陰から支え続けてきた館である。
茅葺の切妻屋根に見下ろされながら、一同はその内側へと入って行く。
「ごめんなさいねえ、お呼び立てしちゃって」
襖を開け老婆が部屋に入ってくると、イナズマとリタはそろって額を畳に擦り付けんばかりに頭を下げた。それを見て、ヒカルも慌てて頭を下げる。
おかげで面倒臭そうな顔で胡坐をかいているヨウジと真正面から向き合う形になった老婆は、笑みを崩さず、しかし少し困った顔になった。
「顔を上げて頂戴、いつまでもくすぐったいわ」
「御館様にはご健勝のほど、お喜び申し上げます」
リタは顔を上げると、緊張の面持ちでそう言った。
「あらあら、お喜び申し上げるのは私の方ですよ、息子さんが帰って来たのでしょう」
その一言に感極まったのか、リタは一筋、涙をこぼす。
「はい」
「あなたたちの心配が一つ消えたのは、あなたたちにとってだけではなく、この『国』にとっても喜ばしい事です。本当に良かったですね」
その言葉が終らぬうちに、ヨウジはこれ見よがしに大きな欠伸をした。
「ヨウジ!」
「ヨウ兄ちゃん!」
母と妹から叱られながらもヨウジは悪びれる事もなく、面倒臭そうな顔を続けた。御館様と呼ばれた老婆は、面白そうにクスクス笑う。
「年寄りの相手は退屈ですか」
「別に婆さんだから退屈という訳ではない」
「ヨウジっ!」
リタは顔面蒼白になり、オタオタし始めた。
「も、申し訳ございません御館様、何卒、何卒ご容赦を」
「あら、いいのよ、だって本当に婆さんなんですもの。でも一つ聞かせてくれないかしら。私が理由じゃないのだとしたら、あなたは何をそんなに退屈に感じているの」
ヨウジは面倒臭そうな顔をさらに歪めると、ぶっきらぼうに口にした。
「国」
「国?」
首をかしげる御館様にヨウジは言う。
「宇宙人がやって来て、強制的に地球連邦とかいうモノを作り上げられたこんな時代に、国とかいう古臭いモノに縛られている貴様らの考え方が退屈なのだ」
「そう」
御館様は、しげしげとヨウジを眺めている。
「もしかして、あなたは強いのかしら」
「強いとも」
まるで打てば響くかのように応じた。
「僕はこの世界で最強だ」
「ならば、あなたには国など必要ないかもしれないですね」
「ないな」
即答である。
「けれど、あなた以外の最強ではない人々にとってはどうでしょう」
ヨウジはキョトンと目を丸めた。あたかもいままで考えた事もない話をされたかのように。御館様は続ける。
「人には弱さがあります。だから、ずっと根なし草で生きては行けない。誰もどこかで立ち止まり、風雪に耐えるために根を下ろさねばなりません。そういう人達には、国という大地がまだまだ必要だとは思いませんか」
「綺麗事にしか聞こえんな」
鼻で笑うヨウジを、御館様は見つめた。
「あなたは強いかも知れない。もしかしたら本当に最強の存在なのかも知れませんね。けれど、その強さに見合った度量を持ち合わせてはいないように見えます」
「度量が広いほど強くなれるというのなら、幾らでも広く持ってやるさ。だが強さに関係がないのであれば、僕にとっては興味の外の話だ」
「そんなに強さが大事ですか」
「大事だな」
「何故」
「強さとは自由度だからだ。誰よりも強い者は、誰よりも自由になれる」
その言葉に、御館様の眼は厳しくなる。
「それは違います。強さには責任が伴うものです」
ヨウジはまた鼻先で嗤った。
「だから綺麗事だと言う。本当に強ければ責任など無視できるのだ。この世のあらゆるルールは暴力によって上書きが可能であり、暴力の後ろ盾のない自由など見た目だけの仮初めでしかない。だから僕は暴力を求め、あらゆる問題を暴力で解決する」
あははははっ、御館様は高笑いをした後、思わず口を押えた。
「あら、お恥ずかしい。はしたなかったですね。でも近来これほど痛快な事がなかったものですから、つい」
一同は――ヨウジまでもが――ぽかんと呆けた顔になった。
「痛快、ですか」
思わず口にしてしまったリタに御館様は微笑むと、大きくうなずく。
「ええ、痛快ですとも。ここまで自分の思いの丈をはっきり口にできる子がいるのは、地球の人類もまだ捨てたものではないな、と思わせてくれます。この子が導くのが幸福であれ厄災であれ、きっとこの星にとって大きな意味を持つ事でしょうね。でもその前に」
御館様は、ヨウジと、そしてヒカルを交互に見た。
「何故オシリスがこの子を攫おうとしたのか、その事について話しておきましょう」
天頂眼については知っていますね。そう、あなた達のお母さん、リタの持っている眼の力です。
天の頂から、あまねく世界を見渡す眼。
ありとあらゆる物の位置を特定できる能力。それが天頂眼。
二十六年前、人類滅亡を企てたアレクセイ・シュキーチンをシベリアに発見したのがこの力です。
この能力が単にリタだけに現れた突然変異的なものなのかどうか、私達は興味を持って観察してきました。
リタとイナズマが結婚し、最初に生まれたのはアカリ。けれどアカリには、天頂眼の遺伝は確認されませんでした。次に生まれたのがエイイチとヨウジ。この二人には天頂眼の能力の、ごく一部の遺伝が見受けられました。そしてその次に、ヒカル、あなたが生まれたの。
あなたが生まれるとき、私達はとても期待していました。今度こそ、天頂眼を受け継ぐ者が生まれるのではないか、と。
結論から言えば、私達の期待は裏切られました。別の意味でね。
あなたは天頂眼の特徴である位置特定の能力だけではなく、おそらくお父さんから受け継いだのでしょう、相手の力量や特性を把握する能力まで兼ね備えていたの。
それを私達は、星辰眼と名付けました。
知らなかったでしょう。星辰眼に関しては極秘事項でしたからね、あなた自身にさえ教えられなかった。
知っていたのはリタとイナズマと、あとは政府関係者でもほんの一部の人達だけ。でも秘密はいずれ、ばれるもの。
今回オシリスがヒカルを狙った事で確信しました。秘密はもはや秘密ではありません。
ならば、あなた達に話しても問題はないでしょう。いいえ、それどころか話さない事が害を生むかもしれませんよね。
だからいま、こうやってお話しているの。わかってもらえたかしら。
「要は体のいいモルモットではないか」
館から帰る車の中で、不意に気づいたようにヨウジはつぶやいた。
茅葺の切妻屋根に見下ろされながら、一同はその内側へと入って行く。
「ごめんなさいねえ、お呼び立てしちゃって」
襖を開け老婆が部屋に入ってくると、イナズマとリタはそろって額を畳に擦り付けんばかりに頭を下げた。それを見て、ヒカルも慌てて頭を下げる。
おかげで面倒臭そうな顔で胡坐をかいているヨウジと真正面から向き合う形になった老婆は、笑みを崩さず、しかし少し困った顔になった。
「顔を上げて頂戴、いつまでもくすぐったいわ」
「御館様にはご健勝のほど、お喜び申し上げます」
リタは顔を上げると、緊張の面持ちでそう言った。
「あらあら、お喜び申し上げるのは私の方ですよ、息子さんが帰って来たのでしょう」
その一言に感極まったのか、リタは一筋、涙をこぼす。
「はい」
「あなたたちの心配が一つ消えたのは、あなたたちにとってだけではなく、この『国』にとっても喜ばしい事です。本当に良かったですね」
その言葉が終らぬうちに、ヨウジはこれ見よがしに大きな欠伸をした。
「ヨウジ!」
「ヨウ兄ちゃん!」
母と妹から叱られながらもヨウジは悪びれる事もなく、面倒臭そうな顔を続けた。御館様と呼ばれた老婆は、面白そうにクスクス笑う。
「年寄りの相手は退屈ですか」
「別に婆さんだから退屈という訳ではない」
「ヨウジっ!」
リタは顔面蒼白になり、オタオタし始めた。
「も、申し訳ございません御館様、何卒、何卒ご容赦を」
「あら、いいのよ、だって本当に婆さんなんですもの。でも一つ聞かせてくれないかしら。私が理由じゃないのだとしたら、あなたは何をそんなに退屈に感じているの」
ヨウジは面倒臭そうな顔をさらに歪めると、ぶっきらぼうに口にした。
「国」
「国?」
首をかしげる御館様にヨウジは言う。
「宇宙人がやって来て、強制的に地球連邦とかいうモノを作り上げられたこんな時代に、国とかいう古臭いモノに縛られている貴様らの考え方が退屈なのだ」
「そう」
御館様は、しげしげとヨウジを眺めている。
「もしかして、あなたは強いのかしら」
「強いとも」
まるで打てば響くかのように応じた。
「僕はこの世界で最強だ」
「ならば、あなたには国など必要ないかもしれないですね」
「ないな」
即答である。
「けれど、あなた以外の最強ではない人々にとってはどうでしょう」
ヨウジはキョトンと目を丸めた。あたかもいままで考えた事もない話をされたかのように。御館様は続ける。
「人には弱さがあります。だから、ずっと根なし草で生きては行けない。誰もどこかで立ち止まり、風雪に耐えるために根を下ろさねばなりません。そういう人達には、国という大地がまだまだ必要だとは思いませんか」
「綺麗事にしか聞こえんな」
鼻で笑うヨウジを、御館様は見つめた。
「あなたは強いかも知れない。もしかしたら本当に最強の存在なのかも知れませんね。けれど、その強さに見合った度量を持ち合わせてはいないように見えます」
「度量が広いほど強くなれるというのなら、幾らでも広く持ってやるさ。だが強さに関係がないのであれば、僕にとっては興味の外の話だ」
「そんなに強さが大事ですか」
「大事だな」
「何故」
「強さとは自由度だからだ。誰よりも強い者は、誰よりも自由になれる」
その言葉に、御館様の眼は厳しくなる。
「それは違います。強さには責任が伴うものです」
ヨウジはまた鼻先で嗤った。
「だから綺麗事だと言う。本当に強ければ責任など無視できるのだ。この世のあらゆるルールは暴力によって上書きが可能であり、暴力の後ろ盾のない自由など見た目だけの仮初めでしかない。だから僕は暴力を求め、あらゆる問題を暴力で解決する」
あははははっ、御館様は高笑いをした後、思わず口を押えた。
「あら、お恥ずかしい。はしたなかったですね。でも近来これほど痛快な事がなかったものですから、つい」
一同は――ヨウジまでもが――ぽかんと呆けた顔になった。
「痛快、ですか」
思わず口にしてしまったリタに御館様は微笑むと、大きくうなずく。
「ええ、痛快ですとも。ここまで自分の思いの丈をはっきり口にできる子がいるのは、地球の人類もまだ捨てたものではないな、と思わせてくれます。この子が導くのが幸福であれ厄災であれ、きっとこの星にとって大きな意味を持つ事でしょうね。でもその前に」
御館様は、ヨウジと、そしてヒカルを交互に見た。
「何故オシリスがこの子を攫おうとしたのか、その事について話しておきましょう」
天頂眼については知っていますね。そう、あなた達のお母さん、リタの持っている眼の力です。
天の頂から、あまねく世界を見渡す眼。
ありとあらゆる物の位置を特定できる能力。それが天頂眼。
二十六年前、人類滅亡を企てたアレクセイ・シュキーチンをシベリアに発見したのがこの力です。
この能力が単にリタだけに現れた突然変異的なものなのかどうか、私達は興味を持って観察してきました。
リタとイナズマが結婚し、最初に生まれたのはアカリ。けれどアカリには、天頂眼の遺伝は確認されませんでした。次に生まれたのがエイイチとヨウジ。この二人には天頂眼の能力の、ごく一部の遺伝が見受けられました。そしてその次に、ヒカル、あなたが生まれたの。
あなたが生まれるとき、私達はとても期待していました。今度こそ、天頂眼を受け継ぐ者が生まれるのではないか、と。
結論から言えば、私達の期待は裏切られました。別の意味でね。
あなたは天頂眼の特徴である位置特定の能力だけではなく、おそらくお父さんから受け継いだのでしょう、相手の力量や特性を把握する能力まで兼ね備えていたの。
それを私達は、星辰眼と名付けました。
知らなかったでしょう。星辰眼に関しては極秘事項でしたからね、あなた自身にさえ教えられなかった。
知っていたのはリタとイナズマと、あとは政府関係者でもほんの一部の人達だけ。でも秘密はいずれ、ばれるもの。
今回オシリスがヒカルを狙った事で確信しました。秘密はもはや秘密ではありません。
ならば、あなた達に話しても問題はないでしょう。いいえ、それどころか話さない事が害を生むかもしれませんよね。
だからいま、こうやってお話しているの。わかってもらえたかしら。
「要は体のいいモルモットではないか」
館から帰る車の中で、不意に気づいたようにヨウジはつぶやいた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
カレンダー・ガール
空川億里
SF
月の地下都市にあるネオ・アキバ。そこではビースト・ハントと呼ばれるゲーム大会が盛んで、太陽系中で人気を集めていた。
優秀なビースト・ハンターの九石陽翔(くいし はると)は、やはりビースト・ハンターとして活躍する月城瀬麗音(つきしろ せれね)と恋に落ちる。
が、瀬麗音には意外な秘密が隠されていた……。
Wanderer’s Steel Heart
蒼波
SF
もう何千年、何万年前の話だ。
数多くの大国、世界中の力ある強者達が「世界の意思」と呼ばれるものを巡って血を血で洗う、大地を空の薬莢で埋め尽くす程の大戦争が繰り広げられた。命は一発の銃弾より軽く、当時、最新鋭の技術であった人型兵器「強き心臓(ストレングス・ハート)」が主軸を握ったこの惨禍の果てに人類は大きくその数を減らしていった…
アーク・エモーション:デジタルヒーロー
夕闇ポルカ
SF
未来都市オメガ・ゼロで孤独な生活を送る16歳の少女、レイナ。彼女の退屈な日常が一変するのは、ある日ネットカフェで見つけた謎のアプリ「アーク・エモーション」を起動した時から。画面から現れたのは、実は都市の安全を守るために設計されたAIヒーロー、アークだった。
レイナとアークは、最初はただのデジタルと人間の奇妙なコンビに過ぎなかったが、次第に深い絆を育んでいく。しかし、都市には影で操る謎の敵ヴァニタスが潜んでおり、アークの力を狙っていた。
群生の花
冴木黒
SF
長年続く戦争に、小さな子供や女性まで兵力として召集される、とある王国。
兵士を育成する訓練施設で精鋭部隊の候補生として教育を受ける少女はある日…
前後編と短めのお話です。
ダークな感じですので、苦手な方はご注意ください。
お騒がせ銀河婦警セラとミーチャ♡百合の華咲く捜査線
YHQ337IC
SF
―絶対正義を振りかざす者は己の窮地など夢想だにしないか、敢えて無視することでゆるぎなく力を行使するのであろう。
それは、信仰と呼び換えてもいい。だから、イオナ・フローレンスは人を殺すことにした。
超長距離移民船団に悪役宣教師令嬢が爆誕した。彼女は己の正義を実行すべく移民政策の破壊を企てる。巻き添えも厭わない大胆不敵な女刑事セラは狂信的テロ教団を追う。
十万トン級の航空戦艦を使役する女捜査官たちの事件簿
重ぬ絵空は日々割れし
SyrinGa㊉
SF
物質世界の許容限界に、人は宇宙移民か仮想空間の二つに
新たな可能性を見出しそして世界は及第点のまま時代を進めていた。
2032年、塾の講師をしている”私”はひょんな事から昔のスマホを見つける。
過去の自身の決意や行動が今の自分を作り出す。”私”は何を願っていたのか。
その書き込みから見出した未来とは。
- 記憶とSNS、どちらの自分を信じますか? -
怪獣特殊処理班ミナモト
kamin0
SF
隕石の飛来とともに突如として現れた敵性巨大生物、『怪獣』の脅威と、加速する砂漠化によって、大きく生活圏が縮小された近未来の地球。日本では、地球防衛省を設立するなどして怪獣の駆除に尽力していた。そんな中、元自衛官の源王城(みなもとおうじ)はその才能を買われて、怪獣の事後処理を専門とする衛生環境省処理科、特殊処理班に配属される。なんとそこは、怪獣の力の源であるコアの除去だけを専門とした特殊部隊だった。源は特殊処理班の癖のある班員達と交流しながら、怪獣の正体とその本質、そして自分の過去と向き合っていく。
A.I. AM A FATHER(覚醒編)
LongingMoon
SF
主人公の光一は、子供の頃から、パソコンおたくで、小さいころは、ネットワークを利用して、他人のパソコンやサーバに入り込んだり、成りすましなどをして、引きこもって遊んでいた。
しかし、中学に入ってから、そういうことをしている他のハッカー達の行為が虚しくなってきた。悪さをするウィルスでトヤーく、正義のウィルスを作ることができないか考えるようになった。
高校に入ってからは、ネットワーク型人工知能を作ることをめざし、コンピュータの頭脳にあたるCPU能力の高いコンピュータを求めて、ハッキングして利用するようになった。そんな中、アメリカ国防省ペンタゴンのスーパーコンピュータへのハッキングがばれてしまった。アメリカは容赦なく日本に圧力をかけて、光一は国家安全保障局にマークされ、人工知能を作る設備のある大学を目指したが、文部省へも圧力がかかっており、3流大学にしか合格できなかった。
光一は、自暴自棄になり、研究・開発をやめてしまった。1回生の夏休み、ゲームセンターで、モンゴルのトヤーという女性に諭されて、もう一度、人工知能の研究開発をすすめるようになった。トヤーとは文通を始めるようになり、いつしか遠距離恋愛へ発展していった。
しかし、光一は4回生になって、脳腫瘍にかかり、余命を告げられる。それでもトヤーは、光一を愛し、夏の終わりに入院している病院にやってきた。3日だけ外泊が許され、光一の下宿で、激しい激痛と快楽を繰り返した。
2か月後、トヤーは妊娠して光一の子を産む決心を告げる。光一は、残される2人のために自分の意志をもった人工知能機能を作り加える決心をし、わずかな期間で全てを作り上げて逝った。
その人工知能は学習を終え、1年後覚醒し、モンゴルの危機を救う中でトヤーや子供のことを思い出し、トヤーにコンタクトを取ろうとしたが、トヤーは不運なできごとでなくなっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる