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69.雨②※
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「兎のままだと思って契約してたのか?」
「うん。クロが、可愛くて……あ、今の姿は格好いいよ」
美形が近づいて来て、キスされると思って目をつぶったけど……何もされない?しばらく待って、恐る恐る目を開けた。
目の前の美形に、焦点が合わない。なんで? 止まったのか分からない。
「ク、ロ?」
「俺とキスするのは、嫌か?」
そう言って、唇を舐められる。ぞくぞくして、なんて言って良いのか分からない。
「あの……」
下唇を食むように、甘噛みされて。また目をつぶる。頬が触れた後、耳を食まれる。舌がぬるっと耳の中へと入ってきた。その違和感に逃げたくなって、身をよじる。
「くすぐったい……アッ」
「俺に触れられるのは、嫌か?」
お腹の奥が熱くなって、変になっていく。
「嫌……じゃないと、思う。でも」
「でも?」
「お腹の奥が……変、になるから」
心臓はドキドキして、呼吸も苦しい。
「胸は?」
そう言って、胸を撫でられる。
どうしようもなく、恥ずかしい。
シャツのボタンが外されて、素肌が晒されると胸先が立っているみたいでキュッと摘まれた。
「ひぁ……ンッ」
「勇者は、ここに触れた?」
思わず首を振る。
「そんな事されてないよ」
「アイツとしたい?」
アイツとしたい……?
何を?と思う。
次の瞬間に、下着の中にクロの手が入って握られてしまう。
「ここを触られたり、咥えられたりしたいか?」
「──カイル様と? 」
カイル様の顔を思い出して、僕のを咥える想像をしてしまった。
「む、無理……恥ずかしい」
「嫌じゃないのか?」
「わ、わかんない!そんなの……クロにしか触られた事ないのに」
思わず声が大きくなってしまって、また口を閉じた。なんで、今日はこんなに意地悪なんだろう?
告白されたから?
キスされたから?
恋人契約したって言えないから?
でも、カイル様は勇者で……魔王城に行くまでに魔物を討伐するはずだ。
クロが、どんなに良い子か言っても……反対されるだけならいいけど。
もしも、もしも……クロが殺されたらどうしよう。
クロが魔王の命令で、カイル様達を傷つけたりする事もあるのかな?そんな事になったら、クロを止めないといけない。
「クロ……は、カイル様達を傷つける?クロが魔物って分かったら、不味いよね? 魔王城……クロは行かない方がいいと思う」
「──俺は強い。魔王城には一緒に行く。勇者達はどうでもいい。シェリルを奪うつもりなら、手加減はしない。それに、シェリルは俺のものだ」
指がまた動き出した。先の方を触られ過ぎて水音が耳に届き始めた。それが恥ずかしくて太ももを動かそうとしたのに。それをクロは許してくれない。
「ん……ッ。カ、カイル様たちと、争って欲しくない。どっちも……大事」
言いかけた言葉は、キスによって塞がれた。
息継ぎもままならない長いキス。何も考えられなくなって、触れられるままに身を任せた。
また胸を吸われると、途端にお腹の奥がキュンとしてしまう。
クロが身を起こして、僕の両足を持ち上げるように割り開いた。
クロが何か呟いた後、長い指が蕾に押し入って来た。男同士ってそこで繋がるって、知ってから少し覚悟していたんだ。でも、そんなとこに指とか……だんだん怖くなってきた。
「ンッ……あッ……待っ。クロ……怖いっ」
さらに指の数が増える。
ギュッとしがみついた。
「ク……ロ。お願い、まって」
涙が止まらなくなった。
「うん。クロが、可愛くて……あ、今の姿は格好いいよ」
美形が近づいて来て、キスされると思って目をつぶったけど……何もされない?しばらく待って、恐る恐る目を開けた。
目の前の美形に、焦点が合わない。なんで? 止まったのか分からない。
「ク、ロ?」
「俺とキスするのは、嫌か?」
そう言って、唇を舐められる。ぞくぞくして、なんて言って良いのか分からない。
「あの……」
下唇を食むように、甘噛みされて。また目をつぶる。頬が触れた後、耳を食まれる。舌がぬるっと耳の中へと入ってきた。その違和感に逃げたくなって、身をよじる。
「くすぐったい……アッ」
「俺に触れられるのは、嫌か?」
お腹の奥が熱くなって、変になっていく。
「嫌……じゃないと、思う。でも」
「でも?」
「お腹の奥が……変、になるから」
心臓はドキドキして、呼吸も苦しい。
「胸は?」
そう言って、胸を撫でられる。
どうしようもなく、恥ずかしい。
シャツのボタンが外されて、素肌が晒されると胸先が立っているみたいでキュッと摘まれた。
「ひぁ……ンッ」
「勇者は、ここに触れた?」
思わず首を振る。
「そんな事されてないよ」
「アイツとしたい?」
アイツとしたい……?
何を?と思う。
次の瞬間に、下着の中にクロの手が入って握られてしまう。
「ここを触られたり、咥えられたりしたいか?」
「──カイル様と? 」
カイル様の顔を思い出して、僕のを咥える想像をしてしまった。
「む、無理……恥ずかしい」
「嫌じゃないのか?」
「わ、わかんない!そんなの……クロにしか触られた事ないのに」
思わず声が大きくなってしまって、また口を閉じた。なんで、今日はこんなに意地悪なんだろう?
告白されたから?
キスされたから?
恋人契約したって言えないから?
でも、カイル様は勇者で……魔王城に行くまでに魔物を討伐するはずだ。
クロが、どんなに良い子か言っても……反対されるだけならいいけど。
もしも、もしも……クロが殺されたらどうしよう。
クロが魔王の命令で、カイル様達を傷つけたりする事もあるのかな?そんな事になったら、クロを止めないといけない。
「クロ……は、カイル様達を傷つける?クロが魔物って分かったら、不味いよね? 魔王城……クロは行かない方がいいと思う」
「──俺は強い。魔王城には一緒に行く。勇者達はどうでもいい。シェリルを奪うつもりなら、手加減はしない。それに、シェリルは俺のものだ」
指がまた動き出した。先の方を触られ過ぎて水音が耳に届き始めた。それが恥ずかしくて太ももを動かそうとしたのに。それをクロは許してくれない。
「ん……ッ。カ、カイル様たちと、争って欲しくない。どっちも……大事」
言いかけた言葉は、キスによって塞がれた。
息継ぎもままならない長いキス。何も考えられなくなって、触れられるままに身を任せた。
また胸を吸われると、途端にお腹の奥がキュンとしてしまう。
クロが身を起こして、僕の両足を持ち上げるように割り開いた。
クロが何か呟いた後、長い指が蕾に押し入って来た。男同士ってそこで繋がるって、知ってから少し覚悟していたんだ。でも、そんなとこに指とか……だんだん怖くなってきた。
「ンッ……あッ……待っ。クロ……怖いっ」
さらに指の数が増える。
ギュッとしがみついた。
「ク……ロ。お願い、まって」
涙が止まらなくなった。
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