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第7章 魔女編
2魔術師団長の訪問
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☆辺境伯セス
「心配しなくていい。皆の力も借りたから魔力が枯渇するような状態ではない。ただ慣れない治癒の力を使って疲れただけだろう」
そう言ったのは、水の精霊 ウンディーネ様だった。
「ルナが、王子を助けた時に聖属性を使った事があっただろう?あの時より身体は大きくなっている。まだ1人だけの力では無理だが、フォレストは精霊の力が宿る場所だ。皆ルナを大切に思っているから、ルナの願いを聞くのだ。死んだ者を甦らす事は神でも無理な事だからな。
間に合って良かったな。セス」
炎の精霊 イフリート様がそう言って俺の事を一度見た後は、寝ているルナを優しく見つめ続ける。
聖属性──。聖なる力の持ち主。
治癒に特化しているそうだ。助けたいと言う意志の現れ。
見た目の美しさ以上に心の美しさが、精霊までも惹きつけてしまう。
ルナの前で剣を振るう事をためらってしまった。
結果的に術師本体では無いようだが。思念なのか?魔術なのか?何しにこちらに来たのだろうか……呪いの確認か?
呪いを解くには、最愛と出逢って相思相愛になる事。
アルファルド殿下がその相手だとシリウスから聞かされた。
イフリート様達も、アルファルドから魔力を分けてもらえば安心して眠れるだろうと……そう言い残して、皆森へと戻って行った。
寝ているルナと2人になった。前髪を避けて額に手を当てるが、発熱していない。
解呪されたのだろか?
なら、気持ちが通じあったのならば……あの女は、呪い返しを受けていないのか?
術師ではないのか?
他にまだ誰かいるのだろうか?
──いや、術師はあの女だろう。
あれは、異常だ。
やはり、身代わりに呪いが返されたと言う方がしっくりくるな。
トントンとノックの音が聞こえた。
シリウスかアルファルド殿下だろうな。
「構わない。入ってくれ」
ドアが開く。
「な、なんでお前がここに?」
「ルナちゃんが心配で」
銀髪が揺れる。モノクルの奥に見える紫の瞳が、冷たい印象を与える。
「──お前、ルナちゃん呼びは止めろ。ギルバート・フォーマルハウト魔術師団長殿が自らここに来た理由を聞かせてもらっても?」
シリウスを迎えに来たわけでも無いだろう。
「まあ、話があるからね。それにしても残念だよ。ルナちゃんがウチの子になるの楽しみだったんだがなぁ」
大袈裟に、振る舞う姿が腹立たしいが……
「シリウスは息子同様だが、お前だけはルナの義理の父親にならなくて良かったよ。それだけは吉報だな」
でも何故かニヤリと笑った。
何か企んでいる気がするが……
「シリウスとロイドとダレン。光属性のスピカちゃんを待たせている。そっちに行こうか。アルファルド殿下には、ルナちゃんに魔力を供給しててもらいたい。
ルナちゃんの力も必要になってくるからね。と言う事で、アルファルド殿下とルナちゃんが2人きりになっても怒るなよ?
殿下──ルナちゃんをよろしく!」
ドアの外でアルファルド殿下を待たせとくって、ギル、お前って奴は……
「アルファルド殿下、学園を卒業するまではキスまでです。ルナの事、頼みます」
看病の入れ替わりの際に念押しをして部屋を後にする。
「誓います」
殿下がそう言った。
「お待たせ。色々問題が起きててね。とりあえず、説明が終わるまで口を挟まないように。意見は後で聞く」
ギルがそう言って、皆が頷いた。
「まず、レグルス殿下が姿を消した」
皆に緊張が走る。俺もそうだ。
何が起きているんだ?
ざわつき始め時、ギルが人差し指を唇の前に立てた。
「俺がフォレストに来たのは、ここにいない事の確認だ。心配するな。連れ攫われた訳じゃないだろう。自らついて行ったが正解かな?」
「な、ついて行くって」
「黙って、シリウス。
ここでも、俺が着く前に色々あったんだろう?得体の知れない女が現れ、セスに襲いかかった。お前に接触して来た時に薬の事を持ち出した。大切な人を人質に取って言う事をきかせようとしてたみたいだし…」
少し考えて、ギルは続ける。
「多分、ルナちゃんの解呪、もしくは、更に呪いをかけて苦しめるとかそんな話をあの女、まぁ魔女って事にしとこうか。魔女に言われたら、レグルス殿下は従うしか無かったと思うわけ」
「だったら、早く助けないと!」
スピカがソファから立ち上がりギルに詰め寄る。
「あーもう。落ち着きなさい。ほら、座って座って」
ギルがコホンっとわざとらしい咳をする。
「昔、レグルス殿下が呪いにかかった時は先代侯爵だったんだが、魔術師の割に脳筋でね。力押しで解決するタイプだった。で、俺はさ魔道具大好きの魔術バカだったんだよね。ずっと見張るとか無理でしょうが…結界だって、それ以上の力の持ち主が現れたら簡単に破られるだろう?だから、ありとあらゆる所に仕込みをしている。逆に隠密行動の時や姿を消して敵から逃げる時に認識阻害をする方法も教えている。相手が全部それを見つけるとは思えないくらいのね。だから、自分から姿を隠して何かを調べていると思っているし。命が危険にさらされた場合、瞬間転移陣も多数仕組んでる」
魔術バカとか自分で言うのか?
「それでだ。ルナちゃんの解呪が出来た事を大っぴらに広めてくれないか?セス、悪いがルナちゃんが聖属性に目覚めた事と、スピカちゃんの光属性の事も、ガンガン流して」
「は?ただでさえ、狙われているのに?」
「大丈夫。陛下も宰相も巻き込んだ。王国に束縛されるフリしとけば、隣国の干渉も防げるからさ。実際には、自由だからねスピカちゃん安心して。
魔女退治が優先事項なんだよ。
それからこれ何か分かる?」
そう言って小さな小瓶を2つ見せてきた。
「1つはリゲルが持っていた。男の体に子宮を作るものらしいが、多分無理だ。母体がもたない。未完成の薬だな。
そして、もう1つは、リゲルに向かって来た呪い返しだ。ルナちゃんの解呪がもうそろそろっぽかったからね、うちの総力をあげて陣を組み待ってたよ。今は封印している。魔女さんにいずれお返しするけどね」
「ギル。何をどう突っ込んで良いのか…」
「現時点では、レグルス殿下は無事だろう。そう簡単に手を出せないレベルに仕組んでるし。ただ、ルナちゃんの安否とかで気持ちが揺れるだろう?だから、どーんと派手に広めて欲しいんだよ。
魔女は、真実の愛とかを嫌うみたいだからね。愛の力とか言って盛り上げてよ。絶対に反応する。レグルス殿下もその意図に気付くはずだ。潜んでいる場所を教えてくれるだろう。そして、絶対に捕まえる。魔女の犠牲者をこれ以上出さない為に手伝ってくれ。
リゲル…あの子も犠牲者だ」
レグルス殿下に何かあれば、またルナが傷つくだろう。シリウスもレグルス殿下も我が子と同じ位に接して来たのだ。
ルナなら、殿下を助けに行くと言うだろう。
それに、このまま魔女の言いなりなってしまえば、王国が支配されてしまう。
「分かった。その計画もっと詳しく教えろ。シリウス、スピカ協力してくれるね?」
「「もちろんです。」」
レグルス殿下、どうか無茶をしないでくれ。
「心配しなくていい。皆の力も借りたから魔力が枯渇するような状態ではない。ただ慣れない治癒の力を使って疲れただけだろう」
そう言ったのは、水の精霊 ウンディーネ様だった。
「ルナが、王子を助けた時に聖属性を使った事があっただろう?あの時より身体は大きくなっている。まだ1人だけの力では無理だが、フォレストは精霊の力が宿る場所だ。皆ルナを大切に思っているから、ルナの願いを聞くのだ。死んだ者を甦らす事は神でも無理な事だからな。
間に合って良かったな。セス」
炎の精霊 イフリート様がそう言って俺の事を一度見た後は、寝ているルナを優しく見つめ続ける。
聖属性──。聖なる力の持ち主。
治癒に特化しているそうだ。助けたいと言う意志の現れ。
見た目の美しさ以上に心の美しさが、精霊までも惹きつけてしまう。
ルナの前で剣を振るう事をためらってしまった。
結果的に術師本体では無いようだが。思念なのか?魔術なのか?何しにこちらに来たのだろうか……呪いの確認か?
呪いを解くには、最愛と出逢って相思相愛になる事。
アルファルド殿下がその相手だとシリウスから聞かされた。
イフリート様達も、アルファルドから魔力を分けてもらえば安心して眠れるだろうと……そう言い残して、皆森へと戻って行った。
寝ているルナと2人になった。前髪を避けて額に手を当てるが、発熱していない。
解呪されたのだろか?
なら、気持ちが通じあったのならば……あの女は、呪い返しを受けていないのか?
術師ではないのか?
他にまだ誰かいるのだろうか?
──いや、術師はあの女だろう。
あれは、異常だ。
やはり、身代わりに呪いが返されたと言う方がしっくりくるな。
トントンとノックの音が聞こえた。
シリウスかアルファルド殿下だろうな。
「構わない。入ってくれ」
ドアが開く。
「な、なんでお前がここに?」
「ルナちゃんが心配で」
銀髪が揺れる。モノクルの奥に見える紫の瞳が、冷たい印象を与える。
「──お前、ルナちゃん呼びは止めろ。ギルバート・フォーマルハウト魔術師団長殿が自らここに来た理由を聞かせてもらっても?」
シリウスを迎えに来たわけでも無いだろう。
「まあ、話があるからね。それにしても残念だよ。ルナちゃんがウチの子になるの楽しみだったんだがなぁ」
大袈裟に、振る舞う姿が腹立たしいが……
「シリウスは息子同様だが、お前だけはルナの義理の父親にならなくて良かったよ。それだけは吉報だな」
でも何故かニヤリと笑った。
何か企んでいる気がするが……
「シリウスとロイドとダレン。光属性のスピカちゃんを待たせている。そっちに行こうか。アルファルド殿下には、ルナちゃんに魔力を供給しててもらいたい。
ルナちゃんの力も必要になってくるからね。と言う事で、アルファルド殿下とルナちゃんが2人きりになっても怒るなよ?
殿下──ルナちゃんをよろしく!」
ドアの外でアルファルド殿下を待たせとくって、ギル、お前って奴は……
「アルファルド殿下、学園を卒業するまではキスまでです。ルナの事、頼みます」
看病の入れ替わりの際に念押しをして部屋を後にする。
「誓います」
殿下がそう言った。
「お待たせ。色々問題が起きててね。とりあえず、説明が終わるまで口を挟まないように。意見は後で聞く」
ギルがそう言って、皆が頷いた。
「まず、レグルス殿下が姿を消した」
皆に緊張が走る。俺もそうだ。
何が起きているんだ?
ざわつき始め時、ギルが人差し指を唇の前に立てた。
「俺がフォレストに来たのは、ここにいない事の確認だ。心配するな。連れ攫われた訳じゃないだろう。自らついて行ったが正解かな?」
「な、ついて行くって」
「黙って、シリウス。
ここでも、俺が着く前に色々あったんだろう?得体の知れない女が現れ、セスに襲いかかった。お前に接触して来た時に薬の事を持ち出した。大切な人を人質に取って言う事をきかせようとしてたみたいだし…」
少し考えて、ギルは続ける。
「多分、ルナちゃんの解呪、もしくは、更に呪いをかけて苦しめるとかそんな話をあの女、まぁ魔女って事にしとこうか。魔女に言われたら、レグルス殿下は従うしか無かったと思うわけ」
「だったら、早く助けないと!」
スピカがソファから立ち上がりギルに詰め寄る。
「あーもう。落ち着きなさい。ほら、座って座って」
ギルがコホンっとわざとらしい咳をする。
「昔、レグルス殿下が呪いにかかった時は先代侯爵だったんだが、魔術師の割に脳筋でね。力押しで解決するタイプだった。で、俺はさ魔道具大好きの魔術バカだったんだよね。ずっと見張るとか無理でしょうが…結界だって、それ以上の力の持ち主が現れたら簡単に破られるだろう?だから、ありとあらゆる所に仕込みをしている。逆に隠密行動の時や姿を消して敵から逃げる時に認識阻害をする方法も教えている。相手が全部それを見つけるとは思えないくらいのね。だから、自分から姿を隠して何かを調べていると思っているし。命が危険にさらされた場合、瞬間転移陣も多数仕組んでる」
魔術バカとか自分で言うのか?
「それでだ。ルナちゃんの解呪が出来た事を大っぴらに広めてくれないか?セス、悪いがルナちゃんが聖属性に目覚めた事と、スピカちゃんの光属性の事も、ガンガン流して」
「は?ただでさえ、狙われているのに?」
「大丈夫。陛下も宰相も巻き込んだ。王国に束縛されるフリしとけば、隣国の干渉も防げるからさ。実際には、自由だからねスピカちゃん安心して。
魔女退治が優先事項なんだよ。
それからこれ何か分かる?」
そう言って小さな小瓶を2つ見せてきた。
「1つはリゲルが持っていた。男の体に子宮を作るものらしいが、多分無理だ。母体がもたない。未完成の薬だな。
そして、もう1つは、リゲルに向かって来た呪い返しだ。ルナちゃんの解呪がもうそろそろっぽかったからね、うちの総力をあげて陣を組み待ってたよ。今は封印している。魔女さんにいずれお返しするけどね」
「ギル。何をどう突っ込んで良いのか…」
「現時点では、レグルス殿下は無事だろう。そう簡単に手を出せないレベルに仕組んでるし。ただ、ルナちゃんの安否とかで気持ちが揺れるだろう?だから、どーんと派手に広めて欲しいんだよ。
魔女は、真実の愛とかを嫌うみたいだからね。愛の力とか言って盛り上げてよ。絶対に反応する。レグルス殿下もその意図に気付くはずだ。潜んでいる場所を教えてくれるだろう。そして、絶対に捕まえる。魔女の犠牲者をこれ以上出さない為に手伝ってくれ。
リゲル…あの子も犠牲者だ」
レグルス殿下に何かあれば、またルナが傷つくだろう。シリウスもレグルス殿下も我が子と同じ位に接して来たのだ。
ルナなら、殿下を助けに行くと言うだろう。
それに、このまま魔女の言いなりなってしまえば、王国が支配されてしまう。
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