47 / 129
第6章 学園編☆1年生
11テスト本番
しおりを挟む
軽い方が良いってだけの理由で、僕が被験者だ。クラスメート達がペアでテストを受けている様子をアルと並んで見ている。
うー。アルが飛んでる方が格好良くない?って散々言ったんだけど却下された。
「隣国の王子が落下して怪我したら責任取ってくれるのか?」
なんて脅してくるし。
「責任って、お金なんて無理だし。それとも側近?いや下僕とかになってずっとこき使うって事?」
お腹抱えて震えてる。
「その手があったか」ツボにハマったのか、笑い声が漏れ出ないように口を押さえて悶えているのが、ムカつく。
目立ちたく無いのは、僕も一緒なんだけどね!
実際に直接目にすると、柔らかそうな髪の毛。僕は伸ばしてて三つ編みをしているんだけど、肩よりちょっとだけ長めの髪を無造作に1つまとめてて、なんか──可愛い。
ルビー色の瞳も、柔らかな笑顔のせいかトゲトゲしさも無くて、その顔を見たクラスメートが、何人か頬を染めている。
主人公に限らず、目を奪われるよね。格好良いし。
レグルス様もシリウス兄様もカストル様、ソレイユ様──攻略対象者らしく格好良い。しかも性格も良いんだよね。
ハーレムエンドは無いから。
皆、相手を見つけちゃうんだな~なんて、最近は思うようになってきた。
「1人で生きるとか言うな……か」
じゃあ、僕も誰かと生きて行きたいって、言って良いのかな?
イフリート様──精霊のみんなは大好きだけど。
やっぱり人じゃ無いから、僕だけ歳とっていくのは……なんか寂しいよね。僕の老後まで面倒みてもらうのもなぁ。
クロス・アルデバラン先生は、ナビゲーターさんだったって事は……人とも精霊とも違うよね?
まぁ、3年たったら元の所に戻るみたいだから。僕の事心配してくれて、見守ってくれてるわけだし安心して帰ってもらいたいよね。
領地に戻って、文官になるとしたら、お見合い?みたいなのが良いのかも。
夏季休暇でお父様に相談してみようかな?フォレスト家の役に立てる家の人を探してもらっても良いから。
「ルナ!自分の世界に入りこむなよ。俺がルナを落とすわけないから。心配するな。なんなら責任関係無しに、お前の事もらいうけど?」
な、なに言ってんの!
「心配してません!」
なんて、言い合っているうちにどんどんテストが進んで行く。
レグルス様とカストル様は、ローブに魔法陣を織り込んだみたいだ。カストル様がふわって浮かんで10分程静止し、トンと地面に降りると歓声が上がった──シンプルで格好良いな。普段から使えそう。
スピカとソレイユ様は……水属性魔術で作った水で出来た箒にスピカが乗っている。
スピカが箒を作り、ソレイユ様が風を操っているみたいだ。クリスタルみたいにキラキラしている。
ショートブーツに魔法陣から魔力供給されるモノだとか、羽根を背負っている人もいる。魔術って、面白い。
そんな中、別の方向から歓声が上がる。向こう側でテストを受けているのは──3組っぽい。
リゲル?
光の輪っかの上に立っていて、なんか神々しい感じになっている。
なんだろう?皆がうっとりと見ている……ちょっと怖い。
「ルナ、行くぞ」
アルに声をかけられた。
大地の精霊 ノーム様から1枚板を手に入れた。魔力とか特別な事はしてもらってないからズルでは無いはず……
王都で1枚板とか手に入らないから、お願いしただけだし。
アルの風属性の魔術で板を成形して色は、シンプルに黒だ。
1人乗りの前世で言う所のスノーボードもどきが出来上がったんだ。
このボードに僕が乗るのだ。
割と格好良いと思う。乗るのが僕だから、残念だけどね。
練習もしたし、バランス感覚は、良い方法だから大丈夫。
よし!と気合いを入れて集中する。浮かせて、ピタリと停めるとアルが安定させる為に闇属性魔術から人には見えない操り糸を影の部分から伸ばした。ボードは1メートル位の高さに水平に維持する感じだ。
ふふ、アルの魔術様々だよね。魔力維持も楽チンだし。体重移動でターンも楽勝。スピードも結構出せそう。
これで、競争したら楽しそう。
そう、僕達は、浮くだけじゃなく移動する事にしたんだ。
練習場を一周して戻ってくる予定。アルに手を振って、移動を始めた。
気持ちいい。戻り際に後ろから悲鳴が上がる。
何事かと振り返った時、目の前に光が見えた。
リゲルの光の輪っかが僕めがけて飛んでくるなんて思って無かったんだ。
うー。アルが飛んでる方が格好良くない?って散々言ったんだけど却下された。
「隣国の王子が落下して怪我したら責任取ってくれるのか?」
なんて脅してくるし。
「責任って、お金なんて無理だし。それとも側近?いや下僕とかになってずっとこき使うって事?」
お腹抱えて震えてる。
「その手があったか」ツボにハマったのか、笑い声が漏れ出ないように口を押さえて悶えているのが、ムカつく。
目立ちたく無いのは、僕も一緒なんだけどね!
実際に直接目にすると、柔らかそうな髪の毛。僕は伸ばしてて三つ編みをしているんだけど、肩よりちょっとだけ長めの髪を無造作に1つまとめてて、なんか──可愛い。
ルビー色の瞳も、柔らかな笑顔のせいかトゲトゲしさも無くて、その顔を見たクラスメートが、何人か頬を染めている。
主人公に限らず、目を奪われるよね。格好良いし。
レグルス様もシリウス兄様もカストル様、ソレイユ様──攻略対象者らしく格好良い。しかも性格も良いんだよね。
ハーレムエンドは無いから。
皆、相手を見つけちゃうんだな~なんて、最近は思うようになってきた。
「1人で生きるとか言うな……か」
じゃあ、僕も誰かと生きて行きたいって、言って良いのかな?
イフリート様──精霊のみんなは大好きだけど。
やっぱり人じゃ無いから、僕だけ歳とっていくのは……なんか寂しいよね。僕の老後まで面倒みてもらうのもなぁ。
クロス・アルデバラン先生は、ナビゲーターさんだったって事は……人とも精霊とも違うよね?
まぁ、3年たったら元の所に戻るみたいだから。僕の事心配してくれて、見守ってくれてるわけだし安心して帰ってもらいたいよね。
領地に戻って、文官になるとしたら、お見合い?みたいなのが良いのかも。
夏季休暇でお父様に相談してみようかな?フォレスト家の役に立てる家の人を探してもらっても良いから。
「ルナ!自分の世界に入りこむなよ。俺がルナを落とすわけないから。心配するな。なんなら責任関係無しに、お前の事もらいうけど?」
な、なに言ってんの!
「心配してません!」
なんて、言い合っているうちにどんどんテストが進んで行く。
レグルス様とカストル様は、ローブに魔法陣を織り込んだみたいだ。カストル様がふわって浮かんで10分程静止し、トンと地面に降りると歓声が上がった──シンプルで格好良いな。普段から使えそう。
スピカとソレイユ様は……水属性魔術で作った水で出来た箒にスピカが乗っている。
スピカが箒を作り、ソレイユ様が風を操っているみたいだ。クリスタルみたいにキラキラしている。
ショートブーツに魔法陣から魔力供給されるモノだとか、羽根を背負っている人もいる。魔術って、面白い。
そんな中、別の方向から歓声が上がる。向こう側でテストを受けているのは──3組っぽい。
リゲル?
光の輪っかの上に立っていて、なんか神々しい感じになっている。
なんだろう?皆がうっとりと見ている……ちょっと怖い。
「ルナ、行くぞ」
アルに声をかけられた。
大地の精霊 ノーム様から1枚板を手に入れた。魔力とか特別な事はしてもらってないからズルでは無いはず……
王都で1枚板とか手に入らないから、お願いしただけだし。
アルの風属性の魔術で板を成形して色は、シンプルに黒だ。
1人乗りの前世で言う所のスノーボードもどきが出来上がったんだ。
このボードに僕が乗るのだ。
割と格好良いと思う。乗るのが僕だから、残念だけどね。
練習もしたし、バランス感覚は、良い方法だから大丈夫。
よし!と気合いを入れて集中する。浮かせて、ピタリと停めるとアルが安定させる為に闇属性魔術から人には見えない操り糸を影の部分から伸ばした。ボードは1メートル位の高さに水平に維持する感じだ。
ふふ、アルの魔術様々だよね。魔力維持も楽チンだし。体重移動でターンも楽勝。スピードも結構出せそう。
これで、競争したら楽しそう。
そう、僕達は、浮くだけじゃなく移動する事にしたんだ。
練習場を一周して戻ってくる予定。アルに手を振って、移動を始めた。
気持ちいい。戻り際に後ろから悲鳴が上がる。
何事かと振り返った時、目の前に光が見えた。
リゲルの光の輪っかが僕めがけて飛んでくるなんて思って無かったんだ。
47
お気に入りに追加
5,768
あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる