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第4章 学園入学準備
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「シリウス様、どう言う事ですか?」
「──シス、だ」
「いや、でも。学園で殿下の護衛につくんでしょ?その人に馴れ馴れしいのは、殿下や側近の人に……」
「今は、殿下は居ないよ?」
そうだけど……
「シス兄様。あの。兄様の隣りの部屋とはどう言う事ですか?」
「ルナは、殿下の護衛を兼ねているんだ。精霊の加護付きだからね。まぁ、フェルはルナの言う事しか聞かないけど、外敵には脅威だろ?」
「ふふ。フェルは、元の姿になるだけで脅威的ですね」
フェルの力を借りたいって事なんだ。
「殿下が、入寮するにあたって色々ね。在校生はもちろん、特に新入生の素行調査は厳しくてね。いくら、学生の時は平等って言っても無闇矢鱈に近づいて来られるのも困るから。それで寮の一角は、殿下の友人で固める事になったんだよ」
「僕も、友人枠ですか?」
僕自身は、モブだけどお父様は有名だからかな?
「当たり前だろう?毎年、キャンプは恒例になったし。
釣り大会は、魔術大会みたいになっただろう?
実力主義の辺境伯の騎士達と手合わせが出来るとか、変な噂が広がったんだよ。
王都の騎士団も参加したがって大変なんだからね。
本当は、カストルもソレイユも殿下と一緒にフォレスト領に来たかったようだよ。
それを、殿下が断っていた。殿下にとって、ルナ達3兄弟は特別な友人枠だよ」
なんか、幼馴染パワーを感じる。
アルは、混ざれないから時々文句を言ってたけど。後半は、変装して参加したいって言うくらい羨ましがられたんだ。
釣り大会は、発想力を競うみたいになってて、刺激を受けるみたい。
「ルナ?」
背の高い、シリウス様が僕の目の前に立つ。
「何か、不安?」
優しい、声。
「田舎者だから、友達が出来るかなって。ううん。遊びに通うわけじゃないもんね。
勉強の方を頑張らないとね。
シス兄様の幼馴染として、恥ずかしくないようにするから」
「十分頑張ってるよ?」
そう言って、スッと僕のメガネを外す。
あ。
「あの。メガネは……」
「2人の時は、素顔が見たいんだよ。ルナの瞳の色は、俺の癒しだから」
アルも、エメラルドの瞳を見たいって良くいうけど。鏡越しだから。そんなに恥ずかしくない。
でもシス兄様は、直接頬に触れてくる。
氷の華の息子って、昔は言われていたけど……
今は、氷華の騎士って評判みたい。
でも、僕には、冷たいどころか─
優しい華。優華の騎士だよ。
幼馴染って本当に嬉しくて素敵な存在だと思う。
──友達よりも、近い。
レグルス殿下とは、けんか友達みたいになった。
5人でするキャンプは身分も何にも関係なくて兄様達は、遠慮がないから呼び捨てだし顎で殿下をこき使うし。
それを楽しそうに受け容れる殿下が可笑しくて、笑いが絶えないんだ。
ずっと、この関係だったら嬉しいけど。
いずれ、王になる人だもの。
それに、シス兄様も、侯爵家の人だ。手の届かない人になる。
アルは、多分身分が高い。侯爵とか公爵家の子じゃないかな?
それを聞くのも怖かったりするんだよね。身分って厄介だな。
「ルナ」
心配そうに、顔を覗き込まれる。
──近い、よ。
「ちょっと、気になる事があってね。持ってて欲しい物があるんだけど。拒否権ないからね?」
にっこり笑った。
うん。この笑顔の時は、拒否権ない奴だ。
そう言って、渡された物を受け取った。
「──シス、だ」
「いや、でも。学園で殿下の護衛につくんでしょ?その人に馴れ馴れしいのは、殿下や側近の人に……」
「今は、殿下は居ないよ?」
そうだけど……
「シス兄様。あの。兄様の隣りの部屋とはどう言う事ですか?」
「ルナは、殿下の護衛を兼ねているんだ。精霊の加護付きだからね。まぁ、フェルはルナの言う事しか聞かないけど、外敵には脅威だろ?」
「ふふ。フェルは、元の姿になるだけで脅威的ですね」
フェルの力を借りたいって事なんだ。
「殿下が、入寮するにあたって色々ね。在校生はもちろん、特に新入生の素行調査は厳しくてね。いくら、学生の時は平等って言っても無闇矢鱈に近づいて来られるのも困るから。それで寮の一角は、殿下の友人で固める事になったんだよ」
「僕も、友人枠ですか?」
僕自身は、モブだけどお父様は有名だからかな?
「当たり前だろう?毎年、キャンプは恒例になったし。
釣り大会は、魔術大会みたいになっただろう?
実力主義の辺境伯の騎士達と手合わせが出来るとか、変な噂が広がったんだよ。
王都の騎士団も参加したがって大変なんだからね。
本当は、カストルもソレイユも殿下と一緒にフォレスト領に来たかったようだよ。
それを、殿下が断っていた。殿下にとって、ルナ達3兄弟は特別な友人枠だよ」
なんか、幼馴染パワーを感じる。
アルは、混ざれないから時々文句を言ってたけど。後半は、変装して参加したいって言うくらい羨ましがられたんだ。
釣り大会は、発想力を競うみたいになってて、刺激を受けるみたい。
「ルナ?」
背の高い、シリウス様が僕の目の前に立つ。
「何か、不安?」
優しい、声。
「田舎者だから、友達が出来るかなって。ううん。遊びに通うわけじゃないもんね。
勉強の方を頑張らないとね。
シス兄様の幼馴染として、恥ずかしくないようにするから」
「十分頑張ってるよ?」
そう言って、スッと僕のメガネを外す。
あ。
「あの。メガネは……」
「2人の時は、素顔が見たいんだよ。ルナの瞳の色は、俺の癒しだから」
アルも、エメラルドの瞳を見たいって良くいうけど。鏡越しだから。そんなに恥ずかしくない。
でもシス兄様は、直接頬に触れてくる。
氷の華の息子って、昔は言われていたけど……
今は、氷華の騎士って評判みたい。
でも、僕には、冷たいどころか─
優しい華。優華の騎士だよ。
幼馴染って本当に嬉しくて素敵な存在だと思う。
──友達よりも、近い。
レグルス殿下とは、けんか友達みたいになった。
5人でするキャンプは身分も何にも関係なくて兄様達は、遠慮がないから呼び捨てだし顎で殿下をこき使うし。
それを楽しそうに受け容れる殿下が可笑しくて、笑いが絶えないんだ。
ずっと、この関係だったら嬉しいけど。
いずれ、王になる人だもの。
それに、シス兄様も、侯爵家の人だ。手の届かない人になる。
アルは、多分身分が高い。侯爵とか公爵家の子じゃないかな?
それを聞くのも怖かったりするんだよね。身分って厄介だな。
「ルナ」
心配そうに、顔を覗き込まれる。
──近い、よ。
「ちょっと、気になる事があってね。持ってて欲しい物があるんだけど。拒否権ないからね?」
にっこり笑った。
うん。この笑顔の時は、拒否権ない奴だ。
そう言って、渡された物を受け取った。
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