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67.水晶 sideエドワード殿下
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聖女様が覚醒したと伝えられ、水晶による確認を取る事になった。
あの日王宮に帰る途中に、恐ろしい程の魔力の塊が現れた。魔法陣により、何かが召喚されたのではないか?まるで魔族か何かが現れたそんな強力な物だ。
豪奢な馬車は、聖女様を守る為に強力な魔法が掛けられた特別な仕様だった。いとも簡単に亀裂が入った。
ミカエルは、気を失っており馬車がそのような状態になった事も聖女様が覚醒した事も何一つ覚えていなかった。
異世界から召喚した聖女様は、本当に危機的状況で覚醒したのだ。我々は、喜ぶべきなのだ。この王国、いや世界を守る事が出来るのだから。誰かが伴侶に選ばれても、断る事は出来ない。それが我々が帰す事の出来ない聖女様への償いの一つだからだ。
だが、当の聖女様の顔色は悪い。あれだけ望んだチートが起きたのにだ。魔力を一気に使った反動だと、ポーション等を差し入れしても復調する様子がない。
魔力循環の相手を出すべきだとの意見もあったが、聖女様自身が一人にして欲しいと部屋に引きこもった。
ミカエルに、記憶がない。カークは、聖女の様子に何か腑に落ちないようだ。そして、俺自身も、あの時本当は何か違う事が起きていたのでは無いか?と考えている。琥珀様の脅え方が尋常ではない事も、ひっかかるのだ。
ジェイドが、侯爵家へ連れて行きたいのだと申請して来た。琥珀様は、神使として認められている。選んだのはジェイドで間違いない。それは、我々自身認めている。琥珀様がジェイドと共にあるのであれば、この世界に残ってくださるのだ。
それに対して何の不満もない。ただ、あの状態になってしまった事を調べないと行けない。
それを含め、聖女様の今の状態の確証を得るために水晶は必要だと判断された。
以前も魔力の確認をした部屋に聖女様を招いて調べる事になっていたが、何度となく体調が悪いと断られた。
あれだけ望んでいたのに、一体どうしたのだろう?
結果、聖女様の負担を考えて顔色の優れない聖女様の滞在している部屋に水晶を持ち込んで確認する事になった。 その体調不良は、病なのか魔力枯渇が原因なのかを治癒師に見てもらう為でもあったのだ。
戸惑う聖女様を説得した後に水晶が用意される。
顔色は優れない。震える手が恐る恐る水晶に触れると……一瞬だけ白く見えたが、一気に漆黒に染まった。
「何で……嘘よ。こんなの」
「───闇属性と光属性の反応が少しありますね」
「違う。違う。こんなの、違うわ」
「闇属性も、悪い物では無いのです。呪術の様な物も多いですが、逆にそれを支配、無効化する事も出来るとも言われています。ただ歴代の聖女様は、全員聖属性だったので。皆驚いているだけです」
神官長の言葉を聞いても、聖女様は動揺して落ち着く事がない。
「ひ、一人にしてください」
そう言って皆、追い出された。
あの時光と闇が、混ざるように霧散した。 闇が消えたのではなく、光が消えたとしたら? 聖女様が、これだけ動揺する理由は何か?
琥珀様の様子もおかしい。一体何が起きているのだろうか?
浄化をする為に召喚をしなければならない。この繰り返す歴史を引き起こす何かが起きているのではと、不安が過ぎった。
あの日王宮に帰る途中に、恐ろしい程の魔力の塊が現れた。魔法陣により、何かが召喚されたのではないか?まるで魔族か何かが現れたそんな強力な物だ。
豪奢な馬車は、聖女様を守る為に強力な魔法が掛けられた特別な仕様だった。いとも簡単に亀裂が入った。
ミカエルは、気を失っており馬車がそのような状態になった事も聖女様が覚醒した事も何一つ覚えていなかった。
異世界から召喚した聖女様は、本当に危機的状況で覚醒したのだ。我々は、喜ぶべきなのだ。この王国、いや世界を守る事が出来るのだから。誰かが伴侶に選ばれても、断る事は出来ない。それが我々が帰す事の出来ない聖女様への償いの一つだからだ。
だが、当の聖女様の顔色は悪い。あれだけ望んだチートが起きたのにだ。魔力を一気に使った反動だと、ポーション等を差し入れしても復調する様子がない。
魔力循環の相手を出すべきだとの意見もあったが、聖女様自身が一人にして欲しいと部屋に引きこもった。
ミカエルに、記憶がない。カークは、聖女の様子に何か腑に落ちないようだ。そして、俺自身も、あの時本当は何か違う事が起きていたのでは無いか?と考えている。琥珀様の脅え方が尋常ではない事も、ひっかかるのだ。
ジェイドが、侯爵家へ連れて行きたいのだと申請して来た。琥珀様は、神使として認められている。選んだのはジェイドで間違いない。それは、我々自身認めている。琥珀様がジェイドと共にあるのであれば、この世界に残ってくださるのだ。
それに対して何の不満もない。ただ、あの状態になってしまった事を調べないと行けない。
それを含め、聖女様の今の状態の確証を得るために水晶は必要だと判断された。
以前も魔力の確認をした部屋に聖女様を招いて調べる事になっていたが、何度となく体調が悪いと断られた。
あれだけ望んでいたのに、一体どうしたのだろう?
結果、聖女様の負担を考えて顔色の優れない聖女様の滞在している部屋に水晶を持ち込んで確認する事になった。 その体調不良は、病なのか魔力枯渇が原因なのかを治癒師に見てもらう為でもあったのだ。
戸惑う聖女様を説得した後に水晶が用意される。
顔色は優れない。震える手が恐る恐る水晶に触れると……一瞬だけ白く見えたが、一気に漆黒に染まった。
「何で……嘘よ。こんなの」
「───闇属性と光属性の反応が少しありますね」
「違う。違う。こんなの、違うわ」
「闇属性も、悪い物では無いのです。呪術の様な物も多いですが、逆にそれを支配、無効化する事も出来るとも言われています。ただ歴代の聖女様は、全員聖属性だったので。皆驚いているだけです」
神官長の言葉を聞いても、聖女様は動揺して落ち着く事がない。
「ひ、一人にしてください」
そう言って皆、追い出された。
あの時光と闇が、混ざるように霧散した。 闇が消えたのではなく、光が消えたとしたら? 聖女様が、これだけ動揺する理由は何か?
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