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63.過保護②
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ノック音に我に返った。
唇が離れて、額に一つキスを落とされる。
「その顔、見せたくないな。少し引き止めるから、元に戻せる? また、寝てる事にしてもいいけど……?」
「あ、話したい。ちょっと、落ち着くから」
寝てる事にしてるって……やっぱり。
思わず睨むと、目尻が下がって声を殺して笑ってる。
「恋人の、溶けた表情なんて見せたくないから」
そう言って、冷たい手で頬を触れられた。ひんやりとしていて熱を取っていく。
「行ってくる。落ち着いたら……隣りの部屋に来て。兄さん」
軽くウィンクをして隣の部屋に行ってしまった。
「お、落ち着く分けないじゃん……バカ」
恋人って、そうかもなんだけど。最近は積極的にキスとかして来るし、魔力循環じゃないよね?って最近思うから。
「あ~」
余計に頬が熱くなってしまう。
ジェイドは、聖女様の話をほとんどしない。俺は気になって仕方がないけど、女性の話は嫌なのかもしれない。
「殿下の傷も確認したいし、本当に落ち着こう」
でも恋人?……皆そんな目で見てるのかな?ジェイドの家に住んだら……嫁扱いでは?
「でも、皆がそう見てくれるなら……引き離されないのか」
ジェイドのそばに居続けるって事は、この世界に残る事になる。浄化の遠征に行くジェイドを守れるなら、神使でいた方が良いかも知れない。
「ライさんにも会わないと。王宮に戻ったら。古書店に行こう」
頬に手を当ててみた。大丈夫熱は引いた気がする。
よし。 会いに行こう。
ドアの前で、深呼吸をする。 溶けた顔なんてしてない。
とりあえず、ノックをする。
カチャと音がして、ドアが開いた。ジェイドが立っていて耳元に顔を寄せてきた。
「まぁ、合格? 赤面はしてないね」
近いって、胸を押し返すと唇に人差し指指を当てられた。
「神使様。自己犠牲をするような発言はやめて下さいね。そんな事言ったら、後でお仕置きしますから」
ちょっとゾッとしてしまいそうな、目が笑ってないジェイドの言葉に頷く。
「では、どうぞ」
ジェイドの後について、室内に入った。ソファには、エドワード殿下とミカエル様が座っていた。
エドワード殿下と目が合うと、とても優しく微笑んでくれたので、心臓に悪い。
本当に美形の三人が揃っていて……男のクセにドキドキしてしまう。
俺……ノンケだったのに。イヤでも、ジェイド以外には抱かれる気はないし……って何考えてるの。
また、顔が赤くなりそうになる。視線を感じると、ジェイドがにっこり笑った。
「琥珀様」
エドワード殿下が、立ち上がり俺の方にやってきた。
「助けていただいた事、感謝致します」
片膝をつき、手を取られその手に口付けられて、俺は固まった。
唇が離れて、額に一つキスを落とされる。
「その顔、見せたくないな。少し引き止めるから、元に戻せる? また、寝てる事にしてもいいけど……?」
「あ、話したい。ちょっと、落ち着くから」
寝てる事にしてるって……やっぱり。
思わず睨むと、目尻が下がって声を殺して笑ってる。
「恋人の、溶けた表情なんて見せたくないから」
そう言って、冷たい手で頬を触れられた。ひんやりとしていて熱を取っていく。
「行ってくる。落ち着いたら……隣りの部屋に来て。兄さん」
軽くウィンクをして隣の部屋に行ってしまった。
「お、落ち着く分けないじゃん……バカ」
恋人って、そうかもなんだけど。最近は積極的にキスとかして来るし、魔力循環じゃないよね?って最近思うから。
「あ~」
余計に頬が熱くなってしまう。
ジェイドは、聖女様の話をほとんどしない。俺は気になって仕方がないけど、女性の話は嫌なのかもしれない。
「殿下の傷も確認したいし、本当に落ち着こう」
でも恋人?……皆そんな目で見てるのかな?ジェイドの家に住んだら……嫁扱いでは?
「でも、皆がそう見てくれるなら……引き離されないのか」
ジェイドのそばに居続けるって事は、この世界に残る事になる。浄化の遠征に行くジェイドを守れるなら、神使でいた方が良いかも知れない。
「ライさんにも会わないと。王宮に戻ったら。古書店に行こう」
頬に手を当ててみた。大丈夫熱は引いた気がする。
よし。 会いに行こう。
ドアの前で、深呼吸をする。 溶けた顔なんてしてない。
とりあえず、ノックをする。
カチャと音がして、ドアが開いた。ジェイドが立っていて耳元に顔を寄せてきた。
「まぁ、合格? 赤面はしてないね」
近いって、胸を押し返すと唇に人差し指指を当てられた。
「神使様。自己犠牲をするような発言はやめて下さいね。そんな事言ったら、後でお仕置きしますから」
ちょっとゾッとしてしまいそうな、目が笑ってないジェイドの言葉に頷く。
「では、どうぞ」
ジェイドの後について、室内に入った。ソファには、エドワード殿下とミカエル様が座っていた。
エドワード殿下と目が合うと、とても優しく微笑んでくれたので、心臓に悪い。
本当に美形の三人が揃っていて……男のクセにドキドキしてしまう。
俺……ノンケだったのに。イヤでも、ジェイド以外には抱かれる気はないし……って何考えてるの。
また、顔が赤くなりそうになる。視線を感じると、ジェイドがにっこり笑った。
「琥珀様」
エドワード殿下が、立ち上がり俺の方にやってきた。
「助けていただいた事、感謝致します」
片膝をつき、手を取られその手に口付けられて、俺は固まった。
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