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44.兄弟
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結との記憶は、忘れたくない大切な時間だった。
両親に愛された記憶。怒られたり、笑ったり夢じゃなかった。だったらここが夢だったりする? 繰り返されるキスを受け続けてている。
魔力をまだくれるのかな?
このままじゃ、結が魔力が足りなくなるかも知れない。
「ん……結。待って。魔力、結のが無くなる」
ピタリと動きが止まる。
「このくらいじゃ減らないから。それから、ここではジェイドって呼んで欲しい」
そうだよね。この世界じゃ、兄弟ではない。ジェイドには、コーディエライト侯爵家の家族がいる。その立場もある。俺だけ戻った方がいいのかな? でも離れるとか、今はまだ考えがえられない。そんな風に思っていたら、ジェイドの動きが止まった。今度は唇ではなく、額にキスが落とされてしっかりと抱きしめられた。
「兄さんを、様呼び……今思うと変だね。それより服、もうそろそろ着た方がいいかな」
はたと気がついた。俺は温泉に癒されに来たのだ。下着を身に付けた状態で、温泉に入る事が一般的な世界で全裸だ。いくら結の記憶が戻ったとしても、この状態で抱き合ってキス(魔力譲渡)しているのを誰かに見られたら不味いのでは? 結界?みたいなのしてたんだっけ。なら平気なのかな?
「ジェイドは、裸になって温泉に入らなくていい?」
ジェイドは、何故か真っ赤にな顔をした後に空を仰ぎ見る。
一連の行動を見ながら、ただ黙っていた。すると縦抱きに抱えられて移動し始めた。
「一旦、皆の所に戻ろう」
風魔法で、乾かされる。服も髪も全部整えられた。
「琥珀兄さん……って呼ぶのは、違うかな。神使様呼びは、場合によっては使うと思う。普段どうしようか?」
話ながら、馬の所へと歩いていく。
浄化が出来てしまった訳だから、神使様呼びはついてまわる。いわゆるチートなのかも知れない。結果的に聖女様もチートを試す事になるな。
王宮に戻ったら、面倒な事になりそう。
ジェイドになんて呼ばれたいか……様付きは嫌だ。と思ってしまうんだよ。
「普段……呼び捨てでいいけど? 何か、琥珀って呼ばれたいんだよね。なんかしっくりする気がする」
馬の所まで戻り、二人乗りをする。
「俺も、コハクって呼び捨てしたい。忘れていた分、いっぱい名前を呼びたい」
何か、後ろから抱きしめられる感じで距離が近い。ジェイドの顔が肩の近くにあって、頬がたまに触れてきたりする。思い出してくれたから、めちゃ甘えられてる。大型犬みたいで、可愛い。
「琥珀。魔力譲渡は、俺以外だめだからね」
「キスだもんね……他の人って無理だよ。男の人となんて考えた事ないよ。でもジェイドだって、この先誰かと付き合ったりしたら俺に魔力を分けるの駄目じゃない?」
「付き合わないよ。この世界まで来てくれた琥珀を幸せにするのが、俺の役目だから。俺が一生そばにいる。誰にも譲る気は無い」
昔から、俺の事大好きだったもんな。そうだ。聞きたい事があった。
「ジェイド、さっき言ってたよね? 結は、俺の一部だって。大事な事忘れたままなのは俺だって。それはどう言う意味? 召喚の儀式って記憶を操作されるのかな……?」
「そうだね。多分制約されてて、俺から伝える事は出来ないから。ごめん。きっと、時間がかかってもコハクなら思い出してくれると思うからゆっくりで構わないよ。ただ、俺はもう二度と離れないから」
この先の事は、聖女様やこの王国の事が解決しないと決められない。
調べたい事も増えたし、古書店のオーナーにも会いたい。
「まずは、王宮に戻ってから色々考えようか」
野営地が見えた。
きっと、ジェイドが連絡していたのだろう。エドワード殿下が、心配そうにこちらを見ている。
思わず手を振った。
両親に愛された記憶。怒られたり、笑ったり夢じゃなかった。だったらここが夢だったりする? 繰り返されるキスを受け続けてている。
魔力をまだくれるのかな?
このままじゃ、結が魔力が足りなくなるかも知れない。
「ん……結。待って。魔力、結のが無くなる」
ピタリと動きが止まる。
「このくらいじゃ減らないから。それから、ここではジェイドって呼んで欲しい」
そうだよね。この世界じゃ、兄弟ではない。ジェイドには、コーディエライト侯爵家の家族がいる。その立場もある。俺だけ戻った方がいいのかな? でも離れるとか、今はまだ考えがえられない。そんな風に思っていたら、ジェイドの動きが止まった。今度は唇ではなく、額にキスが落とされてしっかりと抱きしめられた。
「兄さんを、様呼び……今思うと変だね。それより服、もうそろそろ着た方がいいかな」
はたと気がついた。俺は温泉に癒されに来たのだ。下着を身に付けた状態で、温泉に入る事が一般的な世界で全裸だ。いくら結の記憶が戻ったとしても、この状態で抱き合ってキス(魔力譲渡)しているのを誰かに見られたら不味いのでは? 結界?みたいなのしてたんだっけ。なら平気なのかな?
「ジェイドは、裸になって温泉に入らなくていい?」
ジェイドは、何故か真っ赤にな顔をした後に空を仰ぎ見る。
一連の行動を見ながら、ただ黙っていた。すると縦抱きに抱えられて移動し始めた。
「一旦、皆の所に戻ろう」
風魔法で、乾かされる。服も髪も全部整えられた。
「琥珀兄さん……って呼ぶのは、違うかな。神使様呼びは、場合によっては使うと思う。普段どうしようか?」
話ながら、馬の所へと歩いていく。
浄化が出来てしまった訳だから、神使様呼びはついてまわる。いわゆるチートなのかも知れない。結果的に聖女様もチートを試す事になるな。
王宮に戻ったら、面倒な事になりそう。
ジェイドになんて呼ばれたいか……様付きは嫌だ。と思ってしまうんだよ。
「普段……呼び捨てでいいけど? 何か、琥珀って呼ばれたいんだよね。なんかしっくりする気がする」
馬の所まで戻り、二人乗りをする。
「俺も、コハクって呼び捨てしたい。忘れていた分、いっぱい名前を呼びたい」
何か、後ろから抱きしめられる感じで距離が近い。ジェイドの顔が肩の近くにあって、頬がたまに触れてきたりする。思い出してくれたから、めちゃ甘えられてる。大型犬みたいで、可愛い。
「琥珀。魔力譲渡は、俺以外だめだからね」
「キスだもんね……他の人って無理だよ。男の人となんて考えた事ないよ。でもジェイドだって、この先誰かと付き合ったりしたら俺に魔力を分けるの駄目じゃない?」
「付き合わないよ。この世界まで来てくれた琥珀を幸せにするのが、俺の役目だから。俺が一生そばにいる。誰にも譲る気は無い」
昔から、俺の事大好きだったもんな。そうだ。聞きたい事があった。
「ジェイド、さっき言ってたよね? 結は、俺の一部だって。大事な事忘れたままなのは俺だって。それはどう言う意味? 召喚の儀式って記憶を操作されるのかな……?」
「そうだね。多分制約されてて、俺から伝える事は出来ないから。ごめん。きっと、時間がかかってもコハクなら思い出してくれると思うからゆっくりで構わないよ。ただ、俺はもう二度と離れないから」
この先の事は、聖女様やこの王国の事が解決しないと決められない。
調べたい事も増えたし、古書店のオーナーにも会いたい。
「まずは、王宮に戻ってから色々考えようか」
野営地が見えた。
きっと、ジェイドが連絡していたのだろう。エドワード殿下が、心配そうにこちらを見ている。
思わず手を振った。
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