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第5章

12.呪いの解き方※微R

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「エミリオ…方法を教えてくれないか?俺は、レイリアを手離したくない。」


今、私達はセドリック殿下の部屋で今後の話をしている。

この部屋にいるのは、私と殿下、ハリス様とレオン兄様、父様そしてエミリオだ。

あの強制転移後、エミリオと一緒に王国に戻った。
王宮は、緊迫した状況になっていたのだが…無事帰還した為、戦争おおごとにならずに済んだ。

公にされていなかったハリス様との婚約の件も、何事もなく立ち消えた。

ハリス様は、きちんとセドリックと話合って問題があればいつでも(私を)引き取ると言って抱き寄せて下さった。

『サフィア様との約束だから、俺は一生君の味方だよ。そしてこの先も師匠だからね。』
そう耳元で囁かれて、赤面しているとセドリック殿下に引き剥がされた。



「──呪いが解けるまでは、殿下の婚約者にはなりません。」

それだけは、曲げられない。




「この国は、特に女神の恩恵の力が強い。そしてレイリア様が、前の世界で家族に愛された結果も大きいと思うんです。」


「どう言う意味?」
エミリオの発言の意味が良く分からない。


にこにことエミリオは、微笑む。

「今でも、貴方の家族が…特にお姉さまが貴方のことを来世で絶対にして欲しい。恋をして幸せになって欲しいと祈っているからです。」


「──姉さん。」




「それに、先代の銀色の魔女が、貴方に魔法をかけた。サフィア様も。皆、貴方を想っているんですよ。」




「まぁ…そうですね。」
幸せだけれど、苦しい。


「幸せになったら良いんです。女神の恩恵を受けましょう。」


「どう言うこと?」

「ですから、セックスをしたら良いんですよ。」

「わーーーー、ちょっとエミリオ何を」
ちょっと、父様とか兄様の前でなにを言い出すの!?

「セックスとは、なんだ?」
父様が食いついた。

「女神の言葉なのか?」
ハリス様も食いついた。

「聞いたことがない。」
兄様…

「それで、呪いが解けるのなら今すぐ試す。」
セドリック殿下…待ってちょっと待って。


「まだ、駄目です!無理です!子供が出来たら困ります。まだ学生なんですから!」
顔面が真っ赤になっているはず。

部屋が静かになった。
皆の視線が、私の顔に集まる。

「閨のことか?」
ハリス様…やめて。
「セックスとは、まぐあうことなのか?」
で、殿下。もう…やめて。


「駄目だ!まだ婚約も卒業もしていないのにそんな事させられない!」
父様!

「レイリアにそんな無体なことさせてたまるか!」
兄様!


「でもぉ。呪いの毒抜きは、最愛の人に魔力を注がれて、体内の物を出すと良いんです。新しく魔力を巡らせて生まれ変わる。それに、要らないの力も返したら良いんですよ。」

「時読み…を返せる物なの?」

「大概ここの女神は貴方に甘いみたいですよ?セックスは、卒業後だとしてもキスとか触れ合って魔力を合わせたり、触って出していけば良いんじゃないかな?少しでも寿命を延ばして行きましょう!侯爵様もレイリア様の呪いを解きたいでしょう?」

だから、家族の前でそんなこと言わないでよ。


「──陛下と話すよ。セドリック殿下は、レイリアをレイリアだけを大切にしてくれますか?婚姻までは…そのセックスとかは止めて欲しい。学園はきちんと卒業までさせたい。」



「はい。レイリアが嫌がる事は絶対にしません。」








◇◇◇


殿下の隣室が与えられる。
続き部屋になってしまった。
恥ずかしい。皆にそんな目で見られてしまう。

先程、体を洗った。


最後までしないけど、その手前までをするって事だよね?つい後ろまで触ってしまった。魔法がつかえて洗浄出来るけど、心配で自分で触れてしまった。

恥ずかしすぎる。
何をやっているんだろう。



トントンとノックされる。
「レイリア。入るよ。」


ゆるりとしたシャツ姿でこちらに向かってくる。


あ、顔を見ることが出来ない。


「触れたい。」
そう言って抱きかかえられる。

「待って」
それなのに寝室に連れていかれる。


「最後まではしない。
それでも、呪いを薄められるなら…触れたい。
ごめん。違うな…好きだから触れたい。」


「イリアだから?」
自分が何者か分からなくなってしまう。
前の記憶があるから、好きだと思いこんでいるのかも。ただの執着で捨てられてしまわないだろうか?

身分も年齢も問題ないのに。
不安ばかり募ってしまう。


「全部…貴方だから。俺が焦がれてきた人だから。誰にも渡したくないし、相応しくなりたい。」



「──うん。」
ああ、やっぱり…大好き。


優しく触れる唇。

啄むように。繰り返すキス。

いつの間にか、覆い被さるように口を塞がれる。

舌先でトントンとつつかれて、少し隙間を作る。

温かいものが口内に侵入して来た。
縮こまる自分の舌を逃さないとばかりに絡めらて、涎が流れてしまう。

息も上がり苦しくて、殿下のシャツを握り締めた。

「──ごめん。でも、ずっと触れたかった。」

そう言ってまたキスを繰り返す。
魔力が乗せられて身体の中の血が巡り足先まで熱を持つようだ。

すでにキスだけで反応し始めた為に、つい太ももを擦り合わせると、キスを止めた殿下が微笑んだ。

「レイリア、溜まった物だそうね。」

寝衣の上からひと撫でされて、羞恥で赤面してしまう。

「あの、自分で」

「嫌だ。俺が気持ち良くさせたい。」

今度は、クリクリと薄い布越しに先端部分を弄られる。

「あ、やぁ…んん。」
思わず口を手で隠し、いやらしい声を出さないようにすると両手を纏めて押さえられた。


前のボタンを器用に外されると乳首を摘まれる。
少し弄られただけで小さな粒がぷくりと主張してきた。
もちろん下もだ。

「セドリックで、んか。」

「セディがいい。前も今もセディだけは同じでしょう?」

「うん。セディ大好き。」

ぼんって音が出そうなくらい真っ赤になったセディが「駄目です。今、猫にされたら出来ない!」


「ごめんなさい。セディ。」


「一緒にイッて。」
ズボンを剥ぎ取られて対面で座らせられた。




もう、訳がわからない。
イカされた後は、優しく抱きしめられて「早く卒業したい…」
そんなセリフが聞こえた気がしたけど、この身体での初めての刺激に耐えられず意識をとばしてしまったみたい──。

















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