67 / 71
第5章
12.呪いの解き方※微R
しおりを挟む
「エミリオ…方法を教えてくれないか?俺は、レイリアを手離したくない。」
今、私達はセドリック殿下の部屋で今後の話をしている。
この部屋にいるのは、私と殿下、ハリス様とレオン兄様、父様そしてエミリオだ。
あの強制転移後、エミリオと一緒に王国に戻った。
王宮は、緊迫した状況になっていたのだが…無事帰還した為、戦争にならずに済んだ。
公にされていなかったハリス様との婚約の件も、何事もなく立ち消えた。
ハリス様は、きちんとセドリックと話合って問題があればいつでも(私を)引き取ると言って抱き寄せて下さった。
『サフィア様との約束だから、俺は一生君の味方だよ。そしてこの先も師匠だからね。』
そう耳元で囁かれて、赤面しているとセドリック殿下に引き剥がされた。
「──呪いが解けるまでは、殿下の婚約者にはなりません。」
それだけは、曲げられない。
「この国は、特に女神の恩恵の力が強い。そしてレイリア様が、前の世界で家族に愛された結果も大きいと思うんです。」
「どう言う意味?」
エミリオの発言の意味が良く分からない。
にこにことエミリオは、微笑む。
「今でも、貴方の家族が…特にお姉さまが貴方のことを来世で絶対に長生きして欲しい。恋をして幸せになって欲しいと祈っているからです。」
「──姉さん。」
「それに、先代の銀色の魔女が、貴方に魔法をかけた。サフィア様も。皆、貴方を想っているんですよ。」
「まぁ…そうですね。」
幸せだけれど、苦しい。
「幸せになったら良いんです。女神の恩恵を受けましょう。」
「どう言うこと?」
「ですから、セックスをしたら良いんですよ。」
「わーーーー、ちょっとエミリオ何を」
ちょっと、父様とか兄様の前でなにを言い出すの!?
「セックスとは、なんだ?」
父様が食いついた。
「女神の言葉なのか?」
ハリス様も食いついた。
「聞いたことがない。」
兄様…
「それで、呪いが解けるのなら今すぐ試す。」
セドリック殿下…待ってちょっと待って。
「まだ、駄目です!無理です!子供が出来たら困ります。まだ学生なんですから!」
顔面が真っ赤になっているはず。
部屋が静かになった。
皆の視線が、私の顔に集まる。
「閨のことか?」
ハリス様…やめて。
「セックスとは、まぐあうことなのか?」
で、殿下。もう…やめて。
「駄目だ!まだ婚約も卒業もしていないのにそんな事させられない!」
父様!
「レイリアにそんな無体なことさせてたまるか!」
兄様!
「でもぉ。呪いの毒抜きは、最愛の人に魔力を注がれて、体内の物を出すと良いんです。新しく魔力を巡らせて生まれ変わる。それに、要らない時読みの力も返したら良いんですよ。」
「時読み…を返せる物なの?」
「大概ここの女神は貴方に甘いみたいですよ?セックスは、卒業後だとしてもキスとか触れ合って魔力を合わせたり、触って出していけば良いんじゃないかな?少しでも寿命を延ばして行きましょう!侯爵様もレイリア様の呪いを解きたいでしょう?」
だから、家族の前でそんなこと言わないでよ。
「──陛下と話すよ。セドリック殿下は、レイリアをレイリアだけを大切にしてくれますか?婚姻までは…そのセックスとかは止めて欲しい。学園はきちんと卒業までさせたい。」
「はい。レイリアが嫌がる事は絶対にしません。」
◇◇◇
殿下の隣室が与えられる。
続き部屋になってしまった。
恥ずかしい。皆にそんな目で見られてしまう。
先程、体を洗った。
最後までしないけど、その手前までをするって事だよね?つい後ろまで触ってしまった。魔法がつかえて洗浄出来るけど、心配で自分で触れてしまった。
恥ずかしすぎる。
何をやっているんだろう。
トントンとノックされる。
「レイリア。入るよ。」
ゆるりとしたシャツ姿でこちらに向かってくる。
あ、顔を見ることが出来ない。
「触れたい。」
そう言って抱きかかえられる。
「待って」
それなのに寝室に連れていかれる。
「最後まではしない。
それでも、呪いを薄められるなら…触れたい。
ごめん。違うな…好きだから触れたい。」
「イリアだから?」
自分が何者か分からなくなってしまう。
前の記憶があるから、好きだと思いこんでいるのかも。ただの執着で捨てられてしまわないだろうか?
身分も年齢も問題ないのに。
不安ばかり募ってしまう。
「全部…貴方だから。俺が焦がれてきた人だから。誰にも渡したくないし、相応しくなりたい。」
「──うん。」
ああ、やっぱり…大好き。
優しく触れる唇。
啄むように。繰り返すキス。
いつの間にか、覆い被さるように口を塞がれる。
舌先でトントンとつつかれて、少し隙間を作る。
温かい舌が口内に侵入して来た。
縮こまる自分の舌を逃さないとばかりに絡めらて、涎が流れてしまう。
息も上がり苦しくて、殿下のシャツを握り締めた。
「──ごめん。でも、ずっと触れたかった。」
そう言ってまたキスを繰り返す。
魔力が乗せられて身体の中の血が巡り足先まで熱を持つようだ。
すでにキスだけで反応し始めた為に、つい太ももを擦り合わせると、キスを止めた殿下が微笑んだ。
「レイリア、溜まった物だそうね。」
寝衣の上からひと撫でされて、羞恥で赤面してしまう。
「あの、自分で」
「嫌だ。俺が気持ち良くさせたい。」
今度は、クリクリと薄い布越しに先端部分を弄られる。
「あ、やぁ…んん。」
思わず口を手で隠し、いやらしい声を出さないようにすると両手を纏めて押さえられた。
前のボタンを器用に外されると乳首を摘まれる。
少し弄られただけで小さな粒がぷくりと主張してきた。
もちろん下もだ。
「セドリックで、んか。」
「セディがいい。前も今もセディだけは同じでしょう?」
「うん。黒猫セディ大好き。」
ぼんって音が出そうなくらい真っ赤になったセディが「駄目です。今、猫にされたら出来ない!」
「ごめんなさい。セディ。」
「一緒にイッて。」
ズボンを剥ぎ取られて対面で座らせられた。
もう、訳がわからない。
イカされた後は、優しく抱きしめられて「早く卒業したい…」
そんなセリフが聞こえた気がしたけど、この身体での初めての刺激に耐えられず意識をとばしてしまったみたい──。
今、私達はセドリック殿下の部屋で今後の話をしている。
この部屋にいるのは、私と殿下、ハリス様とレオン兄様、父様そしてエミリオだ。
あの強制転移後、エミリオと一緒に王国に戻った。
王宮は、緊迫した状況になっていたのだが…無事帰還した為、戦争にならずに済んだ。
公にされていなかったハリス様との婚約の件も、何事もなく立ち消えた。
ハリス様は、きちんとセドリックと話合って問題があればいつでも(私を)引き取ると言って抱き寄せて下さった。
『サフィア様との約束だから、俺は一生君の味方だよ。そしてこの先も師匠だからね。』
そう耳元で囁かれて、赤面しているとセドリック殿下に引き剥がされた。
「──呪いが解けるまでは、殿下の婚約者にはなりません。」
それだけは、曲げられない。
「この国は、特に女神の恩恵の力が強い。そしてレイリア様が、前の世界で家族に愛された結果も大きいと思うんです。」
「どう言う意味?」
エミリオの発言の意味が良く分からない。
にこにことエミリオは、微笑む。
「今でも、貴方の家族が…特にお姉さまが貴方のことを来世で絶対に長生きして欲しい。恋をして幸せになって欲しいと祈っているからです。」
「──姉さん。」
「それに、先代の銀色の魔女が、貴方に魔法をかけた。サフィア様も。皆、貴方を想っているんですよ。」
「まぁ…そうですね。」
幸せだけれど、苦しい。
「幸せになったら良いんです。女神の恩恵を受けましょう。」
「どう言うこと?」
「ですから、セックスをしたら良いんですよ。」
「わーーーー、ちょっとエミリオ何を」
ちょっと、父様とか兄様の前でなにを言い出すの!?
「セックスとは、なんだ?」
父様が食いついた。
「女神の言葉なのか?」
ハリス様も食いついた。
「聞いたことがない。」
兄様…
「それで、呪いが解けるのなら今すぐ試す。」
セドリック殿下…待ってちょっと待って。
「まだ、駄目です!無理です!子供が出来たら困ります。まだ学生なんですから!」
顔面が真っ赤になっているはず。
部屋が静かになった。
皆の視線が、私の顔に集まる。
「閨のことか?」
ハリス様…やめて。
「セックスとは、まぐあうことなのか?」
で、殿下。もう…やめて。
「駄目だ!まだ婚約も卒業もしていないのにそんな事させられない!」
父様!
「レイリアにそんな無体なことさせてたまるか!」
兄様!
「でもぉ。呪いの毒抜きは、最愛の人に魔力を注がれて、体内の物を出すと良いんです。新しく魔力を巡らせて生まれ変わる。それに、要らない時読みの力も返したら良いんですよ。」
「時読み…を返せる物なの?」
「大概ここの女神は貴方に甘いみたいですよ?セックスは、卒業後だとしてもキスとか触れ合って魔力を合わせたり、触って出していけば良いんじゃないかな?少しでも寿命を延ばして行きましょう!侯爵様もレイリア様の呪いを解きたいでしょう?」
だから、家族の前でそんなこと言わないでよ。
「──陛下と話すよ。セドリック殿下は、レイリアをレイリアだけを大切にしてくれますか?婚姻までは…そのセックスとかは止めて欲しい。学園はきちんと卒業までさせたい。」
「はい。レイリアが嫌がる事は絶対にしません。」
◇◇◇
殿下の隣室が与えられる。
続き部屋になってしまった。
恥ずかしい。皆にそんな目で見られてしまう。
先程、体を洗った。
最後までしないけど、その手前までをするって事だよね?つい後ろまで触ってしまった。魔法がつかえて洗浄出来るけど、心配で自分で触れてしまった。
恥ずかしすぎる。
何をやっているんだろう。
トントンとノックされる。
「レイリア。入るよ。」
ゆるりとしたシャツ姿でこちらに向かってくる。
あ、顔を見ることが出来ない。
「触れたい。」
そう言って抱きかかえられる。
「待って」
それなのに寝室に連れていかれる。
「最後まではしない。
それでも、呪いを薄められるなら…触れたい。
ごめん。違うな…好きだから触れたい。」
「イリアだから?」
自分が何者か分からなくなってしまう。
前の記憶があるから、好きだと思いこんでいるのかも。ただの執着で捨てられてしまわないだろうか?
身分も年齢も問題ないのに。
不安ばかり募ってしまう。
「全部…貴方だから。俺が焦がれてきた人だから。誰にも渡したくないし、相応しくなりたい。」
「──うん。」
ああ、やっぱり…大好き。
優しく触れる唇。
啄むように。繰り返すキス。
いつの間にか、覆い被さるように口を塞がれる。
舌先でトントンとつつかれて、少し隙間を作る。
温かい舌が口内に侵入して来た。
縮こまる自分の舌を逃さないとばかりに絡めらて、涎が流れてしまう。
息も上がり苦しくて、殿下のシャツを握り締めた。
「──ごめん。でも、ずっと触れたかった。」
そう言ってまたキスを繰り返す。
魔力が乗せられて身体の中の血が巡り足先まで熱を持つようだ。
すでにキスだけで反応し始めた為に、つい太ももを擦り合わせると、キスを止めた殿下が微笑んだ。
「レイリア、溜まった物だそうね。」
寝衣の上からひと撫でされて、羞恥で赤面してしまう。
「あの、自分で」
「嫌だ。俺が気持ち良くさせたい。」
今度は、クリクリと薄い布越しに先端部分を弄られる。
「あ、やぁ…んん。」
思わず口を手で隠し、いやらしい声を出さないようにすると両手を纏めて押さえられた。
前のボタンを器用に外されると乳首を摘まれる。
少し弄られただけで小さな粒がぷくりと主張してきた。
もちろん下もだ。
「セドリックで、んか。」
「セディがいい。前も今もセディだけは同じでしょう?」
「うん。黒猫セディ大好き。」
ぼんって音が出そうなくらい真っ赤になったセディが「駄目です。今、猫にされたら出来ない!」
「ごめんなさい。セディ。」
「一緒にイッて。」
ズボンを剥ぎ取られて対面で座らせられた。
もう、訳がわからない。
イカされた後は、優しく抱きしめられて「早く卒業したい…」
そんなセリフが聞こえた気がしたけど、この身体での初めての刺激に耐えられず意識をとばしてしまったみたい──。
14
お気に入りに追加
1,815
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる