自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

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【六ノ章】取り戻した日常

第一三六話 郊外で過ごす夜

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 ニルヴァーナを発ってから二時間程度。
 何度目かの分岐路を選んで、霊峰へ続く街道を進み始めると景色が変わり始めた。
 牧場地帯は遥か遠く、石畳から踏み締められた土の道へ。大空の果てまで覗けそうな広い草原を通り抜け、青々とした草木が繁茂し、頭上を浅く覆い隠す木の葉が目立つように。
 透けるように日差しが漏れてきているが些細なもので、時折吹く爽やかな風が夏の暑さを紛らわしてくれる。
 こんなにも良い天気なら木の下で昼寝でもしたいところだ……










「うぷ、おぁああ……」

 ──馬車の荷台で横になっているという、こんな状態でなければ、だが。

「大丈夫か、クロト君?」
「あんまり、良くないですが、進行を止める訳には、いきませんから……」
「三〇分くらい経ってから様子がおかしいと思ったら、まさか“安定認識薬”の調合をミスってたとはなぁ」

 ロベルトさんと共に御者台で周囲を警戒しているセリスはため息を吐く。
 そうなのだ。渾身の力作と思い服用した安定認識薬は一切、何の効果も無く、ただただ素材を混合しただけの水溶液でしかなかったのだ。
 錬金術の等級も上がり、《ウィッチクラフト》なんてスキルを手に入れて舞い上がっていた代償か……

「やっぱり、そんな都合のいい薬は無いって訳だわな。ちなみに安定認識薬はいつ作ったんだい?」
「昨日の夜。ちゃんと鑑定スキルで、効果を確認したのに……」
「ああ、物自体はしっかり出来上がってたんだな」
「薬品の類には時間を置くと効能が薄れ、揮発する物もあると聞く。恐らく調薬の過程で、そういった種類の薬品に成ってしまったのだろう。ひとまず、休憩地点に向かうまで耐えてくれ」
「お手間をお掛けします……」

 冷静に分析しながら、地図を確認するロベルトさんの言葉に感謝を。
 錬金術における初歩的なミスを犯した自責と羞恥から目を逸らすように。
 枕代わりにしているバックパックの位置と態勢を変えて、昼食休憩を取る手筈の場所に着くまで休ませてもらおう……おや?

「セリス~」
「んあ? お前、酔いが酷いんだから大人しく寝て」
「左後方の林の中から気配がする。足音から数は四体、四足タイプの魔物だ。視認できる?」
「えっ?」
「っ、ちょっと待ってろ」

 呆気にとられたロベルトさんを置いて、セリスは御者台から荷台の屋根に跳び乗る。

「──いた! 狼っぽいのが凄い速度で近づいてきてる! しかも……あれは魔素反応か?」
「風属性の魔素を利用して走るスピードを上げてるんじゃないか。ユニーク程とはいかないが、知恵の回る連中だ」

 それにしても、出発してから魔物除けのアロマを焚いているはずの馬車に近づいてくるとは。
 もしや匂い慣れしてるのか? しかも群れを成して馬車や定期便を周期的に襲撃し、生き延びてる魔物……いや、風を纏っているから匂いを遮断されているのか。
 真相がどちらにせよ、野放しには出来ない。

「ど、どうするんだ!?」
「ロベルトさん、馬たちは魔物に怯えたりしますか?」
「こいつらはウィコレ商会で特殊な訓練を受けている! ヤワな奴らじゃない!」
「んじゃあ走行はゆるめず、維持してもらっていいかい? 追いつかれないように頼むよ」
「セリス、そこから狙える?」
「もちろんさ!」

 焦りは見せるものの、手綱を手放さないロベルトさんを尻目に。
 荷台の屋根上から自信たっぷりな笑い声と、布の擦れる音……いやみず御旗みはたが広げられたのだと理解する。

「林の中なら姿を隠せると思っているなら、浅はかだねぇ」
「とはいえ、血を出すような攻撃はご法度だ。他の魔物や野生動物が寄ってくる可能性がある。俺達はともかく、後続で来るかもしれない人達に影響が出る」
「街道の安全性も考慮するとしたら……溺死してもらうか。“来たれ 水球”《ブルー・スフィア》」

 冷ややかな宣告と詠唱の後に、荷台後部を覆うほど巨大な水球が生成される。
 それは粘性を持つ鞭のように形状を変化させ、しなり、伸びて、魔物がいる方向へ飛来。
 遠くの方から甲高い悲鳴が三つ。響いたかと思えば水気を含み、くぐもって消えていった。

「三体やった! けど一体だけかわされてっ、街道に出てくる!」

 セリスの叫びに呼応したのか、大型犬ほどの体躯を持つ魔物が現れた。
 体表を小枝や葉が舞っている……予測通り、風属性の魔素反応で身を守っているな。

「うーん、直線上だから魔法でやると街道に被害が……」
「大丈夫、俺がやるよ」

 迷うセリスを制して荷物の中から弓矢を取り出す。
 徐々に距離を詰めてくる魔物を睨み、つがう矢にアタッチメントとして爆薬をセット。荷台へ上がる台座を姿勢安定に使い、深く息を吸いながら弦を引く。
 殺気はいらない、ただただ撃ち抜くのみ。馬車の揺れに身を任せ──放つ。

 空を裂いて、狙い通りに魔物の眉間に突き刺さった爆薬矢は魔素を火種に炸裂。
 闇属性と火属性の組み合わせによって、着弾点を中心に荷重を生み出した上で、空間を固着させ重力の檻を生成。

 直前に溢れ出した炎を漏れることなく包み込み、収縮。
 魔法原理に基づいた小規模なブラックホール……とまではいかないが、火葬場となった重力の檻は魔物の灰すら残さず、風に揺られて消えていった。
 その様子を余すことなく見ていたセリスが御者台に降りてくる。

「なんだい、あれ?」
「闇属性と火属性の魔力結晶マナ・クリスタを利用した創作爆薬“終炎しゅうえん”。対人では行動を阻害する程度で強力な物じゃないけど、魔物に使うと特有の魔素器官に反応して威力が倍増するんだ」
「凶悪な性能してんな」
「見れずにいたから何が起きていたか分からなかったんだが、とんでもない物を使ったんだな……」
「うぷっ。戦闘の緊張感が抜けて吐き気が……横になります」
「おう、寝とけ寝とけ」
「我慢できない時は言ってくれ。ちゃんと止まるから」

 一安心した様子のロベルトさんに言われて、荷物を枕にする。
 無事に魔物の襲撃を退しりぞけた俺達は、変わらぬ速度で街道を進行していった。

 ◆◇◆◇◆

 魔物除けのアロマを追加で焚いたり、気配を察知したセリスが先手を取って魔法で討伐したり、なるべく弓矢で援護したり、と。
 快適安全な馬車旅は順調に続き、夕空の下。一泊目を予定していた野営地に到着した。
 街道沿いの林の木々を円形に切り開いた広場のようで。枝と枝を繋ぐロープに吊り下げられた結晶灯、焚き火用の石積み、馬を休ませる簡易的な厩舎や岩を切り出した食事場、テントを張れそうな空き地もある。

 どうやら霊峰付近を統治している貴族が、商会や旅人の意見を汲んで人材を派遣し整備した野営地なのだとか。
 ここまで丁寧に手が加えられているのは珍しいそうで。他の野営地は雑草まみれ、小石まみれ、果てには魔物に占拠されているらしい。

「ははぁ、やり手のお貴族様がいるんだねぇ」
「しかも霊峰から採れる資源の取り扱いをウィコレ商会に任せて、領地間の関税を二年も免除してくれるんだ。ほんと、グランディア南方辺境伯──ヴィヴラス様には頭が上がらないよ」
「ぐぶふっ」

 既知な人物の名が出てきて、ペグを打つ手にハンマーを振り下ろしてしまった。そうか、郊外で辺境、ニルヴァーナの北方となればヴィヴラス領土か。
 もだえていたら、荷台から馬用の飼料を下ろしたセリスに馬鹿なことしてんな、と言いたげな視線を向けられる。ごめんて。
 とりあえずさっさと人数分のテントを立てて、魔物対策に結界も展開して夕食の準備を始めよう。

「さて、何を作ろうかな……ロベルトさんって大食いですか?」
「いや、冒険者の方々ほど健啖家という訳ではない。常識的な範疇はんちゅうに収まっていると自負しているよ」
「なるほど。じゃあ、パンに合うスープと主菜にしておくか」

 道中で討伐した魔物の肉でも使おうかと思ったが、戦闘の痕跡を残さないように立ち回っていたから何も得られていない。
 致し方なし。荷台からバックパックを下ろし、中から水筒と干し肉、保存が効く乾燥野菜を取り出す。
 一口大の大きさにちぎり、水、調味料と共に鍋へ投入。蓋をして三脚に吊り下げて、火を起こした焚火に掛ける。
 硬いパンも熱を加えてパリパリにする為、串に刺して倒れないように放置。干し肉も同様に手を加え、後は……

「マカロニ替わりでこいつを使うか、即席麺」
「そくせきめん……? 聞き慣れないが、それは?」
「おっ、クロトが作った非常食じゃん」

 テントに寝袋を運び込んだセリスが後ろから覗き込んでくる。
 そう、ギルドで配布されている携帯食料が甘く酸っぱく苦く奇々怪々な風味である事を解決できないか、と。
 時間が空いてる時に、代用品となる物の試作を繰り返していた時に生み出した品である。

「これが、非常食なのか……? 確かにギルドの物よりも美味しそうに見えるが」
「水かお湯、口の中でもごもごしてれば食べられる味付きの麺です。ただ理想には程遠くて、錬金術を駆使しても味が不安定でパチモン感が強いんですよ。さすがは企業努力の結集、一個人が独自再現するには限度がある……」
「こないだ迷宮で食ったヤツは美味かったし、アタシは結構好きだぜ?」

 セリスのフォローにありがたみを感じながら、鍋が煮えるまで即席麺を砕いておく。
 野営地で準備をし始めてからそれなりに時間が経ち、時刻で言えば六時過ぎほど。
 辺りはまだ明るく、人の気配も無ければ魔物の気配も無い。どうやら野営地を利用するのは俺達だけになりそうだ。
 ぐつぐつと煮えだした鍋の蓋を開き、中を確認する。水気を吸って膨らんだ食材たちを見て、砕いた即席麺を投下。
 セリスに食器を用意してもらい、大皿に串から外したパンと干し肉を並べていれば二分ほど経っただろうか。
 硬めの食感を残しつつもほぐれた麺を見て、鍋を焚き火から外して食事場に持っていく。

「簡易的なコンソメスープと炙りパン、干し肉の出来上がりです」
「何も手伝うことなく着々と食事にありつけてしまった……」
「いやいや、道中ずっと御者として働いてくれたじゃないですか。それに乗り物酔いで迷惑をかけてしまったし、これ以上ロベルトさんの手を煩わせる訳にはいかないんで」
「アタシは調理器具に触れることすら禁止されてるしな」
「自分がメシマズであることを自覚しているのが嬉しいよ。それじゃ、早速」
「「いただきます!」」
「え、おっ、い、いただきます!」

 食事場の席について手を合わせ、夕食に手をつける。
 遅れてロベルトさんも口にスープを含み、しっかりした風味に目を見開いていた。ふふん、こう見えて食にこだわりのある男。キャンプ料理といえど妥協はせんよ。
 食事中、身の上話や納涼祭での一件などで盛り上がりつつ、明日の日程を再確認。
 全てを終えて片付けを行い、セリスの水球を利用して髪や身体を洗うなどして。
 ひとまず最初は俺が見張りをやることとなり、各自用意したテントに入っていく様子を眺めてから。
 薪の爆ぜる音と火花が立ち昇る様を見つめながら、夏の熱気が緩んだ夜が更けていく。

 ◆◇◆◇◆

 深夜、草木も眠る丑三つ時。
 暗がりに潜む人影があった。一人や二人ではない、多様な種族が混じった集団だ。
 それはボロボロの衣類に身を包む、痩せこけた農夫のように見える。だが、その手に握られているのは月明かりに照らされた鈍色の武器。

 彼らは住んでいた村を魔物に追われ、身寄りもなく。かといって冒険者として日銭を稼ぐ度胸も気概もなく、そして人材斡旋所の機能を有している事も知らないまま、盗賊に身を落とした者達だ。
 農村や牧場、耕作地帯など襲撃地点を点々と移動し強奪を繰り返していた彼らは、一つの場所に目を付けた。
 そこは統治している貴族が定期的に整備を行っているとされる野営地だ。

 林の闇にまぎれて観察すれば、馬が二頭と荷台が一台。
 テントが三つに、恐らく見張り役だろう。火の番をしながら、空を眺める男が一人。
 格好から見るに冒険者であると判断。今までは護衛を付けない無能な商人や能天気な旅人を襲っていたが、本職の冒険者相手は分が悪いか……と思いつつも。
 彼らは飢えと貧しさに追い込まれ、今まで重ねてきた罪による視野の狭窄きょうさくによって、正常に物事を見れずにいた。

 多勢に無勢がかなうものか。武器を構え、一斉に駆け出そうと姿勢を取り──寸前で、空を眺めていたはずの男がおもむろに動き出した。
 何を、と疑問を抱くよりも早く風を切り、身を隠していた木に鈍い音が生じる。
 樹皮を剥がし、木片を散らし、深々と幹に食い込んだそれは……斧だ。喉奥が締まる。
 動揺を隠せないまま視線を野営地の男へ向ければ、こちらを一瞥いちべつもせずに左腕を振り切った姿勢で止まっていた。

「警告しておく。その斧より先に踏み込むつもりなら、命は捨てたと判断して攻撃する。怖気づいて去るなら追いはしない」

 静かで抑揚のない、しかし敵意の混じった声だ。
 殺すつもりなら、即座に首をねることが可能だろう。

「だが、このまま犯罪行為を繰り返すのはやめておけ。いずれ破綻して、今度こそ取り返しが付かなくなるぞ。この言葉が理解できるなら、近くの町でさっさと自首しろ」

 諭すような口ぶりで言い放つ男の言葉に、盗賊たちは思うところがあったのだろう。
 冷酷であっても慈悲があり、チャンスを与えた。しかし次は無い、と。
 端的にも盗賊たちの状況を理解した上で、今ならまだ後戻りが出来る状態であると宣告したのだ。

 元より彼らは日々を穏やかに過ごし、豊かな暮らしを夢見ていただけの農民だった。
 魔物モンスター迷宮ダンジョン災害に見舞われて居場所を失っただけの、手を差し伸べられるべき人間だったのだ。

 罪を犯し続け、罪悪感に押し潰され、いずれ訪れる罰を待つくらいなら。自らの手で終止符を打て……男はそう言いたいのだと、理解する。
 元の生活に戻る事は叶わないかもしれないが、性根にあった善性が罪の清算を求めていた。
 かくして盗賊たちは互いに顔を見合わせ、武器を降ろし、闇夜に紛れて野営地の林から去っていく。

「……行ったか。少人数だからあなどられているんだろうけど、これで三度目……おちおち仮眠も取れないな」

 男──クロトは放り投げた斧を血液魔法で回収し、焚き火に薪を追加する。
 野営地に来るまでの道中、乗り物酔いで迷惑を掛けていた負い目もあった為、夜の見張りは彼だけで行うつもりだった。
 しかし深夜帯に入ってからというものの、魔物や野生動物だけでなく人の気配を度々たびたび感じるように。
 魔物除けのアロマの効果で立ち去っていく魔物はともかく、盗人どもは不躾な視線と微塵も隠す気のない殺気を備えてやってくる。
 幸いにも強めに脅すことで追い払えてはいるものの、気が滅入り始めていた。

「レオ達がいれば、意識を交代して寝ていられるんだけどな。……まだ記憶の整理がついてないみたいだし、仕方ないか」

 魔剣の意思に身体の制御権を明け渡す、イカれ……常軌を逸した技《パーソナル・スイッチ》を活用した睡眠法が使えないのだ。
 それにリブラスがもたらす情報の方が重要である為、無用に騒ぎ立てたくない気持ちもあった。
 ままならないな、とクロトはため息を吐いて。
 薪が爆ぜ、頬を撫でる焚火の熱を感じながら夜を過ごすのだった。
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