自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

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【六ノ章】取り戻した日常

第一三二話 御旗の槍斧、砕刃の角刀《後編》

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「デバイスの連絡に気づかず大変申し訳ございませんでした……!」

 台所の裏口からアカツキ荘に入って速攻、カグヤの対面に座ってお茶を飲んでいる親方へ。
 度重なる不手際で不快な思いをさせてしまった謝罪と共にスライディング土下座を敢行。
 悲しいかな、奇行に慣れ切ったカグヤは何の反応も示さず、親方はかすかに笑うだけ。背後のエリックからもため息が聞こえる。い、居た堪れない……

「よい、よい。先刻の納涼祭に加えて試験まであったんじゃ、お主らは多忙じゃったろうに。事を急いて勇み足で訪ねてしもうたのは、老骨の悪い癖じゃ」
「そう言ってもらえると助かります……」

 カグヤの手を借りて立ち上がり、テーブルの席に座る。
 エリックも隣に腰を下ろし、淹れてもらったティーカップのお茶を口に含む。
 ほっと一息ついて、ふと親方に目を向ければ、見覚えのない布の包みを椅子に立て掛けていた。

「あの、デバイスでなる物を用意したとありましたが、その包みが?」
「おおっ、そうじゃった。話が脱線する前に、本題へ移るとしよう」

 親方はぽんっと手を叩き、背後にある布の包みをテーブルの上に置いた。
 そのまま布をほどいていくたびに、かすかに鼓膜を打つ金属音。
 仄かに高揚する気分を抑えつつ、徐々に姿を現していくそれは……紫紺の鞘に納められた刀だ。
 納刀されている状態からでも伝わってくる圧迫感に、ぐっと両手を握り締める。両隣に座るエリック達からも息を呑む音が聞こえた。

砕刃さいは角刀つのがたな──シラサイ。ドレッドノートの捻じれ角を研磨し、成形し、刀剣に作り直した物じゃ。かなり難儀な素材であったの……まさか秘蔵の研磨剤を二つも使い切ってしまうとは思わなんだ」
「えっ。研磨剤って、確かアダマンタイトのインゴットで作られた特注品じゃ……?」

 ミスリルより魔力伝導率は低く熱にも強く、扱いづらさはあるものの硬度は最高峰であり、合金にも使われる上級鍛冶師ご用達の鉱石。
 俺もいつかは打ってみたいと思っていたアダマンタイトの研磨剤を二つも? 一個二〇〇万メル以上の値が付くヤツを使い切った? マジで?

「じゃが、儂の見立て通り……それだけの価値が眠っている逸品でもあった。久方ぶりに熱中させられたものよ。単一の素材でありながら、朱鉄あかがねにも勝る強度と硬度を持つ武器へと生まれ変わったのだからな。……この一振りを、お主にやろう」
「ありがとうございます! 抜いてみても?」
「構わんよ。説明もせねばなるまいて」

 あ館に頭を下げてから、シラサイと銘打たれた刀を手に取る。
 吸いつくように馴染む柄を引き、抜刀。抵抗もなく現れたのは波紋が無く、新雪のように白く、った抜き身の刀身だ。
 ドレッドノートの硬皮を加工した紫紺の鞘に映えるそれは、見た目以上に頑健な印象を抱かせ、力を与えてくれているように感じる。

「鍔や柄、鞘などのこしらえに付与術の類は儂の方で調整しておいた。違和感なく使えるようになっておるはずじゃ」
「お~、かっけぇ……ドレッドノートの角が、まさかこんな形になるとはな」
「素晴らしい一品ですね! 私の“菊姫”も名工が打った物だと聞かされましたが、これは比べ物にもなりませんよ!」
「長さも軽さも良い感じ! これなら問題なく振れそうだ。……本当に貰っちゃっていいんですか? お、お金とか」
「弟子から金を取るほどのごうつく張りではないわっ。気にせんでいい」

 再三、申し訳なさそうに問うことに辟易し、追っ払うように手を振って。
 話題を切り替えるように咳払いをしてから、親方は指を一本立てる。

「先に言っておくが、シラサイは魔物素材から作り出した魔装具に分類される。魔力を流し込み、振るえばドレッドノートが保有していた能力、技を再現することが可能じゃ」
「そういえば、エルノールさんのハヤナギも親方が打った魔装具だったか……」

 以前、とある事件の調査中に垣間見た、
 見抜いて、理屈は理解できたがそんなことありえるのか、と頭を抱えた記憶がある。……後にシルフィ先生が似たような魔法を使っていた為、原理は知れたが。
 というか、中級以上の魔法ともなれば術式で質量を持たせるのが基本らしい。そのおかげで、ソラに《風陣》を覚えてもらうことが出来た。

「となると、あんな感じの能力が使えるんだ。具体的に何が出来るんですか?」
「そこは所有者の想像によるとしか言えん。奴との戦闘経験があるお主の方が分かっておろう。反面、魔導剣のように余計なモノを付ければ上手く扱えぬ恐れがある。気を付けるんじゃぞ」
「シラサイのみで性能が完結している訳ですか」
「トライアルマギアみてぇな汎用性は無いが、そのぶん魔装具としての純粋な性能でおぎなえる。それなりに技量が要求されるようだが……器用なクロトにはお似合いの武器じゃあねぇか」
「まあ、使い慣れてはいるよ」

 大体は素手、もしくは木刀か鉄パイプの三択しかなかったけど。
 この世界に来る前、色々な事件に巻き込まれた時のメインウェポンでもあったからね。両刃の片手剣より練度は高いと自負しているよ。

「伝えるべき要点はこれくらいかの。……ああ、言わずとも承知の上じゃろうが、しっかりと手入れはするように。鉄でなく刃毀はこぼれもせん魔物素材だからとおこたれば、いかなる名刀もナマクラに変わる。」
「身に染みて実感してますよ……待って。とは?」
「言うたじゃろうて、朱鉄あかがねにも勝る、と。純粋な素材としての質は一級品以上の物に加えて儂が打ったのじゃぞ? 生半可な武器ではないわ」

 さも当然と言わんばかりに言い放つ親方に戦慄を覚える。
 弟子として鍛冶技術を学んだ側から言わせてもらえば、彼ほどの実力を持つ鍛冶師は、ニルヴァーナどころかどこの国にも存在しない。
 ただ単に打つだけしか能が無い、なんてエルノールさんが嫌味らしくぼやいていたこともあるが……親方は別格だ。
 低品質な鉄であろうと、最高級の武具に仕立て上げる技術の持ち主。そこにドレッドノートの素材が加われば、正に鬼に金棒。
 朱鉄あかがねで意表を突いた気でいたが、実際にこうして違いを見せつけられると舌を巻くしかない。
 途端に重みを増したシラサイを見下ろし、紫紺の鞘に納める。
 ついでに魔導剣と刀を吊るす用の剣帯も渡され、至れり尽くせりで申し訳なくなってきたところに。

「ちょっとぉ!? 気づいたら地下工房に置き去りだったんだけどぉ!?」

 豪快な足音と共に、台所の裏口が開かれて。
 御旗みはた槍斧そうふを抱え、血相を変えたセリスが飛び込んできた。親方と話し始めてかれこれ三〇分ぐらい経つが、まさかずっと部族の踊りを続けていたのか?

「やっべ、放置してたの忘れてたぜ……」
「びっくりしたわ、なんか静かだと思って周り見たらだーれもいねぇんだからさ! せめて一声かけろよ!」
「いや言ったけど。武器に夢中で話を聞いてなかったじゃん」
「なにぃ? アタシが悪いってのかい?」
「「そうだよ」」

 詰め寄ってきたセリスを宥め……てないな。煽ってるか、これ?
 今にも噛みついてきそうな彼女だったが、親方やテーブルの上に置かれたシラサイを見て、事情を話していく内に落ち着きを取り戻していった。

「ほーん……ようはクロトもアタシみたいに新しい武器を手に入れたって訳だ。遠出する前に、イイモン貰ったじゃあないか」

 カグヤに差し出されたお茶を口に含みつつ、セリスは納得がいったのか、しきりに頷く。
 言われてみれば、確かに。予備の武器を用意しておこうと行動した矢先にセリスは槍斧そうふを、俺はシラサイを。
 ニルヴァーナの郊外で何が起きるか分からない以上、この土壇場で武器が増えるのはありがたい。ロボアニメの後継機乗り換えイベントみたいでいいよね……!

「はて、遠出とな? どこかに向かう予定でもあるのか?」
「そういえば親方さんに話し忘れていましたね。お二人は実技試験の一環として、冒険者ランクを昇格させることが課題に定められまして……」
「依頼のノルマや貢献度に関しちゃあ問題ないが、実績として必須な護衛依頼を一つも達成してないんすよ」
「今は学園長が依頼先を探して動いてくれているそうなので、こちらも準備を進めておこう、という話になったのです」
「合点がいったわい。道理で遠征用の大型背嚢はいのうが転がっとる訳じゃ」

 親方が視線を向けた先には、カグヤ達が先んじて用意してくれていたバックパックがあった。
 まだ何も詰め込まれていないのか、自立できず倒れ込んでいる。

「だから今は、いつでも依頼に出られるように準備はしておこうってことで。俺達の方でも依頼を探そうと思ったんですけど、行き違いになったら大変だし」
「妥当じゃな。……となれば、少しばかり暇が出来たという訳か」
「まあ、荷物を用意するのはすぐに終わるだろうし、学園長から連絡が来るまでは手隙ですね」
「ならさ、新しい武器に慣れたいから模擬戦してみねぇか? クロトだってシラサイの調子を確かめたいだろ?」
「ふむ……」

 興奮気味なセリスの言葉も一理ある。
 いやみず御旗みはたがちゃんと機能してくれるか確認したいし、シラサイの実際に打ち合う使用感を得たいところだ。
 ……待てよ。せっかくの機会だし、頼んでみるか。

「それなら、親方に稽古つけてもらったら? 結構良い経験になると思うよ」
「えぇ? いきなりで悪いっつーか、そもそも戦えんのかい?」
「元冒険者の鍛冶師だからね。その腕は今でも健在だし、俺も時々お願いしてるよ。親方もどうです? 偶には俺だけじゃなくて、他の人と刃を交わしてみては?」
「うーむ……別段、午後の予定がある訳でもなし。アカツキ荘でクロト以外の実力を知らんなら、力量を見るのも一興か。そちらの嬢ちゃんさえ良ければ、老人の体操に付き合ってもらえんか?」
「マジでやれんのかい? いやまあ、めっちゃ助かるけどさ」

 俺の提案に訝しげなセリスへ親方は笑みを浮かべる。

「であれば、早速外に出るしようか。馳走になった日輪の国アマテラスの茶、大変美味であった。感謝するぞ」
「いえ、お構いなく」

 親方はカグヤにお茶の礼を言うと、リビングを出てセリスを手招きする。
 自分から提案しておいて困惑気味ながらも、立ち上がる彼女の背を叩いて送り出す。
 アカツキ荘の玄関からすぐ近くの広々とした庭──という名の空き地で、穏やかに自身の顎を撫でる親方と御旗みはた槍斧そうふを担ぐセリス。
 対峙する二人をウッドデッキから眺めながら、エリック達が持ってくる遠征用の荷物をバックパックに詰め込んでいく。

「愛弟子の武具を携えし仲間との闘い……自然と、心が躍り出すものよ」
「ん~……クロトが言うなら確かに実力はあるんだろうけど、爺さん相手に無茶させられないっていうか」
「お前それ戦闘科の授業で乱入してくるヴォルファ先生の前でも言えんのか?」
「あの爺ちゃん先生は別格だろ。誰も彼もあんな感じじゃ」
「──《武心招来ぶしんしょうらい》」

 軽口を叩き合う姉弟をさえぎって、親方が静かに口を開く。
 手を振るい、染み入るような金属音が響き渡り、半透明の武具が親方の手に握られる。魔力で構成されたそれは、無骨で肉厚な刀身を持つ鉈のような片手剣であった。

「「えっ」」
「言い忘れてたけど、親方は現役時代に【戦王せんおう】という称号を与えられたぐらいには強いよ。しかも戦闘系最上位かつ特殊ユニーククラスの《アマノマヒトツ》に至った人だし」
「そういえば、聞いた事があります。ニルヴァーナの建国時代から国の繁栄を武力で助力してきた者がいる、と。もしや……」
「時代が過ぎて当時を知る人が減ってきた今、夢物語のように伝えられてるけど……親方が正に本人だよ」

 恐らく冒険者間で流れる噂話から結論に至ったのであろう。
 カグヤは口に手を当て目を見開き、呑気に構えていた姉弟は信じられない物を見るかのように親方を凝視する。
 そんな彼は鼻を鳴らし、自らが過去に打ち作った武具の再現物を見下ろす。

「過去の栄華にはやされたくはないわ。所詮は年ばかり重ね、今は孫との時間を楽しむ楽隠居のジジイに過ぎんよ」

 だからとて。

「錆び付いたナマクラと同等に思われるのは、少しばかり心外じゃな。……そちらも準備は万全であろう? さて、やろうか」

 親方は鍛冶作業用の着流しに似合う剣を構えた。
 風が止み、空気が張り詰め、眼前に立っていたセリスが自然に臨戦態勢を取る。
 誰かが何を言うでもなく、示し合わせたように。
 互いに踏み出し、つんざくような衝突音が耳朶を揺らした。
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