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【六ノ章】取り戻した日常
第一三一話 一人前の冒険者を目指して《準備編》
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「……つーわけで、護衛依頼における大事な部分は把握したな? 復唱してみろ」
「第一に護衛対象の安全が最優先! 郊外に完全な安置などありはしない。常に周囲へ気を張り、気に掛け、どんな事態が起きても必ず守れ!」
「第二に襲ってきた魔物や人がいたら容赦はするな! どちらも殺意を持って向かってくるのだから返り討ちにしろ!」
「第三に護衛対象の意向が変わったら、ちゃんと柔軟に応えること! ただしあまりにも行き過ぎた内容だったり、危険だった場合は説得する!」
「第四に優先事項を忘れない! 護衛対象を守る、依頼の行程に順守する。どちらもこなしてこそ一人前の冒険者である!」
「うん、完璧ですね」
「それだけ覚えておけば十分だ」
期末の筆記試験が終わり、時刻は午後二時を指していた。
どの生徒も勉強の疲れを癒そうと帰路に着いたり、街へ繰り出して閑散とした教室で。
一度だけ郊外に出たものの、特殊事例で参考にもならない俺とそもそも無知なセリスの為に。
教室の空いた机をくっつけて、対面に座るエリックとカグヤ──シルフィ先生は答案用紙の採点があるので職員室に戻った──に護衛依頼で大切なイロハを叩き込まれていた。
「元々クロトはサバイバル能力たけぇし、セリスも依頼を通して特定環境下での過ごし方に慣れてきてる。後は郊外で必要な道具と野営設備の準備をすればいい」
「よしよし……要するに中間試験の実技みたいな雰囲気に、守る対象が増えたと思えばいいんだろう? もし外泊になってもテントの立て方は覚えてるし、見張りができなかったリベンジもやったろうじゃないか」
「そういや中間の時は朝まで爆睡してもらってたんだった」
「初めての迷宮攻略で疲れているからと、三人で交代してましたね」
「不甲斐ない気持ちがあったからね……護衛依頼では、頑張らせてもらうよ!」
隣のセリスは拳を振り上げ、昇格の話が出てから何度目かの宣言を口にする。
情けないと感じた以前の経験もあって、護衛依頼に並々ならぬ気合いを入れているようだ。
「しかし護衛依頼を出してくれる人の捜索を、学園長に任せっきりにしていいのかな……。いや、俺らが心当たりのある人達に聞いて回るよりは効果的だとは思うけど」
「昇格申請日まで間に合うようにしてくれると信じて、アタシらが出来ることをやるしかないさね。……つきまして、クロトにご報告しなくてはならない話がありまして」
「急にかしこまって何?」
いきなりしおらしくなったセリスが、机の脇に掛けていたカバンから布の塊を取り出した。
「いつ言い出そうか迷ってたんだが……これ、見てくれねぇか」
気まずそうに差し出された布の塊を手に取れば、中で硬い物体が擦れる乾いた音と感触が伝わってくる。
結構な大きさだし何これ? 困惑したまま布を開き、中身を確認すれば、転がり出てきたのは見覚えのある朱色の欠片たち。
記憶を揺さぶる欠片たちをじっと見つめて──気づいた瞬間、きゅっと喉奥が締まる。
間違いない。これはカルキナと呼ばれる迷宮主の素材から作成した朱い槍、《カルキヌス》の無残な姿だ。
俺どころかエリック達にも初めて見せたのか、息を呑む音が聞こえた。
「え、なんっ、どうして……? ドレッドノートと戦ってた時はあんなにも元気に振り回してたじゃん……?」
「その、ユキに追撃を頼んでぶっ刺したのは良いものの、あまりの怪力に耐えられなかったみてぇでな。アカツキ荘に置いてたらいつの間にかバラバラに壊れちまってたんだ……」
「自壊したのぉ!? 迷宮主の素材なのにぃ!?」
「ドレッドノートの堅牢な肉体にユキの力が合わされば、そうもなるわな……」
エリックは納得してるけど、俺はまだ受け止めきれてないよ!?
物理・魔法の両方に高い耐性を持ち、頑丈さで例えるなら純黒鉱石にも劣らないはずだ。
おまけにルーン文字の付与術で補強もしてあったのに。それが、こんな痛々しい姿になるなんて……!
「問題が立て込んでる中、アタシが面倒事を持ち込むわけにもいかないからねぇ。黙ってたんだが、護衛依頼で魔物と戦闘になるだろうし、さっさと話した方がいいと思ってさ」
「賢明な判断ですね。出先で武器の補充や整備が万全におこなえる機会は少なく、予備を持っていく冒険者がほとんどですから」
「メインに使ってる武具の他にもいくつか持ち込んだ方がいいだろうな。つーか《カルキヌス》の代わりになる槍を用意しないとマズいだろ。何か無いのか? クロト」
「ぐおおおっ……! ショックから立ち直れてないのに、続々と要望を出すんじゃあないっ! 地下工房に何本か保管してるよ!」
鉱石や魔物素材そのものに宿る力を最大限に引き出した物。
魔科の国で得た可変兵装の構想を転用した物。
トンチキでピーキーで俺以外が使ったら大怪我する物。
脳内によぎるのは、壁に掛けられた試作品の武具たちだ。セリスが使っても問題ない物もある。
「んじゃ、帰ったらセリス用に調整して、お前のも用意した方がいいな」
「いつ学園長が依頼を持ってくるか分かりませんからね。野営道具の準備は私達も手伝います」
「悪いねぇ、二人も実技試験で大変だろうに」
「それなんだが、俺達はどっちも期限以内に一定のギルド貢献度に達する事が課題になってて……」
「子ども達の入学金返済の為に、受注していた依頼を完遂し切って既に到達済みです。なので、試験が終わるまで手が空いているんですよ」
「はぁ~っ? ずるくねぇ?」
気遣ったつもりが余計なお世話だったと知り、セリスは頬を膨らませてエリックを睨む。
「ずるくねぇよ。普段から依頼を受けてりゃ自然と達成できる課題だし、例年より難易度が低いのは事実だったってだけだ」
「他の皆さんも苦労せず達成できる課題がほとんどでしたよ」
「「いいなぁ……」」
「羨ましく思うなら、まずは目先のランク昇格を目指すんだな。一人前と認められて、周りから舐められることもなくなる」
さっさと帰って準備するぞ、と。
エリックに促されて立ち上がり、四人でアカツキ荘へ帰ることに。ああ、夏の陽射しが疎ましい……
「第一に護衛対象の安全が最優先! 郊外に完全な安置などありはしない。常に周囲へ気を張り、気に掛け、どんな事態が起きても必ず守れ!」
「第二に襲ってきた魔物や人がいたら容赦はするな! どちらも殺意を持って向かってくるのだから返り討ちにしろ!」
「第三に護衛対象の意向が変わったら、ちゃんと柔軟に応えること! ただしあまりにも行き過ぎた内容だったり、危険だった場合は説得する!」
「第四に優先事項を忘れない! 護衛対象を守る、依頼の行程に順守する。どちらもこなしてこそ一人前の冒険者である!」
「うん、完璧ですね」
「それだけ覚えておけば十分だ」
期末の筆記試験が終わり、時刻は午後二時を指していた。
どの生徒も勉強の疲れを癒そうと帰路に着いたり、街へ繰り出して閑散とした教室で。
一度だけ郊外に出たものの、特殊事例で参考にもならない俺とそもそも無知なセリスの為に。
教室の空いた机をくっつけて、対面に座るエリックとカグヤ──シルフィ先生は答案用紙の採点があるので職員室に戻った──に護衛依頼で大切なイロハを叩き込まれていた。
「元々クロトはサバイバル能力たけぇし、セリスも依頼を通して特定環境下での過ごし方に慣れてきてる。後は郊外で必要な道具と野営設備の準備をすればいい」
「よしよし……要するに中間試験の実技みたいな雰囲気に、守る対象が増えたと思えばいいんだろう? もし外泊になってもテントの立て方は覚えてるし、見張りができなかったリベンジもやったろうじゃないか」
「そういや中間の時は朝まで爆睡してもらってたんだった」
「初めての迷宮攻略で疲れているからと、三人で交代してましたね」
「不甲斐ない気持ちがあったからね……護衛依頼では、頑張らせてもらうよ!」
隣のセリスは拳を振り上げ、昇格の話が出てから何度目かの宣言を口にする。
情けないと感じた以前の経験もあって、護衛依頼に並々ならぬ気合いを入れているようだ。
「しかし護衛依頼を出してくれる人の捜索を、学園長に任せっきりにしていいのかな……。いや、俺らが心当たりのある人達に聞いて回るよりは効果的だとは思うけど」
「昇格申請日まで間に合うようにしてくれると信じて、アタシらが出来ることをやるしかないさね。……つきまして、クロトにご報告しなくてはならない話がありまして」
「急にかしこまって何?」
いきなりしおらしくなったセリスが、机の脇に掛けていたカバンから布の塊を取り出した。
「いつ言い出そうか迷ってたんだが……これ、見てくれねぇか」
気まずそうに差し出された布の塊を手に取れば、中で硬い物体が擦れる乾いた音と感触が伝わってくる。
結構な大きさだし何これ? 困惑したまま布を開き、中身を確認すれば、転がり出てきたのは見覚えのある朱色の欠片たち。
記憶を揺さぶる欠片たちをじっと見つめて──気づいた瞬間、きゅっと喉奥が締まる。
間違いない。これはカルキナと呼ばれる迷宮主の素材から作成した朱い槍、《カルキヌス》の無残な姿だ。
俺どころかエリック達にも初めて見せたのか、息を呑む音が聞こえた。
「え、なんっ、どうして……? ドレッドノートと戦ってた時はあんなにも元気に振り回してたじゃん……?」
「その、ユキに追撃を頼んでぶっ刺したのは良いものの、あまりの怪力に耐えられなかったみてぇでな。アカツキ荘に置いてたらいつの間にかバラバラに壊れちまってたんだ……」
「自壊したのぉ!? 迷宮主の素材なのにぃ!?」
「ドレッドノートの堅牢な肉体にユキの力が合わされば、そうもなるわな……」
エリックは納得してるけど、俺はまだ受け止めきれてないよ!?
物理・魔法の両方に高い耐性を持ち、頑丈さで例えるなら純黒鉱石にも劣らないはずだ。
おまけにルーン文字の付与術で補強もしてあったのに。それが、こんな痛々しい姿になるなんて……!
「問題が立て込んでる中、アタシが面倒事を持ち込むわけにもいかないからねぇ。黙ってたんだが、護衛依頼で魔物と戦闘になるだろうし、さっさと話した方がいいと思ってさ」
「賢明な判断ですね。出先で武器の補充や整備が万全におこなえる機会は少なく、予備を持っていく冒険者がほとんどですから」
「メインに使ってる武具の他にもいくつか持ち込んだ方がいいだろうな。つーか《カルキヌス》の代わりになる槍を用意しないとマズいだろ。何か無いのか? クロト」
「ぐおおおっ……! ショックから立ち直れてないのに、続々と要望を出すんじゃあないっ! 地下工房に何本か保管してるよ!」
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「んじゃ、帰ったらセリス用に調整して、お前のも用意した方がいいな」
「いつ学園長が依頼を持ってくるか分かりませんからね。野営道具の準備は私達も手伝います」
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「はぁ~っ? ずるくねぇ?」
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「ずるくねぇよ。普段から依頼を受けてりゃ自然と達成できる課題だし、例年より難易度が低いのは事実だったってだけだ」
「他の皆さんも苦労せず達成できる課題がほとんどでしたよ」
「「いいなぁ……」」
「羨ましく思うなら、まずは目先のランク昇格を目指すんだな。一人前と認められて、周りから舐められることもなくなる」
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