自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

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【五ノ章】納涼祭

短編 護国に捧ぐ金色の風《本編 第七話》

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「おはようございまーす、出勤しま……あっ、クロト君だ!? 来てくれたんだね!」

 シュメルさんと初めての商談を終え、すっかり空になった木箱を片付けていると花園の入り口からサラさんが現れた。
 俺も人のこと言えないけど、嬢ですら普通に正面から入ってきてるし花園って裏口ないの? 純粋な疑問を抱くが、駆け寄ってきたサラさんに手を掴まれ霧散する。

「どうも、先日ぶりです。元気でしたか?」
「もっちろん、絶好調だよ! 今日は迷宮ダンジョンでの仕事が終わったから、こっちに来たんだ。ちょうどいい時間だし、お昼も食べちゃおうと思って!」
「ちょうどいい時間……?」
「あら、本当だ。もう正午なのね、気づかなかったわ」

 商談内容をまとめた書類をバインダーに閉じたシュメルさんの視線を追えば、壁に掛けられた時計の針が十二時手前を指していた。
 嘘だろ、花園に来てから三時間も経ってたの? 商談に熱中し過ぎた……周りに集まっていた嬢や従業員たちも何人かいないし、帰宅したか昼食を食べに出かけたのだろう。

「でも、昼ご飯を食べるならなんで花園に?」
「花園は昼間、店として機能しないけど突発的な事態に備えて待機してる嬢がいるのよ。といっても大抵は疲れて寝過ごしたか、目が覚めても居心地が良くて留まってるのがほとんどだけど。そんな彼女達の為にまかないを作る料理当番を決めていて……」
「今日は私が担当の日ってこと!」
「へー……そんな制度あるんだ」

 シュメルさんの説明に乗っかるサラさんは歯を見せながら笑い、得意げに胸を張る。

「こう見えて私、料理上手なんだよ? 伊達に一人暮らししてないし、ソロで迷宮に潜って野営する時もあるからね。美味しい料理を作れれば気分もアガるし」
「長期の依頼とかでよく問題に挙がりますからね、食事関係は」

 サラさんの発言に同意しつつ、思い出すのはギルドに寄せられた苦情や陳情。
 支給された食料がマズいとか、管理が甘くて腐ってたとか。一応、この世界の保存食技術は地球の物と大差はないが、封入時に魔素マナが悪さを起こして著しく品質を損なう事例が多い。
 その影響で密閉された缶詰めでも、足が早く腐敗が進んでしまう物があるのだとか。偉い人いわく、真空状態にしても空間として存在している以上は魔素が介在する余地があるからダメらしい。

 そこでかつての錬金術師が編み出した、極めて安全かつ大量に作成可能で、栄養満点の携帯食料は重宝された。
 だが、しょっぱいか甘いか辛いか、サラミかシリアルバーかも判別がつかないという実に大雑把な味わいな上、岩のような硬度を誇る。

 通称として“岩壁”の名を冠するだけの由来を持ち、それでも食えないよりマシという理由で愛用されているのだ。
 口の中でふやかして食べるとか、お湯やスープに浸して食べるという手段はある。ただし味変しにくいし、宿泊込みの依頼でそれだけを食べ続けていると栄養が偏り、何より飽きてくる。モチベーションの維持に繋がらないのだ。

 だからこそ、迷宮内での食事として推奨されるのが迷宮野菜や魔物食材の料理。
 魔素比率や植生、閉鎖的かつ独特な環境で育つ植物と生き延びた魔物の肉は味が洗練され、凝縮される。適切な処理を施せば身体に活力を宿らせるほどの力を持つのだ。
 製作難度がちょっと高く、見た目がゲテモノになりやすいので毛嫌いする人はいるが、それを差し引いても食欲をそそる美味に惹かれる者もいる。

 サラさんがここまで堂々と言ってのけるのは、本人が調理技術に自信を持っていることの裏付けでもあるのだろう。
 冒険者歴の長い彼女であればさほど不思議に思わないし、当番制とはいえ任命されているのなら、その腕前を振るっているのは間違いない。

「仕込みは済んでるしパパパッと作っちゃうよ。よければクロト君も食べる? 腕によりをかけて振る舞うよ!」
「気持ちはとてもありがたいんですけど、お弁当つくってきちゃったんで。ギルドへ帰る前に一緒に食べるくらいなら……」
「んえ? 君も料理できるの?」
「残念だったわね、サラ。もっと早く花園に来れたら、坊やの作ったスイーツを楽しめたのに」
「えっ、ずる……しかもスイーツ!? はあ!?」
「まあ、その、経緯を話すと長くなるんですけど、そういう機会がありまして。せっかくだから昼食づくり手伝うので、その時にでも……」

 畳みかけるような話題の移り変わりにサラさんは肩を震わせる。
 タイミングの悪さや悔しさ、羨ましさ、怒りなどを滲ませた声音で叫ぶ彼女の手伝いを申し出て。
 坊やなら問題ないわね、というシュメルさんの一声で花園の厨房に案内され、エプロンを羽織るのだった。

 ◆◇◆◇◆

「はー、なるほどねぇ。私も使ったけど、あの石鹸に関して取り扱いは十分に気を付けるように、って言われてたんだ。まさかそんな事になってたとは……」
「一歩間違えれば騒乱の火種になりかねない代物だからね。細心の注意は払うべきよ……坊やも、よく理解できたでしょう?」
「はい、大変ご迷惑をお掛けしました……」

 螺旋階段の下、バーカウンターの席にて。
 昼食づくりから続いて事情を説明し呑み込んだサラさんと、優雅に微笑みながらからかってくるシュメルさんに挟まれた真ん中の席で頭を下げる。

「まあまあ、イイ感じに決着がついてよかったじゃないですか。お互いに得がある素晴らしい取引が出来たんだから! これからもあの石鹸が使えるなんてありがたい話だよ! ……それにしても」

 他の嬢と比べて理性的な反応を見せるサラさんはそう言って、目の前に並べた料理に視線を移す。
 とろりと溶けたチーズとトマトの風味を感じさせる穀物のリゾットに、野菜と魔物肉の出汁が効いた琥珀色のスープといろどり野菜のサラダ。
 加えて、俺が作ってきた弁当のタマゴ・ハム・レタスの三種サンド、昨夜の夕食で残った特製から揚げ、カグヤお手製の煮っ転がしと茹で野菜。
 あまりにもご機嫌なラインナップにサラさんだけでなく、シュメルさんからも感嘆の声が上がった。

「豪勢な食事ね。お客に誘われて高級店に行く時はあるけど、そんな物よりも美味しそうに見えるわ」
「見えるんじゃなくて味も保証できますよ。サラさんの仕込みと手際が良かったから、こうして用意できた訳ですから」
「謙遜しなくてもいいよ! クロト君が手伝ってくれたおかげでいつもより早く出来たんだし、待機してる嬢にも行き渡った。私らも早速食べましょう!」
「ええ、そうね。では……」
『いただきます』

 三人そろってそれぞれカトラリーを手に取り、料理を口に運ぶ。

「んー、我ながら完璧な味だわ! トマトの酸味をチーズで抑えつつ、まろやかな味が口いっぱいに広がる……! クロト君の助言でチーズに焦げ目をつけたけど、これはアリね!」
「このスープ……魔物肉が持つ暴力的な旨味が野菜によって制御されているのね。しつこくない後味に、繊細でありながら大胆な香りも相まって美味しいわ」
「食レポすごいな……気持ちは分からなくもないですけど」

 両隣から湧き上がる感動の声に同意しつつ、モグモグとタマゴサンドを頬張る。
 塩コショウが自由に使える世界でよかった……卵のふわとろ食感を胡椒がきっぱりと整えてくれる。尾を引くような塩味も際立って飽きない味だ。

 サラさんの料理と俺の弁当をシェアし合いながら食べ進めていると、上階から“美味すぎるッ!”といった叫びが響いてきた。
 さすがに娼館として機能している二階への配膳は従業員に任せて、そんな彼らも一階で昼食を取っている為、待機している嬢の雄叫おたけびなんだろうけど……力強いものだ。
 思わず目線を上げてしまい、シュメルさんの溜め息で引き戻される。

「あの子達ったら……もう少し淑女らしい言動をしてほしいのだけれど」
「作り手としては嬉しい限りですけどねー。依頼で対応した新人たちも、迷宮料理を振る舞った時の反応が初々しくて眼福モノだったなぁ! おっと、思い出したらヨダレが……」
「なんつー変態じみた顔してるんですかサラさ……ん? 依頼で対応した新人たち?」

 会話の種を探していると、口端から垂れたヨダレを拭おうとするサラさんが気になる事を口にした。
 お手拭きを渡しつつ思い返せば、花園に来た時も言いかけてた気がする。最近多く耳にする新人という単語に彼女自身の仕事柄を考慮してみるに……アレかな?

「もしかして、冒険者になったばかりの新人が受ける事になってる講習依頼の引率とかやってました? 迷宮内での過ごし方とかルールやマナー、安全に日を跨ぐ方法の伝授……みたいなのがあったはず……どうかしました?」
「……私、詳細に伝えた記憶が無いんだけど。よく分かったね?」
「そう驚く必要は無いわ。坊やの推理力が凄まじいのは、私たち経験済みでしょう? 貴女に手拭きを渡してる時、既に思考を巡らせていたようだし」
「俺としてはシュメルさんにそこまで把握されてるのが怖いんですけど。心、読んでます?」
「ご想像に任せるわ」

 髪を耳にかけ、銀細工の耳飾りを見せつけながらも、シュメルさんは綺麗な所作で食事を進めていく。
 時には子供らしいワクワクさを滲ませながらハムサンドをちぎり、小さな口に放り、懐かしむようにゆっくりと噛み締めていた。ギャップの激しい人だなぁ。

「それで、実際どうです? 予想当たってます?」
「正直びっくりするくらい当たってて何も言うことが無いというか……強いて言うなら、私が講習したのは迷宮料理に関することだけ、ってところかな。迷宮食材は組み合わせによって毒素を発生させる物もあるし、知らずの内にポックリ逝ってもおかしくないから、初調理時の監督は必須なの」
「美味しいけど、危険と隣り合わせなんですよね」

 そうそう、とサラさんは首を縦に振る。
 彼女の言った通り、一件無害に見えても食い合わせが悪いと体内で毒が発生し、元気なつもりがじわじわと命を奪われていく事例は多い。
 その為、一般的な例と注意事項、及び応用を見せる為に新人冒険者を引き連れて、実際に狩猟し採取した魔物食材と迷宮野菜を用いて調理を行うのだ。
 しかし、それでも受け入れられない人はいるし、しかも講習する冒険者によって当たり外れの差が激しくトラウマになる新人もいるとか。

「私も最初の頃は苦労したわぁ……戦闘中にお腹を下した時は死を覚悟したね」
「一番危ない瞬間じゃないですか」
「よく生き延びていられたわね?」
「その時に付けてた装身具アクセサリーが毒に耐性を持たせてくれる物だったから、なんとかなったんですよぉ。後で酷い目に遭いましたけど……食事中だから発言は控えるわ」
「「ああ、うん……」」

 察した俺とシュメルさんは追及せず、スープに口をつける。
 俺もそういった依頼がある事を知識としては知ってるが、その辺の常識的な部分はエリックに教えてもらったから講習は受けてないんだよなぁ。
 アイツはアイツで本人の耐久性とスキルが噛み合ってるから、食えればなんでもいいっていうスタンスの持ち主だ。その癖、食い意地を張ってセリスのケミカルポイズンクッキングで出来た料理を食べては気絶してるけど。

「でもまあ、サラさんの腕前なら安心できる料理が食べられそうですね」
「うふふふふ、イイ感じに調子づかせてくれるじゃないの。ああっ、今でも鮮明に思い出せるわ……初々しくて、たどたどしくて、目をキラッキラに輝かせた若いツバメを私色に染めあげる……! そんな子達も安定して稼いで歓楽街を利用するようになると考えたら──たぎるわね!」
「……個人の趣味嗜好に首を突っ込むのが野暮ったいことなのは理解してますけど、大丈夫ですか? この人」
「二十八の行き遅れが漏らした戯れ言よ。捨て置きなさい」
「オーナー!? しれっと私の年齢バラすのやめて!?」

 サラさんは欲望を溢れ出させた勢いでレタスサンドを折り畳み、潰し、口の中へ。
 すかさず特製から揚げも放り込み、頬を膨らませてしっかりと咀嚼する。豪快な食べ方ですな。

「そういえば、依頼こそ順調だったけど不思議な事があったんだよね」
「? なんですか?」
「いやね、今回担当した新人冒険者のパーティなんだけど、全員同じ装身具を身に着けていたのよね。戦闘中の様子を見るに身体能力を上げるタイプだったんだろうけど、しばらくしたら自壊したんだよ。
「──自壊した? 一斉に?」

 さらりと口にしたが、聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ。まさか違法武具か?

「なぁにそれ。不良品だったの? それとも中古品?」
「んーん。昨日買ったばかりの新品で動作不良も起こしてないから、そんな訳ないって。冒険者に成り立ての時期はクラスの特性とスキルに振り回されることが多いから、装身具に頼るのはおかしいことじゃあない。ただ……あの子達がお金を出しあって買ったらしくて、壊れたからショックを受けてて……そこも可愛かったなぁ」
「いくら身内の席とはいえちょっとは肉欲を隠しなさい」

 思わぬ所で事件の情報が出てきたな……二人のやり取りを聞き流しつつ、思考を回す。
 それにしても、なんで壊れたんだ? 使用中に耐久限界が来た? だとしたらタイミングは戦闘の真っ最中とかで命に関わるはずだ。なのに、サラさんの口振りを見るにそういったようには聞こえない。

「クロト君も知ってるだろうけど、装身具は武具に比べたら安価で揃えやすいとはいえ数人分も用意するのは厳しいでしょ? だからどこで買ったのって聞いたら、いきなり装身具が壊れ始めたの! 数回は戦闘を挟んでたから、それで消耗してた可能性はあるかも……?」
「だからって買ったばかりの物が壊れるのは怖いな……」

 サラさんの質問に反応して自壊したのか? 以前、魔科の国グリモワールで似たようなルーン文字の処理を見掛けたことがある。
 証拠隠滅の為に時間差で急速に劣化し、砂のように風化させるのと同様の文字が刻まれていたと見て間違いない。
 わずかでも、自身の特徴を知る者に情報を残さないように。違法武具を取り扱う犯人に繋がる物的証拠を消し去っている……先日も思ったが、随分と周到だな。

 これは、エルノールさんに知らせた方がいいな。既に犯人の目星は付けているかもしれないが、あって困る情報ではないだろう。
 時間差で発動するルーン文字は刻むのが難しい。しかし鑑定スキルやなんらかの鑑定器具を通して見れば、いくら隠蔽が上手くとも多少は違和感を抱く。
 何より、余程の事情がなければ刻む必要のないルーン文字だ。刻んでいる時点で、やましい気持ちがあると自白しているようなもの。
 花園での用事は済んだ事だし、ギルドに伝票を届けたらエルノールさんに連絡を送ろう。

 目の前に並んでいた昼食を食べ切り、皿を重ねて片付けて。
 さすがに洗い物まで任せたら悪いわ、と。続々と皿を厨房に持っていく嬢たちの厚意に甘えて、昼食を共にした二人に別れを告げて花園の外へ──出た瞬間。


 ──バゴンッッッ!!


 腹の底まで轟く重低音。鼓膜を揺らす衝撃。
 爆発だ。居住区の方角から爆発音が鳴り響いた。音源の方には黒煙が立ち込めている。

「なに? 今の音」
「ちょっとちょっと!? 何が起きてんの!?」

 さすがに聞き流せない轟音にシュメルさん達が様子を見に来た。同様に、不安と興味を惹かれた者達によって歓楽街がざわめき出す。

「分かりません。いきなりこんな……とにかく、様子を見てきます! シュメルさん、何が起きるか分からないので野次馬の抑制と混乱防止をお願いします!」
「四の五の言ってられないものね……分かったわ」
「気を付けてね、クロト君!」

 二人に見送られ、走り出す。
 優雅な昼下がりを引き裂く、非日常へ誘う強烈な光景を前に。
 妙な胸騒ぎに駆られながらも、人波をくぐり抜け黒煙の下へ向かう。
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