自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

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【五ノ章】納涼祭

短編 夜鳴き鳥の憂鬱《第一〇話》

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 陽が落ち始め、影を伸ばす時間帯。
 露店から漂う揚げ物の匂いに食欲を刺激されつつも、帰路に着く人々の流れに逆らって歩き続け、ようやく冒険者ギルドに帰ってきた。

『ただの配達のはずがすっかり遅くなってしまった……』
『既に仕事を終えていたとはいえ、事件の対応にかなりの時間を要したからな。それでも、汝の心情的に見過ごせる問題ではなかったのだろう?』
『ちょっとは打算的な考えもあったさ。歓楽街が機能停止したら、どれだけの影響があるか分からない。特に冒険者は荒れる恐れがあったから、どんな言い訳や少しの無茶でも通してでもやるべきだと思ったんだ』
『一歩、間違えれば四面楚歌となっても不思議ではなかったが……汝は運が良いな。学生という身分でありながらも対等に接し、意見を無得にするでもなく聞き入れてもらい、策を練られたのだからな』
『ほんとにね。花園の皆が協力的でよかったよ』

 レオと話しながら裏口へ。所定の位置に荷車を置き、ギルドの中に入る。

『でも、俺がいなくてもシュメルさんはあの馬鹿息子を捕まえてたと思うよ。そして、俺が考えたような温い手段じゃなくて、もっと狡猾で残酷で立ち直れなくなるくらい酷い手を取れたはずだ』
『貴族のせがれを警戒して私兵を潜伏させていたからな。相当に手練れていて、且つ入念な仕込みを施していたと予想するのは容易い』
『俺というイレギュラーが参入しても尚、計画にさわりは無く、むしろ完璧に近い形で馬鹿息子を捕らえた』
『策士と称するには、あの者の慧眼は些か不気味が過ぎるか。人智の及ばぬ怪物が人の皮を被っている……我ですら、そんな錯覚を抱いた』

 シュメルさんへの印象を、レオはおそれるような口調で言い放つ。俺も近しい雰囲気は感じてたけど、そこまで怖がるほどでもなかった。
 オーナーとして努めているからこその話し方、抑揚、緩急。過度に相手をおだてるでもなく目線を合わせ、自然と心を開かせ距離を縮めていく話術に所作、態度。
 知り合いで例えるなら学園長に近いやり取りが出来て、俺としてはかなり楽だった。その割には手玉に取られてた気もするが……些細なことだ。

 それに個人的な意見になるが、物を大事にしたり人との関わりを重要視しているように思えた。
 事あるごとに銀細工の耳飾りに触れて思い出にふけるような顔をしていたし、従業員とのやり取りも家族を相手にしているような気安さが垣間見えた。
 総じて親しみを感じやすい、えちえちな格好をした近所のお姉さん的な雰囲気を感じたのだ。エロ漫画かな?

『まあ、そんなに警戒しなくてもいいでしょ。歓楽街に足を運ぶ機会なんて金輪際あるかも分からないし』
『……確かに、汝の言う通りではあるか。そも童貞であることを察せられ、からかわれながらも危機的状況を乗り切った汝に、これ以上のことは期待されんだろうからな』
『童貞を弄るな殺すぞ貴様ァ!!』

 人の心が分からないレオの発言に眉間を寄らせながら、事務室の扉をノックして開く。

「すみません、クロトです。遅れまし……」

 簡潔に名乗って室内に目を向ければ。

「俺が、俺が悪いんだ……職場環境が悪いとか、調整不足だとか、そんな単純な問題じゃあなくて俺が……悪いんだよ」
「うわぁ」

 今にも自死を選びかねない雰囲気で執務机を虚ろな目で見下ろす班長がいた。蒼白でやつれた顔面という、あまりに酷い風貌に声が漏れる。
 少し前に通話した時は感じなかったが、どうやら歓楽街に俺を送り出したことに対して罪悪感があるらしい。意図せずとはいえニルヴァーナ全体で決めている法令を破った訳だから、仕方ないとは思うが。
 下手に追い込まない為にかギルド職員は近づかないように距離を取っている。その内の何人かが俺の入室に気づいて近づいてきた。

「クロト! よかった、無事に帰ってきたんだな」
「そんな命の安否を心配されるほど……? 俺の方からも通話したし、先方からも連絡が来てると思いますけど……まあ、多少問題があって時間はかかりましたが」
「そこだ。私たちの知らない空白の時間について聞きたい」
「班長は直接、花園のオーナーに通話口で何が起きていたのか聞いたらしいが、それ以降あの調子で口を開こうとしない」
「あんなんでもキッチリ仕事はしてくれてるっすけど、情報共有ぐらいはしてほしいっすよね」

 軽薄そうな口調で唇を尖らせたギルド職員の言葉に、他の職員も頷いた。考えてみれば三時間も越えて歓楽街に滞在していた事実に変わりはない。
 ましてや麗しの花園は娼館としての目的も加味した店舗だ。下世話な想像が働いてしまうのは無理もないだろう。

 潔く信じてもらえるかは分からないが、はっきりと答えた方が良さそうだ。不純な動機なんてどこにもありはしないのだから、言い淀む必要もない。
 歓楽街に行ってから起きたこと、麗しの花園で何をしていたか、事件解決に至るまでの経緯を包み隠さず簡潔に伝える。
 ……貴族が関わっていると面倒事になりそうだし、ドラミル家に関しては伏せておこう。艶花の蜜についても黙っておく。

「──なんと、そんな事件が起きていたのか」
「午後の休憩時間の時、自警団から指名手配予定の強盗団を捕まえた、って通達が来てたな。そんなことありえるのか? とは思っていたが……」
「こんなんでも一応、自警団からの依頼や巡回の手伝いはこなしてるんでそういう情報は耳に入るんですよ。そうでなくとも目の前で起きている犯罪を、秩序側のギルド職員が見ないフリをするのも評判を下げる要因になりますし……」
「ただでさえ、ここ数日は人手不足でギルドの内外問わず不満が高まっている……君の配慮に感謝しなくてはな」

 よしよし、イイ感じに納得してくれてるな。

「君が行動した理由も、経緯も分かった。ギルドへの帰りが遅れるむねは先方のみならず君の口からも伝わっていたし……間違っても、淫行に及んだなどという話でなくて安心したよ」
「自分の仕事を放っておいて女遊びにかまけるほど不真面目じゃないです」
「まあ、今日のクロトの働きぶりを見てたら十分理解できるっすけどね」

 副オーナーにサインしてもらった伝票を職員に渡しながら、未だにブツブツと呟いている班長を眺める。
 だいぶ長く話していた気がするのに回復しているように見えないし、なんなら俺が帰ってきたことにすら気づいていない可能性がある。そろそろストレス過多で倒れるかもしれない。
 こちらから声を掛けるべきか近づこうとして、唐突にデバイスの通話音が鳴り響く。音の源は班長からで、俊敏な動きでデバイスを取り出し耳にあてがった。
 うーん、素早い反応だ。取り付く島もなかったな。

「そういえば元々配達に行く予定だった職員はどうなったんですか?」
「掛かりつけの病院で治療を終えた後、別の仕事を任せたからギルドには居ないよ。ニルヴァーナの郊外に向かったはずだから、今日は帰ってこないんじゃないか」
「病み上がりの割にめちゃくちゃ元気ですね。……どういう選出で配送を任せられたか、ちょっと気になってたんですけど」
「うーん? とにかく健康的で体力があって、快活そうで……ちゃんと作業を任せられる人かな? 君ほどとはいかないけど、熱心に仕事してくれる人だからかなり助かるんだ」
「毎回配達に行くたび、なんだか疲れてるように見えるが、気に入られてるのは間違いねぇから偶に茶菓子とか化粧品を貰ってくるんだよ。本人的には、色々支出が抑えられて助かるとは言ってたがな」

 ふむ? 確かにシュメルさんとの会話は気を張るから、俺もそれとなくダルいし分からんでもないけど……ってか、職員の口振り的に女性なんだな。
 まあ、男性だと不都合があるかもしれないし、ある意味適切な人選と言える。

「……は? いや、それは……そう、なんですが……!」

 雑談も程々に、仮設してもらっていた俺用の作業机を片付けていると班長の様子に変化が。
 歯切れ悪く通話口の相手に何かを懇願している様は、彼の精神に追い打ちを掛けているように見える。
 そんなやり取りを眺めていると通話を切られたのか、班長はだらりと腕を下げ、机に突っ伏した。もう彼の体力、精神力は残っていないらしい。

「あの……大丈夫ですか、班長?」
「大丈夫ではないっ! クロト君、一体なにを仕出かしたらここまで花園の女王に気に入られるんだ……!」
「ん?」

 見かねた職員の問い掛けに応えた班長の声に眉を潜める。
 未だに俺を認識している訳ではないようだが、先ほどより理性的な目で職員を捉えていた。

「ど、どういうことです?」
「彼女曰く、今後の配送者にクロト君も加えてほしい、と。彼は臨時で手伝いに来た学生だという旨も伝えたが、彼女は素性を知っていながらお願いしてきた! おまけにその願いを聞き入れられないなら、今回の件を自警団にバラすと脅してきたんだ!」

 何やってんのあの人? マジで何やってんの?
 でも、シュメルさんなら言いそうなことではあるなぁ……なんて考え事をしていたら、今度は俺のデバイスが震えた。
 通知音が鳴り響き、室内中の視線が集まる。既視感のある光景と、一際ひときわ強い熱視線を向けてくる班長に一礼して通話に出る。

「はいもしもし?」
『私よ、私。シュメルよ』

 噂をすればシュメルさんからの通話だった。

「ああ、どうもさっきぶりです。……ちなみにですけど、俺の前に冒険者ギルドの班長に通話してました?」
『坊やの口からその情報が出る辺り、ちゃんとギルドまで帰れたようね。それじゃあ私が坊やに連絡した理由も分かる?』
「今後も花園への配達依頼を任せたいってことを、俺に直接伝えたかったとか?」
『半分正解ね。残りの理由としては今回の件で坊やを気に入ったのと、私の気まぐれも含まれてる。でも何より重要なのは……石鹸の効能を確かめてほしいとお願いしておきながら、連絡手段や接触する機会も無しにどうやって感想を伝えればいいのかしら?』
「…………俺の間抜けが原因かぁ」

 通話越しに伝わってくる呆れと愉悦、指摘に思わず天井を仰ぎ見る。
 歓楽街に学生が行けないのは事実で、それでも話をする機会を作るなら。ギルドの依頼を経由するなどして大義名分を作らなくてはならない。
 学生冒険者としてではなく、あくまでギルド職員という肩書きを持たせて。だからこそギルドに渡りをつけて、俺の配達担当者に仕立てあげようと目論んだ。

 もちろん、シュメルさんが俺の方に来ることも可能だろう。しかし相手は歓楽街トップの重鎮だ。一度ひとたび往来に姿を見せれば注目の的になるのは間違いない。
 当然、誰に会おうとしているのか? 気にならない者などいるはずがないし、噂として話が広まればどういう繋がりか詮索したくなるのが人のさがというモノ。

 そういった対策の為にもシュメルさんのおこないは──多少強引で法令のグレーゾーンに触れているが、俺との取り引きを完遂する為に必要な根回しなのだ。
 すっかり失念していた。そりゃそうだ。考えれば考えるほど納得しかない。あの場では最善だと思っていたが、時間が経つほどに粗が目立ち、自分の詰めの甘さを実感させられる。
 せめてデバイスで連絡が取れるようにしておけば…………待てよ、デバイスの通話番号なんて教えた覚えがないぞ。なんでシュメルさんは知ってるんだ?

『黙りこくっちゃったけど……もしかして、私が坊やの番号を知ってるのが不思議かしら? 心配しないで。通話番号はデバイスを借りた時に拝見したの。知ってるのは私以外にいないわ』
「あー、そのタイミングで盗み見たんですか。……シュメルさんだから強くは言いませんけど、心臓に悪いのでやめてくださいね。聞かれたらちゃんと答えますから」
『ふふっ。そうね、ごめんなさい。……それじゃ、これからもよろしくね?』

 疑問の解消と共に今後の付き合いが確定し、通話が切れた。デバイスをポケットに仕舞う。
 自分から願ったこととはいえ、こんな大事になるとは……最後の最後まで、シュメルさんの手の平で踊らされていた気分だ。

『……』

 午後五時三〇分。定時退社の鐘が鳴る中、周囲の沈黙が痛い。
 だが、黙っている訳にもいかなかった。

「えー、大変ご迷惑をお掛けしますが、今後ともよろしくお願いします。……あの、バレたらギルドとしても歓楽街としてもマズいから気を付けるように、と。念を押されました、はい……」
『終わった……』

 実際に言われた訳ではないが、近しいニュアンスの言葉を伝える。
 絶望的なまで淀んだ空気が充満する事務室に、共犯者たちの嘆きの声が広まった。

 ◆◇◆◇◆

 こうして、些細なミスから始まったクロトとシュメルの出会いは終わりを告げる。
 しかしこれは始まりでしかなく、納涼祭に至るまで何度も足を運ぶ羽目になるのは事実。
 その過程で幾度となく問題に直面し、解決し、交流を深めていくのだが……それはまた、別のお話。
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