自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

文字の大きさ
上 下
118 / 262
【五ノ章】納涼祭

第七十九話 アナタと共に歩みたい《前編》

しおりを挟む
「おお~……!」

 パンフレットを片手に二年七組のある校舎から離れて、別の棟へ向かった先で。体験型の出し物とやらで構成されているエリアにやってきた。
 将来は生産職に就くべく日夜研究を重ねている鍛冶師スミス錬金術師アルケミスト装飾細工師アクセデザイナーがメインで店を回しているらしい。
 出し物にちなんだ魔力結晶マナ・クリスタを加工した煌びやかな装飾品や、魔物モンスターの素材を活用している物で廊下は彩られていて。
 異世界らしさ全開の景観を見ているだけでもテンションが上がってくる。テーマパークに来たみたいだぜぇ……!

「お試しアクセサリー製作、美味しい迷宮ダンジョンメシの作り方、自分だけの結晶灯を作ろう! か」
『冒険者学園ならではの出店が並んでいるな』
『馴染みの無い者にとっては新鮮なのだろう。特に冒険者と関わりの薄い者や、外部から来た人間が狙いと見える』

 ゴートが言った通りでもあるし、未だ迷宮攻略を許可されていない初等部の生徒にとっては、予行練習も兼ねて楽しめる施設と化しているようだ。
 実際に迷宮攻略を体験する機会が設けられるのは初等部の高学年から。しかも教師に実力を認められた生徒にのみ許可されるくらいだ。
 同じ学び舎の先駆者に経験を教えてもらえる機会があるなら、そりゃ人気も出てくる。心なしか、すれ違う人も大人より子どもの割合が多く見えるし。

『憧れは誰にも止められないものだしねぇ。まあ、ユニークと鉢合わせたら死ぬほどツラいけど』
『最近の事であれば童たちの救出か。凄まじい激戦だったからな』
『うむ、当時の記憶を見させてもらった。率直な感想として…………よく生きていたな?』
『もう二度とやらない、絶対に。……おっ、折り畳み式の簡易ピッケルだ。個人的には趣味じゃないけど、こういう物の方が使われやすいのかな』

 冒険者お気に入りの一品! などと描かれたポップの下に並べられた、迷宮探索に有用な道具の一つを手に取って眺めていると。

「おや、クロトさん?」
「んぇ?」

 背後から声を掛けられる。振り返れば、そこにはバインダーを片手にこちらへ歩み寄って来るシルフィ先生がいた。
 人波に紛れても目をく翡翠の髪に化粧要らずの美貌。いつものスーツ姿なのは変わらないが右腕に“構内見回り中”の腕章を巻いている。
 そういえば教師もシフトを組んで、担当してる教室と構内の警備に回るってフレンが言ってたな。タチの悪い客はどう足掻いても湧いてくるし、生徒が悪ノリで良くない事を仕出かした前例もあったみたいだし。
 爆薬を活用した出し物で一部校舎を破壊したとか、リーク先生じゃないんだからやめなさいよ。

「ああ、やはり……いや、驚きました。執事服、とても似合ってますよ」
「ありがとうございます、先生。自分にはこういうの合わないかなって不安だったけど、先生がそう言ってくれるなら自信が持てます」
「ふふっ、それは何よりです。……となると、今は休憩中ですか?」
「ですね。ちょうどエリックと交代してきてどこから見て回ろうかなって。ただ、この世界に来て初めての祭りだし、どれもこれも興味が湧いてきちゃって迷ってたんです」
「なるほど、そういうことでしたか」
「せーんせ! やっほー!」
「はい、こんにちは。楽しんでますか?」
「もうサイッコーだよ! 去年よりもめちゃめちゃ楽しい! ヒャッハー!」

 談笑に講じていたらドワーフの小柄な女子生徒に挨拶され、先生に大きく手を振って去っていった。
 やはりガルドとの一件を経て自身の姿を隠さなくなった彼女は、今まで以上に人気が高くなった気がする。
 生徒に対して親身に接する姿勢は変わらず。だが、前よりも柔らかい雰囲気が出てきて男子だけでなく女子生徒からも好かれているらしい。
 苦難を乗り越え一皮剝けた人の成長は良いものだ。そんな彼女の笑顔を守り通せたのだから、命懸けで神話存在とやりあった甲斐があったと胸を張れる。

「先生はこの棟の見回りをしてたんですか?」
「はい。もう一通り見て回り最後の出し物に行く途中でした……ん、です、けど」
「……なんだか、歯切れ悪くないですか?」

 先生が手元のバインダーを覗きながら目線を泳がせる。よく見れば顔色も悪い。
 なんだろう、そこまで動揺するレベルの出し物があるのか? 古き良きエルフの伝統衣装でダンスパーティーとか?
 デールが描いた衣装の原案を見たけど学園の出し物でやれるもんじゃないよ、アレ。捕まるわ。
 先生がモチーフになっていたイラストを想起していると、先生は意を決したかのように目を見開く。

「……もし、もしよければなのですが、最後の出し物だけ一緒に見てくれませんか?」
「んん? 別に時間はありますし問題ないですよ。でも、なんで……?」
「来てくれれば分かります。来てくれれば……」
「え、怖いんですけど。あの、引っ張る力が強いんですけど! ちょっと、ちょっと先生!?」

 困惑も束の間、有無を言わさず手を取られて連れていかれた。
 なんだか周囲の視線が強くなった気がしたが、どんな出し物が待っているか気になって構っていられない。
 しかし。先生が尻込みしてしまうほどの出し物とはいったい……?

 ◆◇◆◇◆

「帰りましょう、先生。無理だよ 諦めよう」
「お願いします、ほんとにお願いします! 私一人では難しいんですっ!」
「イヤだッッッ!!!」
「そこまで強く拒絶しますか!?」

 件の出し物の前で、お互いに両手を握り締めて押し相撲の体勢を取りながら。周囲の目もはばからず大声のやり取りを交わしていた。
 俺がここまで嫌がる出店とは──アンデッド屋敷。別名をお化け屋敷。
 既にアカツキ荘の面子に明かしていた、俺の苦手なモノの一つ。小さい頃からホラー系とか怖いものがずっと嫌いなのだ。
 映画や漫画、アニメにホラーゲームはもちろん行事で強制参加させられた肝試しとか深夜の学校とかマジふざけんな! と駄々をこねるレベルで大っ嫌いなのだ。
 特にホラー系の代名詞であるお化け屋敷とか、ほんと……い、イヤだ……!
 人を脅かすという、故意に集めた人の悪意が渦巻く深淵に乗り込めなんて名指しされても行かんわ!

「先生だってわかるでしょう!? 貴女も心の底から怖いものが苦手で恐怖体験に耳を塞ぐほど嫌いなはずだ、大人しく代役の先生を立てましょう!」
「私もそうしたかったんです……でも他の教師は担当してる出し物の方に集中してしまって、自由に動けるのが私しかいなかったんです。もはや頼れるの貴方だけなんですっ!」
「学園長を呼んでよ、暇でしょアイツッ!」
「彼女は“来賓の方々の対応が面倒だから”という書き置きを学園長室に残して逃亡しました! 現在、教師と生徒会による捜索隊を編成して展開中です!」
「ちくしょう使えねぇな!!」

 感情から飛び出す悪態が止まらない。マジで勘弁してほしい。
 業務上の都合とはいえ、めっちゃ綺麗な女の人と一緒に納涼祭をぶらつくとか。
 これはデートと呼んでも差支さしつかえないのでは? と欠片でも思った純情な心を返して。思い過した無垢な感情を取り戻させて。

「まったく情けないですわね。大の男がみっともない……エルフよりもさらに上位で淑女たるシルフィリア様と共にいるだけでも、凄まじい幸運だというのに」
「やかましいぞ金髪ドリルツインテ! 心のドス黒いヘドロを集めて形にした諸悪の根源の貴様に何が分かる!」
「そこまでけなされる筋合いはありませんわよ!? それとわたくしのことをおかしな名称で呼ばないでくださいまし!」

 おどろおどろしい装飾の出入り口から出てきた、幽鬼──闇属性の魔素が濃厚な迷宮で散見される魔物──の仮装をしたルナ・ミクスが肩を怒らせてツッコんでくる。
 そう、このアンデッド屋敷はこの階の教室を全て借りて迷宮を模した、とてつもなく大規模な出し物であり、その主導者はカグヤのライバルを自称するルナだ。

「もう! こっちはいきなり現れたカグヤさんが一切怖がる素振りを見せず、ニコニコ笑いながら踏破したせいで評判がよろしくないというのに。せっかく気合いの入れた内装も演技も台無しですわ!」
「……先生、今からでもカグヤを呼びに行きませんか? 俺たちにとって救いの女神になってくれますよ」
「カグヤさんは初等部の演劇を観賞中なので呼べません」
「ああ……レインちゃんの所が絵本を題材にした演劇をやるんだっけ……恥ずかしいから見に来ないで、って言われちゃったけど」

 ズルズル、と。入口へ引きずられそうになる体を踏ん張って止める。
 この人、魔力操作で筋力を強化してやがるな……! 凄まじい膂力だ、頭良いのに膨大な魔力の使い道が脳筋過ぎるッ!

「いいですかクロトさん、考えてみてください。私だってこんな所に貴方を付き合わせるのは心苦しい。ですが、この障害を乗り越えた先で得た景色は最高なのだと思いませんか? 私を助けてくれたあの時のように……だから、抵抗は無駄です。行きましょう」
「最早なりふり構っている発言ではないですね?」
「先生の言い分も良く分かりますよ。俺だって苦難の先に向かっていきたい、つまづいてなんかいられないんです。でもソレはソレ、コレはコレ。行きたくない所は行きたくないんだ、心臓が持たないんだ、精神が死ぬんだ! 道連れなんていらないでしょ引き摺らないで助けてぇ誰かぁ男の人ぉ!!」
「清々しいほどの命乞いですわ……とりあえず、二名様ご案内で」
「止めろよルナァ!!」

 潤む視界の中で助けを乞っても意味は無く。
 死地へ赴くような表情の先生に抱きかかえられて。
 大口を開けて待つデストラップだらけの迷宮に入っていった──
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

スライムばかり食べてた俺は、今日から少し優雅な冒険者生活を始めます。

いけお
ファンタジー
人違いで異世界に飛ばされてしまった佐藤 始(さとう はじめ)は、女神システィナからとりあえず悪い物を食べて死ななければ大丈夫だろうと【丈夫な胃袋】と【共通言語】を与えられ放り出されてしまう。 出身地不明で一銭も持たずに現れた彼を怪しんだ村の住人達は簡単な仕事の紹介すら断る有様で餓死が目の前に迫った時、始は空腹のあまり右手で掴んだ物を思わず口に入れてしまった。 「何だこれ?結構美味いぞ」 知らずに食べていた物は何とスライム、弱って死ぬ寸前だった始を捕食しようと集まっていたのだった。食べられると分かった瞬間スライム達がごちそうに早代わり、始のスライムを食べる生活が始まった。 それから数年後、農作物を荒らすスライムを食べて退治してくれる始をいつの間にか村人達は受け入れていた。しかし、この頃になると始は普通のスライムだけの食生活に飽きてしまい誰も口にしない様な物まで陰でこっそり食べていた・・・。数え切れない程のスライムを胃袋に収めてきたそんなある日の事、彼は食べたスライム達からとんでもない能力を幾つも手に入れていた事に気が付いた。 始はこの力を活かす為に町に移住すると、悪徳領主や商人達が不当に得た金品を奪う冒険者生活を始めるのだった・・・。 仕事中の空いている時間に物語を考えているので、更新は不定期です。また、感想や質問にも出来る限り答えるつもりでいますが回答出来ない場合も有ります。多少の強引な設定や進行も有るかもしれませんが、そこは笑って許してください。 この作品は 小説家になろう ツギクル でも投稿しております。

異世界で俺だけレベルが上がらない! だけど努力したら最強になれるらしいです?

澤檸檬
ファンタジー
旧題 努力=結果  異世界の神の勝手によって異世界に転移することになった倉野。  実際に異世界で確認した常識と自分に与えられた能力が全く違うことに少しずつ気付く。  異世界の住人はレベルアップによってステータスが上がっていくようだったが、倉野にだけレベルが存在せず、行動を繰り返すことによってスキルを習得するシステムが採用されていた。  そのスキル習得システムと異世界の常識の差が倉野を最強の人間へと押し上げていく。  だが、倉野はその能力を活かして英雄になろうだとか、悪用しようだとかそういった上昇志向を見せるわけでもなく、第二の人生と割り切ってファンタジーな世界を旅することにした。  最強を隠して異世界を巡る倉野。各地での出会いと別れ、冒険と楽しみ。元居た世界にはない刺激が倉野の第二の人生を彩っていく。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

ダンジョン配信 【人と関わるより1人でダンジョン探索してる方が好きなんです】ダンジョン生活10年目にして配信者になることになった男の話

天野 星屑
ファンタジー
突如地上に出現したダンジョン。中では現代兵器が使用できず、ダンジョンに踏み込んだ人々は、ダンジョンに初めて入ることで発現する魔法などのスキルと、剣や弓といった原始的な武器で、ダンジョンの環境とモンスターに立ち向かい、その奥底を目指すことになった。 その出現からはや10年。ダンジョン探索者という職業が出現し、ダンジョンは身近な異世界となり。ダンジョン内の様子を外に配信する配信者達によってダンジョンへの過度なおそれも減った現在。 ダンジョン内で生活し、10年間一度も地上に帰っていなかった男が、とある事件から配信者達と関わり、己もダンジョン内の様子を配信することを決意する。 10年間のダンジョン生活。世界の誰よりも豊富な知識と。世界の誰よりも長けた戦闘技術によってダンジョンの様子を明らかにする男は、配信を通して、やがて、世界に大きな動きを生み出していくのだった。 *本作は、ダンジョン籠もりによって強くなった男が、配信を通して地上の人たちや他の配信者達と関わっていくことと、ダンジョン内での世界の描写を主としています *配信とは言いますが、序盤はいわゆるキャンプ配信とかブッシュクラフト、旅動画みたいな感じが多いです。のちのち他の配信者と本格的に関わっていくときに、一般的なコラボ配信などをします *主人公と他の探索者(配信者含む)の差は、後者が1~4まで到達しているのに対して、前者は100を越えていることから推察ください。 *主人公はダンジョン引きこもりガチ勢なので、あまり地上に出たがっていません

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

処理中です...