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【五ノ章】納涼祭
第七十六話 楽しい祭りの始まりだぁ!
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からっとした陽射しが照らす快晴の空。
朝だというのにもかかわらず空気は熱せられ息苦しく、肌にじわりと汗が滲む。
初夏から盛夏になりつつある感触が全身を支配していた。しかしニルヴァーナは蒸し暑い日本よりはマシに思える。不快感がまったく違う。
こうして学園のグラウンドに集められた全生徒と、教師にそんな感情は一切ないだろうけど。
『──今年も熱い夏が来る』
そして、集めた張本人のフレン学園長が拡声器にも似た魔道具で声を上げる。
『君達は新年度から今日に至るまで学業から冒険者としての活動を含め、人として大きく成長した。国外遠征の評判も良く、その事実に胸を張っていい、誇っていい』
着こなしたスーツにマッチした真面目な顔で。
普段の飲んだくれ、おふざけの空気を感じさせない彼女は辺りを見渡しながら。
『そしてこれからも、君達は成長を続いていくでしょう。その過程に少しの娯楽を設けたいと考えて……えーっと、あと何を言おうとしてたっけ? これで全部?』
『学園長、まだ台本の半分も言ってません』
『えっ、ほんとに?』
隣に控えていた教頭の指摘に、表情が砕けて空気が弛緩する。
大衆の視線を集めておきながら、ポケットから取り出したカンペを隠さず読み始めた。どよめきの中に堪え切れない笑いが生まれる。
前言撤回、アイツはいつものままだった。
『んー、まあいいや! 変に硬い話をしても面白くないわね!』
『これも学園を構成する歴史の一部となるのですからまともに……それに学園として、国としてのトップらしく、公式の場ではしっかり威厳を保ってください』
『私にそんな事が出来るとでも?』
『去年の行事はちゃんと進行していたでしょう!? 忘れたとは言わせませんよ!』
『一年だけならおかしくてもバレないわ』
『ふざけるなぁ!!』
既に厳かな雰囲気はどこにもなく、生徒たちの中には歓談する者まで現れる始末。
体裁を整える暇も無く続けられるコントは確実に教頭の胃壁を削っていく。ああ、そんなに搔きむしったら髪の毛が減っていきますよ。
『さて、イイ感じに場も温まってきた事だし、改めて宣言しましょう!』
残念な姿にありつつある教頭を尻目に、学園長は声を張り上げる。
『これより三日間、ニルヴァーナ学園一学期最終行事──“納涼祭”を開催するッ! 君達の熱で、今年の暑さなんて吹き飛ばしてしまいなさい!』
『うおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!』
夏を押し返すかのような、大音量の雄叫びが学園だけでなくニルヴァーナ全体を揺らす。
異世界に来て三ヶ月。初の夏、初のお祭りが始まった。
◆◇◆◇◆
納涼祭の開会式も済んで、各々が自分の教室に戻っていく。
廊下や階段には文化祭らしい装飾、出し物を宣伝するポスターが至る所に張り巡らされていた。初等部も中等部も高等部も同様だ。
フリーマーケット、運勢占い、演劇、演奏会、アンデッド屋敷……おそらくお化け屋敷から目を逸らして。
窓の向こうでは先程まで居たグラウンドにサーカスを行うような、大きな円形の天幕がいくつか張られていた。アレは確か、なんらかのアトラクションを開く為の物だったか。
開会式の間に用意していた機材を次々と運搬し、天幕を忙しく出入りする学外の人たちが見える。
学園に協賛している商店や商会の団体、または他国から訪れた人たちまで。学園側に許可さえ取れれば、グラウンドや構内外周の一部を借りて出店を開く事も可能なのだ。
自由な校風が特色の学園だからこそ出来る手段と言えるだろう。反面、学園長の睡眠時間を激減させ、労働時間を極限まで引き延ばしている原因でもある。そんな制度を作った学園長の自業自得だけど。
そんな中で一際異彩を放つ二年七組“男女仮装メイド喫茶”。
教室を示すプレートに、出し物の名前が書かれたレース生地調のポップが下げられていた。おまけに提供するメニュー一覧が描かれた立て看板も置かれている。
いつの間に……というか無駄に凝ってるな、誰が作ったんだ?
「おっ、いいだろそれ。俺が作ったんだぜ」
「デールが? てっきり女子が用意したのかと」
「せっかくのお祭り事なんだから、細かい所もこだわってクオリティを高めたくてな。ちょっと頑張ったぜ!」
デールは顎に手を当て、得意げな表情を浮かべる。妙な特技を持ってるヤツが多いな、七組は。
感心しつつ教室の扉を開けて中に入る。今日は早めに登校して内装に手を加えていて、出来なかった分はデールや他の実行委員に任せていたのだが……かなり力を入れたんだな、いつもの教室風景とは全然違う。
どこから持ってきたかも察しがつかない豪奢なシャンデリアなんて無かった。
ゴワゴワした生地のカーテンは全て取っ払われ、上品なシルクの物へ変化している。
普段使っている机は四つ並べて一つのテーブルとして活用され、上に真っ白なテーブルクロスが掛けられていた。
教壇側はパーテーションで区切られた調理スペースとなっていて、持ち込んだ食材やそれらを保存する機材が並んでいる。
ちなみに調理道具などの道具、機材は俺が作成した。ちょっとでも経費を削減しようと思って急造ではあるが作り上げたのだ。
見た目はただの木箱だが中身はアルミシートのように薄い鉄を張っており、風と水の魔力結晶を用いた空気循環器が取り付けられ、実質冷蔵庫のような状態になっている。これで生物も安心だ。
一部がちょっとガチ過ぎる気もするが──本物へ極力近づけようという心意気を感じると共に、学園の催し物らしい緩さも感じられる。
「うーむ、実に良いお祭り感」
「だな。ワクワクしてきたぜ」
腕を組んで頷いていたらエリックに声を掛けられた。振り返れば、その後ろにカグヤとセリスもいる。
「しっかし納涼祭が終わった後に変な噂が立ちそうだな……」
「今さら日和っても仕方がないだろぉ? そんなリスク、七組男子全員が背負ってるんだから。というか、ただでさえキワモノ揃いな七組とか言われてんのに今更でしょ」
ちなみに休憩の時まで女装して出歩かなくてもいいように、シフトは調整して着替える時間を取ってある。
仕事は仕事、遊びは遊びできっちり分別をつけるのだ。
「そりゃまあ、そうだが……問題はそこじゃねぇよ」
はて、何か疑問があるのだろうか? 眉間を押さえたエリックに首を傾げていると、セリスが持っていた紙袋に手を突っ込んだ。
そしてにゅっと取り出したるは、動きやすそうな素材が使われた白と黒のシンプルかつ王道で、カジュアルな見た目の──執事服。
「なんで着替える物がコレなんだよ。別に制服でいいだろうが」
「それ用意したの女子で、俺は一切なにも関わってないよ。“メイドがいるんだから執事もいないとダメね!”っていう悪ノリで、七組全員分の着替えが執事服になったんだよ」
「ほんっとこういう行事になるとコイツらの頭がおかしくなる……」
「お前もだぞ」
忘れてないからな、男子の中に混じって女子の水着を懇願してたアホな姿を。だからまるで自分は正気だとでも言いたげな視線はやめなさい。
肩を落とすエリックを尻目に、ちゃんと全員分の着替えがあるかを確認していると。
「よし、みんな聞いてくれ!」
教壇の前に立ったデールが声を張り上げて注目を集める。
「これから三日間の納涼祭だ。去年は休憩所なんてもったいない出し物になっちまったせいで、疎外感が凄まじかったが今年は違う!」
俺は知り得ない事だが、彼らは昨年の納涼祭で悔いの残る結果となってしまった。
故に誰もが今年こそは! と気合いを入れて取り組んでいる。その熱量は他のクラスと比べても別格だ。
力の入れ具合が内装に表れているように、学園内外問わず宣伝もばっちりしてきた。
「仮でも本物でも関係ねぇ! ここまで全力で準備してきたんだ、目いっぱい楽しんでやるぞ!」
『おー!!』
やる気に満ちた掛け声が教室を揺らす。
七組の情熱と私欲と欲望が納涼祭をどう盛り上げていくのか、とても楽しみだ。
朝だというのにもかかわらず空気は熱せられ息苦しく、肌にじわりと汗が滲む。
初夏から盛夏になりつつある感触が全身を支配していた。しかしニルヴァーナは蒸し暑い日本よりはマシに思える。不快感がまったく違う。
こうして学園のグラウンドに集められた全生徒と、教師にそんな感情は一切ないだろうけど。
『──今年も熱い夏が来る』
そして、集めた張本人のフレン学園長が拡声器にも似た魔道具で声を上げる。
『君達は新年度から今日に至るまで学業から冒険者としての活動を含め、人として大きく成長した。国外遠征の評判も良く、その事実に胸を張っていい、誇っていい』
着こなしたスーツにマッチした真面目な顔で。
普段の飲んだくれ、おふざけの空気を感じさせない彼女は辺りを見渡しながら。
『そしてこれからも、君達は成長を続いていくでしょう。その過程に少しの娯楽を設けたいと考えて……えーっと、あと何を言おうとしてたっけ? これで全部?』
『学園長、まだ台本の半分も言ってません』
『えっ、ほんとに?』
隣に控えていた教頭の指摘に、表情が砕けて空気が弛緩する。
大衆の視線を集めておきながら、ポケットから取り出したカンペを隠さず読み始めた。どよめきの中に堪え切れない笑いが生まれる。
前言撤回、アイツはいつものままだった。
『んー、まあいいや! 変に硬い話をしても面白くないわね!』
『これも学園を構成する歴史の一部となるのですからまともに……それに学園として、国としてのトップらしく、公式の場ではしっかり威厳を保ってください』
『私にそんな事が出来るとでも?』
『去年の行事はちゃんと進行していたでしょう!? 忘れたとは言わせませんよ!』
『一年だけならおかしくてもバレないわ』
『ふざけるなぁ!!』
既に厳かな雰囲気はどこにもなく、生徒たちの中には歓談する者まで現れる始末。
体裁を整える暇も無く続けられるコントは確実に教頭の胃壁を削っていく。ああ、そんなに搔きむしったら髪の毛が減っていきますよ。
『さて、イイ感じに場も温まってきた事だし、改めて宣言しましょう!』
残念な姿にありつつある教頭を尻目に、学園長は声を張り上げる。
『これより三日間、ニルヴァーナ学園一学期最終行事──“納涼祭”を開催するッ! 君達の熱で、今年の暑さなんて吹き飛ばしてしまいなさい!』
『うおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!』
夏を押し返すかのような、大音量の雄叫びが学園だけでなくニルヴァーナ全体を揺らす。
異世界に来て三ヶ月。初の夏、初のお祭りが始まった。
◆◇◆◇◆
納涼祭の開会式も済んで、各々が自分の教室に戻っていく。
廊下や階段には文化祭らしい装飾、出し物を宣伝するポスターが至る所に張り巡らされていた。初等部も中等部も高等部も同様だ。
フリーマーケット、運勢占い、演劇、演奏会、アンデッド屋敷……おそらくお化け屋敷から目を逸らして。
窓の向こうでは先程まで居たグラウンドにサーカスを行うような、大きな円形の天幕がいくつか張られていた。アレは確か、なんらかのアトラクションを開く為の物だったか。
開会式の間に用意していた機材を次々と運搬し、天幕を忙しく出入りする学外の人たちが見える。
学園に協賛している商店や商会の団体、または他国から訪れた人たちまで。学園側に許可さえ取れれば、グラウンドや構内外周の一部を借りて出店を開く事も可能なのだ。
自由な校風が特色の学園だからこそ出来る手段と言えるだろう。反面、学園長の睡眠時間を激減させ、労働時間を極限まで引き延ばしている原因でもある。そんな制度を作った学園長の自業自得だけど。
そんな中で一際異彩を放つ二年七組“男女仮装メイド喫茶”。
教室を示すプレートに、出し物の名前が書かれたレース生地調のポップが下げられていた。おまけに提供するメニュー一覧が描かれた立て看板も置かれている。
いつの間に……というか無駄に凝ってるな、誰が作ったんだ?
「おっ、いいだろそれ。俺が作ったんだぜ」
「デールが? てっきり女子が用意したのかと」
「せっかくのお祭り事なんだから、細かい所もこだわってクオリティを高めたくてな。ちょっと頑張ったぜ!」
デールは顎に手を当て、得意げな表情を浮かべる。妙な特技を持ってるヤツが多いな、七組は。
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ゴワゴワした生地のカーテンは全て取っ払われ、上品なシルクの物へ変化している。
普段使っている机は四つ並べて一つのテーブルとして活用され、上に真っ白なテーブルクロスが掛けられていた。
教壇側はパーテーションで区切られた調理スペースとなっていて、持ち込んだ食材やそれらを保存する機材が並んでいる。
ちなみに調理道具などの道具、機材は俺が作成した。ちょっとでも経費を削減しようと思って急造ではあるが作り上げたのだ。
見た目はただの木箱だが中身はアルミシートのように薄い鉄を張っており、風と水の魔力結晶を用いた空気循環器が取り付けられ、実質冷蔵庫のような状態になっている。これで生物も安心だ。
一部がちょっとガチ過ぎる気もするが──本物へ極力近づけようという心意気を感じると共に、学園の催し物らしい緩さも感じられる。
「うーむ、実に良いお祭り感」
「だな。ワクワクしてきたぜ」
腕を組んで頷いていたらエリックに声を掛けられた。振り返れば、その後ろにカグヤとセリスもいる。
「しっかし納涼祭が終わった後に変な噂が立ちそうだな……」
「今さら日和っても仕方がないだろぉ? そんなリスク、七組男子全員が背負ってるんだから。というか、ただでさえキワモノ揃いな七組とか言われてんのに今更でしょ」
ちなみに休憩の時まで女装して出歩かなくてもいいように、シフトは調整して着替える時間を取ってある。
仕事は仕事、遊びは遊びできっちり分別をつけるのだ。
「そりゃまあ、そうだが……問題はそこじゃねぇよ」
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「ほんっとこういう行事になるとコイツらの頭がおかしくなる……」
「お前もだぞ」
忘れてないからな、男子の中に混じって女子の水着を懇願してたアホな姿を。だからまるで自分は正気だとでも言いたげな視線はやめなさい。
肩を落とすエリックを尻目に、ちゃんと全員分の着替えがあるかを確認していると。
「よし、みんな聞いてくれ!」
教壇の前に立ったデールが声を張り上げて注目を集める。
「これから三日間の納涼祭だ。去年は休憩所なんてもったいない出し物になっちまったせいで、疎外感が凄まじかったが今年は違う!」
俺は知り得ない事だが、彼らは昨年の納涼祭で悔いの残る結果となってしまった。
故に誰もが今年こそは! と気合いを入れて取り組んでいる。その熱量は他のクラスと比べても別格だ。
力の入れ具合が内装に表れているように、学園内外問わず宣伝もばっちりしてきた。
「仮でも本物でも関係ねぇ! ここまで全力で準備してきたんだ、目いっぱい楽しんでやるぞ!」
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