自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

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【五ノ章】納涼祭

第七十一話 手の届く範囲は守りたい《後編》

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 ──かつての黒鉄くろがねを経て、あかく生まれ変わった両刃の長剣。
 切っ先に至るまでの刃を彩る幾何学的きかがくてきな紋様は、陽の光を浴びて怪しく輝く。
 厚みのある刀身は思わず息を呑むほどに力強く、炉の熱量を凝縮しているのかと錯覚させる。
 それでいて片手でも振り回せるように軽量化が施されており、風を切る音は実に軽やかで流麗だ。

 柄や鍔があるべき部分には最早お馴染みである“トライアルマギア”を、出力部や使い勝手を向上させる為に改造した“トライアルマギア改”が取り付けてある。
 併せてアブソーブボトル自体にも手を加えたおかげで、シフトドライブの威力調整は三段階となり基本的な威力が底上げされ、使用した素材の特性により相性の悪い属性同士でも問題なく扱えるようになった。
 剥き出しだったケーブル類も収納し、以前よりも物々しい雰囲気は無い。しかしはたから見れば、妖刀と勘違いされてもおかしくない。

 基本となる長剣にトライアルマギア改を組み合わせ、新生した剣の名は“朱鉄あかがねの魔導剣”。
 純黒鉱石に寄せた精製金属インゴットに、を錬金術で合成し、生み出した特殊な素材──朱鉄あかがねつくり上げた新しい武器。
 本来、交わるべきものではない鉄と命。鍛冶と錬金術の融合。
 俺と親方の、鍛冶師としての矜持きょうじを語りに語って。
 紆余曲折の果てに生まれた、唯一無二の長剣だ。

 ◆◇◆◇◆

 突如として片翼を失ったガルヴィードが痛みに悶え、よろめきながらも立ち上がる様を見据えてから、構えた魔導剣に目を向ける。
 先ほど放ったシフトドライブの影響で紫電と火の粉を散らしていているが、問題は無い。
 親方と協力して鉄を打ち、鍛えに鍛えあげ、俺が持ち得る技術の全てを注ぎ込んだ一品だ。やわな造りはしていない。

「親方が許してくれたんだ……これまでは本気だったけど、ここからは全力だよ」
『いざとなれば我を抜く必要もあったろうが、汝の魔導剣があれば事足りるだろう』
『キュイ、キュキュ!』

 ソラが施してくれた回復魔法のおかげで全身の、特に酷かった腹の傷も癒えた。魔力は残り少ないが肉体強化に回すくらいならどうとでもなる。
 魔導剣の柄を両手で握り締めて、血管を通して巡る魔力の流れを感じてから──疾走。
 壊れた噴水から噴出する水の柱が途切れ、一瞬でガルヴィードに肉薄する。目線が合い、のがれるように低くした姿勢から魔導剣で胴体を斬り上げた。
 岩の如き硬い皮膚を裂き、鮮血が散る。絶えず襲い来る痛みにガルヴィードはたまらず暴れ出した。

 空を統べる者としての余裕はどこにもなく、見境なく凶器たる爪牙が振るわれる。迂闊に近づけば大怪我はまぬがれない。
 しかし、それがどうした。冷静さを失った者に勝利は無いのだ。
 致死の風切りをじっと見つめて、グリップを一度回す。赤い稲光が刀身を染め上げ、光芒がほとばしる。
 一歩、踏み込んで。頭上をかすめる爪の軌道に合わせて刃を立てて振り切り、両断。
 弧を描く鮮やかな斬線が、爪を吹き飛ばし転がせる。

 引き攣った悲鳴にも似たガルヴィードの呻き声を聞き流し、レバーを握って袈裟懸けさがけに刃を返した。
 トライアルマギアの振動の後、手元で炸裂する衝撃を制御し切ったシフトドライブが視界を焼き焦がす。
 複数属性が混じり合う、肥大化した斬撃が肩口を切り裂く。
 鼓膜が破れるかと思うほどの絶叫を上げるガルヴィードの顎下を、跳び上がりながら左の拳で打ち据えた。

『──ッ!?』

 いくら表皮が硬くとも、脳を揺さぶられたら正常な感覚を失う。
 ましてや度重なるダメージが思考の邪魔をしているはずだ。迷宮主だろうと致命的な隙をさらす事になる。
 後ずさったガルヴィードの捻じれた角を掴み、頭部を引き寄せて膝蹴りをぶちかます。
 ぐしゃり、と。手のひらに伝わる嫌な音に見向きもせず、着地と共に根本からへし折れた角を放り投げる。

『──ッッ!!』

 噴水のように血を噴き出しながら、血走った黒い瞳がこちらを見下ろす。残った片翼に溜めた風を即座に解き放ち、暴風がお互いを引き剥がした。
 浮かされ、吹き飛ばされる体を、魔導剣を地面に突き刺す事で静止させる。
 壊れた噴水の影響で水浸しになった広場から目線を上げれば、血まみれのガルヴィードが以前とは不安定ながらも空を飛んでいた。
 今にも墜落してもおかしくない挙動ではあるが、翼を上手く使ってホバリングしている。

『あれだけの損傷の上、片翼ともなれば人間で言う腕を一本失うのと同義だ。体のバランスを取りにくいはずなのだが……』
「アイツ、学習してる。俺とソラの空中移動を模倣してるみたいだ」
『キュ!?』

 胸元から顔を出したソラが驚きの鳴き声を上げる。
 体に纏わせた風属性の魔素マナは一部が色濃く、それらが破裂する度にガルヴィードの体を浮かばせていた。
 偶にソラが浮遊しているのと同じ要領で、ガルヴィード用に力加減を強めているらしい。
 魔力器官である翼の一部を欠損しておきながら、そんな芸当が出来るなんて。さすがは迷宮主というべきか。
 翼も角も失い、シフトドライブによって所々がただれ、血を垂れ流らせているヤツは歯を食いしばり……なんとこちらに背を向けた。
 まさか、逃げるつもりか……? 散々暴れ回って街に被害をもたらしておきながら?

「ふざけるなよ……絶対に仕留める! ソラッ!」
『キュイィ!』

 怒気を含ませた鳴き声が響き、視界を埋め尽くすほどの魔法陣をいくつも出現させた。普段は温厚でのんびり屋なソラが珍しく本気で怒っている。
 どうやら俺達のマネをしているガルヴィードが、ここまでの事をしておいて逃げ帰ろうとしているのが心底気に入らないらしい。
 同感だよ、ソラ。だからこそ、逃がさないっ!
 僅かに残った魔力で足下の水を赤く染め上げて、吸い上げて、捻じれた鎖を何本も形成する。
 体の周囲を踊る耳障りな金属音を背後に回し、吹き荒れる風を切って空中へ跳び出す。
 実体のある魔法陣を次々と蹴って近づけば、気配を感じたガルヴィードがこちらに振り向いた。

 酷く歪んだ表情を浮かべ、焦った様子で速度を上げようと体に力を入れる。
 その隙に合わせて、背後で蠢く血の鎖を操って縛り上げた。
 いきなり体の自由を奪われた訳だが、すぐさま鎖を引き千切ろうとする程度には頭が冷えたのだろう。だが、時間稼ぎとしては十分だ。
 伸ばした血の鎖を片手で掴み、自分の体をガルヴィードに引き寄せた。頭上を取ってグリップを二度回し、魔導剣に光芒が散る。
 黒い瞳がこちらを視認した時にはもう遅い。

「これで、終わりだッ!」
『──ッ!』

 レバーを握り、振り被った魔導剣が片角の頭部を捉え──凄まじい赫雷かくらいがニルヴァーナにとどろいた。
 翼が、体が燃え尽きる。鎖は焼き切れ、血液へと戻った瞬間に蒸発。
 悲鳴も上げられず、灰と化した亡骸と共に体が落ちていく。一息つく暇もない、と嘆いている場合ではない。

 胸元を優しく叩き、意図を理解したソラが生み出す魔法陣を蹴って無事に着地する。
 安堵しながら周りを見渡せば、ちょうど避難場所である自警団支部の訓練場のようで。
 赫雷かくらいが振り下ろされた事で、訓練人形や弓の練習で使う的などの各種備品が粉砕されている。地面は蜘蛛の巣状に罅割れ、急激に熱せられた為か蒸気を上げていた。

 つい数十分前に訪れた時の光景とまるで違う。風の刃で発生した損害も中々だろうが、こちらもかなりの惨状である。
 …………まあ、ほとんど俺のせいですけど。というか、あっぶねぇ……少しズレてたら支部を破壊してたわ。
 しかも避難した人達は屋内で待機しているはずなので、本当に大惨事になるところだった。洒落しゃれにならない可能性が脳裏をよぎり、汗がドバっと噴き出す。
 怪我人はいないよな……? 念入りに辺りを見回し、戦闘音を聞いて外に出てきた人達を見て胸を撫で下ろす。

「人的被害が出てないのは幸いだけど……備品を破損させたのはマズいよね」
『報酬から天引きされる恐れはあるな』
「ひえっ」

 他人事なレオの言葉で報酬金が凄まじい速度で下に流れ、ゼロになる光景を幻視する。
 悪い予想が現実になっても困る、と。頭を振って考えないようにして、トライアルマギアから空になったボトルを引き抜く。
 改造してから威力は格段に跳ね上がったが、数回のシフトドライブでガス欠になる燃費の悪さは変わらず。
 再充填に掛かる速度はどうにか短縮しているとはいえ、この頻度で消費していては元も子もない。

「ボトルの量産、仕入れ……またサイネに相談してみるか」

 どこで手に入れたかは不明だがデバイスの連絡先を知られていたようで、トライアルマギアを使い始めてから何度か連絡を貰う機会があったのだ。
 会話の内容はもっぱらトライアルマギアとアブソーブボトル関連について。
 どうやらサイネが所属してる企業で本格的に販売する方向で固まっているらしく、テストケースの一人目として色々意見を聞きたくなったらしい。

 俺としても質問したい事があったためがたい話で、そういった事情から彼女とは割と仲が良い。
 ちなみにド深夜なのに突然通話してくるという、まるで遠距離恋愛カップルが如き関係をフレン学園長にからかわれたが、色気のある話題なんてまるで無い。絶無である。
 そもそも、自作した武器と結婚したいと豪語する筋金入りだ。
 初めて聞いた時“ダメだコイツ、どうしようもない……”と戦慄した覚えがある。

「クロトお兄さんっ!」

 あんな風になりたくない、と改めて決意しながら、空のボトルをポケットに押し込んでいると名前を呼ばれた。
 振り返ればレインちゃんとミュウちゃんが駆け寄ってきていた。魔導剣を投げ渡した後で親方に連れられ、ここに避難してきたのか。

「二人とも怪我はない? 一応アイツの攻撃で余波が飛ばないように、完全に消し飛ばしたはずだけど」
「うん、大丈夫! お兄さんのおかげだよ」
「は、はい。お母さんも、先に避難していたので無事です。それよりクロトさんの方が……」
「俺は大丈夫、ではないけど……うん、後でしっかり治すよ。──親方。魔導剣の事、ありがとうございます」

 遅れてやって来た親方の方を見て頭を下げる。

「気にするでない。儂の矜持きょうじに付き合わせて、お主を危険な目に遭わせてしまった事実は変わらん……腹の傷、本当になんともないのかの?」
「ソラにある程度は治してもらいました。ポーションを一本飲めばどうにか……」
「んじゃあコイツを使え。効能は保証するぜ」

 破けた服の上から塞がった傷口を撫でていたら、突如として真横に金色の風が吹いた。
 子供たちの小さな驚きの声に応えるように、現れたのは自警団の制服に金髪のオールバックという見覚えのある風貌の男。
 恐らくガルヴィードの襲来を知って駆け付けたのだろう。
 軽く息を整える自警団団長、エルノールさんから放られた小瓶を受け取る。

「おっと……団長ともあろうお方が、現場に来るの遅くないですか?」
「クロ坊だけでもどうにかなるって信じてたからな。あと、お前が放ったトンデモ魔法のせいで結界を張ってた団員が、破壊された負荷に耐えられず気絶してたんだよ」

 そいつらの回収に回ってたわけだ、と両手を上げながら、ため息混じりに告げられた真実に。
 飲もうとした小瓶を咥えて支部の方を見れば魔力切れで気を失い、担架で運ばれる何人かの団員がいた。

「おまけに訓練場をめちゃくちゃにしやがって……補修が面倒だろうが」

 呆れたようで、しかし責めている訳ではない。
 ぼやいた言葉と共に生温い視線を向けられて、気まずくなって目を逸らし小瓶の中身をあおる。
 口内に広がる清涼感と果物の甘味が喉を通り過ぎて。
 怪我で軋む体に活力がみなぎり、むしばんでいた疲労ごと癒していく。
 さすが森の賢者エルフの作ったポーション。効果は抜群だ。

「まっ、お前がガルヴィードの相手をしてるって聞いた時にある程度の想定はしてた。報酬の変動なんかはしねぇから安心しろ」
「それを聞いて安心しました。いや、ほんとに」
「ただ、その代わりといっちゃなんだが……クロ坊の機動力を見込んで頼みがある」

 飲み終わった小瓶を手の中で弄びながら。
 ふと真面目な顔になったエルノールさんと向き合う。

「今回の防衛、今までのと少し様子が違うみてぇでな。ガルヴィード並みとはいわねぇが、そこそこ強くて厄介な魔物モンスターが寄ってきてやがる。既に団員の中に負傷者が出始めてる始末だ」
「実力者揃いの自警団が手こずってる? そっか、対人戦闘はともかく魔物、ましてやユニーク系が来たら厳しいか。……となると警備が手薄な箇所が発生したから、そこの応援に向ってほしいってことですかね?」
「話が早くて助かるぜ。他の地区を担当してる団員にも話は通してある。デバイスの方に逐次座標を送るから確認してくれ」
「で、でもお兄さん、さっきの戦いで疲れてるんじゃ……」

 とんとん拍子に話を進める俺達の間に入って、レインちゃんが心配そうに見上げてくる。
 口には出していないがミュウちゃんも同じ事を考えているようで、弱々しく制服のすそを掴んでいた。
 迷宮主を単騎で討伐するなんて無茶をした疲労感は確かにある。親方が魔導剣を届けてくれなかったら命も危なかった。
 でも、こうして生きている。守りたいモノを守る為に全力で、必死になって戦ったおかげで今がある。
 助けて、助けられて……お互いに手を伸ばし合った結果がこれなんだ──だから。

「大丈夫だよ」

 手の平に付いた乾いた血を拭って、膝を折り、子ども達と目線を合わせる。

「疲れてはいるけど、他にも頑張ってる人達がいるのに俺だけ休んでるのは申し訳ない。傷も治ったし、魔導剣も戻ってきてようやく本調子になったんだ。もう少しだけ働くよ」

 それに。

「別に一人で戦う訳じゃないんだ、無謀でも無茶でも無理でもない。自警団の皆と、俺に出来る全力で……この手が届くところまで守りたいんだ」

 ポンポン、と不安そうな表情を浮かべる二人の頭を撫でた。

「全部終わらせて帰ってくるから、ここで待っててくれ。そしたら美味しいご飯でも食べに行こう。ね?」
「っ……うん、待ってる」
「良い子だ。……親方、後はお願いします」
「うむ、心得た」

 深く頷いた親方に連れられ、自警団支部の建物に向かう後ろ姿を眺める。
 立ち上がり、軽く深呼吸しているとエルノールさんに小突かれた。

「子ども相手に、まるで死地に向かう兵士のようなセリフだったな」
「縁起でもないこと言うのやめてください。それはそうと、各警備地点の応援に向かうのは構いませんが、こっちでも何人か自由に行動させたい連中がいるんで許可を貰えませんか?」
「あん? そりゃ構わんが……何する気だ?」

 デバイスで通話画面を開き、耳にあてがいながら。
 首を傾げるエルノールさんの方を向いてニヤリと笑う。

「頼りになる仲間と一緒に、ニルヴァーナに集まってきてる魔物を殲滅します」

 ◆◇◆◇◆

 その日、結界装置を停止させたはずのニルヴァーナに紅い半透明の障壁が展開。
 大多数の住人が困惑する最中、外壁外周を覆い尽くすほどの複合魔法が一瞬にしてばら撒かれ、寄ってきた魔物が全て灰燼かいじんした。
 魔法が放たれる寸前、上空に三つの黒い影が浮かんでいたという噂もあり、後にこの一連の流れがニルヴァーナ七不思議の一つとして浸透することに。
 なお防衛依頼が終わった後に集まったニルヴァーナのお偉いさん方の前で、何故か正座をさせられるアカツキ荘の面々が見られたそうだ。
 “良かれと思ってやりました。ほんの出来心だったんです”。
 “俺は怒られなくてもよくね?”“知ってて止めなかった罰です”。
 などと、詳細は不明だが漏れ聞こえた内容では何やら謝罪をしていた模様。
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