自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

文字の大きさ
上 下
93 / 249
【五ノ章】納涼祭

第六十三話 学園長の呼び出し

しおりを挟む
『スキル』
 《クラス:クレバー》
 =《飛躍上達クイック・グロウ》《異想顕現アナザーグレイス
 《万■ノ結■》
 =《■血ノ■》《七魔ノ■》《護焔ノ■》《■癒ノ■》《■■ノ■》
 《魔力操作》
 《アイテムシューター》
 《高速事務作業》
 《大物殺し》

 《鍛冶師スミス:中級》
 =《魔導武具理解》《一心入魂》《完全修理》
 =《ヘヴィエンチャント》《ライトエンチャント》《最適鍛錬》
 《装飾細工師アクセデザイナー:中級》
 =《凝り性》《裁縫上手》《高速修繕》
 =《鉱石特性付与》《魔物特性付与》《特性強化》

 《錬金術師アルケミスト:中級》
 =《爆薬精製》《薬品精製》《フルーティテイスト》
 =《霊薬精製》《成分抽出》《素材合成》
 《ルーン操術師:初級》
 =《高速刻印》《能力付与》《属性付与》
 《指導者メンター:上級》
 =《戦術指導》《技巧継承》《素質開花》

 《盗賊シーフ:中級》
 =《トラップ解除》《罠利用》《罠摘出》
 =《スティール》《安全第一》《早解き》
 《魔法使いメイジ:初級》
 =《魔法看破》《アクセラレート》《コンセントレート》
 《召喚士サモナー:初級》
 =《契約召喚》《世話上手》《オーダー》
 《連舞剣士ソードダンサー:初級》
 =《フレームアヴォイド》《フレームパリィ》

 《鑑定:初級》
 =《素材看破》《解読術》《熟考理解》
 《各耐性系》
 =《出血》《痛覚》《毒》《炎》《雷》《氷》
 《身体補助系》
 =《俊足》《強靭》《器用》《不屈》《感応》

「おー…………長いわ」
「俺もそう思う」

 衣替えの季節となり、全体的に薄手の制服に切り替わり。
 ホームルーム前の、まばらに生徒が集まった二年七組の教室で。
 一つの机に集まった“アカツキ荘”の面々は、俺のデバイスを覗いていた。基本的に他人のを見るのはご法度だが、身内ならば問題ない。

「ここまで支援型クラスのスキルを高めてると壮観だな」
「鍛冶師が中級に上がったのを皮切りに他のも中級に上がったからね。補助スキルもだいぶ増えたし」

 腕を組んで唸るエリックを見上げて、改めてデバイスを見る。
 錬金術は頻繁にやっていたので、俺のクラススキルの影響もあり成長するのは時間の問題だと予想していた。
 想定外だったのは装飾細工の方。ちょっと諸事情で特殊な素材を使ったら急成長したのだ。
 知見のある人に話を聞くと、扱う素材が自身の技量を越えているにもかかわらず、無事に完成させると稀にそうなるらしい。鍛冶でも錬金術でも同じ現象が起こるようだ。
 出来た装身具アクセサリーは会心の出来だったので嬉しくもあり、これってある種のパワーレベリングでは……? とズルをした気分にもなったが。
 小さい女の子が二人、満面の笑みで身に着けているのを見たらそんな気持ちも晴れた。
 こまけぇことは気にしないに限る。

「こんなにスキルを取得してたら大変じゃないかい? どれを使おうとか迷うだろ」
「ほとんどがパッシブ系の物ですから、クロトさんがメインで使うスキルは片手で数える程度ですよ」
「ああ、それもそうか」

 流れるような水色の髪を適当にまとめて縛ったエリックの姉貴分、セリスの言葉にかんざしの鈴を鳴らしながら黒髪のポニーテールを揺らすカグヤが冷静に言う。
 二人して端正な顔に同年代より整った体型の美少女で、七組の中でもトップクラスの美貌の持ち主である。
 俺を含めたこの四人と姉弟の妹分であるユキ、七組の頼れる担任教師シルフィ先生と酒浸りのフレン学園長の七人で、アカツキ荘にて共同生活をしているのだ。
 ……改めて考えるとおかしいよな。男女比なんと二対五、肩身が狭い。
 おかげで男性陣のお風呂が日曜大工で急遽きゅうきょ設営した、屋外ドラム缶風呂に変わったりしたのだ。悪天候だと入浴不可になるが。

「文字化けのスキルも多少読めるようになったが、相変わらず意味が分からねぇな。何の効果があるんだ?」
「知らん。そんなこと考えるより返済すべき借金がある」

 口では言いつつ、不安に思う事はある。
 以前使用した《異想顕現アナザーグレイス》は厄ネタの感じがするし、文字化けスキルは単純に意味不明で怖い。国外遠征で発現した“虹の力”も詳細は不明。
 イレーネが何やら訳アリだからと個人的に調べてくれているが、未知を未知で固められた俺の身体は謎だらけである。怖い。

「入学金の返済、あとどれくらい残ってるんだっけ?」
「割と頑張って一〇〇〇万メル。この調子で続ければ二か月後くらいには返せるかな」
「ただ日用品や食費代は毎日掛かる。装備のメンテナンス……はクロトがやってくれるおかげで、それなりに節約できてるとはいえ気が遠くなるな」
「……私達も手伝いはしてますが、やはり時間が掛かるものですね」
「額が額だからねぇ、迷宮の瓦礫撤去費用も本当ならこれくらいだったみたいだし。でも一人で返してた頃よりずっと楽だから、根気よくいこ──」

 ……ピーンポーン、パーンポーン。
 どこからともなく響いた校内放送の音に身体が強張こわばる。

『二年七組アカツキ・クロトくん、学園長がお呼びです。至急、学園長室に向かってください』
「出たよちくしょうめ。朝に伝えればいいのに登校してからわざわざ呼ぶなよ……」
「無理だろ。だってあの人、今朝二日酔いでダウンしてたじゃん」

 四人が揃ってため息を落とす。これまでの生活で“アカツキ荘”のメンバーは、学園長の痴態を見てしまっているからだ。
 酒を浴びる、愚痴りまくる、有り金を溶かしたような表情でソファに座るなど。
 ニルヴァーナ最高権力者の立場もあって気苦労は多いから、家でくらい羽目を外したいのだろう。その気持ちは痛いほどわかる。
 でも限度があると思うんですよ、毎日酔い覚ましの薬を作らされるんですよ、飲んでる酒に対応して用法容量変えて作るから面倒なんですよ。勘弁して。

「はあ……まあ、お弁当渡し忘れてたし丁度いいや。行ってきます」
「おう。また後でな」

 見送る三人に手を振って教室を出る。すると、廊下の陰から一人の女子が飛び出し、どこかへ走り去っていった。
 ……あの後ろ姿、配達の時に助けたヤツだな。こんな所で何をやってたんだ?
 ふと湧いた疑問に首を傾げるが、とにかく学園長の元へ急ごう。

 ◆◇◆◇◆

「あっ、クロト君だ」
「ああ、ノエル会長。おはよう」

 お弁当を片手に学園長室のある階に上がり、廊下を曲がろうとしてバッタリ出会った。元気よく手を挙げてセミロングの銀髪を揺らし、寄ってくる。
 彼女は実力者が勢揃いしている生徒会のトップ、学園が誇る最強の学生冒険者──ノエル・ハーヴェイであり、俺と同様に魔剣の適合者だ。
 ある意味、印象的な初対面であった中間テスト最終日。アカツキ荘の前で膝を抱えていた本人から“自分は敵ではない”と宣言された。

 安易に信じるのもどうかと思ったが、後日カラミティの話題を出した途端に飛び出る奴らへの文句を耳にし、ちゃんと味方であると再認識。そこから顔を合わせる機会も増えた。
 しかし外部の依頼を要請される彼女は基本的に学園にはいない。こうして挨拶するのも五日ぶりくらいだ。
 あまり悠長に話してる時間もないので、彼女の持つ魔剣が何の異能かもよく分かっていない。本人が言うには“地味な異能”らしいが。

「会長も呼び出し受けたの?」
「ううん、ボクは依頼完了の書類を提出しに来ただけ。頼まれた物は全部終わらせたから、ようやくゆっくりできそうだよ」
「そうかぁ……見た感じすっごいやつれてるから、ちゃんと寝た方がいいよ」
「ほんと? うーん、西へ東へ忙しかったしなぁ。保健室で休もうかな」
「そして授業を受けないから勉強遅れて期末で赤点を取るんだ」
「やめて、マジでやめて。ただでさえ中間で成績悪くて周りに白い目で見られてるのに、そんなこと言わないで!」

 赤い瞳を歪ませ、頭を抱えながら階段を下りていく会長を見送る。
 一応、彼女もカラミティに接触され、狙われる側の存在。学園最強だとはやし立てられても、あんな風に学業で悩む姿は学生らしい。
 生徒会長の激務をこなし、生徒や教師に頼り頼られ、何事にも真摯しんしに取り組む姿は見習いたいものだ。

「っと、感心してる場合じゃないや。学園長? 来たよ」
「はーい、どうぞ」

 扉をノックして、返答を聞いてから入る。
 調度品の飾ってある棚や観葉植物、来客用のソファにテーブルが置かれた部屋の奥に。
 執務机の上に山積みされた書類を生気の無い瞳で見つめるフレンがいた。

「うわっ。これ全部、会長がやった依頼か?」
「いや、自警団からの注意喚起とか商会からの嘆願書で半々くらいよ。最近なんだか治安が悪くなってるのよね、柄の悪い連中が増えてるっていうか」
「らしいね。自警団の見回りを手伝ってる時に団員がぼやいてたよ」
「人的被害が出る前に対処できてるからいいけど、商会が保有する建物の破損が目立ち始めたみたいでね。なんとか原因を突き止められればいいんだけど……」

 眉根を寄せた顔を揉みほぐし、咳払いを一つ。

「まあいいわ、君を呼んだ理由とは関係ないし。それよりも今月の特待生依頼よ」

 やっぱりか。的中した予感に項垂うなだれる。
 俺が学園に所属する条件として課せられた役割、“特待生”。
 お金も戸籍も実績も無い凡人を継続して編入させる為に、月ごとに学園長や教師から言い渡される依頼をこなし、存在価値を上げる──いわば内申点稼ぎのようなものだ。
 先月の国外遠征は月初めに言われたのに、この時期になってもまだ言われなかったからおかしいとは思ってたんだよな。
 首筋を撫でながら顔を上げると一枚の書面が差し出される。学園の年間行事表だ。

「今月の終わりに納涼祭っていう、街も学園も巻き込んだお祭りを三日間にかけて開催するのよ。君に分かりやすく言うなら大規模な文化祭ってところかしら。初等部も中等部も高等部も、生徒主導で企画して出店を開くのよ」
「へぇ……夏に長期休みがあるのは知ってたけど、その直前にこんな行事があるのか」

 俺がこの世界の人間でない事を知る学園長の補足を聞き、改めて行事表を見下ろす。
 “納涼祭”……これから来る厳しい夏に向けてニルヴァーナ全体でバカ騒ぎして、熱量に熱量をぶつけて相殺し、暑さに立ち向かおうという趣旨の祭りだそうだ。
 日本各地で行われるのとは少し目的が違うが、向こうでは七月~八月の間。
 特にお盆と重なるぐらいで開催される事の多い祭りだ。そう考えるとこちらの納涼祭はだいぶ早いな。
 他国でも認知されているようで、大勢の人がニルヴァーナに訪れるのだとか。普段から相当の賑わいを見せる大通りメインストリートはいつも以上に騒々しくなるらしい。商売人にとっては稼ぎ時だな。
 ……納涼祭が近い為、空気に当てられた人達が暴動まがいの行動を起こしてるのでは? とも思ったが。

「毎年そういう問題が起きなかった訳ではないわ。でも、まだ準備すら始めてない今日の時点で去年の三倍は被害報告が来ている……さすがに異常よ」

 書類の束を叩き、フレンは細く息を吐く。例年にない事態だから自警団も警戒し、学園の方に注意を促しているんだな。
 不用意に路地裏へ入り込まないように。
 不審な様子の人がいたらすぐさま自警団へ通報を。
 寮住まいでない初等部や中等部の生徒は明るい時間に帰宅すること。
 他にも様々な要項が書かれた書類を流し見てフレンへ返す。

「話は戻して特待生依頼についてだけど──納涼祭において二年七組の出店をどの組よりも盛り上げなさい」
「……遠征と比べて随分と毛色が違うような……」
「でも重要な事よ? 納涼祭で得た顧客はニルヴァーナ、引いては学園を評価し関心を深める。さらに人が来れば来るほど各店舗の売り上げは増えるし、その組で稼いだ分は打ち上げに使ってもいい」

 なるほど、学園らしい自由なやり方だ。

「はぁー……とりあえず、今回の依頼では大きなケガしなくて済みそうで安心したよ」
「遠征から帰ってきた君を見た時の衝撃は未だに忘れてないわ。全身包帯だらけって何よ、何したらそんな状態になるのよ」
「文句はグリモワールの頭のおかしい企業に言って。俺は悪くない」

 呆れた顔でこめかみを押さえるフレンにお弁当を手渡す。
 中身は簡単なサンドイッチとデザートの果物。仕事に追われる立場の彼女にとって、手早く食べられる料理はありがたいだろう。
 受け取って、拝むような仕草で机の下に仕舞う。そうしているとホームルーム開始の予鈴が鳴り、教室に戻るように言われた。
 げっそりとした表情で書類に手をつけるフレンに苦笑し、部屋を出る。

「納涼祭を盛り上げる、か……」

 七組に向かう道中、頭に思い浮かぶのは中学・高校の文化祭。
 中学の頃は音楽コンクールだ演劇だの発表会のような物がほとんどで、お祭り感は無かった。事故で入院して参加できなかった時もあったし。
 かといって高校時代は何故か出店の売り上げを盗んだとあらぬ疑いをかけられ、真犯人を捕まえたにもかかわらず金に目が眩んだ強盗だ、クソ野郎だと罵倒されて散々だった記憶しかない。仲の良いクラスメイトや教師が説得してくれたおかげで、クラスの雰囲気が悪化する事は無かったが。

 総じて“楽しかった”と心から思えるような行事ではなかった。
 だがこの世界では、この学園ではどうだろうか。今まで経験した事の無い面白さを感じられるだろうか。
 依頼だから、という意識はもちろんあるが……折角の祭りを存分に楽しみたい。その為に俺が出来る事を可能な限りやろう。
 胸に湧く高揚感を抑えたまま、足早に廊下を進み。

「まずは七組の出し物を決めないとな」

 窓から見上げた空は、まだ朝だというのに。
 夏らしい大きな雲を浮かべていた。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~

むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。 ☆10/25からは、毎日18時に更新予定!

処理中です...