声を聞いて。上

海外にて。

180

真人「留奈、昨日はちゃんと寝れた？」


真人と電車にゆられながら
向かう先は空港。
今日から私はだっちゃんのPVに
出演のため海外に行く。

真人が空港まで見送りしてくれるというので
お言葉に甘えて来てもらった。


空港に着くとスタッフさんと合流する。
いよいよなんだなと思い
楽しみと不安で半分半分な気持ちでいた。


「おはようございます...」


この声はと思い振り返ると
まだ寝起きの用でねむそうな
だっちゃんの姿があった。


「時間ギリギリですよ！」


そう言ってプロデューサーに
少し怒られつつも
揃ったので、いよいよ飛行機に向かう。


真人「あの...」


そう言って真人がだっちゃんの前に立つと


真人「留奈のこと、よろしくお願いします！」


そう言って深々と頭を下げていた。


「もちろん！まかせて！」


だっちゃんは真人の肩をポンポンと叩くと
飛行機へ向かっていく。


真人「留奈、頑張ってこいよ？」


留奈「ありがとー！頑張るよ！」


そう言って
真人から元気をもらい
私も飛行機へと向かった。