声を聞いて。上

miro

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体育祭が

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「位置について...よ~いドン!」


ピストルの合図とともに
無事に対抗リレーが、始まった。


この時だけは、組など関係なく
自分の部活を応援するもの
好きな人を応援するもの
に分かれる。


私の部活はビリから数えた方が早かった。

莉緒「文化部は体育会系には適わないよね。」

そう言いながらも
部活のメンバーの応援をしていた。


留奈「部活によって、ゴーグルつけたりとか、意外とユニフォーム知らなかったりしたから面白いね。」


そう言って莉緒と楽しく話していた。


そしていよいよ
アンカーの番が近ずいていた。


莉緒「そろそろ真人くんじゃない?」


留奈「そうだ!」


莉緒「今年は、ダンス部とハンドボール部が接戦だね。」


今の順位は
1位ハンドボール部
2位ダンス部
3位サッカー部
の順になっている。


だがハンドボール部の方が
少しリードしていた。


「お願い!頑張って!」

私は心の中で応援した。


ついにバトンはアンカーの手に

観客席の熱もヒートアップしていた。
「真人ー!!いけーーー!!!」


「海斗くん頑張って!!」

いろんな声が飛び交う。




莉緒「海斗くんって子早くない?」


莉緒に言われて見ると確かに今まで走った人の中でも、ぐんを抜く速さだった。
でも私は、真人に勝ってほしい。
私は椅子の上に乗り
周りよりも少し体半分ぐらい出た状態になり


留奈「まなとーーーー!!勝って!!!!」


私に出せる最大限の声で叫んだ!



莉緒「これが愛の力か。笑」


莉緒が下でそんなこと言っていたのを
私は気が付かなかった。


私の声が届いたのか
それはわからないが
真人のスピードが上がってきた。


真人と海人くんの接戦になってきた


留奈「まなとー!!いけるよーーーーー!」



「パンッパンッ!!」


アンカーのゴールと共に
ピストルの音が鳴った。


莉緒「今のどっち?」


留奈「私もわからない。」


最後は
真人と海斗くんの接戦だった。

なにやら、審査員と先生達で
会議になっていた。



少しするとアナウンスがかかる。





「ただいまの勝負、判定の結果...
       1位ダンス部、2位ハンドボール部...」


そのアナウンスと共に
ダンス部のみんなは飛び跳ねて
喜びあっていた。


私も嬉しくて思わず
笑顔がこぼれた。
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