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水性顔料ゲルインクボールペン
三菱鉛筆 シグノ307
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[種別]ノック式水性顔料ゲルインクボールペン
[ボール径]0.38/0.5/0.7mm(全3色)
[純正芯]
UMR-83E/85E/87E(全長112.0mm 軸径6.0mm)
[互換芯]
三菱鉛筆 UMR-8(全長112.0mm 軸径6.0mm)
三菱鉛筆 SXR(全長111.5mm 軸径4.4mm バネ留め径6.0mm)
ゼブラ JF芯(全長111.1mm 軸径6.1mm)
ぺんてる KFRN、LR/LRN、KLR(全長112.0mm 軸径6.0mm)
サクラクレパス R-GBP(全長112.0mm 軸径5.0mm)
[使用不可]
PILOT LG2RF、LP2RF(全長110.5mm 軸径6.2mm 形状は酷似しているが互換性無し)
ゼブラ EQ芯(全長111.0mm 軸径4.4mm 長さが足りない)
[コメント]
新素材のセルロースナノファイバーを配合したインクを使用しているのが特徴の水性顔料ボールペン。このインクはエナージェルを越える滑らかさと、エナージェル並の速乾性を誇り、その上顔料インクのために耐水性にも優れているという、とんでもない性能を誇る。
このペンの筆記抵抗の少なさはすさまじく、筆記抵抗を低減したことがウリだったRT1とは別次元で、スリッチやエナージェルをも凌ぐ。
これはメリットとも言えるが、デメリットとも言えるかもしれない。滑りすぎて書きにくい、という場合もあり得る。
また、速記対応ということで、速記してもかすれないことがウリだが、その副作用として速乾性も有している。速乾性については、エナージェルに比べると少し遅い。充分速乾と言えるが、左利きだとこの乾き速度では物足りないのかもしれない。
このペンの最大の利点は、エナージェル並みの性能を、顔料インクで実現した、ということだろう。エナージェルやサラサドライは、速乾性という点では優れているものの、染料インクのために耐水性に難があった。しかしこのペンのインクは顔料インクなので、汗や雨などで裏抜けが発生しない点に優位性がある。耐水・耐アルコール実験の結果については後述。
インクの色は3色。0.5mmと0.7mmのみのラインナップだが、筆記抵抗の少なさは極細ペンの方が恩恵が大きいので、0.38mmや0.28mmが出てくると驚異的な性能になるだろう。
また、このリフィルはUMR-8と同じ形状で、つまり、ジェットストリームやシグノRTをはじめ、多くの軸と互換性を持っている。
軸は無骨な見た目で、ジェットストリームやパワータンク(スタンダード)と似ている。持った感じなどもジェットストリームと似ていて、やや持ち手が太め。ただ、リフィルの互換性が高いので、軸が気に入らなければ好きなものと入れ替えればいいだけだろう。特にエナージェル フィログラフィの替え芯候補としては最有力のひとつ。
このペンの最大の欠点は、名前だろう。シグノ207の中身はUMR-8、要するに中身はシグノRTで、軸のデザインが異なるペンでしかなかった。そのため「シグノ307」という名前では「またシグノの派生品か」という印象しか残らず、試し書きすらする気にならない。せめて新型インクを使用していることがわかるネーミングにすればいいのにと思う。
滑りすぎることをどう評価するかがポイントになりそうだが、ありそうで無かった速乾顔料インクというだけでも貴重。名前だけが本当に惜しい。
2016年11月に、ついに0.38mmが登場。0.5mmでは滑りすぎる筆記抵抗の少なさが、このボール径になるとちょうど良くなり、速乾性も向上する(0.5mmよりも出すインクが少なくなるので)。色数が少ないことを除けば、0.38mmゲルインクボールペンの最高峰だろう。
[耐水・耐アルコール実験]
ツイストリングノートの紙にシグノ307 0.38mmで筆記し、10分後にアルコール、水に漬けて軽くこすった結果。一番下は、10時間後に水に漬けてこすった結果。いずれも、上がアルコール、水に漬ける前で、下が漬けた後に乾かしたもの。
耐アルコール性能については文句なく、にじみも裏抜けもない。一方で耐水性については、シグノやサラサなどの顔料ゲルインクほどではないらしく、書いてすぐだとにじみと裏抜けが出てしまう(シグノやサラサなどの一般的な顔料ゲルインクなら、10分も放置すれば完全な耐水性を得る)。ただし、10時間経過時にはほとんどにじみはなくなり、抜けも多少あるものの、気になるほどではない程度まで落ち着いた。これはPILOTのジュースの特性と似ている。ジュースも顔料インク使用だが、保湿成分を混ぜている影響か、完全に定着するまでに24時間程度かかる。
[ボール径]0.38/0.5/0.7mm(全3色)
[純正芯]
UMR-83E/85E/87E(全長112.0mm 軸径6.0mm)
[互換芯]
三菱鉛筆 UMR-8(全長112.0mm 軸径6.0mm)
三菱鉛筆 SXR(全長111.5mm 軸径4.4mm バネ留め径6.0mm)
ゼブラ JF芯(全長111.1mm 軸径6.1mm)
ぺんてる KFRN、LR/LRN、KLR(全長112.0mm 軸径6.0mm)
サクラクレパス R-GBP(全長112.0mm 軸径5.0mm)
[使用不可]
PILOT LG2RF、LP2RF(全長110.5mm 軸径6.2mm 形状は酷似しているが互換性無し)
ゼブラ EQ芯(全長111.0mm 軸径4.4mm 長さが足りない)
[コメント]
新素材のセルロースナノファイバーを配合したインクを使用しているのが特徴の水性顔料ボールペン。このインクはエナージェルを越える滑らかさと、エナージェル並の速乾性を誇り、その上顔料インクのために耐水性にも優れているという、とんでもない性能を誇る。
このペンの筆記抵抗の少なさはすさまじく、筆記抵抗を低減したことがウリだったRT1とは別次元で、スリッチやエナージェルをも凌ぐ。
これはメリットとも言えるが、デメリットとも言えるかもしれない。滑りすぎて書きにくい、という場合もあり得る。
また、速記対応ということで、速記してもかすれないことがウリだが、その副作用として速乾性も有している。速乾性については、エナージェルに比べると少し遅い。充分速乾と言えるが、左利きだとこの乾き速度では物足りないのかもしれない。
このペンの最大の利点は、エナージェル並みの性能を、顔料インクで実現した、ということだろう。エナージェルやサラサドライは、速乾性という点では優れているものの、染料インクのために耐水性に難があった。しかしこのペンのインクは顔料インクなので、汗や雨などで裏抜けが発生しない点に優位性がある。耐水・耐アルコール実験の結果については後述。
インクの色は3色。0.5mmと0.7mmのみのラインナップだが、筆記抵抗の少なさは極細ペンの方が恩恵が大きいので、0.38mmや0.28mmが出てくると驚異的な性能になるだろう。
また、このリフィルはUMR-8と同じ形状で、つまり、ジェットストリームやシグノRTをはじめ、多くの軸と互換性を持っている。
軸は無骨な見た目で、ジェットストリームやパワータンク(スタンダード)と似ている。持った感じなどもジェットストリームと似ていて、やや持ち手が太め。ただ、リフィルの互換性が高いので、軸が気に入らなければ好きなものと入れ替えればいいだけだろう。特にエナージェル フィログラフィの替え芯候補としては最有力のひとつ。
このペンの最大の欠点は、名前だろう。シグノ207の中身はUMR-8、要するに中身はシグノRTで、軸のデザインが異なるペンでしかなかった。そのため「シグノ307」という名前では「またシグノの派生品か」という印象しか残らず、試し書きすらする気にならない。せめて新型インクを使用していることがわかるネーミングにすればいいのにと思う。
滑りすぎることをどう評価するかがポイントになりそうだが、ありそうで無かった速乾顔料インクというだけでも貴重。名前だけが本当に惜しい。
2016年11月に、ついに0.38mmが登場。0.5mmでは滑りすぎる筆記抵抗の少なさが、このボール径になるとちょうど良くなり、速乾性も向上する(0.5mmよりも出すインクが少なくなるので)。色数が少ないことを除けば、0.38mmゲルインクボールペンの最高峰だろう。
[耐水・耐アルコール実験]
ツイストリングノートの紙にシグノ307 0.38mmで筆記し、10分後にアルコール、水に漬けて軽くこすった結果。一番下は、10時間後に水に漬けてこすった結果。いずれも、上がアルコール、水に漬ける前で、下が漬けた後に乾かしたもの。
耐アルコール性能については文句なく、にじみも裏抜けもない。一方で耐水性については、シグノやサラサなどの顔料ゲルインクほどではないらしく、書いてすぐだとにじみと裏抜けが出てしまう(シグノやサラサなどの一般的な顔料ゲルインクなら、10分も放置すれば完全な耐水性を得る)。ただし、10時間経過時にはほとんどにじみはなくなり、抜けも多少あるものの、気になるほどではない程度まで落ち着いた。これはPILOTのジュースの特性と似ている。ジュースも顔料インク使用だが、保湿成分を混ぜている影響か、完全に定着するまでに24時間程度かかる。
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