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低粘度油性ボールペン
トンボ鉛筆 リポータースマート
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[種別]ノック式多色低粘度油性ボールペン
[ボール径]0.5/0.7mm(全4色 黒、赤、青、緑)
[純正芯]
BR-CL(0.7mm), BR-CLE(0.5mm) (全長88mm 軸径3.0mm)
[互換芯]
セーラー 18-1067(全長88mm 軸径3.0mm)
[備考]
プレフィールのリフィルは長さを調整すれば入る。
スタイルフィットのリフィルも長さ調整で入るが、若干太いため、填める際にノック部のスプリングに引っかかって破損させる可能性があるため非推奨。
[コメント]
主要国産メーカーでは最後に登場した、トンボ鉛筆の繰り出す対ジェットストリーム低粘度油性ボールペン。多色ボールペンのみのリリースという点が特殊。2色、3色、4色とあり、軸の形状については全て共通。ボール径は0.7mmと0.5mm。
名前の「スマート」はトンボの低粘度インクである「スマートインク」から来ており、軸がスマートという意味ではない。つまり、旧来のリポーターは油性インク使用で、リポータースマートは低粘度油性インク使用、ということ。
このボールペンの特徴は、インクよりは軸のほうにあって、金属クリップ、色ごとに形状の異なるノック(目で確認しなくても目的の色を出せる)、安価な多色軸にしては細めで持ちやすい類に入るグリップと、軸の完成度は他社の追従を許さない上に安い。機能面に限って言えば、変な高級軸を買うくらいなら、これを買って芯を入れ替えた方がよっぽど良かったりする。
理屈の上では、軸径さえ合えば、長さ調整することでどんなリフィルでも入るのだが、カタログ上では同じ軸径3.0mmでも微妙にサイズが異なることがあり、細すぎて填まらなかったり、太すぎてノック機構のスプリングにリフィルが引っかかり、破損させてしまう可能性があるので注意。私が試した中では、スタイルフィットはスプリングを破損させる可能性があるため非推奨。
一方、インクについては、あまり滑らかではないアクロボールよりも硬めで、旧油性より少し低粘度といった程度のもの。0.7mmはこれでもなかなか快適だが、0.5mmだと少し抵抗が気になる人も出てくるかと思う。旧油性のカリカリ0.5mmよりはこれでもマシな方とは言えるのだが。
筆跡は濃くてはっきりしている。この点はアクロボールよりも優れており、ジェットストリームなどと同等となる。ただしその分、裏写りしやすいので、薄い紙に両面使って筆記するには注意を要する。コクヨのキャンパスノートくらいの紙質で、気になる人には気になる程度には筆跡が裏からでも見える。
また、低粘度と言うわりにさほど低粘度でないこともあり、ダマは普通に生じる。それ以上に問題なのはインクが糸を引くことがある点。ゼブラのスラリもインクの出過ぎ傾向があるが、リポーターはよりこの傾向が強い。かすれは書き始めに若干起きる(これは仕方ない)以外はほとんどない。
耐水、耐アルコール性能は良好。耐アルコール性能がこの程度ということは、仮に経年劣化で油分と塗料(メーカーでは顔料と言っているが、染料も入っているような気がする)が分離しても、さほど酷いことにはならないだろうとも言えるわけである。ただ、劣化しなくても裏移りしがちなので、薄い紙を両面使う際には適していない。
画像は耐アルコールの実験結果。他のボールペンの実験と同じく、リヒトラブのツイストリングノートの紙に筆記したものを24時間放置した後、アルコールをつけて軽くこすった結果。
わずかな滲み(ほとんど気にならない)と、若干の裏抜けがあった。裏抜けの具合はアクロボールやパワータンクよりもやや良好。全く裏抜けしないわけではないが、まともな紙質のノートなら気にならないレベル。
ライバルとの比較については、基本的にはこの軸を使いたいかどうかの一点にかかってくるように思う。スマートインクの性能は他社の低粘度油性と比べると見るべき点がないが、リポーター軸の純正芯というだけで充分な価値があると考える人もいるだろう。
[ボール径]0.5/0.7mm(全4色 黒、赤、青、緑)
[純正芯]
BR-CL(0.7mm), BR-CLE(0.5mm) (全長88mm 軸径3.0mm)
[互換芯]
セーラー 18-1067(全長88mm 軸径3.0mm)
[備考]
プレフィールのリフィルは長さを調整すれば入る。
スタイルフィットのリフィルも長さ調整で入るが、若干太いため、填める際にノック部のスプリングに引っかかって破損させる可能性があるため非推奨。
[コメント]
主要国産メーカーでは最後に登場した、トンボ鉛筆の繰り出す対ジェットストリーム低粘度油性ボールペン。多色ボールペンのみのリリースという点が特殊。2色、3色、4色とあり、軸の形状については全て共通。ボール径は0.7mmと0.5mm。
名前の「スマート」はトンボの低粘度インクである「スマートインク」から来ており、軸がスマートという意味ではない。つまり、旧来のリポーターは油性インク使用で、リポータースマートは低粘度油性インク使用、ということ。
このボールペンの特徴は、インクよりは軸のほうにあって、金属クリップ、色ごとに形状の異なるノック(目で確認しなくても目的の色を出せる)、安価な多色軸にしては細めで持ちやすい類に入るグリップと、軸の完成度は他社の追従を許さない上に安い。機能面に限って言えば、変な高級軸を買うくらいなら、これを買って芯を入れ替えた方がよっぽど良かったりする。
理屈の上では、軸径さえ合えば、長さ調整することでどんなリフィルでも入るのだが、カタログ上では同じ軸径3.0mmでも微妙にサイズが異なることがあり、細すぎて填まらなかったり、太すぎてノック機構のスプリングにリフィルが引っかかり、破損させてしまう可能性があるので注意。私が試した中では、スタイルフィットはスプリングを破損させる可能性があるため非推奨。
一方、インクについては、あまり滑らかではないアクロボールよりも硬めで、旧油性より少し低粘度といった程度のもの。0.7mmはこれでもなかなか快適だが、0.5mmだと少し抵抗が気になる人も出てくるかと思う。旧油性のカリカリ0.5mmよりはこれでもマシな方とは言えるのだが。
筆跡は濃くてはっきりしている。この点はアクロボールよりも優れており、ジェットストリームなどと同等となる。ただしその分、裏写りしやすいので、薄い紙に両面使って筆記するには注意を要する。コクヨのキャンパスノートくらいの紙質で、気になる人には気になる程度には筆跡が裏からでも見える。
また、低粘度と言うわりにさほど低粘度でないこともあり、ダマは普通に生じる。それ以上に問題なのはインクが糸を引くことがある点。ゼブラのスラリもインクの出過ぎ傾向があるが、リポーターはよりこの傾向が強い。かすれは書き始めに若干起きる(これは仕方ない)以外はほとんどない。
耐水、耐アルコール性能は良好。耐アルコール性能がこの程度ということは、仮に経年劣化で油分と塗料(メーカーでは顔料と言っているが、染料も入っているような気がする)が分離しても、さほど酷いことにはならないだろうとも言えるわけである。ただ、劣化しなくても裏移りしがちなので、薄い紙を両面使う際には適していない。
画像は耐アルコールの実験結果。他のボールペンの実験と同じく、リヒトラブのツイストリングノートの紙に筆記したものを24時間放置した後、アルコールをつけて軽くこすった結果。
わずかな滲み(ほとんど気にならない)と、若干の裏抜けがあった。裏抜けの具合はアクロボールやパワータンクよりもやや良好。全く裏抜けしないわけではないが、まともな紙質のノートなら気にならないレベル。
ライバルとの比較については、基本的にはこの軸を使いたいかどうかの一点にかかってくるように思う。スマートインクの性能は他社の低粘度油性と比べると見るべき点がないが、リポーター軸の純正芯というだけで充分な価値があると考える人もいるだろう。
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