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第20話 荒野のカップメン
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その町は、荒野を東西に走るトレイルに、しがみつくようにして生き延びていた。道を行き交う商隊目当てに、宿や休憩所が建ち並ぶ。
しかし、鉄道網が大陸中に張り巡らされていく中、町も乾いた荒野の中で立ち枯れ、萎れようとしている。
そんなしょぼくれた町の昼食時。地元の労働者や、荷運びの途中で立ち寄った者達が食事を取るために集まるサルーンのスイングドアが、軋んだ音を立てる。
日常的なその音の中に、常連客の何人かは、早くも違和感を聞き取った。
続いて、普段と違う空気が店内に流れ込んで来る。客の多くが異物の到来を嗅ぎつけ、一斉に振り返る。
店に入ってきたのは、明らかによそ者だった。砂色のテンガロンハットを目深に被り、埃っぽいダスターコートに両手を突っ込んだ長身の男。
賑わいのあったかつての頃ならともかく、今となってはよそ者は珍しい。ここを訪れるのは決まった面子だけである。
男は、客たちの刺すような視線に動じることなく、まっすぐにカウンターへと向かい、一番端の席に腰掛けた。
「ご注文は?」
マスターの問いに、男はポケットから右手を出し、硬貨を親指で弾く。そして低い声で言った。
「カップラーメン」
店内が静まりかえった。カウンターテーブルの上で硬貨が踊る音だけが、店内に響く。その音の間隔が狭まり、ついには硬貨がテーブルに横たえると、完全な静寂が訪れる。
そのとき、テーブルを叩く音がした。そして、客の一人が立ち上がる。
その客は黒っぽい服で全身を覆った、筋肉質の男だった。鋭い目も、もじゃもじゃとした口髭も黒い。髪も黒かったが、唯一、頭頂部だけは禿げ上がっている。
男は肩をいからせ、威嚇するようにゆっくりと、よそ者の方へと歩み寄ってきた。
「あんた、カップラーメンを頼んだか?」
「ああ」
男は髭もじゃに視線を向け、短く答える。男は動じる風でもなく、世間話でもするように言った。
「ダシは?」
髭もじゃは重ねて訊く。
「豚骨醤油」
男の答えに、髭もじゃは鋭い目つきをさらに刃物のように鋭く細めた。男を真正面から睨み付ける。
一方、男は平然と、その顔を見つめ返している。
どのくらい、そうしていただろうか。客達にとっては永遠に感じる長い沈黙の後、髭もじゃは顎をしゃくって店の出口を指した。
「表へ出な」
そう言って、髭もじゃは店の外へと向かう。
少し遅れて、男も付いていく。
店の外に出ると、通りの中央にはテーブルが置かれていた。通りにはテーブルを遠巻きに囲むように、野次馬が出来ている。テーブルにはカップメンがひとつ。
そして、テーブルの一端には、一人の男が立っている。
緑の羽根をあしらった白いキャトルマンを被り、白のベスト、白のズボンを着た男。服の上には土色のポンチョを羽織っている。
白キャトルマンの男は、店から出てきたテンガロンハットの男を見上げると、言った。
「よう」
テンガロンハットの男は無言で店の階段を下り、通りに出て、テーブルを挟んで白キャトルマンの男の前に立つ。
二人はしばらく、無言で相手を睨み合っていた。
やがて、視線を逸らしたのは白キャトルマンの男だった。視線を落とし、口元を笑みで歪める。
「正直なところ、豚骨醤油ラーメンは俺の趣味じゃない。だが、約束だからな。用意してきた」
テンガロンハットの男は、テーブルに置かれたカップメンを見た。サンライズ社の豚骨醤油ラーメン。
――と。白キャトルマンの男が動いた。目にも留まらぬ早さでカップふたを半分はがし、粉末スープの封を切ってカップに投入、香味オイルなどの後入れの袋を指で挟んで取り出したと思ったら、ホルスターから見事な装飾が施されたロングバレルの水筒を抜き、カップに湯を注ぐ。
そして、気付いたときには、ふたの上に後入れの袋と割り箸を置いて閉じていた。水筒はすでにホルスターに戻っている。
「ところで」
茹で上がりを待つ間に、白キャトルマンの男が言った。
「突然いなくなっちまったのはなぜなんだ? あんた、わざわざ俺を探してまで奢ってもらいたかったんだろ?」
「そうだ」
テンガロンカットの男が答える。そして――珍しく、静かに笑いながら言った。
「だが、あんたに奢ってもらおうとすると、なぜか邪魔が入るらしくてな」
「ほう?」
白キャトルマンの男の疑問の声。
テンガロンハットの男は、懐に手をやった。して、何かを取り出し、テーブルに置く。
――保安官のバッジだった。
白キャトルマンの男は、そのバッジを取り上げた。
「これは?」
「キリングに雇われていた、小ネズミみたいな奴がいたんだが、そいつがどさくさに紛れて持ち逃げしようとしていたのさ。見つけるのになかなか手間取ったが、なんとか州境を越える前には捕まえた」
「なるほど。そういうことか」
と。テンガロンハットの男は、カップメンに手を伸ばし、ふたの上に乗っている割り箸と袋を指に挟むと、ふたを開けた。そして、ゆっくりと丁寧に、袋をひとつずつ指で切っては、ラーメンに投入していく。
豚骨醤油の甘く香ばしい香りが辺りに漂う。
男はスープを混ぜると、最後に、胡椒の袋の封を切って、上に振りかけた。そして、割り箸を片手で割ると、麺をすする。
見物に来ていた野次馬達は、普段の決闘とは違った様相に、ざわつき始めていた。そんなことは意に介さず、テンガロンハットの男はラーメンを食し、白キャトルマンの男はその様子を見つめる。
「これからどうするんだ? 名無しさんよ」
食べ終わろうという頃。白キャトルマンの男が言った。
テンガロンハットの男は、空になったカップと割り箸をテーブルに置くと、一息ついて、言った。
「決めちゃいないさ。道を進むだけだ」
「そうか」
テンガロンハットの男は白キャトルマンの男に背を向けると、野次馬を掻き分け、通りを歩いて行く。
そのまま男は町を抜け、荒野へと戻った。
太陽が容赦なく照りつけ、気怠い熱気を帯びた風が乾いた砂を含んで吹き抜ける、不毛の大地へ。
しかし、鉄道網が大陸中に張り巡らされていく中、町も乾いた荒野の中で立ち枯れ、萎れようとしている。
そんなしょぼくれた町の昼食時。地元の労働者や、荷運びの途中で立ち寄った者達が食事を取るために集まるサルーンのスイングドアが、軋んだ音を立てる。
日常的なその音の中に、常連客の何人かは、早くも違和感を聞き取った。
続いて、普段と違う空気が店内に流れ込んで来る。客の多くが異物の到来を嗅ぎつけ、一斉に振り返る。
店に入ってきたのは、明らかによそ者だった。砂色のテンガロンハットを目深に被り、埃っぽいダスターコートに両手を突っ込んだ長身の男。
賑わいのあったかつての頃ならともかく、今となってはよそ者は珍しい。ここを訪れるのは決まった面子だけである。
男は、客たちの刺すような視線に動じることなく、まっすぐにカウンターへと向かい、一番端の席に腰掛けた。
「ご注文は?」
マスターの問いに、男はポケットから右手を出し、硬貨を親指で弾く。そして低い声で言った。
「カップラーメン」
店内が静まりかえった。カウンターテーブルの上で硬貨が踊る音だけが、店内に響く。その音の間隔が狭まり、ついには硬貨がテーブルに横たえると、完全な静寂が訪れる。
そのとき、テーブルを叩く音がした。そして、客の一人が立ち上がる。
その客は黒っぽい服で全身を覆った、筋肉質の男だった。鋭い目も、もじゃもじゃとした口髭も黒い。髪も黒かったが、唯一、頭頂部だけは禿げ上がっている。
男は肩をいからせ、威嚇するようにゆっくりと、よそ者の方へと歩み寄ってきた。
「あんた、カップラーメンを頼んだか?」
「ああ」
男は髭もじゃに視線を向け、短く答える。男は動じる風でもなく、世間話でもするように言った。
「ダシは?」
髭もじゃは重ねて訊く。
「豚骨醤油」
男の答えに、髭もじゃは鋭い目つきをさらに刃物のように鋭く細めた。男を真正面から睨み付ける。
一方、男は平然と、その顔を見つめ返している。
どのくらい、そうしていただろうか。客達にとっては永遠に感じる長い沈黙の後、髭もじゃは顎をしゃくって店の出口を指した。
「表へ出な」
そう言って、髭もじゃは店の外へと向かう。
少し遅れて、男も付いていく。
店の外に出ると、通りの中央にはテーブルが置かれていた。通りにはテーブルを遠巻きに囲むように、野次馬が出来ている。テーブルにはカップメンがひとつ。
そして、テーブルの一端には、一人の男が立っている。
緑の羽根をあしらった白いキャトルマンを被り、白のベスト、白のズボンを着た男。服の上には土色のポンチョを羽織っている。
白キャトルマンの男は、店から出てきたテンガロンハットの男を見上げると、言った。
「よう」
テンガロンハットの男は無言で店の階段を下り、通りに出て、テーブルを挟んで白キャトルマンの男の前に立つ。
二人はしばらく、無言で相手を睨み合っていた。
やがて、視線を逸らしたのは白キャトルマンの男だった。視線を落とし、口元を笑みで歪める。
「正直なところ、豚骨醤油ラーメンは俺の趣味じゃない。だが、約束だからな。用意してきた」
テンガロンハットの男は、テーブルに置かれたカップメンを見た。サンライズ社の豚骨醤油ラーメン。
――と。白キャトルマンの男が動いた。目にも留まらぬ早さでカップふたを半分はがし、粉末スープの封を切ってカップに投入、香味オイルなどの後入れの袋を指で挟んで取り出したと思ったら、ホルスターから見事な装飾が施されたロングバレルの水筒を抜き、カップに湯を注ぐ。
そして、気付いたときには、ふたの上に後入れの袋と割り箸を置いて閉じていた。水筒はすでにホルスターに戻っている。
「ところで」
茹で上がりを待つ間に、白キャトルマンの男が言った。
「突然いなくなっちまったのはなぜなんだ? あんた、わざわざ俺を探してまで奢ってもらいたかったんだろ?」
「そうだ」
テンガロンカットの男が答える。そして――珍しく、静かに笑いながら言った。
「だが、あんたに奢ってもらおうとすると、なぜか邪魔が入るらしくてな」
「ほう?」
白キャトルマンの男の疑問の声。
テンガロンハットの男は、懐に手をやった。して、何かを取り出し、テーブルに置く。
――保安官のバッジだった。
白キャトルマンの男は、そのバッジを取り上げた。
「これは?」
「キリングに雇われていた、小ネズミみたいな奴がいたんだが、そいつがどさくさに紛れて持ち逃げしようとしていたのさ。見つけるのになかなか手間取ったが、なんとか州境を越える前には捕まえた」
「なるほど。そういうことか」
と。テンガロンハットの男は、カップメンに手を伸ばし、ふたの上に乗っている割り箸と袋を指に挟むと、ふたを開けた。そして、ゆっくりと丁寧に、袋をひとつずつ指で切っては、ラーメンに投入していく。
豚骨醤油の甘く香ばしい香りが辺りに漂う。
男はスープを混ぜると、最後に、胡椒の袋の封を切って、上に振りかけた。そして、割り箸を片手で割ると、麺をすする。
見物に来ていた野次馬達は、普段の決闘とは違った様相に、ざわつき始めていた。そんなことは意に介さず、テンガロンハットの男はラーメンを食し、白キャトルマンの男はその様子を見つめる。
「これからどうするんだ? 名無しさんよ」
食べ終わろうという頃。白キャトルマンの男が言った。
テンガロンハットの男は、空になったカップと割り箸をテーブルに置くと、一息ついて、言った。
「決めちゃいないさ。道を進むだけだ」
「そうか」
テンガロンハットの男は白キャトルマンの男に背を向けると、野次馬を掻き分け、通りを歩いて行く。
そのまま男は町を抜け、荒野へと戻った。
太陽が容赦なく照りつけ、気怠い熱気を帯びた風が乾いた砂を含んで吹き抜ける、不毛の大地へ。
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