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第五話?
しおりを挟む「すいません、これのキングサイズってありますか?」
「ございます。」
私たちはなぜか寝具店に来ていた。
「ちょっと待って。なんでベッド?」
「じゃあこれをリー公爵家の屋敷まで届けてください。あとさっき選んだものたちもお願いします。よし、ラウ行くよ。」
「う、うん。」
勢いすご。何もいえないや。女装してた時はお淑やかだと思ったのに……。ルーンにされるがまま着いていく。
「ルーン、ちょっと買すぎじゃないか?」
「ん?そんなことないよ。まだ少ない方だと思うけど。二人だけの屋敷も買ったんだし、これでも抑えてる方だと思うな。」
えぇ?今日だけで白金貨一枚分くらい使ってない?私じゃ一生稼げない金額......。
「やっぱり公爵子息で王太子の側近は違うなぁ。騎士は全然給金がないからな。いいなぁ。」
「これからは私の妻なんだから私のお金だってたりてないなら使っていいよ?」
「あ、ありがと。でも妻かぁ。なんか実感湧かないなぁ。今までずっと言われない限りは結婚しないつもりだったから。」
「そうなんだ。なら、私は幸運者だね。ラウと結婚できて。さぁ、そろそろ暗くなってきたし帰ろう?送っていくよ。それとも僕の家に泊まるかい?」
「それは遠慮…するよ。何にも準備できてないし。」
「別に準備しなくても……。」
「するの!」
何の準備もなしに初夜とかやだ。絶対。そう思いながら確実に我が家へと帰路へとつくのだった。
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