女装令息と騎士令嬢

汐凪吟

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小話(ルーン視点)(読まなくても問題ないです。)

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婚約期間は?
「ルーンよ、ことの顛末はわかった。だが、婚約期間はどうしたんだ?」
「いりません。早く受理してください。ラウが待っています。」
 僕は陛下に対してそう断言する。何事もラウ優先だ。そのために次期当主としての公務は弟に丸投げしている。
「いや、しかし……。」
「早くしてください!」
「わかった、わかったから魔力を抑えろ!」
 どうやら無意識に魔力が出ていたみたいだ。でもこれでラウと結婚できる。結婚式はすぐには挙げられないなぁ。あげようと思えばできるけどラウの希望を取り入れたいし。
「二人が結婚したことは一ヶ月後の夜会で発表する。今発表したら大混乱になる。そこだけは譲れん。いいな?」
「わかりました。ですがその夜会こうしてもいいですか?」
 僕は陛下にこっそりと考えていたことを伝える。ため息が聞こえた気がするが気のせいだろう。
「血は争えんな…。好きにしろ。」
「ありがとうございます。では失礼します。」
『転移』
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