出て行こうとしたら幼馴染の騎士様たちに囚われました

小話

ちょっとした小話



「剣聖、いったい何の御用でしょうか。」
　今、僕たちは王宮に呼び出されていた。リンとの時間を邪魔しやがって。
「あぁ、いや大した用じゃないんだけど、リー公爵子息があなたたちに会いたいと言っておったのでな。」
「「は？」」
「やぁ、朝からすまないね。君たちに言っておきたいことがあってね。僕は今日結婚するんだ。だから独身の会は抜けるね。ごめんね、君たちより早く僕が結婚しちゃって。でも君たちもすきなコいるんでしょ？頑張って勇気出しなよ。」
「ルーン、俺たちは今イライラしてるのわかるだろ？昨日から付き合い始めたんだ。こんなくだらないことで邪魔するな。わかったな？」
「はいはい。わかったよ。僕の言いたいことはこれだけだったしじゃあね。リンちゃんによろしくね。」
　すぐきて嵐みたいにさっていった。しかも無駄に身分があるせいでなぐれもしない。
　「剣聖、用はこれだけですか？」
「いや、そうじゃないが。副団長は下がっていいぞ。団長は少々弛んでるようだから俺直々に扱いてやろう。」
　それを聞いて死を悟ったハルと喜びに満ちたカイルであった。
「よし！では失礼します。ハルがんばー。」
「……。剣聖お手柔らかにお願いします。」



　見事にボコボコにされました。
「弱い！それでも騎士団長か？」
　もう剣聖に呼ばれても応じないことを心に決めたハルだった。