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第五話
しおりを挟む「リンは俺たちのことが嫌いなのか?あの約束は嘘だったのか?」
「嫌いなわけないじゃん!むしろす」
「す?」
「っ、なんでもない!」
今、私ナニを口走りそうになった?!途端に二人の顔が緩んでる。完璧に意味わかっちゃってるやつじゃん!はい、もう白状します。二人ともめっちゃ大好き!本当は私以外見てほしくない!
「かわいいなぁ。ほんとに食べちゃいたい。」
身の危険を察知。絶倫カイルがいるよぉ。もう私の体は限界です。
「リン、俺たちのことどう思ってるかちゃんと言葉で言って。」
ハルから爆弾が投下されました。
「でももうわかってるじゃん。」
僅かばかりの抵抗を試みるも結果は虚しく。
「リンの言葉で聞きたい。」
むしろ追加攻撃を喰らいました。
「僕も聞きたーい!」
期待のこもった眼差しで見られてる...気がする。
「...ハルもカイルも大好きです!愛してます!」
きっと私の顔は茹で蛸くらい赤くなってて二人の顔は緩んでることだろう。でも私には今二人の顔を直視する余裕はない。枕に顔を埋めてるもん。
「リン?顔見せて」
そういってカイルに枕を奪われ、ハルの膝の上に置かれ、カイルの顔が目の前にせまる。あとなんか固いものが前と後ろからあたってるんだよなぁ。貴方たち今日だけで三回以上やってるよね......。ゼツリンコワイ。
「赤くてりんごみたいでかわいい。食べたら甘いのかなぁ。」
カイルにペロッと顔を舐められる。ハルの手がお腹にまわる。前にカイル、後ろにハル。幼馴染兼騎士様に挟まれて逃げられないなぁ。
「カイル、待て。お前リンに最後にご飯食べさせたのはいつだ?」
「昨日の夜。」
「今は何時だ?」
「夜の11時半。あ。リン、お腹空いたよね?気が利かなくてごめん。僕、軽食作ってくるねー!」
いつのまにかそんなに時間が経ってたんだ。ずっとお腹の中圧迫されてたせいでそこまでお腹空いてないけど、ちょっとは食べたほうがいいよね。
「あんまりお腹空いてないけど食べる。食べきれなかったら二人が食べてくれるでしょ?」
「そうだな。カイルなんかずっとリンの体を使ってて何にも食べてないんだから食べれるはずだ。ただいまから作るとなると30分くらいかかるか。手伝いに行くか。リンはどうする?身体が辛いならここで寝ててもいいぞ。」
「持ってきたよー!」
「早くないか?」
「リンが起きたら食べさせようと思ってたから作っておいたの!」
準備が良すぎる......。でも美味しそうだなぁ。カイルって料理上手だよね。そう思いながらちゃんと美味しい料理を堪能するのだった。
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