出て行こうとしたら幼馴染の騎士様たちに囚われました

汐凪吟

文字の大きさ
上 下
1 / 24

第一話

しおりを挟む

「兄様!あっ、んっ。」
「僕はもう君の兄様じゃない。夫のカイルだ。」
 バチュバチュと肌と肌のぶつかり合う音がして段々と何も考えられなくなる。目の前の男が兄様なのかそうじゃないのかがどうでも良くなってくる。


「んっ、あぁ!まって、やだ、止まって!」
 お腹の奥をゴリッと抉られる。自分で体を支えられなくなってベットに伏せる。腰だけ上げてる状態で獣みたいだ。兄様の熱い吐息が背中にあたる。いつもは冷え切ってるのに今だけは熱い。
「いいな、これ。君を犯してるみたいで。どうせ君の心は手に入らないんだから、好きに動いたっていいよね。」


 抽送がさらに激しくなった。もう体に私の意思は宿ってなくてただただ快楽を享受し続ける苗床だ。やめて欲しいのに情けない獣みたいな声を上げることしかできない。



「ふっ、ん。うぁ!」
 上にある豆まで触られて変な声が出る。
「あー、気持ちいいよ。リン、君はいつのまにこんな技術を学んだんだい?男でもいるのか?」
 いないっていう抗議の声を出すまでもなくキスで口を塞がれて舌を絡め取られる。
「んんー」


「っは、もういいよね。出すよ、そろそろ諦めはついたでしょ、一ヶ月も待ったんだから」
「やめて!だめ」
 もう女としても矜持も何もかも砕かれたけどそれだけは......。そんな思いも虚しく中に熱いものが広がった。溢すなとでもいうかのようにグッと押しつけられる。その衝撃で意識が白い世界へと押し出された。
「君は意識を失っても僕を離さないのか。ほんと、かわいいなぁ。このまま壊すまで抱いてあげたい......。」
 そんな兄様の呟きは私には聞こえなかった。
 
 
 
「リン、そろそろ起きて?」
 暴力的な快楽が襲ってきて意識が覚醒する。
「ん?んにゅ?兄様?!何して、るんで、すか!」
 私は中に兄様が入ったまま兄様に座らされていた。
「なにって?子作りに決まってるじゃん。女性はたくさん達すると孕みやすくなるっていうからまた意識飛ばすくらい僕といっしょに気持ちよくなろうね。」
 私はそんなこと望んでないのに。むしろ体は痛いし気持ち悪いしで早く解放して欲しい。そんなこと言えるわけもなく。なんで兄様とこんなこと......。獣人は番としか交わらないって聞いてたのに!下からズンと突き上げられて思考が霧散させられる。
「なに考えるの?リン。今は僕と気持ちよくなることだけ考えてよ。」


「まっ、あぁ!はっ、んんー」
 異常なまでの激しさに耐えているとキスで声を封じられた。断固として口を開けないでいると手で強制的に開けられて舌を吸われ、唇を噛まれやりたい放題にされた。酸欠なのか気持ち良すぎるのかわからないくらいになってきてまた頭が白くなってくる。その間にもずっと体はイキ続けてる。そしてそこにダメ押しするかのように胸を飾りをキュッと摘まれて私の意識はまた闇にかえっていった。
 ずっと時間もわからないまま繰り返される。はじめてから私の意識が飛ぶまでずっと揺さぶられる。時にカイルが狐の姿になって交わることもあった。私は段々と日の光をあたれない生活が嫌になって考えることから何もかもを放棄しはじめてしまった。流石にカイルもそれには心配したのか外に連れ出してくれた。でも......
「待って!イくから!イッちゃうから止まってぇ!」


「耐えてる顔もほんとに可愛い。君は今結界を解いてこの様子を使用人たちに見せたらどうなるんだろうね。あぁ、でも見たやつは全員殺さなきゃいけないからちょっと面倒だな。ねぇ、リンどっちがいい?このままヤるか、見られながらヤるか、好きな方を選んでいいよ。」
 体がびくびく震えて、思考は快楽に支配されてなにも考えられない。そんな中結界がバリっと音を立てて割れた。
「おや、どうやら邪魔者が来たみたいだね。」


 ハル兄様?なんで結界破って......。
「俺は魔眼持ちだからな、結界張ってたとしても中の様子はわかるんだよ。んで、なに楽しそうなことしてるんだ?外でヤってるくらいだ、もちろん混ざっていいんだろ?」
「や、からだが持たない」
 私の口から声と言えるかも怪しい音が出た。
「激しくはしないし一回だけだから大丈夫だ。前と後ろどっちがいい?口でもいいぞ」
 ハル兄様、しっぽがぶんぶん動いてる......。もふもふだぁ。私の正常な思考はとうの昔にどこかに飛び立っていたみたいでもう気持ちよくなることしか考えられない。でもその前にハル兄様のしっぽをパクッと口に含んだ。


「っ!はっ、この淫乱嫁がいい度胸だなぁ!」
 慣らしもせずに後ろに突っ込まれた。あまりの衝撃に息が止まった。でもいつもそれを飲み込んでる後ろの穴は喜んでるかのようにキュウキュウと兄様のモノを締め付けていた。
「ちょっと二人とも僕のことも忘れないでよ。」
 「んぁ!」


 そういって膣の中にいたカイル兄様がグッと子宮口を押して思わず声が漏れた。その衝撃で頭がチカチカした。その時にはもう快楽を貪ることしか考えられなくて、人に見られてるのか見られてないのかどうでもよくなった。だから
「お兄様方、早く私を快楽へと」
「だから兄様じゃないって」
 そういいながらも腰を強く揺さぶられる。前からも後ろからも子宮をつかれる。
「イくから!イッちゃうから!止まって」
「ほら、俺たちのでイき善がれよ」


 頭がチカチカする。気持ちいい。
「くっ、で、る」
 二人ともイッてるのかグッとさらに奥へと進められる。その刺激だけでも私には毒でそのまま意識がとけていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている

百門一新
恋愛
人族貴族の公爵令嬢であるシェスティと、獣人族であり六歳年上の第一王子カディオが、出会った時からずっと犬猿の仲なのは有名な話だった。賢い彼女はある日、それを終わらせるべく(全部捨てる勢いで)隣国へ保留学した。だが、それから数年、彼女のもとに「――カディオが、私を見ないと動機息切れが収まらないので来てくれ、というお願いはなんなの?」という変な手紙か実家から来て、帰国することに。そうしたら、彼の様子が変で……? ※さくっと読める短篇です、お楽しみいだたけましたら幸いです! ※他サイト様にも掲載

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら

夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。  それは極度の面食いということ。  そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。 「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ! だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」  朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい? 「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」  あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?  それをわたしにつける??  じょ、冗談ですよね──!?!?

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...