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第一話
しおりを挟む「兄様!あっ、んっ。」
「僕はもう君の兄様じゃない。夫のカイルだ。」
バチュバチュと肌と肌のぶつかり合う音がして段々と何も考えられなくなる。目の前の男が兄様なのかそうじゃないのかがどうでも良くなってくる。
「んっ、あぁ!まって、やだ、止まって!」
お腹の奥をゴリッと抉られる。自分で体を支えられなくなってベットに伏せる。腰だけ上げてる状態で獣みたいだ。兄様の熱い吐息が背中にあたる。いつもは冷え切ってるのに今だけは熱い。
「いいな、これ。君を犯してるみたいで。どうせ君の心は手に入らないんだから、好きに動いたっていいよね。」
抽送がさらに激しくなった。もう体に私の意思は宿ってなくてただただ快楽を享受し続ける苗床だ。やめて欲しいのに情けない獣みたいな声を上げることしかできない。
「ふっ、ん。うぁ!」
上にある豆まで触られて変な声が出る。
「あー、気持ちいいよ。リン、君はいつのまにこんな技術を学んだんだい?男でもいるのか?」
いないっていう抗議の声を出すまでもなくキスで口を塞がれて舌を絡め取られる。
「んんー」
「っは、もういいよね。出すよ、そろそろ諦めはついたでしょ、一ヶ月も待ったんだから」
「やめて!だめ」
もう女としても矜持も何もかも砕かれたけどそれだけは......。そんな思いも虚しく中に熱いものが広がった。溢すなとでもいうかのようにグッと押しつけられる。その衝撃で意識が白い世界へと押し出された。
「君は意識を失っても僕を離さないのか。ほんと、かわいいなぁ。このまま壊すまで抱いてあげたい......。」
そんな兄様の呟きは私には聞こえなかった。
「リン、そろそろ起きて?」
暴力的な快楽が襲ってきて意識が覚醒する。
「ん?んにゅ?兄様?!何して、るんで、すか!」
私は中に兄様が入ったまま兄様に座らされていた。
「なにって?子作りに決まってるじゃん。女性はたくさん達すると孕みやすくなるっていうからまた意識飛ばすくらい僕といっしょに気持ちよくなろうね。」
私はそんなこと望んでないのに。むしろ体は痛いし気持ち悪いしで早く解放して欲しい。そんなこと言えるわけもなく。なんで兄様とこんなこと......。獣人は番としか交わらないって聞いてたのに!下からズンと突き上げられて思考が霧散させられる。
「なに考えるの?リン。今は僕と気持ちよくなることだけ考えてよ。」
「まっ、あぁ!はっ、んんー」
異常なまでの激しさに耐えているとキスで声を封じられた。断固として口を開けないでいると手で強制的に開けられて舌を吸われ、唇を噛まれやりたい放題にされた。酸欠なのか気持ち良すぎるのかわからないくらいになってきてまた頭が白くなってくる。その間にもずっと体はイキ続けてる。そしてそこにダメ押しするかのように胸を飾りをキュッと摘まれて私の意識はまた闇にかえっていった。
ずっと時間もわからないまま繰り返される。はじめてから私の意識が飛ぶまでずっと揺さぶられる。時にカイルが狐の姿になって交わることもあった。私は段々と日の光をあたれない生活が嫌になって考えることから何もかもを放棄しはじめてしまった。流石にカイルもそれには心配したのか外に連れ出してくれた。でも......
「待って!イくから!イッちゃうから止まってぇ!」
「耐えてる顔もほんとに可愛い。君は今結界を解いてこの様子を使用人たちに見せたらどうなるんだろうね。あぁ、でも見たやつは全員殺さなきゃいけないからちょっと面倒だな。ねぇ、リンどっちがいい?このままヤるか、見られながらヤるか、好きな方を選んでいいよ。」
体がびくびく震えて、思考は快楽に支配されてなにも考えられない。そんな中結界がバリっと音を立てて割れた。
「おや、どうやら邪魔者が来たみたいだね。」
ハル兄様?なんで結界破って......。
「俺は魔眼持ちだからな、結界張ってたとしても中の様子はわかるんだよ。んで、なに楽しそうなことしてるんだ?外でヤってるくらいだ、もちろん混ざっていいんだろ?」
「や、からだが持たない」
私の口から声と言えるかも怪しい音が出た。
「激しくはしないし一回だけだから大丈夫だ。前と後ろどっちがいい?口でもいいぞ」
ハル兄様、しっぽがぶんぶん動いてる......。もふもふだぁ。私の正常な思考はとうの昔にどこかに飛び立っていたみたいでもう気持ちよくなることしか考えられない。でもその前にハル兄様のしっぽをパクッと口に含んだ。
「っ!はっ、この淫乱嫁がいい度胸だなぁ!」
慣らしもせずに後ろに突っ込まれた。あまりの衝撃に息が止まった。でもいつもそれを飲み込んでる後ろの穴は喜んでるかのようにキュウキュウと兄様のモノを締め付けていた。
「ちょっと二人とも僕のことも忘れないでよ。」
「んぁ!」
そういって膣の中にいたカイル兄様がグッと子宮口を押して思わず声が漏れた。その衝撃で頭がチカチカした。その時にはもう快楽を貪ることしか考えられなくて、人に見られてるのか見られてないのかどうでもよくなった。だから
「お兄様方、早く私を快楽へと」
「だから兄様じゃないって」
そういいながらも腰を強く揺さぶられる。前からも後ろからも子宮をつかれる。
「イくから!イッちゃうから!止まって」
「ほら、俺たちのでイき善がれよ」
頭がチカチカする。気持ちいい。
「くっ、で、る」
二人ともイッてるのかグッとさらに奥へと進められる。その刺激だけでも私には毒でそのまま意識がとけていった。
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