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転生しました。
なんと、ついさっきまで(体感時間では)やっていたヤンデレ乙ゲーの世界の主人公に。
しかももうすぐゲームのオープニングである、高校の入学式。逃げようが無い。
現世では15年間普通の女の子として生きてきたのに、入学式前に自分の教室に入った途端、前世を思い出した。
なんで今思い出したの?!あんな怖い未来が待っているなら、思い出したくなんてなかった。思い出すなら、もっと早くに思い出したかった。これが高校受験の前なら、まだ逃げられたのに。
ゲームでは、良くて洗脳エンド。悪くて死体を好き放題されエンド。
…どんなエンドでも最悪だ。
ヤンデレは好きだったけどこのゲームでトラウマになったから、現世ではヤンデレに関わらないで生きていたい。
「おはよう。ドアの前で立ち止まって、どうしたの?」
「ひっ」
思わず悲鳴を上げてしまう。
この人は攻略対象の一人である相模くん。軟派気質で、コミュ力の塊である。見た目からして、優しそうでコミュ力高そうな顔をしている。
入学してすぐに初対面の私に声をかけるなんて、コミュ力の高さが感じられる!
「あっ、ご、ごめんなさい」
そう言って私はそそくさと自分の席に逃げる。
相模くんはニコニコと人の良さそうな笑みを浮かべているけど、私は騙されないからな!チャラそうに見えるけど、根は一途で恐ろしいヤンデレなんだ!
私の名前は闇出レミという、見るからにヤンデレの餌食になりそうな名前だ。そのため出席番号は一番最後で、席も窓側の一番後ろ。
初っ端から不安しかなく、ため息をつきたい気持ちを抑え、教室全体を見回した。
入学式はつつがなく終わった。
式中に一人一人の名前を呼んだりはしなかったため、相模くん以外の攻略対象がどのクラスにいるのか分からなかった。
入学式の次の日は、自己紹介から始まった。
相模くんの番になると女子の色めき立った声がすごい。やっぱり相模くんはすごくかっこいい。顔は、ね。
そして、同じクラスには相模くんしか攻略対象がいないと思っていたが、甘かった。
一番厄介なメインヒーロー、額田くんがいた。微妙に言いづらい名前の俺様キャラである。
「俺様は~」と話し始めるあたりがさすがすぎる。そこまでキャラを徹底しなくてもいいと思うよ?!
額田くんももちろんイケメンなため、俺様とか言っちゃっても誰も引いてない。いや、あえて言うなら私1人だけ引いている。
……一人称が俺様なのは、2次元だけに許される特権だと思うんだ、私は。
ーーーー
入学して1週間が経った日の夜、私は重大な事に気がついた。
私は一体、誰を攻略しているのだろう。
このゲームは攻略するキャラを選択してからストーリーが始まり、選択したキャラ以外と仲良くなっても決して選択したキャラのルートからは逸れない。
この世界ではもちろん私は1周目なのだから、隠しキャラは隠れたままなはず。
ならば、攻略対象の5人だけを避けていれば万事解決なのでは?
「よし、その作戦でいこう」
そう意気込むが、そう簡単にはいかないのが世の道理なのである。
「わっ、ごめんなさい」
学校で廊下の角を曲がろうとして、私は人とぶつかってしまった。
「いえ、こちらこそすみません」
あれ、よく見るとぶつかった相手は高校の制服じゃない。
「すみません、学校見学で興奮していて…周りを見ていませんでした」
「大丈夫、大丈夫。そっか、見学…てことは中学生?」
「はい、来年この高校に入学したいと思ってて」
「そうなんだ、受験頑張ってね」
そう言って、その男の子とはそこで別れた。
…その男の子の声を、どこかで聞いたことがあるような気がした。
最悪だ。化学は2クラス合同で授業を行う。そしてその授業の班決めで、額田くんとさらに隣のクラスの若瀬くんとも同じになってしまった。
若瀬くんはもちろん攻略対象の1人。クールを通り越して冷徹なメガネ男子だ。ドMなら大歓喜だが私はそうではないので、ヤンデレ化前はあまり好きではない。このキャラは病んだ方が優しいため、私の中で唯一ヤンデレVerの方が好きなキャラだ。
いや本当に若瀬くんは狡いキャラだよ。始めが冷たすぎて、ヤンデレになっても冷たかった頃と比べると良いと思って受け入れてしまうんだよね。
若瀬くんに冷たくあたられると思って身構えていた私だったが、
「俺のノート見る?」
と微笑まれてしまった。
ノートは有難く見せてもらった。
⸺だって攻略対象達を警戒してたせいで、授業を全然聞けなかったんだもん!
本末転倒だという声は全力で無視する。
やばい。化学の授業のたびに若瀬くんは優しくしてくれ、早くも若瀬くんに落ちそうだ。
若瀬くんの冷たいところだけが苦手だったから、それがないと本当に好きになっちゃう。
なんで冷たくないんだよ、冷たくしてよ。と、ドMみたいな考え方をしてしまう。
やはり攻略対象と交流を持つのは、主人公の宿命なのだろうか。
席替えをしたら隣の席になったり、保健室で会ったりして、残りの攻略対象とも関わりを持ってしまった。
ちなみに、教室で隣の席になったのは暴君系ヤンデレの甲斐くんで、保健室で会ったのは変態系ヤンデレの佐滝くん。
ゲームでは授業なんか1回も出てなかった甲斐くんは、何でおとなしく授業聞いてるの?!サボれよ!甲斐くんのアイデンティティが無くなりかけてるよ?!
そして、佐滝くんはゲームでは保健室で先輩とあんあんしてたのに、現実では1人でぽつーんと保健室の椅子に座ってたんですけど?!なんか可哀想だったから、思わず声をかけてしまったじゃないか。
そんなこんなで結局、攻略対象全員とそこそこ話す仲になってしまった。
そして、私達は2年生になった。
この1年が肝なのだ。ゲームではどのルートに入っても私は3年生になれないけど、ここでは頑張って3年生になるんだ!そして、生きてこの高校を卒業する!
2年生になったということは、1年生が入学してくるということ。
新入生代表は、去年廊下でぶつかった男子だった。
すごい、あの男の子そんなに頭よかったんだ。と失礼なことを考えていると、新入生代表挨拶が始まった。
あの男の子が声を出した瞬間、思い出した。
「うそでしょ…」
その声は、隠しキャラの声と同じだった。
なんで去年気づかなかったのだろう。
入学式は私が衝撃を受けている間に終わってしまった。
「あ!レミ先輩、こんにちは」
そう声をかけてきたのは、例の隠しキャラである男の子だった。
「こんにちは。新入生代表だったんだね、式での挨拶よかったよ」
…ろくに聞いてなかったけど、とりあえず褒めておこう。すごいと思ったのは事実だしね!
「あ。いえ、代表だったのは兄の方です。…去年会ったのは僕の方ですけど」
「え?そうなの?双子だったんだね」
ということは、2人のうち1人が隠しキャラなのか。
だったら、弟の方は安全だな。隠しキャラは2年生になってから初めて会うはずだったから。
「あ!ルイ、探したんだぞ!」
噂をすれば、廊下の向こうから双子の兄の方が走ってきた。
兄の方はヤンデレだから、逃げなければ!
「ごめんね、用事思い出したからもう帰るね!」
「じゃあ、また」
逃げ帰るレミを見送りながら、双子は囁いた。
「…ねえ、ルイだけ先輩と会ってるとかズルいよ」
「早い者勝ちでしょ」
弟のルイは、レミの後ろ姿を眺めながらクスリと笑った。
なんと、ついさっきまで(体感時間では)やっていたヤンデレ乙ゲーの世界の主人公に。
しかももうすぐゲームのオープニングである、高校の入学式。逃げようが無い。
現世では15年間普通の女の子として生きてきたのに、入学式前に自分の教室に入った途端、前世を思い出した。
なんで今思い出したの?!あんな怖い未来が待っているなら、思い出したくなんてなかった。思い出すなら、もっと早くに思い出したかった。これが高校受験の前なら、まだ逃げられたのに。
ゲームでは、良くて洗脳エンド。悪くて死体を好き放題されエンド。
…どんなエンドでも最悪だ。
ヤンデレは好きだったけどこのゲームでトラウマになったから、現世ではヤンデレに関わらないで生きていたい。
「おはよう。ドアの前で立ち止まって、どうしたの?」
「ひっ」
思わず悲鳴を上げてしまう。
この人は攻略対象の一人である相模くん。軟派気質で、コミュ力の塊である。見た目からして、優しそうでコミュ力高そうな顔をしている。
入学してすぐに初対面の私に声をかけるなんて、コミュ力の高さが感じられる!
「あっ、ご、ごめんなさい」
そう言って私はそそくさと自分の席に逃げる。
相模くんはニコニコと人の良さそうな笑みを浮かべているけど、私は騙されないからな!チャラそうに見えるけど、根は一途で恐ろしいヤンデレなんだ!
私の名前は闇出レミという、見るからにヤンデレの餌食になりそうな名前だ。そのため出席番号は一番最後で、席も窓側の一番後ろ。
初っ端から不安しかなく、ため息をつきたい気持ちを抑え、教室全体を見回した。
入学式はつつがなく終わった。
式中に一人一人の名前を呼んだりはしなかったため、相模くん以外の攻略対象がどのクラスにいるのか分からなかった。
入学式の次の日は、自己紹介から始まった。
相模くんの番になると女子の色めき立った声がすごい。やっぱり相模くんはすごくかっこいい。顔は、ね。
そして、同じクラスには相模くんしか攻略対象がいないと思っていたが、甘かった。
一番厄介なメインヒーロー、額田くんがいた。微妙に言いづらい名前の俺様キャラである。
「俺様は~」と話し始めるあたりがさすがすぎる。そこまでキャラを徹底しなくてもいいと思うよ?!
額田くんももちろんイケメンなため、俺様とか言っちゃっても誰も引いてない。いや、あえて言うなら私1人だけ引いている。
……一人称が俺様なのは、2次元だけに許される特権だと思うんだ、私は。
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入学して1週間が経った日の夜、私は重大な事に気がついた。
私は一体、誰を攻略しているのだろう。
このゲームは攻略するキャラを選択してからストーリーが始まり、選択したキャラ以外と仲良くなっても決して選択したキャラのルートからは逸れない。
この世界ではもちろん私は1周目なのだから、隠しキャラは隠れたままなはず。
ならば、攻略対象の5人だけを避けていれば万事解決なのでは?
「よし、その作戦でいこう」
そう意気込むが、そう簡単にはいかないのが世の道理なのである。
「わっ、ごめんなさい」
学校で廊下の角を曲がろうとして、私は人とぶつかってしまった。
「いえ、こちらこそすみません」
あれ、よく見るとぶつかった相手は高校の制服じゃない。
「すみません、学校見学で興奮していて…周りを見ていませんでした」
「大丈夫、大丈夫。そっか、見学…てことは中学生?」
「はい、来年この高校に入学したいと思ってて」
「そうなんだ、受験頑張ってね」
そう言って、その男の子とはそこで別れた。
…その男の子の声を、どこかで聞いたことがあるような気がした。
最悪だ。化学は2クラス合同で授業を行う。そしてその授業の班決めで、額田くんとさらに隣のクラスの若瀬くんとも同じになってしまった。
若瀬くんはもちろん攻略対象の1人。クールを通り越して冷徹なメガネ男子だ。ドMなら大歓喜だが私はそうではないので、ヤンデレ化前はあまり好きではない。このキャラは病んだ方が優しいため、私の中で唯一ヤンデレVerの方が好きなキャラだ。
いや本当に若瀬くんは狡いキャラだよ。始めが冷たすぎて、ヤンデレになっても冷たかった頃と比べると良いと思って受け入れてしまうんだよね。
若瀬くんに冷たくあたられると思って身構えていた私だったが、
「俺のノート見る?」
と微笑まれてしまった。
ノートは有難く見せてもらった。
⸺だって攻略対象達を警戒してたせいで、授業を全然聞けなかったんだもん!
本末転倒だという声は全力で無視する。
やばい。化学の授業のたびに若瀬くんは優しくしてくれ、早くも若瀬くんに落ちそうだ。
若瀬くんの冷たいところだけが苦手だったから、それがないと本当に好きになっちゃう。
なんで冷たくないんだよ、冷たくしてよ。と、ドMみたいな考え方をしてしまう。
やはり攻略対象と交流を持つのは、主人公の宿命なのだろうか。
席替えをしたら隣の席になったり、保健室で会ったりして、残りの攻略対象とも関わりを持ってしまった。
ちなみに、教室で隣の席になったのは暴君系ヤンデレの甲斐くんで、保健室で会ったのは変態系ヤンデレの佐滝くん。
ゲームでは授業なんか1回も出てなかった甲斐くんは、何でおとなしく授業聞いてるの?!サボれよ!甲斐くんのアイデンティティが無くなりかけてるよ?!
そして、佐滝くんはゲームでは保健室で先輩とあんあんしてたのに、現実では1人でぽつーんと保健室の椅子に座ってたんですけど?!なんか可哀想だったから、思わず声をかけてしまったじゃないか。
そんなこんなで結局、攻略対象全員とそこそこ話す仲になってしまった。
そして、私達は2年生になった。
この1年が肝なのだ。ゲームではどのルートに入っても私は3年生になれないけど、ここでは頑張って3年生になるんだ!そして、生きてこの高校を卒業する!
2年生になったということは、1年生が入学してくるということ。
新入生代表は、去年廊下でぶつかった男子だった。
すごい、あの男の子そんなに頭よかったんだ。と失礼なことを考えていると、新入生代表挨拶が始まった。
あの男の子が声を出した瞬間、思い出した。
「うそでしょ…」
その声は、隠しキャラの声と同じだった。
なんで去年気づかなかったのだろう。
入学式は私が衝撃を受けている間に終わってしまった。
「あ!レミ先輩、こんにちは」
そう声をかけてきたのは、例の隠しキャラである男の子だった。
「こんにちは。新入生代表だったんだね、式での挨拶よかったよ」
…ろくに聞いてなかったけど、とりあえず褒めておこう。すごいと思ったのは事実だしね!
「あ。いえ、代表だったのは兄の方です。…去年会ったのは僕の方ですけど」
「え?そうなの?双子だったんだね」
ということは、2人のうち1人が隠しキャラなのか。
だったら、弟の方は安全だな。隠しキャラは2年生になってから初めて会うはずだったから。
「あ!ルイ、探したんだぞ!」
噂をすれば、廊下の向こうから双子の兄の方が走ってきた。
兄の方はヤンデレだから、逃げなければ!
「ごめんね、用事思い出したからもう帰るね!」
「じゃあ、また」
逃げ帰るレミを見送りながら、双子は囁いた。
「…ねえ、ルイだけ先輩と会ってるとかズルいよ」
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