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翌日、第一王位継承者マルクスの訪問日。
イズはナーバルに幻覚魔法をかけてもらい、前日に急遽用意されたドレスに袖を通していた。今のイズとトリスの背格好はほとんど変わらない。ドレスを着るのにはメイドも手伝いに入ったので何も困らなかった。ちなみに声も魔法で変えることができたのは幸いだった。
魔法をかけてしばらく、トリスとナーバルは本当にイズの顔がイジーになっているのをじろじろと見て「違和感がある」だの「もう元に戻らなくてもコレでいいんじゃね?」などと適当なことを抜かしていた。そんな二人に文句を言ったり談笑していたが、メイドの到着を察知したのと同時に彼らは窓から外へ逃げ出していった。マルクスとのお茶会をこっそりと覗き見る予定だそうだ。そんなに心配してくれなくてもいいのにと思ったが、実際にはお茶会の様子を見て後から揶揄いたいだけだろうと思い直す。そういう趣味の悪いところが彼らにはある。
すっかりと着飾り終え、マルクス一行が到着するまで自室で一人待機する。
手持ち無沙汰で、どうにも落ち着かない。
そっとドレスに触れた。
レースや宝石を惜しげもなく使用した上等な装いだ。公爵家令嬢であれば、これくらいのもの数えきれないほど持っていて当然だ。しかし、イズは父親からも母親からも愛されていなかったから服装や装飾品を贈られたことなど数えるほどしかない。ドレスもサイズの合わないものを数着持っていたきりだった。今更それを嘆くような感傷は持ち合わせていないつもりだったが、この姿になってからというもの、子どものときの感情がふとしたときに湧き出そうになるから嫌になる。
情けないわ。中身はもう子どもではないというのに。
今回のお茶会がきっかけでマルクスと婚約するような事態になったらどうしようという懸念もイズの心を重くしていた。もしそうなれば両親は嫌でも関わろうとしてくるだろう。それが前の時には嬉しかった。初めて自分に振り向いてくれたと舞い上がった。だから婚約者という立場にも執着があったのかもしれない。婚約者から好かれていなければ自分の存在価値すら曖昧なものになるとまで思っていた。
今となっては、当時の自分はなんて愚かだったのだろうと思う。所詮、自分の力で手に入れたものでなければ、いざというときには離れていってしまうのは必定だ。あの婚約破棄の後、両親がどんな決定を下すのかは記憶がないので分からないが、きっと想像するまでもないことだ。
自分に魔力さえあれば、と思ったこともある。微々たる魔力を持っていたとしても焼け石に水だろうが、離れで幽閉されるような扱いにはならなかっただろう。そんな空想じみたことを何度も何度も繰り返し考えたことを思い出してしまう。この急ごしらえのドレスを両親の愛情と錯覚してはいけない。痛む胸元をぎゅっと抑えた。
欝々とした気持ちでいると、マルクスが到着したとメイドが告げに来る。そして、楚々とした動きで耳元に口を寄せてくる。
「奥方様より、伝言がございます。『決して粗相のないように。公爵家の令嬢として立派に振舞いなさい』とのことです」
「……そう」
ふっと微笑んで、メイドの伝言とやらを受け流す。
面白いことをおっしゃる。碌に教育も施していない娘に王家の人間をもてなすことなどできないことは百も承知だろうに。
一方で、こんなものかとも思う。どうせ、仮に今回イズがマルクスの前で大失敗したところで、母親にとってもヴォルフハート家にとっても、どうでもいいことなのだろう。マルクスからの心象が良ければそれで良し、もし駄目でも不出来な娘が失礼いたしましたと嘯いて、また今まで通り外の世界から隔離しておけばいいのだから。
そう思うと、やはりむかむかとした気持ちが出てくる。このお茶会、文句の付け所もないくらい完膚なきまでに完璧な令嬢を演じてやらなければ気が済まない。
トリスと入れ替わっておいて良かったわ。彼なら絶対に何かしでかしてたはずだもの。
歪みそうになる口元を意識して微笑みに引き戻す。いっそのこと取り返しがつかないくらいにめちゃくちゃにしてやれたら、さぞ楽しいことだろうと少しだけ想像した。以前、トリスが言っていたとおりなのだろう。イジー・ヴォルフハートが貴族令嬢として生きることには障壁が多い。苦労して元に戻らなくても、お気楽にトリスとして生まれ変わったつもりで生きていくほうが、よっぽど楽しくて幸せなれるはずだ。
まあ、そんなことは後々考えましょうと頭を切り替えた。目の前の問題を片付けてからだ。
考え事にキリがつくと、いつの間にか心臓の動きが早いことに気が付く。緊張しているらしいと他人事のように自覚した。
エントランスホールで待ち受ける一行を、イズは優雅な一礼で迎えた。
「この度はお誘いいただき光栄でございます。イジー・ヴォルフハートでございます。生憎、父が遠征に出ており、母は病に臥せっておりますので、不肖ながら娘のわたくしが皇太子殿下にご挨拶を申し上げます」
「マルクス・モンテクロフトだ。この度は急なことにも関わらずお受けいただいて感謝する。そう畏まらなくていい。同年代なのだから、気安く友人のように話してほしい」
「勿体ないお言葉、感謝いたします」
顔を上げると、正面にはマルクスが立っていた。背筋に針金が入っているかのような立ち姿は、もうこの頃から変わらないのかと懐かしいような不思議な気持ちになる。特徴的なゴールドの髪、意志の強そうな眼は綺麗なアイスブルーをしている。イズはこの年齢のマルクスとは会ったことがなかったけれど、完成された綺麗な顔立ちを前にして逃げ出したい気持ちになってくる。完璧過ぎて劣等感を煽られるのだ。
マルクスの後ろには護衛騎士たちが数名控えている。その中にはエリオットと名乗った彼もいる。街へと抜け出したことを両親に知られるわけにはいかないので知らないフリをした。イズの後ろでじっと沈黙を保つメイドたちは母親への報告係も兼ねているはずだ。
護衛騎士たちの他に、一人フードを被った女性がいる。気にはなるが、こんなところで立ち話するわけにはいかない。速やかに応接間へと案内するべきだろう。
にっこりと愛想笑いを浮かべて、マルクスを連れて屋敷を案内する。
隣に並んで、適当に天気の話をしながら、ふと首を傾げる。あれほど早鐘を打っていた心臓がいつの間にか大人しくなっている。なぜかしらと頭の隅で引っかかりつつも、イズが完璧な令嬢の所作を崩すことはなかった。
イズはナーバルに幻覚魔法をかけてもらい、前日に急遽用意されたドレスに袖を通していた。今のイズとトリスの背格好はほとんど変わらない。ドレスを着るのにはメイドも手伝いに入ったので何も困らなかった。ちなみに声も魔法で変えることができたのは幸いだった。
魔法をかけてしばらく、トリスとナーバルは本当にイズの顔がイジーになっているのをじろじろと見て「違和感がある」だの「もう元に戻らなくてもコレでいいんじゃね?」などと適当なことを抜かしていた。そんな二人に文句を言ったり談笑していたが、メイドの到着を察知したのと同時に彼らは窓から外へ逃げ出していった。マルクスとのお茶会をこっそりと覗き見る予定だそうだ。そんなに心配してくれなくてもいいのにと思ったが、実際にはお茶会の様子を見て後から揶揄いたいだけだろうと思い直す。そういう趣味の悪いところが彼らにはある。
すっかりと着飾り終え、マルクス一行が到着するまで自室で一人待機する。
手持ち無沙汰で、どうにも落ち着かない。
そっとドレスに触れた。
レースや宝石を惜しげもなく使用した上等な装いだ。公爵家令嬢であれば、これくらいのもの数えきれないほど持っていて当然だ。しかし、イズは父親からも母親からも愛されていなかったから服装や装飾品を贈られたことなど数えるほどしかない。ドレスもサイズの合わないものを数着持っていたきりだった。今更それを嘆くような感傷は持ち合わせていないつもりだったが、この姿になってからというもの、子どものときの感情がふとしたときに湧き出そうになるから嫌になる。
情けないわ。中身はもう子どもではないというのに。
今回のお茶会がきっかけでマルクスと婚約するような事態になったらどうしようという懸念もイズの心を重くしていた。もしそうなれば両親は嫌でも関わろうとしてくるだろう。それが前の時には嬉しかった。初めて自分に振り向いてくれたと舞い上がった。だから婚約者という立場にも執着があったのかもしれない。婚約者から好かれていなければ自分の存在価値すら曖昧なものになるとまで思っていた。
今となっては、当時の自分はなんて愚かだったのだろうと思う。所詮、自分の力で手に入れたものでなければ、いざというときには離れていってしまうのは必定だ。あの婚約破棄の後、両親がどんな決定を下すのかは記憶がないので分からないが、きっと想像するまでもないことだ。
自分に魔力さえあれば、と思ったこともある。微々たる魔力を持っていたとしても焼け石に水だろうが、離れで幽閉されるような扱いにはならなかっただろう。そんな空想じみたことを何度も何度も繰り返し考えたことを思い出してしまう。この急ごしらえのドレスを両親の愛情と錯覚してはいけない。痛む胸元をぎゅっと抑えた。
欝々とした気持ちでいると、マルクスが到着したとメイドが告げに来る。そして、楚々とした動きで耳元に口を寄せてくる。
「奥方様より、伝言がございます。『決して粗相のないように。公爵家の令嬢として立派に振舞いなさい』とのことです」
「……そう」
ふっと微笑んで、メイドの伝言とやらを受け流す。
面白いことをおっしゃる。碌に教育も施していない娘に王家の人間をもてなすことなどできないことは百も承知だろうに。
一方で、こんなものかとも思う。どうせ、仮に今回イズがマルクスの前で大失敗したところで、母親にとってもヴォルフハート家にとっても、どうでもいいことなのだろう。マルクスからの心象が良ければそれで良し、もし駄目でも不出来な娘が失礼いたしましたと嘯いて、また今まで通り外の世界から隔離しておけばいいのだから。
そう思うと、やはりむかむかとした気持ちが出てくる。このお茶会、文句の付け所もないくらい完膚なきまでに完璧な令嬢を演じてやらなければ気が済まない。
トリスと入れ替わっておいて良かったわ。彼なら絶対に何かしでかしてたはずだもの。
歪みそうになる口元を意識して微笑みに引き戻す。いっそのこと取り返しがつかないくらいにめちゃくちゃにしてやれたら、さぞ楽しいことだろうと少しだけ想像した。以前、トリスが言っていたとおりなのだろう。イジー・ヴォルフハートが貴族令嬢として生きることには障壁が多い。苦労して元に戻らなくても、お気楽にトリスとして生まれ変わったつもりで生きていくほうが、よっぽど楽しくて幸せなれるはずだ。
まあ、そんなことは後々考えましょうと頭を切り替えた。目の前の問題を片付けてからだ。
考え事にキリがつくと、いつの間にか心臓の動きが早いことに気が付く。緊張しているらしいと他人事のように自覚した。
エントランスホールで待ち受ける一行を、イズは優雅な一礼で迎えた。
「この度はお誘いいただき光栄でございます。イジー・ヴォルフハートでございます。生憎、父が遠征に出ており、母は病に臥せっておりますので、不肖ながら娘のわたくしが皇太子殿下にご挨拶を申し上げます」
「マルクス・モンテクロフトだ。この度は急なことにも関わらずお受けいただいて感謝する。そう畏まらなくていい。同年代なのだから、気安く友人のように話してほしい」
「勿体ないお言葉、感謝いたします」
顔を上げると、正面にはマルクスが立っていた。背筋に針金が入っているかのような立ち姿は、もうこの頃から変わらないのかと懐かしいような不思議な気持ちになる。特徴的なゴールドの髪、意志の強そうな眼は綺麗なアイスブルーをしている。イズはこの年齢のマルクスとは会ったことがなかったけれど、完成された綺麗な顔立ちを前にして逃げ出したい気持ちになってくる。完璧過ぎて劣等感を煽られるのだ。
マルクスの後ろには護衛騎士たちが数名控えている。その中にはエリオットと名乗った彼もいる。街へと抜け出したことを両親に知られるわけにはいかないので知らないフリをした。イズの後ろでじっと沈黙を保つメイドたちは母親への報告係も兼ねているはずだ。
護衛騎士たちの他に、一人フードを被った女性がいる。気にはなるが、こんなところで立ち話するわけにはいかない。速やかに応接間へと案内するべきだろう。
にっこりと愛想笑いを浮かべて、マルクスを連れて屋敷を案内する。
隣に並んで、適当に天気の話をしながら、ふと首を傾げる。あれほど早鐘を打っていた心臓がいつの間にか大人しくなっている。なぜかしらと頭の隅で引っかかりつつも、イズが完璧な令嬢の所作を崩すことはなかった。
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