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数日おきにイズはトリスに会いに行った。彼が会いにくることはなかったが、それに対する不満はなかった。
あの屋敷を抜け出すのは一苦労だろうと踏んでいた。その予想は正しかったらしい。
会いにいくたび、イズは食べ物を持って行った。それが今は一番必要なものだと知っていたからだ。現に、三日ぶりの食事だと言いながらボソボソのおいしくもない残り物のパンに齧りついていた。
彼の食事が終わってから、二人は色々な話をした。
イズは淑女としての振る舞い方、メイドをイラつかせない方法、誰も知らない小部屋のこと、そして今の生活について話した。トリスは剣の扱い方、いざというときの街中での逃げ方、ナーバルの好物のことを話した。
時にはダンスが苦手だというトリスと手と手を取り合って練習をした。元々飲み込みが早いほうなのか、ステップの踏み方はすぐに覚えた。しかし音楽に合わせて動くということが全くできていない。イズの鼻歌が加わると千鳥足のように覚束なくなるものだから堪らず二人揃って腹を抱えて笑った。
「トリス、あなたもう社交界に出ること諦めたほうがいいわ」
笑いながら言うと、トリスはしかめっ面をする。
「おまえの歌が悪いんじゃねーの」
「お生憎様。声楽の先生からは絶対音感って言われてたし楽器なら何でも弾けるわ」
「憎たらしい女」
口ではそう言っているが、最初の頃と比べ、だいぶ友人のような気易い雰囲気があった。
食べ物を持ってきているおかげで少しばかり心を許してくれるようになったらしい。次はもっとお腹に溜まるものを持っていこうと心に決める。
「いざとなれば私がリードしてあげるわ」
「一生イズとしか踊れないなんて最悪すぎる……」
「失礼ね。光栄だと言って」
「何が楽しくて自分の顔したやつと踊らなきゃならないんだ。しかもリードされる側だろ、地獄だ」
「社交界に出る年齢まで入れ替わったままなわけないでしょう」
そうであってほしいと強く思う。
ふと、どうやって彼は平民から社交界に出れるまでになったのだろうと思った。
あれは貴族しか出入りできないはずだが、ナーバルとの暮らしっぷりは平民の中でも貧困層に近いように思える。それにダンスもこんな下手でよく今まで誤魔化せてきたわねと感心してしまう。
「ああ、それは追々説明してやるよ」
誤魔化すような言い方をされて勘が働く。きっと悪いことをして貴族の地位を手に入れたに違いない。
「吐きなさいよ。もし私たちの入れ替わりが長引いたら、最悪あなたになってる私が貴族にならなきゃ、学園にも入学できないしマルクス様と出会うこともできないのよ。つまり、王位継承者付きの騎士にもなれなくて職にもあぶれかねない。何より私が騎士にならなかったら、あなたのそのヘッタクソなダンスに付き合う殿方が可哀想よ」
「えっ。まだアイツのこと好きなのか? あんなことされておいて懲りない女だな」
「話を逸らさないで」
もう一押しだろう。懐から新しくパンを出す。
「簡単な話だ。貴族の養子になったんだよ」
すぐに話してくれた。受け取ったパンをもぐもぐと食べながら彼は続ける。賄賂としてパンは有効らしい。
「とある令嬢が誘拐されるところに出くわして、それを助けてやったら養子にしてやるよって誘いを受けたから有難く話に乗ったってだけ。運が良かったんだよ。でもおまえにそれができるか? 大の男どもを倒さなきゃいけない。俺なら捕まったらその時はこっそり逃げ出したらいいが、万が一ヘマしたら令嬢共々奴隷に売られるか、価値がないと思われたら内臓だけ取り出されてポイかもしれない。ほら、そういう顔するから言いたくなかったんだ」
真っ青な血の気の引いた顔をしているイズの背をさする。うまくいかなったときのことを想像して胃液が込み上げてくる。トリスは静かに言う。
「無理しなくていい。貴族になっても良いことなんてなかったし、ナーバルとのんびり平民暮らしをしてもいい。ガキ共の子守をして小金稼いで、たまに少し悪いことして、食うものに困らなければそれでいいんだ、充分なんだよ、イズ」
子どもに言い聞かせるように彼は言った。「もうあんなつらい思いをする必要はない。気軽に考えてみろよ。今おまえは俺なんだ。わざわざあんな無駄に豪華な生活に戻らなくてもいいだろ。今の生活はつまらないか? 苦しいことでもあるのか?」
「ううん、楽しいわ。でも」
「ならいいだろ。楽しいのがイチバン。それに勝るものはない。これでこの話は終わりだ」
朗らかな笑顔を浮かべているトリスを見つめる。
本当にそうだろうか。
彼の言う通り、新しい人生を歩むことを考えてもいいのだろうか。それはあまりに短絡的すぎると思うし、端から元に戻ることを諦めているかのようだ。確かに、記憶の中と同じように生活する必要はないのかもしれない。全く同じにするというのは中身が違うのだから土台無理な話というのも理解している。イズとトリスは性格が違えば性別も違うし、考え方だって何もかもが違う。
わざわざ苦労して貴族になる必要がないという彼の言い分は分かるが、しかし、それならばどうして彼は、一度目の人生でそうすることを選んだのだろう。貴族の養子になってしまえば、ナーバルとも気軽に表立って会えなくなる。家族同然の彼と置いて離れ離れに暮らすというのは考えにくかった。
どうにもトリスは重大な隠し事をしているような気がしてならない。先程の笑顔は綺麗過ぎて嘘くさいし、この口が悪い男が爽やかに話すことは信用ならない。
今度は肉を持ってくれば教えてくれるかしら。
嘘を吐く男って面倒くさいわと思いつつ、どんな手を使おうかと考えを巡らせるのだった。
あの屋敷を抜け出すのは一苦労だろうと踏んでいた。その予想は正しかったらしい。
会いにいくたび、イズは食べ物を持って行った。それが今は一番必要なものだと知っていたからだ。現に、三日ぶりの食事だと言いながらボソボソのおいしくもない残り物のパンに齧りついていた。
彼の食事が終わってから、二人は色々な話をした。
イズは淑女としての振る舞い方、メイドをイラつかせない方法、誰も知らない小部屋のこと、そして今の生活について話した。トリスは剣の扱い方、いざというときの街中での逃げ方、ナーバルの好物のことを話した。
時にはダンスが苦手だというトリスと手と手を取り合って練習をした。元々飲み込みが早いほうなのか、ステップの踏み方はすぐに覚えた。しかし音楽に合わせて動くということが全くできていない。イズの鼻歌が加わると千鳥足のように覚束なくなるものだから堪らず二人揃って腹を抱えて笑った。
「トリス、あなたもう社交界に出ること諦めたほうがいいわ」
笑いながら言うと、トリスはしかめっ面をする。
「おまえの歌が悪いんじゃねーの」
「お生憎様。声楽の先生からは絶対音感って言われてたし楽器なら何でも弾けるわ」
「憎たらしい女」
口ではそう言っているが、最初の頃と比べ、だいぶ友人のような気易い雰囲気があった。
食べ物を持ってきているおかげで少しばかり心を許してくれるようになったらしい。次はもっとお腹に溜まるものを持っていこうと心に決める。
「いざとなれば私がリードしてあげるわ」
「一生イズとしか踊れないなんて最悪すぎる……」
「失礼ね。光栄だと言って」
「何が楽しくて自分の顔したやつと踊らなきゃならないんだ。しかもリードされる側だろ、地獄だ」
「社交界に出る年齢まで入れ替わったままなわけないでしょう」
そうであってほしいと強く思う。
ふと、どうやって彼は平民から社交界に出れるまでになったのだろうと思った。
あれは貴族しか出入りできないはずだが、ナーバルとの暮らしっぷりは平民の中でも貧困層に近いように思える。それにダンスもこんな下手でよく今まで誤魔化せてきたわねと感心してしまう。
「ああ、それは追々説明してやるよ」
誤魔化すような言い方をされて勘が働く。きっと悪いことをして貴族の地位を手に入れたに違いない。
「吐きなさいよ。もし私たちの入れ替わりが長引いたら、最悪あなたになってる私が貴族にならなきゃ、学園にも入学できないしマルクス様と出会うこともできないのよ。つまり、王位継承者付きの騎士にもなれなくて職にもあぶれかねない。何より私が騎士にならなかったら、あなたのそのヘッタクソなダンスに付き合う殿方が可哀想よ」
「えっ。まだアイツのこと好きなのか? あんなことされておいて懲りない女だな」
「話を逸らさないで」
もう一押しだろう。懐から新しくパンを出す。
「簡単な話だ。貴族の養子になったんだよ」
すぐに話してくれた。受け取ったパンをもぐもぐと食べながら彼は続ける。賄賂としてパンは有効らしい。
「とある令嬢が誘拐されるところに出くわして、それを助けてやったら養子にしてやるよって誘いを受けたから有難く話に乗ったってだけ。運が良かったんだよ。でもおまえにそれができるか? 大の男どもを倒さなきゃいけない。俺なら捕まったらその時はこっそり逃げ出したらいいが、万が一ヘマしたら令嬢共々奴隷に売られるか、価値がないと思われたら内臓だけ取り出されてポイかもしれない。ほら、そういう顔するから言いたくなかったんだ」
真っ青な血の気の引いた顔をしているイズの背をさする。うまくいかなったときのことを想像して胃液が込み上げてくる。トリスは静かに言う。
「無理しなくていい。貴族になっても良いことなんてなかったし、ナーバルとのんびり平民暮らしをしてもいい。ガキ共の子守をして小金稼いで、たまに少し悪いことして、食うものに困らなければそれでいいんだ、充分なんだよ、イズ」
子どもに言い聞かせるように彼は言った。「もうあんなつらい思いをする必要はない。気軽に考えてみろよ。今おまえは俺なんだ。わざわざあんな無駄に豪華な生活に戻らなくてもいいだろ。今の生活はつまらないか? 苦しいことでもあるのか?」
「ううん、楽しいわ。でも」
「ならいいだろ。楽しいのがイチバン。それに勝るものはない。これでこの話は終わりだ」
朗らかな笑顔を浮かべているトリスを見つめる。
本当にそうだろうか。
彼の言う通り、新しい人生を歩むことを考えてもいいのだろうか。それはあまりに短絡的すぎると思うし、端から元に戻ることを諦めているかのようだ。確かに、記憶の中と同じように生活する必要はないのかもしれない。全く同じにするというのは中身が違うのだから土台無理な話というのも理解している。イズとトリスは性格が違えば性別も違うし、考え方だって何もかもが違う。
わざわざ苦労して貴族になる必要がないという彼の言い分は分かるが、しかし、それならばどうして彼は、一度目の人生でそうすることを選んだのだろう。貴族の養子になってしまえば、ナーバルとも気軽に表立って会えなくなる。家族同然の彼と置いて離れ離れに暮らすというのは考えにくかった。
どうにもトリスは重大な隠し事をしているような気がしてならない。先程の笑顔は綺麗過ぎて嘘くさいし、この口が悪い男が爽やかに話すことは信用ならない。
今度は肉を持ってくれば教えてくれるかしら。
嘘を吐く男って面倒くさいわと思いつつ、どんな手を使おうかと考えを巡らせるのだった。
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