朽ちし桜と舞う巫女に、春よ呪詛の嘔を詠め

 ――一つ、屍者を甦らせてはならない。
 ――一つ、魂を喰らってはならない。
 ――一つ、屍者を辱めてはならない。
 ――一つ、神を殺してはならない。
 ――一つ、他の種族と交わってはならない。

 六の界層に七の種族が生きる世界――そこは五つの禁忌に支配される世界でもあった。

 ごくごく平穏で平凡な日常を送っていた妖族の青年の元に突如として異常に白い肌をした黒衣の神族の男が大怪我を負って「落ちて」くる。そして同時に、故郷に復讐を誓った幼気な精霊族の少女も来訪する。けっして交わることなどないと思われた三人が出会ったのはただの偶然か、はたまた運命の悪戯か。徐々に傾いていく世界の中で、彼らもまた己が幸福を求めるために世界に抗うのだった。
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