彩のミステリーデビュー

愛媛海

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高校生編

ハイヒールとブーツ

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とある路地で救急車が止まっていた。どうやら、足の指を骨折した人がいるようだ。近くで2人が話していた。2人はどっちが骨折させたかどうかで言い争っているようだ。
「 君が帰ってきた時は何もなかったんだよ、私は13時に帰ってきたんだよ」
「私だってパーティーしてるわ」
「あー、これだから君のお姉さんの方がいいんだよ」
「私だってあんたのお姉さんの方がいいわ」
「2人とも落ち着いてください」
 2人の女性 はどちらともカバンの中に財布とスマホとミネラルウォーターがあった。違っていたのは一人は靴がハイヒール で、スーパーの袋を持っている人だった。もう一人はとブーツで、近所でパーティーをしている人だった。
「本当にスーパーにいたんでしょうね」
「いましたよ。 駅前のカメラに写ってるはずですよ。君はカメラなんて無いでしょ 」
「私は友達と一緒に パーティーをしていたんです 。あんたは駅近のスーパー なんでしょ」 
「 君だってできるでしょ」
「パーティーしてたんだったら声でかき消すことが出来るし」
「そっちだって元々買っておいて車の中に入れておけばいいじゃないの」
「先ほど、お母さんはその時間スーパーにいたことが確認できています」
「じゃあ、決まりね。私じゃないってことが分かったね。さあ、逮捕しなさい」
「やってないんですけど」
「あれ、警察官だ。何かあったんですか」
「足の指を骨折させた人はどっちかで言い争っているんです」
「早く逮捕しなさいよ」
「だから私じゃないって」
「骨折させたのは、ハイヒールのあなただと思われるのですが 」
「何で私なんですか。スーパーにいたことカメラで見れば分かります 」
「こちらがその様子です」
「本当ですね。でも、双子ですよね。お2人とも」
「はい、そうですけど」
「どちらとも双子がいますよ」
「だから仲良くなったんだよ」
「いきなり双子は反則だろ」
「つまり、スーパーにいたのはあなたのお姉さんですよね」
「はいはい、そうですけど。でも、私の力じゃ骨折なんてさせれないよ」
「ハイヒールですよ。」
「ハイヒールで殴ったとでも言いたいんですか」
「 いや、ハイヒールでその人の足を押した時の圧力で骨を折ったんですよ」
「その通りだよ、最近自慢話が多くてイラついたんだ」
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