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プロローグ
その1
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彼は静かに目を開けた。
そこに映るのは何も無い世界。
前後左右全てが白い世界。
今自分がどんな態勢で何処を向いているのかすら曖昧な状態。
(何処だここは?)見たことの無い光景。
(どうして俺はここに居る)少なくとも自分でここに来た覚えは無い。
今自分がここに居る意味が分からない。
(落ち着け、落ち着け、落ち着け・・・・)
パニックを起こして纏まらない思考に強引に言い聞かせる。
一旦目を閉じ、大きく深呼吸を数度繰り返す。
(思い出せ、思い出すんだ)この状況になるまで自分が何をしていたのか。
(・・・・そうだ!)散らかった記憶が纏まり始める。
(確か今日は高校の入学式で・・・・、そうそう、朝家を出て駅に向かったんだ)徐々に明確に甦る記憶。
(あっ!・・・俺・・・車に・・・曳かれた)思い出した、完全に。
誰が悪い訳でもない。子供を助けた訳でも無ければ、車が暴走してきた訳でもない。
完全な自業自得、音楽(アニソン)を聴き、スマホで携帯小説(ラノベ)を読む。
所謂ながら歩き。
赤信号に気付かずに道路に飛び出し、そして俺は宙を舞った。
(はぁ~)深いため息を吐き再び静かに目を開けた。
「知らない天井(パーーーン)だりゃあ・・・」
「何時までやっているんですか!」
彼はジンジンと痛む頭を擦りながら声の方に顔を向ける。
非の打ち所の無い完璧な美がそこに居た。
見た目は21、2才。金髪碧眼の12頭身。教養の溢れたその雰囲気は教師か社長秘書か。
普段から涼しげな目元は今、蔑みを含む絶対零度の物理的温度を持って彼に向けられていた。
「痛いなぁ~、何するんだょ~(ブン)、ヒッ!」彼が言葉を発すると同時に彼女は右手に握られた、先程彼の頭目掛けて振り下ろされたであろうハリセンを再び振り上げた。
「ごめんなさい」瞬間移動も真っ青のスピードでthe土下座。
長年掛けて編み出された彼の土下座は惨めさの中にもキラリと光るある種の美があった。
「はぁ~、もういいです」振り上げたハリセンを持つ手を力無く降ろした彼女はため息混じりに呟いた。
「で、勿論現状の把握は出来ているのですよね!あ、る、じ、さ、ま」彼女のその言葉と同時に何故か「真面目に答えろ」「ふざけたら殺す」等の言葉が伝わってくる。
「イ、イヤだなぁ、あ、当たり前じゃないか~、セフイール」背中を伝う汗の冷たさに小さく身震いをする。
※※※※※※
彼はこの世界(ラグエル)における創造神にして最高位神である。
彼の下には上位神が4柱存在し彼の補佐的立場から管理神とも呼ばれる。
セフイールを上位神筆頭にラファール、メイフィール、ゼファルである。
ちなみに名付けは創造神であり彼のいい加減さが伺える。
尚、創造神は世界に唯一の存在の為に名前が無い。
過去に幾度と無く自分の名前を考え、他の神達に伝えたが1度も名前で呼ばれた事がない。
「最高位神様を名前で呼ぶなど不敬だ」
それが彼らの言い分だった。
ちょっと拗ねた。
腹いせに、例え神でもダメージを通すハリセンを作ってやった。流石創造神だ。
いつかこのハリセンでと密かな楽しみしていたが・・・・・
先程、それでセフイールに叩かれた。
結構痛かった。自業自得だった。
閑話休題である。
上位神の下には下位神が存在し、世界を構成する元素を司る事から司神(ししん)とも呼ばれる。
下位神の下に聖霊が居る。
創造神(社長)→上位神(役員)→下位神(課長)→聖霊王(係長)→上位聖霊(主任)→中位聖霊(社員)→下位聖霊(新入社員)
※※組織イメージである※※
ちなみに神界に住むのは下位神まで、
聖霊達は聖霊界か現世に住んでいる。
突然話しは変わるが神の世界にも休暇はある。
定休日なんて気のきいたものは無いが、50年周期でローテーションで休んでいる。
神にもリフレッシュは必要なのである。
だけども、けれども、である。
一つ問題があった。重大な問題だ。
それは何を隠そう、創造神だけは休みが無かったのである。とんだ落とし穴であった。
何故なら、彼は唯一無二の存在だからである。
ローテーションする相手が居なかったのである。
完全に盲点を突かれた。
そうとは気付かない彼は、自分の順番が来るのを待った。
ワクワクしながら待った。
何十、何百、何千年と待った。
そして、そんなある日、彼は気が付いたのであった。
ある種の閃きであった。
晴天の霹靂である。
(あれ?俺は誰とローテーションするのだろう)
それをセフイールに伝えた。
目を逸らされた。
何故か舌打ちをされた。
瞬間移動で目の前から消えた。
このままではダメだ。
彼は覚悟決めた。
男には戦わなければいけない時がある。
例え何を犠牲にしても。
そして彼は行動に移した。
その胸に【決死】の覚悟を刻んで。
「や~す~み~た~い~」
ジタンダを踏んでやった。所構わずである。
「休み~休み~休み~休み~」
地面に寝転がり手足をバタつかせてやった。何時如何なる時でもである。
泣いた、叫んだ、ゴマを摩った。
1年が過ぎ、2年が過ぎる。
先の見えない戦いは続いた。
折れない心、決して曲げない信念だけが彼を支えた。
そして長く続いた戦いも遂に終わりを迎える時が来た。
セフイールが認めた。
いやセフイールだけでは無い。
全ての神達が認めたのだ。
完全勝利である。信念の勝利である。
寧ろ逆に頭を下げられた。
「頼むから暫く休んで下さい」と。
こうして10年に及ぶ戦いは幕を閉じたのであった。
勝ち取った休暇はナント!100年である。
但し、一つだけ条件を付けられた。
神界を出る事!それが条件である。
勿論、彼自身もそのつもりであった為問題無い。
ただ、気になったので理由だけ聞いてみた所、彼が自由を掛けて戦っていた頃、
現世では色々と天変地異が起こったらしい。建て直しに100年位掛かるらしい。
同情して労いの言葉を掛けてやると、
「誰のせいで・・・・」涙目で睨まれた。
全く誰のせいだ。
見つけたら皆に替わって俺がブン殴ってやる。 心に決める創造神であった。
そこに映るのは何も無い世界。
前後左右全てが白い世界。
今自分がどんな態勢で何処を向いているのかすら曖昧な状態。
(何処だここは?)見たことの無い光景。
(どうして俺はここに居る)少なくとも自分でここに来た覚えは無い。
今自分がここに居る意味が分からない。
(落ち着け、落ち着け、落ち着け・・・・)
パニックを起こして纏まらない思考に強引に言い聞かせる。
一旦目を閉じ、大きく深呼吸を数度繰り返す。
(思い出せ、思い出すんだ)この状況になるまで自分が何をしていたのか。
(・・・・そうだ!)散らかった記憶が纏まり始める。
(確か今日は高校の入学式で・・・・、そうそう、朝家を出て駅に向かったんだ)徐々に明確に甦る記憶。
(あっ!・・・俺・・・車に・・・曳かれた)思い出した、完全に。
誰が悪い訳でもない。子供を助けた訳でも無ければ、車が暴走してきた訳でもない。
完全な自業自得、音楽(アニソン)を聴き、スマホで携帯小説(ラノベ)を読む。
所謂ながら歩き。
赤信号に気付かずに道路に飛び出し、そして俺は宙を舞った。
(はぁ~)深いため息を吐き再び静かに目を開けた。
「知らない天井(パーーーン)だりゃあ・・・」
「何時までやっているんですか!」
彼はジンジンと痛む頭を擦りながら声の方に顔を向ける。
非の打ち所の無い完璧な美がそこに居た。
見た目は21、2才。金髪碧眼の12頭身。教養の溢れたその雰囲気は教師か社長秘書か。
普段から涼しげな目元は今、蔑みを含む絶対零度の物理的温度を持って彼に向けられていた。
「痛いなぁ~、何するんだょ~(ブン)、ヒッ!」彼が言葉を発すると同時に彼女は右手に握られた、先程彼の頭目掛けて振り下ろされたであろうハリセンを再び振り上げた。
「ごめんなさい」瞬間移動も真っ青のスピードでthe土下座。
長年掛けて編み出された彼の土下座は惨めさの中にもキラリと光るある種の美があった。
「はぁ~、もういいです」振り上げたハリセンを持つ手を力無く降ろした彼女はため息混じりに呟いた。
「で、勿論現状の把握は出来ているのですよね!あ、る、じ、さ、ま」彼女のその言葉と同時に何故か「真面目に答えろ」「ふざけたら殺す」等の言葉が伝わってくる。
「イ、イヤだなぁ、あ、当たり前じゃないか~、セフイール」背中を伝う汗の冷たさに小さく身震いをする。
※※※※※※
彼はこの世界(ラグエル)における創造神にして最高位神である。
彼の下には上位神が4柱存在し彼の補佐的立場から管理神とも呼ばれる。
セフイールを上位神筆頭にラファール、メイフィール、ゼファルである。
ちなみに名付けは創造神であり彼のいい加減さが伺える。
尚、創造神は世界に唯一の存在の為に名前が無い。
過去に幾度と無く自分の名前を考え、他の神達に伝えたが1度も名前で呼ばれた事がない。
「最高位神様を名前で呼ぶなど不敬だ」
それが彼らの言い分だった。
ちょっと拗ねた。
腹いせに、例え神でもダメージを通すハリセンを作ってやった。流石創造神だ。
いつかこのハリセンでと密かな楽しみしていたが・・・・・
先程、それでセフイールに叩かれた。
結構痛かった。自業自得だった。
閑話休題である。
上位神の下には下位神が存在し、世界を構成する元素を司る事から司神(ししん)とも呼ばれる。
下位神の下に聖霊が居る。
創造神(社長)→上位神(役員)→下位神(課長)→聖霊王(係長)→上位聖霊(主任)→中位聖霊(社員)→下位聖霊(新入社員)
※※組織イメージである※※
ちなみに神界に住むのは下位神まで、
聖霊達は聖霊界か現世に住んでいる。
突然話しは変わるが神の世界にも休暇はある。
定休日なんて気のきいたものは無いが、50年周期でローテーションで休んでいる。
神にもリフレッシュは必要なのである。
だけども、けれども、である。
一つ問題があった。重大な問題だ。
それは何を隠そう、創造神だけは休みが無かったのである。とんだ落とし穴であった。
何故なら、彼は唯一無二の存在だからである。
ローテーションする相手が居なかったのである。
完全に盲点を突かれた。
そうとは気付かない彼は、自分の順番が来るのを待った。
ワクワクしながら待った。
何十、何百、何千年と待った。
そして、そんなある日、彼は気が付いたのであった。
ある種の閃きであった。
晴天の霹靂である。
(あれ?俺は誰とローテーションするのだろう)
それをセフイールに伝えた。
目を逸らされた。
何故か舌打ちをされた。
瞬間移動で目の前から消えた。
このままではダメだ。
彼は覚悟決めた。
男には戦わなければいけない時がある。
例え何を犠牲にしても。
そして彼は行動に移した。
その胸に【決死】の覚悟を刻んで。
「や~す~み~た~い~」
ジタンダを踏んでやった。所構わずである。
「休み~休み~休み~休み~」
地面に寝転がり手足をバタつかせてやった。何時如何なる時でもである。
泣いた、叫んだ、ゴマを摩った。
1年が過ぎ、2年が過ぎる。
先の見えない戦いは続いた。
折れない心、決して曲げない信念だけが彼を支えた。
そして長く続いた戦いも遂に終わりを迎える時が来た。
セフイールが認めた。
いやセフイールだけでは無い。
全ての神達が認めたのだ。
完全勝利である。信念の勝利である。
寧ろ逆に頭を下げられた。
「頼むから暫く休んで下さい」と。
こうして10年に及ぶ戦いは幕を閉じたのであった。
勝ち取った休暇はナント!100年である。
但し、一つだけ条件を付けられた。
神界を出る事!それが条件である。
勿論、彼自身もそのつもりであった為問題無い。
ただ、気になったので理由だけ聞いてみた所、彼が自由を掛けて戦っていた頃、
現世では色々と天変地異が起こったらしい。建て直しに100年位掛かるらしい。
同情して労いの言葉を掛けてやると、
「誰のせいで・・・・」涙目で睨まれた。
全く誰のせいだ。
見つけたら皆に替わって俺がブン殴ってやる。 心に決める創造神であった。
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