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離ればなれのキツネとタヌキ
第二十三話 女子の密談
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「明日からローイック・マーベリクはアーガス王国の侯爵家としての地位に復帰すると共に、第三騎士団から外す」
宰相同士の静かな戦いの後、レギュラス皇帝に呼び出されたキャスリーンが聞かされた言葉だ。テーブルに置いた手が突然の事に震える。
「そんな!」
キャスリーンは信じられない、という声を上げた。
「急に言われても、ローイックの代わりはいません!」
「キャスリーン、『殿』を付けろ。もう彼は『物』ではない」
苦情を申し立てるも、あしらわれてしまった。キャスリーンは悔しくて手を握りしめる。
「代わりの人員については、ヴァルデマルが手配している。少し落ち着け」
「落ち着けません!」
レギュラス皇帝がゆっくりとした口調で話しかけてくるが、キャスリーンは憤懣やるかたなしだ。
「先程の話し合いで決まったことだ。これは譲れんのだ。それにこれくらいは予想済みだ」
「これくらいではありません!」
「大事の前の小事でしかないのだ」
父である皇帝に言いきられてしまっては、いくらキャスリーンが反対しようとも意味のない事だった。皇女と言えど帝国の方針には口をはさめないからだ。
昨晩、失意のあまり、残務をしているだろうローイックを訪ねれば、彼はドレス姿を褒めてくれて、弱音を吐けば彼は何も言わずに抱きしめてくれた。ローイックは優しかった。
だから今日は朝から調子が良かった。ローイックと一緒にいるロレッタを見掛けても、心が乱れる事は無かった。
せっかく少し距離が近くなったと思ったのに、遠くなった。今までよりも、ずっと遠くなってしまった。
「キャスリーンそう落ち込むな。良い知らせもある」
「そんなの、聞きたくありません!」
良い知らせとは、父にとっての良い知らせだ。
キャスリーンは直感した。自分にとっては決して良い知らせではないのだ。
「失礼します!」
キャスリーンは椅子を倒しそうな勢いで立ち上がった。
「おい、待て!」
「騎士団に戻ります!」
キャスリーンは荒っぽく扉を開け、勢いよく扉を閉めた。宮殿の廊下をブーツを鳴らして歩いていく。
「夢くらい見たって、良いじゃない!」
キャスリーンの願望は、心に収まりきらずに外に出てしまっていた。
キャスリーンは第三騎士団の建物に戻るなり、団長の執務室にこもった。彼女の執務室はローイックがいる部屋の近くにある。当然その部屋の前を通る。
その時、部屋の中からはロレッタと思わえる女性の楽しそうな声が聞こえた。キャスリーンは思わず耳を塞いで、足早に通り過ぎたのだ。
彼女を見つけたテリアとタイフォンがキャスリーンを追って執務室に入って来た。二人が皇女の執務室というには小ざっぱりとした部屋に入って来た時、キャスリーンは机に突っ伏していた。
「ちょっと~、どうしちゃったのよ~」
テリアが駆け寄ってキャスリーンの肩を揺らしている。
「ほっといてよ!」
突っ伏しているキャスリーンから声がするが、テリアは構わず揺すり続ける。
「朝はご機嫌だったじゃない! さっき呼ばれて何か言われたの?」
「話、聞くから」
タイフォンがキャスリーンの頭をぽんぽんと叩いた。
「……ローイックがここから外されちゃう」
「ちょっと待ってよ。どーゆーこと?」
涙ぐみながら語るキャスリーンに対し、テリアは身を乗り出した。
「アーガス王国との交渉の材料」
二人に比べて落ち着いているタイフォンが呟く。
「あんたなんで知ってんのよ?」
テリアがタイフォンをじろりと見る。
「旦那が外交部」
「あ、そっか~」
テリアはパンと手を叩いた。どうやら双子の間で解決したらしい。ちなみにタイフォンの夫は外交部の官僚だ。まだ下っ端だが。
「ローイックが、アーガス王国の侯爵家に戻るんだって」
キャスリーンの言葉には力がこもっていない。俯いていて顔もあげられないのだ。
「なるほどね~」
「客になるから、仕事はさせられない」
テリアとタイフォンが納得の声を上げた。特にタイフォンは夫から情報を聞いていたのか、驚きが少ない。もともと感情が表に出にくい人物ではあるが。
「どうしよう、ローイックが行っちゃう……それにあたしの縁談も進んでるみたい」
顔を上げたキャスリーンの目には、零れ落ちそうなくらいの涙が溜まっている。テリアがキャスリーンの頭をギュッと抱き締める。
「そんなに悲観的にならないのよ~」
呑気な声をかけるが、その顔は言葉ほど呑気ではいられない事を教えていた。
「一応、国内を中心に候補を探してる」
タイフォンがぼそりと言うと、テリアが「ちょっとあんた、どこまで知ってるのよ!」と威勢の良い声を出す。恐らくはタイフォンの夫の情報なのだろう。機密保持の観点からするとかなり問題だが、キャスリーンにとっては貴重な情報だ。
「まぁ、そうね~、貴族間のバランスも大事だからね~」
帝国も皇族の一枚岩ではない。皇族の血を引く公爵や有力貴族がいて、それなりの勢力を保っている。国内の政治的バランスを取るのも皇族の課題だ。
「でも~あたしとタイフォンがロックウェル家に嫁いだから、国内は一息ついちゃったってとこかしらね~」
テリアが人差し指を顎に当てた。タイフォンもコクリと頷いている。
「……あたし、どうなっちゃうんだろ」
「ちょっとキャスリーン、そんなに落ち込まないでよ。こうなったらアレよ。えーと、駆け落ちよ!」
キャスリーンは顔を上げてテリアを見た。
「そんな事、できない……」
キャスリーンの本音は、全てをなげうってでもローイックの傍に行きたいのだが、現実はそうもいかない。皇女という見えない鎖が彼女を放しはしないのだ。
「ローイック君はここから出て行く。最終的には母国に帰っちゃう。それまでに、なんとかするしかないわね!」
「旦那を絞って吐かせる」
「……あんた、ちょっとは優しくしてあげなさいよね」
「いつもは甘やかしてる。たまには鞭も必要」
かしましい二人を見ていたキャスリーンは、クスリと笑った。
「ありがとね、ちょっと元気がでた」
その顔を見たテリアとタイフォンは、肩の力を抜いた。
翌日、ロレッタと一緒に第三騎士団に出てきたローイックは、待ち構えていたヴァルデマルに事のあらましを説明された。
「え?」
帰国の話ならば一応は聞いていた。が、それがいつになるのかは知らなかったし、教えてももらっていない。まして帝国での地位が変わり、客扱いになることは初耳だった。
「ちょっと待って下さい。私の後任は決まっているのですか?」
ローイックはヴァルデマルにくってかかる。第三騎士団は第一、第二騎士団に比べれば人数が少ない。だが提出する書類の種類は変わらない。それなりの量にはなる。ローイックが毎日残務して、漸くやりくりしていた。
それに、仕事人間ローイックにだって矜持はある。はいそうですか、と素直に受けられない。
「だが、コレは君の祖国の要求だ。我々には拒否できない事情もある」
「そうですよ、ローイック様! やっと解放されるんです!」
ヴァルデマルの言葉に、ロレッタが微笑みながら乗っかってくる。彼女にとっては、当然のことなのだろう。しかしローイックは素直に喜べない。ここから出るということは、キャスリーンとも離れるということだからだ。
まだ時間はある。
そう思っていたローイックには、危機的状況だった。
「後任は決まっている。心配はいらない」
ヴァルデマルは、無表情でそう言った。
傍にいたいと願う相手はこの場にはいない。ローイックは、為す術もなく、この決定を受け入れるしかなさそうだった。
宰相同士の静かな戦いの後、レギュラス皇帝に呼び出されたキャスリーンが聞かされた言葉だ。テーブルに置いた手が突然の事に震える。
「そんな!」
キャスリーンは信じられない、という声を上げた。
「急に言われても、ローイックの代わりはいません!」
「キャスリーン、『殿』を付けろ。もう彼は『物』ではない」
苦情を申し立てるも、あしらわれてしまった。キャスリーンは悔しくて手を握りしめる。
「代わりの人員については、ヴァルデマルが手配している。少し落ち着け」
「落ち着けません!」
レギュラス皇帝がゆっくりとした口調で話しかけてくるが、キャスリーンは憤懣やるかたなしだ。
「先程の話し合いで決まったことだ。これは譲れんのだ。それにこれくらいは予想済みだ」
「これくらいではありません!」
「大事の前の小事でしかないのだ」
父である皇帝に言いきられてしまっては、いくらキャスリーンが反対しようとも意味のない事だった。皇女と言えど帝国の方針には口をはさめないからだ。
昨晩、失意のあまり、残務をしているだろうローイックを訪ねれば、彼はドレス姿を褒めてくれて、弱音を吐けば彼は何も言わずに抱きしめてくれた。ローイックは優しかった。
だから今日は朝から調子が良かった。ローイックと一緒にいるロレッタを見掛けても、心が乱れる事は無かった。
せっかく少し距離が近くなったと思ったのに、遠くなった。今までよりも、ずっと遠くなってしまった。
「キャスリーンそう落ち込むな。良い知らせもある」
「そんなの、聞きたくありません!」
良い知らせとは、父にとっての良い知らせだ。
キャスリーンは直感した。自分にとっては決して良い知らせではないのだ。
「失礼します!」
キャスリーンは椅子を倒しそうな勢いで立ち上がった。
「おい、待て!」
「騎士団に戻ります!」
キャスリーンは荒っぽく扉を開け、勢いよく扉を閉めた。宮殿の廊下をブーツを鳴らして歩いていく。
「夢くらい見たって、良いじゃない!」
キャスリーンの願望は、心に収まりきらずに外に出てしまっていた。
キャスリーンは第三騎士団の建物に戻るなり、団長の執務室にこもった。彼女の執務室はローイックがいる部屋の近くにある。当然その部屋の前を通る。
その時、部屋の中からはロレッタと思わえる女性の楽しそうな声が聞こえた。キャスリーンは思わず耳を塞いで、足早に通り過ぎたのだ。
彼女を見つけたテリアとタイフォンがキャスリーンを追って執務室に入って来た。二人が皇女の執務室というには小ざっぱりとした部屋に入って来た時、キャスリーンは机に突っ伏していた。
「ちょっと~、どうしちゃったのよ~」
テリアが駆け寄ってキャスリーンの肩を揺らしている。
「ほっといてよ!」
突っ伏しているキャスリーンから声がするが、テリアは構わず揺すり続ける。
「朝はご機嫌だったじゃない! さっき呼ばれて何か言われたの?」
「話、聞くから」
タイフォンがキャスリーンの頭をぽんぽんと叩いた。
「……ローイックがここから外されちゃう」
「ちょっと待ってよ。どーゆーこと?」
涙ぐみながら語るキャスリーンに対し、テリアは身を乗り出した。
「アーガス王国との交渉の材料」
二人に比べて落ち着いているタイフォンが呟く。
「あんたなんで知ってんのよ?」
テリアがタイフォンをじろりと見る。
「旦那が外交部」
「あ、そっか~」
テリアはパンと手を叩いた。どうやら双子の間で解決したらしい。ちなみにタイフォンの夫は外交部の官僚だ。まだ下っ端だが。
「ローイックが、アーガス王国の侯爵家に戻るんだって」
キャスリーンの言葉には力がこもっていない。俯いていて顔もあげられないのだ。
「なるほどね~」
「客になるから、仕事はさせられない」
テリアとタイフォンが納得の声を上げた。特にタイフォンは夫から情報を聞いていたのか、驚きが少ない。もともと感情が表に出にくい人物ではあるが。
「どうしよう、ローイックが行っちゃう……それにあたしの縁談も進んでるみたい」
顔を上げたキャスリーンの目には、零れ落ちそうなくらいの涙が溜まっている。テリアがキャスリーンの頭をギュッと抱き締める。
「そんなに悲観的にならないのよ~」
呑気な声をかけるが、その顔は言葉ほど呑気ではいられない事を教えていた。
「一応、国内を中心に候補を探してる」
タイフォンがぼそりと言うと、テリアが「ちょっとあんた、どこまで知ってるのよ!」と威勢の良い声を出す。恐らくはタイフォンの夫の情報なのだろう。機密保持の観点からするとかなり問題だが、キャスリーンにとっては貴重な情報だ。
「まぁ、そうね~、貴族間のバランスも大事だからね~」
帝国も皇族の一枚岩ではない。皇族の血を引く公爵や有力貴族がいて、それなりの勢力を保っている。国内の政治的バランスを取るのも皇族の課題だ。
「でも~あたしとタイフォンがロックウェル家に嫁いだから、国内は一息ついちゃったってとこかしらね~」
テリアが人差し指を顎に当てた。タイフォンもコクリと頷いている。
「……あたし、どうなっちゃうんだろ」
「ちょっとキャスリーン、そんなに落ち込まないでよ。こうなったらアレよ。えーと、駆け落ちよ!」
キャスリーンは顔を上げてテリアを見た。
「そんな事、できない……」
キャスリーンの本音は、全てをなげうってでもローイックの傍に行きたいのだが、現実はそうもいかない。皇女という見えない鎖が彼女を放しはしないのだ。
「ローイック君はここから出て行く。最終的には母国に帰っちゃう。それまでに、なんとかするしかないわね!」
「旦那を絞って吐かせる」
「……あんた、ちょっとは優しくしてあげなさいよね」
「いつもは甘やかしてる。たまには鞭も必要」
かしましい二人を見ていたキャスリーンは、クスリと笑った。
「ありがとね、ちょっと元気がでた」
その顔を見たテリアとタイフォンは、肩の力を抜いた。
翌日、ロレッタと一緒に第三騎士団に出てきたローイックは、待ち構えていたヴァルデマルに事のあらましを説明された。
「え?」
帰国の話ならば一応は聞いていた。が、それがいつになるのかは知らなかったし、教えてももらっていない。まして帝国での地位が変わり、客扱いになることは初耳だった。
「ちょっと待って下さい。私の後任は決まっているのですか?」
ローイックはヴァルデマルにくってかかる。第三騎士団は第一、第二騎士団に比べれば人数が少ない。だが提出する書類の種類は変わらない。それなりの量にはなる。ローイックが毎日残務して、漸くやりくりしていた。
それに、仕事人間ローイックにだって矜持はある。はいそうですか、と素直に受けられない。
「だが、コレは君の祖国の要求だ。我々には拒否できない事情もある」
「そうですよ、ローイック様! やっと解放されるんです!」
ヴァルデマルの言葉に、ロレッタが微笑みながら乗っかってくる。彼女にとっては、当然のことなのだろう。しかしローイックは素直に喜べない。ここから出るということは、キャスリーンとも離れるということだからだ。
まだ時間はある。
そう思っていたローイックには、危機的状況だった。
「後任は決まっている。心配はいらない」
ヴァルデマルは、無表情でそう言った。
傍にいたいと願う相手はこの場にはいない。ローイックは、為す術もなく、この決定を受け入れるしかなさそうだった。
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