眺めるほうが好きなんだ

37.めんど♡

教室に戻ると会長さんと真琴がヤンキー漫画にみたいになってるんだけどー


「わぁ…、どっちも怖いね～」


怪力女装ゴリラがなんか言ってるーw


「時雨！全部口に出てるよ！？」

「え？気づかなかったーw」

「こんな可愛い僕にそんなこと言うなんて酷いよ！」


頬をぷくーと膨らませながら、涙目で優が怒ってる…。けどめんどいから無視するね♡

「酷い！！」


「おい！！！！」

先程まで真琴と言い争いをしていたはずの会長が急に優に詰め寄ってきた

「なんですかー？？」

時雨に散々言われ涙目だったはずの優は、挑発的な表情と声色で答える

あれ、嘘泣きだったのかなー？？


「貴様、この俺様を差し置いてソイツと親しげに話すな！！ソイツは俺様のだ！！」

「はぁー？なにそれ？時雨はものじゃないしー！！だいたい、アンタこの前まで時雨のこと嫌いだったんじゃないの？」

「別にそんなことは関係ないだろ。俺様が好きになったのだ。だからソイツは俺様のものにする！」

「訳わかんないですけど！！」


なんか…、大型犬とチワワの喧嘩を見てるみたいだなーwww

「時雨…」

「あ、真琴。おつかれさまー」

「さっきまで気づかなかったが、あのカマ野郎と一緒にいたのか？」

「そうだよー？」

「何もされてないか？ごめんな。俺も頭に血が上ってて、気づかなった……」

「大丈夫だよーw真琴はほんと心配性だね～」

「それはお前にだけだ…。それよりあのバ会長、俺との決着もついてないのにカマ野郎にも噛みつきにいったな…」

「みたいだねーwまぁ、いいんじゃない？勝手にやらせとけばー。そんなことより僕なんか疲れたー」

「だ、大丈夫か？もし辛いなら俺が保険室に運ぶぞ…？」

「そこまでしなくていいよーw」


和気あいあいとしていると、すごーーーい威圧感が伝わってきた



「だから…俺様を差し置いてソイツと親しげにするな！！！」



え、俺様キャラから乙女かと思ったら、次は嫉妬深いかんじ？？
面倒くさぁい………