23 / 26
ヒツジの話 1章
しおりを挟む
昨日見た夢は、三人で夕飯を食べている夢だった。
目が覚めたのは、朝の六時前だ。
もう眠れる感じがしないので起きる。毎朝起きぬけには冷蔵庫で冷やしてる
水をコップ一杯飲む事にしている。
冷蔵庫のペットボトルに入れてあるこの水は、水道の水だ。水道から出て来る
ものをわざわざ買う必要なんかない。
洗面所で洗った顔をタオルで拭きながら、昨日の夢の事を思い出していた。
妹の秀子と、その息子の泰文と、秀子の作った夕飯を食べていた夢だ。
――あれは、何年前になるのだろうか。秀子が結婚した男が、確か安西とかいう
名前だったが、それがろくでもない男で、働かないわ秀子が働いて稼いできた
生活費は奪うわ暴力は振るうわヨソに女は作るわだった。
そんな妹を見ていて義理の兄として何度か安西に話はしたが全く変わる事は
無く、安西にやられた秀子が肋骨を折ったと聞き、ついに堪忍袋の緒が切れた。
俺の仕事のツテで知っている、そういう業者に依頼して、安西を痛めつけて
かっさらってもらった。
深夜の建築中のビルの中で、血だらけになって両手両足縛られたまま俺の顔を
見て、「あ、お義兄さん、助けて下さい」と涙ながらに言ってきた安西の顔が
今も目に浮かぶ。
業者には、一番痛くて苦しいやり方でお願いした。あいつも今頃は、ビルの
基礎のコンクリの中だ。
そうだった思い出した。確か、ああやって夕飯を食べていたのは、安西を
処理した後、あいつが行方不明になったけどいつ戻って来るか不安だと秀子が
言ったから、半年くらい俺と秀子と泰文との三人で暮らしていた頃の事だ。
あの頃は楽しかったなぁ。
泰文が、たしか小学三年生だった。おじさんおじさんってよく懐いてたっけ。
休みの日になると公園に行って二人でサッカーやったりして。
あいつは地元の少年サッカーのチームに入ってたから、俺にボールの蹴り方を
教えてきたなぁ。
そうじゃないよ、おじさん。パスはこうやって蹴るんだよ。ってな。ふふふ。
あー、広いなここは。築何年だろう?・・・五十年は経つか。
前の持ち主は、あの婆さんだったよな。婆さん一人で住んでるのに目をつけて、
なんやかやと口八丁手八丁にだまくらかして契約書にサインさせて、格安で
手に入れたんだよな。
契約書がある事を知ったあの婆さんの息子とやらの悔しそうな顔、見もの
だったなー。ろくに連絡もしてなかったくせに、家が取られるって聞いて
慌てて来たって遅いよ。
このヒツジ様にひっかかったのが運の尽きだね。
うん?そう言えば・・・俺が現役を引退してもう何年になる?
十年・・・いやもっとか。
さんざんあくどい事をやってきたなぁ。
電車の中で財布をスるなんて、楽勝だった。
たいていの人間は自分にどれだけ隙があるか知らない。だからスーツの
内ポケットや、ズボンのポケットにある財布をとるなんて、いつでも出来たね。
まぁ俺のやり方としちゃ、財布をすったら中の半分くらいをもらっといて、
あとはその財布をベンチの上とか見つかりやすい場所に置いておく。
そしたら落とし物として持ち主に返って来るし、財布落として半分くらいで
済んでむしろ良かったって思うだろうから。
とにかく、いろいろやったなぁ。俺に金を盗られた奴が、腹いせにヤクザに
復讐を頼んで、ヤクザの連中から追われた事もあった。
じゃあって事で、そのヤクザの事務所の奥にある金庫ごと盗んでやった。
金庫を返すから追うのやめろって言ったら、すぐに手を引いたっけ、あの組。
ん? この匂いはなんだ?
どこだどこだ? 台所?
あ、ゴミだ。ゴミが溜まっていて、うわーもう腐ってる。
なんだこりゃ。何日前のゴミだ?
確か、燃えるゴミの収集日は・・・月曜日と木曜日だ。
それで今日は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何曜日だ?
木曜日・・・だな。あぁ、じゃあ今日がちょうどゴミの日か。運がいい。
しかしこんなに腐るなんて、いったいいつのゴミなんだこれは。
詐欺もやった。架空の会社作って、他の仲間に手を借りて、俺が社長やるから
お前は部長になれよって、手広く事業やって儲けている社長のふりをして・・・
新しい事業の話を持ち掛けて、金をもらったらすぐに逃げる。
成功して、うまくいったなって仲間と一晩中飲み明かしたりした。
昔の仲間・・・ギンナンって若い奴がいたな。差しってのを使ってて、
それを投げるのがうまかった。ちょっと離れていても、シャ!って投げて、
刺してたな。
結構仕事やってんだろうって聞いたら、そうでもないです。ってヘラヘラ
笑ってたっけ。
あいつ、今何やってるんだろうか・・・
あと、テングって奴もいた。無口でぼうっとして、存在感があんまりなくて、
いつの間にかいなくなっても誰も気づかなくて、本当にこっそりと盗みを
やってたな。
‘‘テングの隠れ蓑を持ってるんじゃないか‘‘って誰かが言い出して、テングって
呼ばれるようになったんだ。
あいつ・・・盗みがバレて捕まって、ムショで死んだんだなぁ。
隠れ蓑が効かなくなっちゃ、テングもお終いだな。
うん? なんだかムズムズする。どうしたんだろうか? ちょっと座るか。
よっこいしょっと。
うん? う~ん・・・どこか行かなきゃいけないような気がする。
えーと、どこに行くんだったっけ・・・ダメだ。思い出せない・・・でも絶対に
どっかに行かないといけないんだ。
どこだどこだどこだ。年取ると嫌だなぁ~忘れっぽくなっちゃって。えー・・・
ちょっと立って歩いてみようか。よっこいしょっと。
あれ? 俺、どこに行こうとしているんだっけ? 年取ると嫌だなぁ~
忘れっぽくて。このドアは・・・トイレか。
あ、トイレだトイレ。俺、おしっこしたかったんだ。
はぁ~ちょうどトイレに来てて良かった。
ふ~スッキリした。
でもトイレ、汚いなぁ~。便器の中にカビが生えてるんじゃねえのか?
掃除してないのか。掃除か。よし、掃除するか。
ブラシと・・トイレマジックリンと・・・・あ、ぞうきんぞうきん。
ぞうきんってあっちだったな。風呂場の方に・・・・
うん? 俺、なんで風呂場に来たんだっけか?
朝からくもり空だったのでどうだろうと思っていたら、やっぱり雨が
降ってきた。
バッグから折り畳んでいたレインコートを出して、バサバサと広げながら
袖を通していく。
これから十二時に天河さんだ。
あと十五分あるからたぶん間に合うだろうけど、雨の中レインコートを
着ながら自転車を漕ぐのは煩わしい。
それに到着した後で、雨で濡れたレインコートをどうするのかが大変で、
濡れたままバッグに突っ込むと他の書類とかが濡れてしまうし、そのまま
手にぶら下げているわけもいかない。
自転車に置きっぱなしにすれば風で飛ばされてしまうしで、なかなか
困ったものだ。なのでバッグの中にはいつも大きめのゴミ袋を入れてある。
ゴミ袋に入れればそのままバッグに入れられるし、丁寧に畳んでおく時間が
無い時はクシャクシャのままでもいいので便利だ。
申し送れたけど、私は田中環といって、四十八歳独身女です。
仕事は、非正規雇用で訪問介護のヘルパーをやっています。ただそれだけでは
食べていけないので、週三回夜は居酒屋でホールのバイトも掛け持ちで。
介護の為にいろいろな家へお邪魔する移動は自転車だから、そんなに範囲
広く飛び回っているわけでは無いのだが、場所によっては坂道が多かったりで
三〇分もかかったりしてしまう事もあります。
今は、次のお家の天河さんのアパートに向かう為に自転車を漕いでいる所。
最近は、訪問するお年寄りは、夫婦二人で住んでいれば良い方で、ほとんどが
一人暮らしばかり。
今向かっている天河さんも、一人暮らしのお年寄りだ。
天河さんは背が高くて、柔和な感じの男性で、なにかをやってあげると
「すみませんね」と必ず言ってくれる。
高齢の男の人の中には、女性は雑用係くらいにしか考えていないで威圧的な
態度を取ってくる人もいるけど、天河さんは違う。
前に、「いつもすみませんばかり言って頂いて、ありがとうございます」って
言ったら、
「いえいえ。女の人とも一緒に仕事をしたりした事もあるんですよ。
それでいろいろ助けられましてね。」って言ってた。
でも、天河さんって何の仕事をしていたんだろう?
情報シートにも「不明」としか書いてないし、本人に聞いても
「まぁ、あっちこっち手広くやってました」くらいしか教えてくれない。
あーもう、雨が顔に当たる。
目が覚めたのは、朝の六時前だ。
もう眠れる感じがしないので起きる。毎朝起きぬけには冷蔵庫で冷やしてる
水をコップ一杯飲む事にしている。
冷蔵庫のペットボトルに入れてあるこの水は、水道の水だ。水道から出て来る
ものをわざわざ買う必要なんかない。
洗面所で洗った顔をタオルで拭きながら、昨日の夢の事を思い出していた。
妹の秀子と、その息子の泰文と、秀子の作った夕飯を食べていた夢だ。
――あれは、何年前になるのだろうか。秀子が結婚した男が、確か安西とかいう
名前だったが、それがろくでもない男で、働かないわ秀子が働いて稼いできた
生活費は奪うわ暴力は振るうわヨソに女は作るわだった。
そんな妹を見ていて義理の兄として何度か安西に話はしたが全く変わる事は
無く、安西にやられた秀子が肋骨を折ったと聞き、ついに堪忍袋の緒が切れた。
俺の仕事のツテで知っている、そういう業者に依頼して、安西を痛めつけて
かっさらってもらった。
深夜の建築中のビルの中で、血だらけになって両手両足縛られたまま俺の顔を
見て、「あ、お義兄さん、助けて下さい」と涙ながらに言ってきた安西の顔が
今も目に浮かぶ。
業者には、一番痛くて苦しいやり方でお願いした。あいつも今頃は、ビルの
基礎のコンクリの中だ。
そうだった思い出した。確か、ああやって夕飯を食べていたのは、安西を
処理した後、あいつが行方不明になったけどいつ戻って来るか不安だと秀子が
言ったから、半年くらい俺と秀子と泰文との三人で暮らしていた頃の事だ。
あの頃は楽しかったなぁ。
泰文が、たしか小学三年生だった。おじさんおじさんってよく懐いてたっけ。
休みの日になると公園に行って二人でサッカーやったりして。
あいつは地元の少年サッカーのチームに入ってたから、俺にボールの蹴り方を
教えてきたなぁ。
そうじゃないよ、おじさん。パスはこうやって蹴るんだよ。ってな。ふふふ。
あー、広いなここは。築何年だろう?・・・五十年は経つか。
前の持ち主は、あの婆さんだったよな。婆さん一人で住んでるのに目をつけて、
なんやかやと口八丁手八丁にだまくらかして契約書にサインさせて、格安で
手に入れたんだよな。
契約書がある事を知ったあの婆さんの息子とやらの悔しそうな顔、見もの
だったなー。ろくに連絡もしてなかったくせに、家が取られるって聞いて
慌てて来たって遅いよ。
このヒツジ様にひっかかったのが運の尽きだね。
うん?そう言えば・・・俺が現役を引退してもう何年になる?
十年・・・いやもっとか。
さんざんあくどい事をやってきたなぁ。
電車の中で財布をスるなんて、楽勝だった。
たいていの人間は自分にどれだけ隙があるか知らない。だからスーツの
内ポケットや、ズボンのポケットにある財布をとるなんて、いつでも出来たね。
まぁ俺のやり方としちゃ、財布をすったら中の半分くらいをもらっといて、
あとはその財布をベンチの上とか見つかりやすい場所に置いておく。
そしたら落とし物として持ち主に返って来るし、財布落として半分くらいで
済んでむしろ良かったって思うだろうから。
とにかく、いろいろやったなぁ。俺に金を盗られた奴が、腹いせにヤクザに
復讐を頼んで、ヤクザの連中から追われた事もあった。
じゃあって事で、そのヤクザの事務所の奥にある金庫ごと盗んでやった。
金庫を返すから追うのやめろって言ったら、すぐに手を引いたっけ、あの組。
ん? この匂いはなんだ?
どこだどこだ? 台所?
あ、ゴミだ。ゴミが溜まっていて、うわーもう腐ってる。
なんだこりゃ。何日前のゴミだ?
確か、燃えるゴミの収集日は・・・月曜日と木曜日だ。
それで今日は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何曜日だ?
木曜日・・・だな。あぁ、じゃあ今日がちょうどゴミの日か。運がいい。
しかしこんなに腐るなんて、いったいいつのゴミなんだこれは。
詐欺もやった。架空の会社作って、他の仲間に手を借りて、俺が社長やるから
お前は部長になれよって、手広く事業やって儲けている社長のふりをして・・・
新しい事業の話を持ち掛けて、金をもらったらすぐに逃げる。
成功して、うまくいったなって仲間と一晩中飲み明かしたりした。
昔の仲間・・・ギンナンって若い奴がいたな。差しってのを使ってて、
それを投げるのがうまかった。ちょっと離れていても、シャ!って投げて、
刺してたな。
結構仕事やってんだろうって聞いたら、そうでもないです。ってヘラヘラ
笑ってたっけ。
あいつ、今何やってるんだろうか・・・
あと、テングって奴もいた。無口でぼうっとして、存在感があんまりなくて、
いつの間にかいなくなっても誰も気づかなくて、本当にこっそりと盗みを
やってたな。
‘‘テングの隠れ蓑を持ってるんじゃないか‘‘って誰かが言い出して、テングって
呼ばれるようになったんだ。
あいつ・・・盗みがバレて捕まって、ムショで死んだんだなぁ。
隠れ蓑が効かなくなっちゃ、テングもお終いだな。
うん? なんだかムズムズする。どうしたんだろうか? ちょっと座るか。
よっこいしょっと。
うん? う~ん・・・どこか行かなきゃいけないような気がする。
えーと、どこに行くんだったっけ・・・ダメだ。思い出せない・・・でも絶対に
どっかに行かないといけないんだ。
どこだどこだどこだ。年取ると嫌だなぁ~忘れっぽくなっちゃって。えー・・・
ちょっと立って歩いてみようか。よっこいしょっと。
あれ? 俺、どこに行こうとしているんだっけ? 年取ると嫌だなぁ~
忘れっぽくて。このドアは・・・トイレか。
あ、トイレだトイレ。俺、おしっこしたかったんだ。
はぁ~ちょうどトイレに来てて良かった。
ふ~スッキリした。
でもトイレ、汚いなぁ~。便器の中にカビが生えてるんじゃねえのか?
掃除してないのか。掃除か。よし、掃除するか。
ブラシと・・トイレマジックリンと・・・・あ、ぞうきんぞうきん。
ぞうきんってあっちだったな。風呂場の方に・・・・
うん? 俺、なんで風呂場に来たんだっけか?
朝からくもり空だったのでどうだろうと思っていたら、やっぱり雨が
降ってきた。
バッグから折り畳んでいたレインコートを出して、バサバサと広げながら
袖を通していく。
これから十二時に天河さんだ。
あと十五分あるからたぶん間に合うだろうけど、雨の中レインコートを
着ながら自転車を漕ぐのは煩わしい。
それに到着した後で、雨で濡れたレインコートをどうするのかが大変で、
濡れたままバッグに突っ込むと他の書類とかが濡れてしまうし、そのまま
手にぶら下げているわけもいかない。
自転車に置きっぱなしにすれば風で飛ばされてしまうしで、なかなか
困ったものだ。なのでバッグの中にはいつも大きめのゴミ袋を入れてある。
ゴミ袋に入れればそのままバッグに入れられるし、丁寧に畳んでおく時間が
無い時はクシャクシャのままでもいいので便利だ。
申し送れたけど、私は田中環といって、四十八歳独身女です。
仕事は、非正規雇用で訪問介護のヘルパーをやっています。ただそれだけでは
食べていけないので、週三回夜は居酒屋でホールのバイトも掛け持ちで。
介護の為にいろいろな家へお邪魔する移動は自転車だから、そんなに範囲
広く飛び回っているわけでは無いのだが、場所によっては坂道が多かったりで
三〇分もかかったりしてしまう事もあります。
今は、次のお家の天河さんのアパートに向かう為に自転車を漕いでいる所。
最近は、訪問するお年寄りは、夫婦二人で住んでいれば良い方で、ほとんどが
一人暮らしばかり。
今向かっている天河さんも、一人暮らしのお年寄りだ。
天河さんは背が高くて、柔和な感じの男性で、なにかをやってあげると
「すみませんね」と必ず言ってくれる。
高齢の男の人の中には、女性は雑用係くらいにしか考えていないで威圧的な
態度を取ってくる人もいるけど、天河さんは違う。
前に、「いつもすみませんばかり言って頂いて、ありがとうございます」って
言ったら、
「いえいえ。女の人とも一緒に仕事をしたりした事もあるんですよ。
それでいろいろ助けられましてね。」って言ってた。
でも、天河さんって何の仕事をしていたんだろう?
情報シートにも「不明」としか書いてないし、本人に聞いても
「まぁ、あっちこっち手広くやってました」くらいしか教えてくれない。
あーもう、雨が顔に当たる。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる